SNSやYouTubeで人気が上昇しているのが”ペット動画”です。かわいらしい表情や思わぬ行動に癒される人が多く、再生数も多いジャンルになっています。しかし、ただ撮ってそのまま投稿するだけでは多くの人に届く動画にはなりません。
この記事では、ペット動画で再生数を伸ばす編集方法やバズるためのテクニックを、事例も交えてわかりやすく解説します。本記事を読むだけで魅力的なペット動画を作れるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次

ペット動画はなぜここまで人気なのでしょうか?その背景には次のような要因があります。
動物の純粋な表情や仕草は、多くの人の心を癒します。仕事や人間関係に疲れた現代人にとって、ペット動画は「見るだけでリフレッシュできるコンテンツ」です。
特に、賃貸に住んでいるなどの理由で自分でペットが飼えない人はペット動画を見ることで、動物と触れ合いたい気持ちを満たします。憧れのペットの姿を見て、いつかは自分でも飼ってみたいと夢を膨らませるのです。 現代社会のストレスを発散させてくれるのが、ペット動画が人気のジャンルになっている要因でしょう。
思わず笑ってしまうような珍行動や人間らしい仕草は、SNSでバズるきっかけになります。見慣れた動物の意外な一面を見れば、視聴者も思わず笑顔がこぼれます。
たとえば人間のような仕草をするペットを映した動画だったり、シュールなポーズを取っている動物のペット動画は人気が高いです。本記事を読んでいるみなさんも、一度はそういった動画や写真を見たことがあることでしょう。 動物たちの貴重なシーンを見れるのは、ペット動画ならではの魅力です。
犬・猫以外の珍しいペットやちょっと変わった日常のシーンは目新しさがあり、視聴者の興味を引きつけます。
自分の知らない動物の姿を見ることは学びにもつながります。自分が飼っているペットと同じ動物の動画でも、ときには知らなかった知識が得られることもあるので有益です。教育的コンテンツとしての価値もあるのが、ペット動画の大きな魅力といえるでしょう。

バズっているペット動画には、共通点があります。どのような点が大事なのか一緒に見ていきましょう。
タイトル・サムネイルの工夫は不可欠です。ペットの可愛さを強調する画像や「〇〇した瞬間!」などのワードは視聴者を惹き付けやすいです。
視聴維持率は動画の人気度に大きく関わってきます。視聴者の離脱が増えてしまうと、動画がおすすめに出てきづらくなってしまいます。冒頭3秒で何が起きるかを伝える構成が理想です。
ストーリー性を持たせたり、視聴者の共感を得られるナレーション・テロップを活用すると、エンゲージメント(いいね・シェア・コメント)が増加します。
ペット動画は、ただ撮影したものを流すだけでは地味で視聴者も飽きてしまいます。なるべく動物が動いているシーンをまとめ、動画の時間も短くするようにしましょう。もし、何らかの理由で長時間の動画を見てもらいたいときは、前半と後半に分けるなどの工夫が必要です。

動画編集は、基本さえ押さえれば初心者でもクオリティを上げられます。まずは基礎から学びましょう。撮影時に意識すべきポイントは以下の3点です。
次に、編集時の意識すべきポイントを3点ご紹介します。
以上が基本的な撮影・編集のコツになります。まず最初に、これらの点を抑えることを意識しましょう。

映像に親しみやすさを加えることで、視聴者との距離をぐっと縮めることができます。
ここでは、「親近感」にという演出要素を取り入れるための撮影・編集の工夫をご紹介します。
まず、普段自分たちが生活しているありのままの場所で動画を撮影してみましょう。撮影環境に生活感が出ていることで、視聴者も親近感を覚えやすくなり、自分がペットを飼ったときをイメージさせることが可能です。
また、普段の場所で撮影すればペットも自然な行動をとるので、撮影をスムーズに行えるでしょう。変にこだわって撮影用の場所を用意するとペットが近寄ってくれないなどの動画映えしない事態になるので、あくまでも自然体を意識しましょう。生活の延長線上で撮影を行えば、親近感のある動画をスムーズに撮影することができます。
撮影するときにカメラを自分の目線からのものにするのも有効なテクニックです。映像が主観的になり、視聴者もまるで自分がその場にいるような感覚になります。親近感を強く与えることができるほか、動物のかわいさも表現できます。
たとえば、主観的な構図で動物を抱きかかえれば自然と動物と見つめ合っているような動画となります。また、テロップなどで工夫すれば疑似的に動物と会話をしているような動画を作ることも可能です。昨今ではGoProのようにカンタンに主観映像を撮影できるカメラがあるため、ぜひ挑戦してみてください。

ペットの魅力をより印象的に伝えるには、映像全体の「世界観」や「美しさ」を意識した演出も重要です。ここでは、動画をスタイリッシュに仕上げて視覚的な完成度を高めるテクニックをご紹介します。
まず基本的なテクニックとして、動画の色味を統一することが挙げられます。ただ撮影しただけの動画は、光の加減によって色が複雑になるほか、彩度が低くて地味な見栄えになります。その色味を調整することにより、動画の雰囲気が一変します。
昨今では、編集アプリや編集ソフトのフィルタ機能を使えばカンタンに色味を統一できます。好きな色味のフィルタを選ぶだけなので、複雑な操作も知識も必要ありません。上級者になれば、細かな調整を行うこともできます。
初心者は最初にお気に入りのフィルタを見つけて、動画の色味を統一することから初めてみましょう。
ペット動画を撮影・編集するときは、なるべく余分な背景は切り取るようにしましょう。背景が入ると、動画内の情報量が増えてしまいペットの姿が引き立ちません。
よくあるのは、おしゃれな家具や遊具があるときに一緒に映してしまうケースです。その場所の雰囲気も一緒に映したくなる気持ちはわかりますが、これは厳禁です。主役はあくまでもペットなので、ペットと関連のない被写体は避けたほうが無難といえます。
もし、編集作業は苦手という場合は、最初から余分な映り込みが少ない場所で撮影を行うようにしましょう。
撮影に慣れてきたら、構図を変えてメリハリをつける工夫をしてみましょう。具体的には、ペットをアップで撮影したり引いて撮影したりといった感じです。さらに正面からカメラを向けたり、後ろから追いかけてみたりと、状況に応じてバリエーションは色々あります。
構図を変えて一通りの撮影を終えたら、あとは編集でテンポよく繋いでみてください。同じペットでも色々な構図が映し出されることで、その魅力が多角的に表現できます。構図を変えることで、地味な動画になることを避けることも可能です。どんな構図で撮影すればペットの愛らしさが引き出せるのか、色々と試行錯誤を重ねてみてください。
サムネイルやBGM・テロップも活用してみましょう。BGMには著作権フリーの音源を使い、テロップは色使いと文字サイズにこだわると印象に残りやすくなります。
編集時に使えるアプリとして参考記事を掲載させていただきます。
参考記事:無料の動画編集アプリおすすめ20選!初心者向け・スマホ対応も紹介【2025年版】

それでは、実際にYouTubeに投稿されている動画を見ていきましょう。 ご紹介する動画には先の項目で解説したテクニックが使われているシーンがあります。実例を見ることで、自分が作りたいペット動画のイメージも自然と浮かんでくるはずです。
グレートピレニーズのシュシュ(ChouChou)ちゃんの日常・成長記録を山奥での暮らしと共に投稿している山奥暮らしのシュシュさんの動画になります。穏やかなBGMと共に一歳の女の子が山道でシュシュちゃんを散歩している様子は、ほんわかとしてあたたかい気持ちになれます。
親御さんの目線で撮影されている画角も、目を離せない要因でしょう。安全を第一に撮影されている点も素晴らしいです。
トイプードルをトリミングしている様子を撮影した動画です。生後3か月の赤ちゃんをトリミングしている点がポイントです。「トリミングの様子」という注目度の高いシーンと、「トイプードルの赤ちゃん」という希少性で話題性を高めています。
構図にもこだわっており、トイプードルが画面に大きく映るようにしています。正面からだけではなく後ろ姿まで撮影しており、ペット動画の基本を忠実に守っているといえるでしょう。かわいいペット動画を作りたい人は、必見の動画です。
ショウガラゴという珍しいおサルさんを撮影した動画です。ショウガラゴが人間のようにキョロキョロしたり投稿者の服の袖に入ったりと、ユニークな一面を見せています。動物の生態とユニーク映像をミックスさせたような内容です。
編集で注目すべき点としては、短くまとめられた構成であることやスローモーションのシーンを挿入している点です。

ペット動画はテクニックも大事ですが、それ以上に重要なことがあります。これから解説することを忘れてしまうと取り返しのつかない事態に陥る可能性も否めません。
ペット動画を撮影したいと考えている人は、下記の項目にしっかり目を通してください。
まず、ペットに行動を強制しないようにしましょう。ペット動画を継続的に投稿すると、どうしても内容がマンネリになりがちです。そこでよくあるのは、話題性を高めるためにペットの行動を意図的に演出しようとすることです。これはペットにとって多大なストレスになるので、絶対にやってはいけません。撮影中は無理に動かしたり、光を強く当てたりしないようにしましょう。
たとえば、犬や猫をわざと高い所にのぼらせる、嫌いな食べ物を与えてリアクションを見る、といった具合です。ペットにストレスを与えるだけではなく、動画として炎上するリスクが高まります。 ペット動画は、あくまでも動物たちの自然な姿を撮影することを心がけて制作しましょう。ペットの健康と快適さが最優先です。
もし動画の撮影中にペットに異変を感じたら、すぐに動物病院などに行きましょう。撮影のストレスが動物の体調に影響を与えた可能性があります。異変を感じた段階で専門家に相談するようにしてください。
くれぐれも、撮影を優先して動物の体調を後回しにしないようにしましょう。ペットはあなたの大切な家族のはずです。動画投稿は後でも行えますが、大切なペットに何かあると取り返しのつかないことになります。動画の人気にまどわされず、飼い主としてのマナーを守って制作を行いましょう。

ペット動画の魅力は癒し、面白さ、共感にあります。再生数を伸ばすには、以下の点が重要です。
・撮影・編集に工夫を凝らす
・視聴者目線でコンテンツを設計する
・SNSに適した動画投稿を心がける
最近では、ユーチューブショートやインスタグラムのリールなどで注目を集めて、本編に誘導するといったこともできます。愛情を込めて作ったペット動画が、たくさんの人に届くように、早速実践してみましょう!
WEBでのお問い合わせはこちら