YouTubeから収益を得る方法は、主に次の6つです。
それぞれの仕組みを解説します。
広告収益とは、その名のとおり広告から得られる収益のことです。広告収益は視聴時間やクリック率などで変動しますが、一般的には広告が1,000回再生されるたびに約300円前後の収益が発生します。
収益は、広告主がYouTubeに支払った金額から、手数料などを引かれた金額がクリエイターに支払われます。そのため、広告主が支払う費用がそのままクリエイターに支払われるわけではありません。
Super Chat(スーパーチャット)とは、ライブ配信中やプレミア公開中に視聴者がクリエイターにお金を送れる機能です。投げ銭ともよばれています。Super Chatで送れる額は視聴者のデバイスによって異なりますが、iPhoneからの場合1回あたり最大50,000円です。
しかし、Super Chatはクリエイターに満額支払われるわけではありません。Super Chatは、YouTubeや金融機関などへの手数料が差し引かれた額の70%前後がクリエイターに支払われます。
また、iPhoneのYouTubeアプリからSuper Chatを送った場合、Appleへの手数料が発生するため、Super Chatの30%ほどしかクリエイターに支払われないケースもあります。広告収益ほどの額は期待できないかもしれません。
Super Stickers(スーパーステッカー)とは、クリエイターにアニメーション画像を送信できる機能です。アニメーション画像の送信が、Super Chatのコメントに該当します。
メンバーシップとは、月額課金制でクリエイターを応援する機能です。安い場合は90円、高い場合は12,000円で提供されていることもあります。
メンバーシップ会員専用のコンテンツを配信することで、根強いファンを獲得できるでしょう。
Super Thanks(スーパーサンクス)とは、Super Chatと似た機能で、投げ銭を通してクリエイターを応援する機能です。Super Thanksの場合、投げ銭による収益の70%がクリエイターに支払われます。
Super ChatとSuper Thanksの違いは、リアルタイムで投げ銭を送れるかどうかです。Super Chatは、ライブ配信中などにリアルタイムで投げ銭を送ることができます。Super Thanksは、通常の動画に対して投げ銭を送ることができる機能です。
グッズ紹介とは、YouTube ショッピングを利用して、クリエイター自身がブランドグッズを販売できるサービスです。18歳以上で、なおかつチャンネル登録者数が1万人以上のクリエイターのみグッズを販売できます。
YouTubeの収益が実際に振り込まれるには、8,000円以上の収益を達成しなければなりません。この金額は、Google AdSense(YouTubeの広告パートナー)の支払いポリシーに基づいています。YouTubeパートナープログラムに参加している場合、収益が8,000円以上に達するまで収益が蓄積され続けるのです。
収益は通常、視聴者の広告視聴やクリックに基づいて発生し、収益が8,000円以上に達するとGoogle AdSenseから支払われます。月単位で支払われるのが一般的です。支払いのスケジュールや方法は国や地域によって異なる場合があるため、確認するとよいでしょう。一般的な支払い方法は銀行振込です。
収益が8,000円未満の場合、収益は蓄積され続けますが、振り込まれることはありません。収益が8,000円以上に達した時点で、支払いが行われるようになるのです。
YouTubeの収益化には、YouTubeパートナープログラム(YPP)への参加が必要です。現在、日本国内で広告収益を得るためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
これらの条件を満たすことで、YouTubeパートナープログラムへの申請資格を得ることができ、広告を含むさまざまな収益化機能を利用できるようになります。
なお、広告収益以外のSuper Chat、Super Stickers、Super Thanks、チャンネルメンバーシップ、ショッピング機能については、条件が一部緩和されています。以下のいずれかを満たせば、広告収益よりも早い段階で利用を開始できます。
このように、ファンとの直接的なエンゲージメントを活用した収益化手段は、チャンネル規模が比較的小さい段階でも実現可能です。
YouTubeパートナープログラムに申請するには、まずチャンネル登録者数が1,000人以上であることが必要です。登録者数はチャンネルの信頼性や影響力を示す指標であり、収益化だけでなく機能制限の解除やチャンネル評価にも関わる重要な要素です。
収益化のためには、チャンネルに一定の視聴実績が必要です。通常動画の総再生時間が過去12か月間で4,000時間以上あること、またはショート動画の直近90日間の視聴回数が1,000万回以上あることのいずれかを満たす必要があります。
この条件は、コンテンツを継続的に投稿し、一定の視聴者から関心を集めていることを確認するために設けられています。
YouTubeでは、すべての収益化チャンネルに対して、コミュニティガイドラインおよび著作権ポリシーなどのルール遵守が義務付けられています。たとえば、ヘイトスピーチ、暴力的な表現、差別的なコンテンツ、誤情報、スパム的手法を含む動画は、収益化の対象外となります。
また、第三者の音源・映像・画像などを無断で使用したコンテンツは、著作権侵害とみなされ、収益化が無効になる場合があります。これに違反すると、動画単体の制限にとどまらず、チャンネル全体の停止やアカウントの凍結に至ることもあります。
収益を目的としてYouTubeチャンネルを運営する場合は、必ずYouTube公式の「収益化ポリシー」や「著作権ガイドライン」に目を通し、コンテンツ制作時に法的リスクのない構成を意識することが重要です。
YouTubeパートナープログラムへの申請から、実際に収益を得るまでの一般的な流れは、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
まず、YouTubeパートナープログラムに参加するために申請を行います。以下の手順で申請を進めましょう。
申請すると、YouTubeがチャンネルと申請内容を審査します。チャンネルがコミュニティガイドラインや著作権の規定を遵守しているか、視聴時間の要件や登録者数の要件を満たしているかなどが評価されます。審査には時間がかかる場合があるでしょう。
審査が完了すると、YouTubeから審査結果が通知されます。審査に通った場合は、次のステップに進めます。審査に通らなかった場合、修正が必要な点が通知されることがあるため、満たしていない項目の改善を目指しましょう。
広告収益を得るには、AdSenseアカウントを作成する必要があります。AdSenseアカウントは、Googleが提供するオンライン広告プラットフォームの一つで、ウェブサイトやYouTubeチャンネルなどのデジタルプロパティを通じて広告収益を得るために必要です。
AdSenseアカウントを作成すると、以下のような機能やサービスを利用できます。
AdSenseを使用すると、ウェブサイトやYouTubeチャンネルに広告を表示することが可能です。広告の表示回数やクリック数に応じて収益を得られます。
また、AdSenseアカウントでは、Super Thanksやチャンネルメンバーシップなどの収益化機能も利用できます。YouTubeで収益を発生させるうえで、AdSenseアカウントの作成は必須といえるでしょう。
AdSenseアカウントを作成する手順は、以下のとおりです。
手間がかかるかもしれませんが、YouTubeで収益化するには必要な作業です。根気強く作業しましょう。
AdSenseアカウントの設定が完了すると、YouTube Studioで広告収益の設定と管理を行えます。広告の表示形式や配置、収益化オプションなどの設定も可能です。
広告収益の獲得は、視聴者の広告視聴やクリックに基づいて行われます。広告のパフォーマンスや視聴回数によって収益は異なります。
YouTube収益化の条件を達成し、収益を上げるためのコツは、以下のの4つです。
それぞれ解説します。
良質なコンテンツを提供することは、視聴者を引き付け、チャンネルを成長させることにつながります。以下のポイントに注意して、コンテンツの品質を向上させましょう。
定期的かつ計画的な動画投稿を行うことで、視聴者の関心を維持し、チャンネルの成長を促進できます。さらに、動画の公開スケジュールを事前に告知することで、視聴者のエンゲージメントを高め、再生回数の向上につなげることが可能です。
YouTubeの検索エンジン最適化(SEO)は、視聴者が自身のコンテンツを見つけやすくする重要な要素です。以下のポイントに注意してSEO対策を行いましょう。
SEO対策におけるキーワードとは、自身の動画を検索してもらう際の語句を指します。「ダイエット サプリメント」というキーワードで自身の動画を上位表示させたいなら、タイトルや説明欄などに「ダイエット サプリメント」というキーワードを含めましょう。
細かな作業ですが、動画を上位表示させるうえで欠かせない施策です。
コンテンツのプロモーションとマーケティングは、チャンネルの知名度を高め、視聴者数と収益を増やすために重要です。以下の内容を実施しましょう。
マーケティング戦略として、多くのクリエイターがコラボ動画を投稿しています。コラボ動画は、コラボ相手のファンに自身の存在をリーチできるため、チャンネルを成長させるうえで有効な施策です。
最初は、チャンネル登録者数が同程度のクリエイターにコラボ依頼を打診することから始めてみてはいかがでしょうか。
チャンネルの成長を促進するためには、データのモニタリングと改善が必要です。以下の方法でチャンネルのパフォーマンスを把握し、改善しましょう。
以上が、YouTube収益化の条件を達成し、収益を上げるためのコツです。ご紹介したポイントに注意しながら、努力と改善を続けてください。
収益化の条件を満たしたら、YouTube Studioから収益化の申請を行いましょう。申請手順は複雑ですが、本記事の手順に沿って進めることでスムーズに設定できます。
まだ収益化条件を満たしていない場合は、コンテンツの質を向上させ、SEO対策を徹底しながら視聴者を増やしていくことが重要です。特に、検索上位を狙うタイトルやタグの最適化、クリック率を高めるサムネイルの改善を行いましょう。
すぐに結果が出るわけではありませんが、アルゴリズムを意識した継続的な取り組みがファン獲得につながり、収益化達成の近道となります。YouTube収益化を目指す方も、すでに収益化を達成した方も、本記事を参考にしてチャンネルの成長を加速させましょう!
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