コラム

パソコンでデザインをしている女性
動画マーケティング

モーションロゴを活用してユーザーの目を惹こう!活用のメリットと実例をご紹介!

アニメーションでユーザーに視覚的にアピールすることができるモーションロゴは
ユーザーに強い印象を与えるだけでなく、その動きから企業のブランディングにも貢献し
多くの企業が積極的に取り入れられています。
今回は、そんなモーションロゴについて詳しく解説していきます。
最近になってモーションロゴが急増した理由、モーションロゴのメリットや活用される場面、
その費用相場などを徹底的に解説していきます。
この記事を読み終わるころには、モーションロゴについての知識は十分になっているはずです。

モーションロゴとは?

ロゴデザインが表示されたデスクトップパソコン

多くの企業に注目されているモーションロゴとは一体どういったものを指すのでしょうか。まずはモーションロゴとは、というところから解説していきます。

引用元:McDonald’s. Sound Logo

モーションロゴとは、アニメーションを使って動きを付けた、数秒の動画で表現された企業ロゴ全般を指します。YouTubeなどの動画配信サービスはもちろん、テレビCMやWebサイトなど、映像を使った広告宣伝を行う際に多くの企業が活用しています。

動きを付けたロゴは視覚的な訴求力が高く、企業のロゴをより効果的に表現することができます。そんなモーションロゴですが、なぜ近年になって導入する企業が増えてきたのでしょうか。

モーションロゴが増えている理由

年表の横を歩くミニチュアの人々
年表の横を歩くミニチュアの人々

ブランディングにも繋がるモーションロゴですが、近年になって急増した背景には動画市場の拡大、デジタルサイネージの普及といった外的な要因も考えられます。

モーションロゴが急増している主な理由として考えられるものは、以下の5つです。

  • 動画広告が増えた
  • デジタルサイネージが増えた
  • より多くの情報を伝えたいと考えるようになった
  • モーションロゴ制作のコストが下がってきた
  • 短尺の動画広告と相性がよい

それぞれ1つずつ解説していきます。

動画広告が増えた

5G回線の普及の影響もあり、動画広告市場は急速に拡大しています。動画広告の市場拡大とともに、静止画で表現されていた企業ロゴが自然な流れで動きの付いたモーションロゴへと変わっていった企業も多かったのではないでしょうか。

また、動画広告出稿時にブランディングの一環として、積極的にモーションロゴを導入する企業も増えていったと考えられます。

デジタルサイネージが増えた

液晶やLEDなど、モニターに関する技術は日々刻々と新しいものが生まれています。こうした技術革新によって、よりよい性能のモニターを従来よりも安価で製造、販売ができるようになってきています。

デジタルサイネージが安価で購入できるようになったことから、多くの商業施設や公共交通機関などでデジタルサイネージが導入され、その結果、動画広告市場が拡大、併せてモーションロゴの需要も増えていると考えられます。

より多くの情報を伝えたいと考えるようになった

近年、SaaSのようなクラウドサービスを始め、Webサービスや企業に合わせたシステムの販売など、複雑な商品・サービスを販売する企業が急増しています。これらの商品・サービスは、有形商品と比べると商品・サービスの特徴やメリットをユーザーに伝えるためにより多くの情報を必要とします。

こういった背景もあり、短い時間でより多くの情報をユーザーに伝えたいという考えから、企業ロゴにも企業イメージやサービスの特徴などの情報が付け加えられるモーションロゴが注目されています。

モーションロゴ制作のコストが下がってきた

モーションロゴは、多くの場合、動画制作会社やデザイン会社などが制作しています。

動画広告市場の拡大によってこれらの制作会社が急増したこと、制作に必要なソフトの開発が進んだことなどから、動画広告やモーションロゴの制作にかかる費用は10年前に比べると大きく下がってきました。

短尺の動画広告と相性がよい

モーションロゴは、1秒から長くても数秒程度のアニメーションが加えられた企業ロゴです。短い時間で印象的に企業ロゴを訴求できるため、短尺の動画広告と非常に相性がよいブランディング手法です。

近年、SNSや動画配信サービスなどでショート動画と呼ばれる短尺動画が注目を浴びるようになり、企業もこぞって短尺の動画広告を出稿するようになってきました。動画広告の尺の変化もモーションロゴが注目を浴びるようになった要因の1つです。

こうした背景から導入する企業が増えてきているモーションロゴですが、実際にモーションロゴを活用するメリットはどこにあるのでしょうか。

モーションロゴを活用するメリット

モーションロゴを活用する代表的なメリットは、以下の4つです。

  • 視覚効果が高い
  • 記憶に残る
  • 他社と差別化できる
  • エンゲージメント率が高い

1つずつ解説していきます。

視覚効果が高い

単なる企業ロゴにモーションロゴとして動きを付けることで、視聴者の目を惹き、従来のロゴよりもユーザーが興味・関心をもちやすくなります。動画は文字の7,000倍の情報量があるといわれているため、単なるロゴよりも多くの情報が伝えられるというメリットもあります。

記憶に残る         

画像よりも動画のほうがインパクトも強く、ユーザーの記憶に残りやすいように、モーションロゴもテキストや画像だけの企業ロゴよりもユーザーに強い印象を与え、記憶に残りやすく長期的なブランディングにも効果的といわれています。サウンドロゴと同じく、視覚・聴覚でユーザーに訴求することで、よりブランディングを意識したモーションロゴも人気です。

他社と差別化できる

さまざまな商品・サービスが開発されている昨今では、よほど独自性のあるものでない限り、似たような商品・サービスがすでに販売されている(もしくはあとから販売される)というケースがほとんどです。

商品・サービスの広告宣伝にモーションロゴを使用することで、ユーザーの印象により残りやすい広告宣伝が可能になります。最近では、多くの企業がモーションロゴを導入しています。そのため、自社や商品・サービスのイメージや特徴が伝わりやすいモーションロゴにすることも、他社との差別化に繋がる重要なポイントです。

エンゲージメント率が高い

モーションロゴは、企業ロゴに動きや音、光などを加え、視覚・聴覚に強く訴求することができます。これらの演出は、ユーザーの興味・関心を惹くことに繋がり、エンゲージメント率を高める効果があります。

このように、モーションロゴにはさまざまなメリットがあります。それでは次に、モーションロゴが活用される場面について見ていきましょう。

モーションロゴが活用される場面

スマートフォンと映像コンテンツ

動画広告と併せて使われるケースが多いモーションロゴですが、そのほかに以下のような場面で活用されることもあります。

  • テレビCMや動画広告
  • Webサイト
  • ソフトウェア・アプリ
  • イベントのオープニング動画
  • プレゼンテーション

Webサイトを除くケースは、すべてメインとなる動画(プレゼン資料)の中にモーションロゴを盛り込むかたちで活用されています。メインコンテンツの冒頭や最後に挿入することで、ユーザーの興味・関心を惹いたり、ブランディング効果を高めたりするために使われます。Webサイトでの活用方法も同様に、Webサイトのトップページにアクセスすると最初にモーションロゴが表示されるという使われ方がほとんどです。

さまざまな場面で活用されているモーションロゴですが、現在(2023年2月時点)のモーションロゴ制作にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

モーションロゴの制作にかかる費用相場

COSTと書かれた電卓

モーションロゴの制作は、そのほとんどが企画段階から制作会社に依頼する(協力してもらう)必要があります。企画から制作まですべての工程を依頼するため、まとまった費用が必要です。モーションロゴの制作に必要な費用は、尺や内容、依頼する企業によって異なりますが、数十万~数百万円ほどです。

「もう少し安価でモーションロゴを制作したい」という企業の声が多いためか、最近ではモーションテンプレートから選択したものに企業ロゴを当て込む形式でモーションロゴが制作する安価なサービスも増えてきているようです。こうしたサービスでもモーションロゴとして一定の効果はありますが、自社や商品・サービスのイメージに合わせて一から制作したモーションロゴと比べると、得られる効果は薄いと考えておいたほうがよいでしょう。

ここまで、モーションロゴの特徴について詳しく解説してきました。モーションロゴについて詳しくなったところで、実際に制作されたモーションロゴの実例を見て、モーションロゴのイメージを掴んでいきましょう。

モーションロゴの実例3選!

ビジネスマン

モーションロゴはふだんあまり意識していないものの、多くの企業に既に活用されています。今回は、そんなモーションロゴの中でも魅力的なものをいくつか紹介していきます。

Nintendo Switch

Nintendo 公式チャンネル~ファイアーエムブレムエンゲージ 紹介映像~

Nintendo SwitchのCMなどでよく見かける「カチッ」という音とともにゲーム機のコントローラーが2つ表示されるこのロゴは、代表的なモーションロゴの一つです。シンプルかつ特殊な形をしたコントローラーが2つで1つという、Nintendo Switchの特徴をわかりやすく表現したモーションロゴは、多くのユーザーの興味・関心を惹くモーションロゴといえます。

Nintendo Switchに限らず、ほとんどのゲーム機の広告においてモーションロゴは活用されています。これは、ゲームソフトの内容を伝えるCMだけでは、どのゲーム機で販売されるものかが伝わらないというゲームソフトの宣伝における特徴が原因と考えられます。このように、宣伝内容で他社と差別化が難しいケースなどにもモーションロゴは活用されています。

Netfilx Japan

5分で振り返る「今際の国のアリス」シーズン1 | Netfilx Japan

NetflixのCMに使われている、暗闇からNetflixの文字が1文字ずつ表示されるこのアニメーションを一度は見たことがあるのではないでしょうか。Netflixといえばこのモーションロゴが有名かもしれませんが、現在は別のモーションロゴが利用されています。

従来の赤と黒を基調としたデザインに、文字や背景が七色に変化する表現が付け加えられています。これには「さまざまな国や場所、シチュエーションでNetflixが楽しめるようになった」という意味合いが込められているといわれています。このように、モーションロゴは、企業が伝えたい思いやメッセージを数秒で表現しているケースもあります。

2023年2月時点でのNetflixのモーションロゴ

SONY

Sony(Japan)~LinkBuds S × SixTONES「もうハズさない。」【ソニー公式】~[MOU5]

https://www.youtube.com/watch?t=28&v=vbc1Ey49zsg&feature=youtu.be

CMの最後に奥からロゴが浮き出てくるSONYのモーションロゴも、テレビCMなどでよく見かける有名なモーションロゴです。少し前までは、真っ暗な画面から白いSONYの文字が浮かび上がってくるモーションロゴが使われていましたが、現在(2023年2月時点)は鏡面のように七色に光る背景から企業ロゴが浮かび上がってくるモーションロゴになっています。

SONYのモーションロゴは、ソニーの存在意義というところから「ソニーが人々と共鳴・共振しながら新しい価値をともに生み出していく」というストーリーが表現されているそうです。ユーザーがモーションロゴから受け取ったイメージは、そのまま企業(または商品・サービス)のイメージへと繋がっていきます。そのため、企業の思いを表現するために、細部までこだわってモーションロゴを制作、活用している企業も少なくありません。

余談ではありますが、SONYがモーションロゴに込めた思いについてWebサイトで解説していますので、気になる方はこちらも見てみてはいかがでしょうか。

まとめ

若い女性がデスクの上で作業している

今回は、モーションロゴについて詳しく解説してみました。モーションロゴの中には、企業の思い、商品に対する思いが込められているケースも少なくありません。モーションロゴに必ずしもそういった深いメッセージが必要というわけではありませんが、企業の熱い思いが込められたモーションロゴが、ユーザーの印象に強く残るのかもしれません。

魅力的なモーションロゴを作るには、ある程度の知識や技術、知見が必要です。モーションロゴの導入を検討している方は、動画制作会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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