
旅先での感動的なシーンや特別な出会いを映像に残し、BGMやテロップを加えて編集したものを旅行動画といいます。単なる記録映像ではなく、ストーリー性を持たせることで視聴者に共感を生み、旅の魅力をより深く伝えることができます。
旅行動画にはさまざまなスタイルがありますが、その中でも近年注目されているのが「旅Vlog」というジャンルです。旅Vlogは旅行動画の一種であり、旅のリアルな体験や感動をダイレクトに伝えることに特化しています。旅行動画は思い出を形にするだけでなく、多くのメリットをもたらします。次の章では、旅行動画を作る利点について詳しく見ていきましょう。

旅行動画を作ることは、楽しかった旅の記録を残す以外にも様々なメリットがあります。ここから詳しく説明していきます。
旅行に行く場所や、スケジュール、ご当地グルメなどを調べているだけで、旅行に行ったような気分になり楽しくなりますよね。一緒に行く友人や家族とわいわい計画を立てるのは、楽しいものです。
SNSで旅行動画を投稿すれば、友人や家族に旅の様子をシェアすることができます。一緒に行けなかった家族は、旅先での元気な様子を見て安心します。友人に旅で見つけた珍しいものやきれいな風景をシェアすることで、一緒に旅を楽しむことができます。
旅行動画を撮影していると、通常ならただ通り過ぎてしまう地元の人と、積極的にコミュニケーションを取ろうとします。こちらから声をかければ、相手も気さくに会話してくれるでしょう。
いつもは自分から知らない人に話しかけるなんて考えられないという人も、動画を良いものにするためだと思って、挑戦してみてください。ただ観光地を巡るだけの旅では味わえない、楽しい出会いを楽しむことができますよ。旅先での出会いは、一期一会になることがほとんどなので、思い出の1ページとして貴重な記録になりますね。
旅行が終わって家に帰って来ると、途端に日常が始まってしまいます。でも、楽しかった旅行の動画を見ていると画面に映しだされた場面に戻って、旅の追体験をすることができます。日常に疲れた時の活力剤として動画を使うのもいいですね。

この章では、旅行にも手軽に持っていけるスマホ撮影をする際のポイントをお伝えします。
スマホは手軽に撮影できるので、歩きながら撮影することもありますよね?でも、手で持って撮影していると、画面がぶれて見づらい映像になってしまいます。この手振れを防ぐために必要なのが、スマホ用スタビライザーです。コンパクトに折りたためる設計になっているので、荷物にもなりません。価格は10,000円前後しますが、スマホ撮影するなら必須アイテムです。
SNSでは縦向きでも投稿できるのですが、左右に黒い余白が入ってしまうので、横向き撮影をおすすめします。建物や風景を撮る時全体を収めた方がきれいですから、横向き撮影の方が適しています。また、縦向きと横向きの動画が混在していると編集する時にも面倒なので、横向きに統一して撮影する方が便利です。
観光地では、撮影者が動いて普通とは違うアングルで撮影しましょう。例えば、建物全体を撮影した後、人の足元アップから始まり、その人が歩いて建物に入っていくまでの様子をアップショットから全体映像にズームアウトしていくと、見ている人も一緒に建物に入っていくような気分になります。風景には人を入れて撮ると臨場感が出ます。一緒に行った人が風景を楽しんでいる様子を入れるとか、記念写真を撮っている人をその後ろから撮影するなどもおすすめです。
スローモーション撮影を活用すると、旅の一瞬を印象的に残すことができます。例えば、水面の揺らぎや風に揺れる草木、人々の笑顔などをスローモーションで撮影することで、よりドラマチックな映像に仕上げることが可能です。これにBGMを組み合わせることで、感情を引き立てる効果も生まれます。
スマホで撮影できる動画の画質は、フルHD・HD・4K・VGAがありますが、最近のスマホでは、フルHDが標準装備されています。フルHDは、YouTube動画(解像度1920×1080)で使われている画質で、PCで再生してもきれいに見えます。(解像度は画質を表していて、数値が大きい程きれいに見えます)。より高画質で残したい方は4Kでの撮影も検討するとよいでしょう。
HDは解像度が1280×720と低く、再生すると画質が荒く感じますので使わない方がいいでしょう。4KやVGAはフルHDより解像度が高くよりきれいなのですが、解像度が高い分データ量が大きくなるため、スマホの動きが遅くなってしまいます。旅行動画を撮るのなら、フルHDで十分だと思います。
旅行動画は、今起こっていることを見る人とリアルタイムで共有できるのが利点です。ですから、撮影したらすぐに編集してSNSに投稿しましょう。見ている人に共感してもらえる投稿がいいですね。
地元の人と仲良くなると、ガイドブックには載っていない穴場スポットを教えてくれたり、地元の人だけが知っている隠れた名店を教えてくれたりします。
こういう出会いが、旅の醍醐味ですよね。旅先での出会いは、短い時間であっても、楽しく交流しているうちに、とびっきりの笑顔を見せてくれることがあります。その人には、その時1回だけしか会えないかも知れません。そんな貴重な笑顔を動画として残せるのは素敵なことだと思いませんか?

旅行動画の特徴は理解いただけたのではないでしょうか。では実際に旅行動画を作るには?ここからは、旅行動画を自分で作る際のポイントやコツを紹介します。
これまでに説明したように旅行動画は、自分で作ることができます。いつも使っているスマホに加えてスタビライザーは必要になりますが、編集もスマホやアプリを使えば簡単にできます。サッと撮ってSNS投稿し、自分や仲間うちで楽しめます。
それとは別に、「旅Vlog」という旅行動画があります。Vlogは、自分の思うことや日常生活を動画撮影したもので、旅Vlogは旅に特化したものなので、旅行動画と同じです。
旅VlogはSNSにも投稿されますが、主にYouTubeに投稿され、多くの視聴者に見られており、収益化しているチャンネルもあります。YouTubeに投稿し、収益化までしなくても視聴者に喜んでもらうためには、簡単な編集では難しいです。
スマホアプリを使えば、簡単にテキストを入れたりBGMを追加したりすることはできますが、編集機能には制限があります。動画の長さが限られていたり、フォントの種類や表示位置が制約されていたりするため、細かいカスタマイズが難しくなります。
また、スマホの容量が少ないと作業中に動作が重くなり、フリーズしてしまうことも。無料アプリを使う場合、ウォーターマークが入ってしまい、動画のクオリティが下がるというデメリットもあります。
一方で、PCはスマホよりも容量が大きく、動作もスムーズ。画面が広いため、細かい編集もしやすくなります。さらに、無料ソフトでもスマホアプリにはないエフェクトやフォントの選択肢が多く、より本格的な編集が可能になります。本格的な旅行動画を作るなら、PC用の動画編集ソフトを活用するのが理想的です。
動画編集では一般的に使われているAdobeの編集ソフトです。このソフトを使えば、動画全体の色調補正が簡単にできるので、暗い曇った日の動画も一瞬で晴れた日のような鮮やかな映像になります。テキストを配置する位置も自由に変えられますし、フォントも数ある中から好きなものを選ぶことができます。また、テキストを好みの色に変えたり、変形したり、自由に編集することができます。動画の音声も編集できるので、不要な雑音を消すこともできます。
月額2,728円(税込)のサブスクリプション制で利用でき、PhotoshopなどAdobeの他のソフトとセットになったコンプリートプランは月額7,280円(税込)です。旅行動画の作成だけなら単体で十分だと思います。
Final Cut Pro は、Macに対応した動画編集ソフトです。Macには無料でiMovieが入っていますが、その上位バージョンだと思ってください。OSがWindowsの場合は、Premiere Pro一択。MacOSの場合は、どちらかを選択できます。買い切りで48,800円(税込)なので、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れています。
他にもAviUtl・Lightworks・Filmora9(無料体験版)など無料ソフトもありますので、最初は無料版で試してから有料ソフトを購入しても良いかと思います。
旅行中の撮影をより印象的にするためには、アクセサリーの活用が効果的です。手軽に使えるアイテムを紹介します。
望遠レンズ・広角レンズ・魚眼レンズなどを使って撮影範囲を変えて撮ると、撮りたいものにフォーカスできたり、広範囲なものを撮れたり、と通常範囲とは違うショットが撮れます。値段も手ごろなので、旅行に持っていきましょう。
望遠レンズは、本来遠くのものを撮影するためのレンズなのですが、違った使い方もできます。望遠レンズで撮りたい被写体にフォーカスして撮ると、無駄な映り込みが排除でき、迫力のある映像になりますのでおすすめです。例えば、料理を撮影する時に映したい部分にフォーカスすると、その他の部分が映らないので、その料理のおいしそうな映像が際立ちます。
撮影の構図は以下の3通りです。
人が多い観光地や店を撮影していると、どうしても雑音が入ってしまいます。編集ソフトでもある程度除去できますが、風切り音を消すのは難しいです。また、話している人の声が小さいと、音量調整も必要になります。YouTubeの視聴者には、移動中にイヤホンで音声を聞いている人もいますので、音質にはこだわらなくてはいけません。
外付けマイクにはピンマイク・ガンマイクなどがありますが、ピンマイクは撮影者が自分の衣服に付けて話す時に有効です。無指向性と単一指向性がありますが、自分の声だけを拾って外部の雑音は入れたくないので、単一指向性を選びます。
ガンマイクは、TV番組でも見かける音声さんが持っている周りに毛が付いた大きなマイクです。離れた所から真正面の音声を拾うことがでるので、近寄ることのできない動物の鳴き声を取る時などに効果的です。
屋外での撮影で気を付けることは、風切り音です。スマホ内蔵マイクだと、微風でも動画に入ってしまいます。この風の音は聞いていて不快になるので、入らないように注意が必要です。ガンマイクやピンマイクの風切り音防止カバー(別売り)を付けて対策しましょう。

ここまでは、自力でYouTubeに旅行動画を投稿するまでにすべきことをお伝えしてきました。なかなか大変ですよね?動画を撮るのは楽しいけど、本格的な編集はできそうもないな…そう思われた方に朗報です。あなたが旅行中に撮影した動画の編集については、プロに任せることもできます。
これから動画編集ソフトを購入し、編集方法を勉強しなくてもいいのです。プロに頼めば、あなたの撮影した動画をYouTubeにあるようなオシャレな旅行動画に仕上げてくれます。次の章では、あなたの代わりに旅行動画の編集をしてくれるプロをご紹介します。
弊社AtoOneが運営するMチームは、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォーム向けの動画制作・運用代行サービスを提供しており、戦略立案からアカウント設計、企画、動画制作、運用、分析・レポーティング・改善まで、一貫したサポートを行っています。
これまでに1,200以上のアカウントで、30,000本以上の動画制作実績を誇り、企業のプロモーションや商品・サービス紹介動画、SNS動画、採用・研修動画、インフルエンサーマーケティング用動画、オンラインセミナー、ブランディング映像など、幅広いニーズに対応しています。特に、YouTube運用においては、単なる動画編集だけでなく、コンテンツの企画立案からターゲット設定、投稿スケジュールの最適化、SEO対策、視聴データ分析まで網羅的にサポートし、チャンネルの成長を加速させる支援を行っています。
動画制作を依頼したいが、何から始めればよいかわからない方、チャンネルの成長に課題を感じている方、より多くの視聴者にリーチしたいと考えている方は、ぜひMチームに相談してみてください。
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クラウドソーシングの会社です。発注者としての登録が必要ですが、発注内容を投稿し応募を待てば良いだけなので簡単です。自力で動画編集者を見つけなくてはなりませんが、発注価格を自分で決定できるので、低価格で依頼することができます。ですが、中には初心者もいるので、ポートフォリオの提出を義務付けることをおすすめします。

ここまで、旅行動画を作るために必要なツールや、スマホでの撮影テクニックについて紹介してきました。高品質な動画を作るためには、適切な編集ソフトやスキルが求められることも分かりましたね。自分で編集技術を学び、本格的な旅行動画を作るのも良いですし、撮影だけを楽しんで編集はプロに依頼するという選択肢もあります。
自由に旅行できる機会が減っている今だからこそ、次の旅をより特別なものにするために、思い出を映像に残してみてはいかがでしょうか。あなたの旅行動画が、素敵な記録として残ることを願っています。
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