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X(旧Twitter)動画広告の効果的活用法!SNSマーケティングでブランド認知度を高める秘訣
動画マーケティング

X(旧Twitter)動画広告の効果的活用法!SNSマーケティングでブランド認知度を高める秘訣

SNS広告の中でも、X(旧Twitter)の動画広告はスクロール中に自然に表示されるため、高い視認性を持ちつつユーザーの興味を引きやすい媒体とされています。
インフィード型の特性から、コンテンツとの一体感を保ちながら商品やサービスの訴求が可能です。
本記事では、Xの動画広告を活用するにあたり知っておくべき仕様や配信形式、効果的な運用のポイントを詳しく解説します。

X(旧Twitter)動画広告とは

X(旧Twitter)動画広告とは

X(旧Twitter)は、多くのユーザーが日常的に利用しているSNSで、朝から晩まで活発に投稿や閲覧が行われています。X(旧Twitter)を利用していると、タイムライン上や検索結果に動画形式の広告が表示されることがあります。これがX(旧Twitter)動画広告であり、ユーザーの関心に合わせて効果的に配信される仕組みになっています。

X(旧Twitter)動画広告は、ユーザーのタイムラインに自然に溶け込む形で表示されるため、広告特有の違和感が少なく、興味を引きやすいのが特徴です。また、「リツイート」や「いいね」などの拡散機能があるため、多くのユーザーの目に留まりやすく、高いエンゲージメントを得ることができます。

X(旧Twitter)動画広告は、ユーザーのタイムラインに自然に溶け込む形で表示される

Twitter動画広告は、多くのユーザーのタイムライン上に自然に表示されます。「リツイート」や「いいね」などの機能があるため、多くのユーザーの目に触れることが可能です。

X(旧Twitter)動画広告の効果

X(旧Twitter)動画広告の効果

Twitter動画広告の主な効果は、以下の3つです。

  • 拡散力が高い
  • 若年層にアプローチできる
  • ターゲットを絞れる

それぞれ確認していきましょう。

拡散力が高い

X(旧Twitter)は、情報が一気に広まりやすいSNSとして知られています。
国内のアクティブユーザーは4,500万人(2017年時点)と非常に多く、「リポスト(旧リツイート)」や「いいね」といった機能を通じて、投稿内容が瞬く間に拡散される仕組みが整っています。

さらに、Xには「気になる情報は共有したい」というユーザーの文化が根付いており、話題性のある投稿は短時間で多くの人に届きます。
この拡散性の高さをうまく活用すれば、ブランドや商品を短期間で多くのユーザーに認知させることが可能です。

若年層にアプローチしやすい

X(旧Twitter)は幅広い世代に利用されていますが、その中でも特に10代〜20代の利用率が高い点が特徴です。
調査では、10代の約65.7%、20代では81.6%が利用しているというデータもあり、若い世代へのリーチに非常に優れています。

そのため、若年層をターゲットにした商品やサービスの宣伝にはぴったりの媒体です。
投稿への反応も活発なため、ユーザーとの距離を縮めながら自然にエンゲージメントを高めることができます。
ただし、40代以上の利用率はやや低下傾向にあるため、対象層によっては他のSNSや広告施策と組み合わせるのも効果的です。

参照元: 令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

ターゲットを絞り込める

X(旧Twitter)動画広告の大きな魅力のひとつが、ターゲット設定の細かさです。
地域や言語、検索履歴、フォローしているアカウントなど、多様なデータをもとに広告を配信できるため、狙いたい層にピンポイントでアプローチすることができます。

さらに、ユーザーの投稿内容や興味関心を分析して広告を出す仕組みが整っており、精度の高いターゲティングが可能です。
これにより、無駄な広告配信を減らしながら、費用対効果の高いマーケティングを実現できます。

X(旧Twitter)動画広告の種類とフォーマット

X(旧Twitter)動画広告の種類とフォーマット

Twitter動画広告には、以下の6つの種類があります。

  • プロモ広告(旧プロモビデオ)
  • Twitterテイクオーバー(旧トレンドテイクオーバープラス、ファーストビュー)
  • Twitter Amplify(旧Amplifyプレロール)
  • フォロワー獲得広告
  • Twitterライブ

それぞれの特徴を確認しましょう。

プロモ広告

プロモ広告は、タイムライン上に表示される動画広告です。ほかのユーザーのツイートのような見た目なので、違和感がないことが特徴でしょう。自動で再生されるので、ユーザーに興味をもってもらいやすいです。

<プロモビデオの特徴>

項目 内容
ツイート本文の文字数 280文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字以内)
ファイル形式 MP4またはMOV
ファイルサイズ 最大1GB(最適なパフォーマンスを得るためには30MB未満)
動画の長さ 最長:2分20秒 推奨:15秒以内
動画ビットレート 1080pの動画:6,000~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000~8,000k(5,000k推奨)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート
推奨オーディオコーデック AAC LC(ロ―コンプレキシティ)

Twitterテイクオーバー

Twitterテイクオーバーは、1日1社限定の買い切り型広告です。6秒間の動画・GIF・静止画に対応しており「話題を検索」タブのトップに表示され続けることが特徴でしょう。ユーザーは、Twitterを訪れるたびに広告を目にすることになります。

ほかの広告と違い、Twitterを訪れたすべてのユーザーに表示されるので、性別・年齢・関心を問わず、多くのユーザーにリーチできるのがメリットです。

<トレンドテイクオーバープラスの特徴>

項目 内容
トレンドハッシュタグ・説明 トレンドハッシュタグ:最大半角16文字
トレンドの説明:半角8文字(任意)
ファイル形式 MP4、GIF、または静止画
ファイルサイズ MP4およびGIFは最大15MB、静止画は最大5MB
動画の長さ 6秒
動画ビットレート 1080pの動画:6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000k~8,000k(5,000k推奨)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート

ファーストビュー

ファーストビューは、名前のとおりTwitterのタイムラインの一番上に表示される動画広告のことです。ファーストビューの掲載は1日単位なので「通勤時間帯の7時半~9時のみ」「多くのユーザーが就寝する午後10時~12時のみ」などの指定はできません。

公式サイトに「Twitter上で最も価値が高いインプレッションを獲得できます」と記載されているように、幅広い認知度を獲得できる動画広告です。

<ファーストビューの特徴>

項目 内容
ツイート本文の文字数 280文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字以内)
ファイル形式 MP4またはMOV
ファイルサイズ 最大1GB(最適なパフォーマンスを得るためには30MB未満)
動画の長さ 最長:2分20秒 推奨:15秒以内
動画ビットレート 1080pの動画:6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000k~8,000k(5,000k推奨)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート
推奨オーディオコック AAC LC(ローコンプレキシティ)

Amplifyプレロール

Amplifyプレロールは、Twitterと提携している200以上のコンテンツ配信パートナーの動画が再生される前に表示される動画広告のことです。例えば、YouTubeなどの動画を再生する前に表示される、15秒程度の広告がAmplifyプレロールにあたります。

すでに一定数の支持を得ている200以上の信頼のおけるパブリッシャーが手掛けた動画コンテンツと、広告を結びつけることができるのです。

Amplifyプレロールを使うと、広告主は15以上のカテゴリーから動画広告を配信するコンテンツを選ぶことができます。広告主が選択したモーメントに、パブリッシャーと1対1で提携関係を結び、期間中はツイート単位で広告を管理できます。

<Amplifyプレロールの特徴>

項目 内容
ファイル形式 MP4またはMOV
ファイルサイズ 最大1GB(最適なパフォーマンスを得るためには30MB未満)
動画の長さ 最長:2分20秒 推奨:15秒以内
動画ビットレート 1080pの動画:6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000k~8,000k(5,000k推奨)
推奨オーディオコック AAC LC(ローコンプレキシティ)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート

ビデオウェブサイトカード

ビデオウェブサイトカードは、ツイートで表示される動画にリンク先を設定して、カード形式で表示させる広告のことです。ふだん目にするツイートと違い、動画をクリックすることで指定したURLに誘導できます。Twitterから任意のウェブサイトやキャンペーンページへ誘導する際に最適な方法です。

<ビデオウェブサイトカードの特徴>

項目 内容
ツイート本文の文字数 280文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字以内)
ファイル形式 MP4またはMOV
ファイルサイズ 最大1GB(最適なパフォーマンスを得るためには30MB未満)
動画の長さ 最長:2分20秒 推奨:15秒以内
動画ビットレート 1080pの動画:6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000k~8,000k(5,000k推奨)
推奨オーディオコック AAC LC(ローコンプレキシティ)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート

カンバセーションボタン

カンバセーションボタンとは、ツイートの画像や動画にハッシュタグ入りのCTA(コールトゥアクション)ボタンをつけた、ツイート形式の広告です。ユーザーがボタンを押すと、あらかじめ設定していた投稿文が自動でツイート画面に挿入されます。カンバセーショナルは、日本語で「会話型」という意味です。広告主とユーザーの間に会話を生みだす広告といえるでしょう。

拡散性や視認性の高さは、ほかのTwitter動画広告と同じ効果があります。カンバセーションボタンにツイートしてくれたユーザーに、お礼のメッセージや自動返信することもできます。ユーザーとコミュニケーションを取りやすいことがメリットです。

<カンバセーションボタンの特徴>

項目 内容
ツイート本文の文字数 280文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字以内)
入力済みユーザーツイート ツイート本文:256文字
ヘッドライン:23文字
お礼のツイート お礼のコメント:23文字
お礼のURL:23文字
ファイル形式 MP4またはMOV
ファイルサイズ 最大1GB(最適なパフォーマンスを得るためには30MB未満)
動画の長さ 最長:2分20秒
推奨:15秒以内
動画ビットレート 1080pの動画:6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオ:5,000k~8,000k(5,000k推奨)
推奨オーディオコック AAC LC(ローコンプレキシティ)
フレームレート 29.97FPSまたは30FPS、最大60FPSをサポート

X(旧Twitter)動画広告の配信方法

X(旧Twitter)動画広告の配信方法

X動画広告の配信方法は、以下のとおりです。PC画面での説明になります。

1.Xにログインします。

画面左側のメニューから「もっと見る」

画面左側のメニューから「もっと見る」をクリックします。

2.「広告」を選択します。

2.「広告」を選択します。

3.「キャンペーン」をクリックし、「キャンペーンを作成」を選択します。

3.「キャンペーン」をクリックし、「キャンペーンを作成」を選択します。

4.広告キャンペーンの目的を選択します。目的に応じて課金方式が異なりますので、目標に合わせて適切な目的を選択してください。

4.広告キャンペーンの目的を選択します。目的に応じて課金方式が異なりますので、目標に合わせて適切な目的を選択してください。

5.広告キャンペーンの詳細を入力します。

5.広告キャンペーンの詳細を入力します。
  • 目的を選択:広告のリーチを増やしたい場合は「リーチ」、動画の再生数を増やしたい場合は「動画の再生数」を選択。
  • キャンペーン名(オプション):管理しやすい名前を入力(例:「春のプロモーション2024」)。
  • お支払い方法:登録済みのクレジットカードを確認。
  • A/Bテスト:複数の広告を比較したい場合はオン、不要ならオフ。
  • 予算の最適化:自動的に予算を最適化したい場合はオン。

6.続いて広告グループの詳細を設定してください。

6.続いて広告グループの詳細を設定してください。

広告グループは、X(旧Twitter)広告キャンペーン内で個別の広告をまとめる単位です。広告のターゲティングや入札戦略、予算、配信方法を細かく設定できるため、異なる戦略の広告を同じキャンペーン内で運用する際に便利です。

  • フリークエンシー上限:
    • 広告のフリークエンシーを自動的に最適化(推奨):広告の表示頻度を自動調整します。
    • カスタム上限を設定:1人のユーザーに広告を表示する回数の上限を指定できます。
  • ペーシング:
    • 標準配信(おすすめ):予算を均等に消費しながら広告を配信します。
    • 集中配信:短期間で広告を集中的に配信します。

■ プレースメント:広告が表示される場所を選択することで、リーチを広げたり、特定の場所に配信を集中させたりできます。

■ オーディエンス:既存のデータを活用して、特定のユーザーをターゲットにします。

■ ターゲティング機能:特定のユーザーの興味や行動をもとにターゲットを設定します。

■ ターゲティング戦略

  • ターゲティングを最適化:ターゲット外のユーザーにも広告を表示し、パフォーマンスを向上させます。

7.個別の広告を設定します。

7.個別の広告を設定します。

8.すべての設定が完了したら、最終確認を行い、広告キャンペーンを開始します。

8.すべての設定が完了したら、最終確認を行い、広告キャンペーンを開始します。

X(旧Twitter)動画広告の課金方式

X(旧Twitter)動画広告の課金方式

Twitterの課金方式は、以下の6種類です。

CPF(フォロー課金)

CPFは、フォロワーを獲得すると広告費用が発生します。アカウントのフォロワー数を増やしたいときに利用しましょう。

CPC(クリック課金)

CPCは、広告のリンクがクリックされると広告費用が発生します。サイトへのアクセス数を増やしたいときに利用するとよいでしょう。

CPE(エンゲージメント課金)

CPEは、広告に対して「いいね」「リツイート」「リプライ」などのユーザーからの反応があったときに広告費用が発生します。

CPAC/CPI(アプリクリック課金/インストール課金)

CPAC/CPIは、アプリの広告をクリック、またはアプリをインストールされたときに広告費用が発生します。アプリの認知拡大やダウンロード数・ユーザー数を増やしたいときに利用しましょう。

CPM(インプレッション課金)

CPMは、広告のインプレッション1,000回ごとに広告費用が発生します。インプレッションとは表示回数のことです。ユーザーが広告を見ているのか、内容に目を通したのかまでは考慮していません。サービスの認知拡大が目的の場合に利用しましょう。

CPV(視聴課金)

CPVは、ユーザーが広告動画を視聴した際に広告費用が発生します。インプレッション課金とは違い、広告が表示されただけでは課金されません。

CPVは、以下の課金方法から選択できます。

  • 15秒の動画再生、またはすべて再生された場合
  • 動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合、またはユーザーが動画の拡大表示、ミュート解除のクリック操作を行った場合
  • 動画が画面に表示された状態で3秒、または動画の拡大表示、ミュート解除が行われた場合
  • 動画の50%以上が画面に表示された状態で6秒経過した場合、または動画の拡大表示、ミュート解除が行われた場合

X(旧Twitter)動画広告を活用するうえでのポイント 

X(旧Twitter)動画広告を活用するうえでのポイント

Twitter動画広告の効果を最大限発揮するには、いくつかのポイントがあります。

ターゲットを明確にする

Twitter動画広告は、性別・年齢・地域・言語、360個以上の興味関心カテゴリー、指定キーワード、ツイートの有無などの条件から、ターゲットを細かく設定することが可能です。リスティング広告と違って趣味嗜好などを把握しやすいので、趣味趣向に合ったセグメントを設定しましょう。潜在的ニーズのあるユーザーへアプローチすることができます。

広告らしさを減らす

Twitterに限らずYouTubeなどの動画配信サービスでも、広告らしさのあるものはユーザーに好まれません。広告らしさのない、ほかのツイートと変わらない広告を心がけましょう。

丁寧な言い回しではなくカジュアルな口語体でツイートすると、クリック率が高くなる傾向があります。

冒頭の2秒にこだわる

動画広告を最後まで見るかどうかを判断するのは、開始数秒といわれています。冒頭の2秒でユーザーを惹きつけることを意識してください。制作に使える予算が決まっていても、なるべく冒頭~前半に工夫やこだわりを入れましょう。例えば、ユーザーに質問を投げかける、動きのあるアニメーションで興味を惹く、などが効果的です。

無音でも成立させる

動画広告の場合は音声があるため、ユーザーが音声を聞く前提で作る方も多いでしょう。

しかし、Twitterは消音モードやマナーモードで利用するユーザーが多いです。テキストを入れるなど、無音でもメッセージが伝わる広告を作りましょう。

まとめ

ターゲットユーザーの興味関心に合わせた動画コンテンツを作成し、適切なターゲティング設定を行うことで、より高いエンゲージメントを獲得することができる

X(旧Twitter)の動画広告は、「リアルタイム性」と「拡散力」という2つの強みを持っています。
話題が生まれるスピードが早く、情報が一気に広まりやすいため、短時間で多くのユーザーにアプローチできるのが大きな魅力です。
特にトレンドやニュースに敏感なユーザーが多いため、旬の話題や時流に合ったコンテンツと組み合わせることで、広告のリーチをさらに広げることができます。

動画広告を効果的に届けるには、まず「何を目的とするか」を明確にし、それに合ったフォーマットを選ぶことが大切です。
また、Xはタイムライン上でサッと流し見されるケースも多いため、冒頭数秒で目を引く構成にすることがポイントです。
音声を出さずに見るユーザーも多いため、テロップや印象的なビジュアルを上手に使うことで、無音でもメッセージが伝わる動画に仕上げましょう。

さらに、「リポスト」や「ハッシュタグ」を組み合わせることで、自然な拡散を促す仕掛けを作ることも効果的です。
ユーザーが共感したり、シェアしたくなるような要素を取り入れることで、広告の広がり方に大きな差が生まれます。

ターゲット層の興味関心に合わせた内容を意識し、的確なターゲティング設定を行えば、より高いエンゲージメントを得ることが可能です。
また、配信後はデータをしっかり分析し、結果をもとに改善を重ねることが成功への近道です。
Xの特性を理解し、リアルタイムで最適化を行いながら運用することで、ブランド認知の拡大やコンバージョン率の向上につながります。

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