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LEDビジョンとは、屋外広告やイベント会場などで使用される、大型のディスプレイ広告のことです。複数のLEDランプが組み合わされており、明るく鮮明な映像を映せることが特徴です。
視認性が高く、自社サービスの認知や訴求に適しています。SNSのようなインターネット広告よりも出稿費用が高いですが、その分、効果は見込めるでしょう。
LEDビジョンが設置されている場所は、主に以下の4か所です。
それぞれ解説します。
建物の外壁や屋上に設置されたLEDビジョンは、都会ではよく目にするのではないでしょうか。意識せずとも視界に入るため、視認性に優れた設置場所です。
よく目にする設置場所は、高層ビルやショッピングモール、ホテル、オフィスビルなどの外壁や屋上です。また近年は、LEDビジョンの大型化が進んでいるため、ビル全体を覆うサイズが設置されることもあります。
道路沿いや交差点は、特に人どおりが多く、交通量に応じた広告効果が期待できます。そのため、広告主からの需要が高いです。
ただし、屋外であるため、防水性や耐久性がより求められます。高い広告効果が望めますが、それなりに資金が必要でしょう。
イベントやコンサート会場に設置するLEDビジョンは、道路沿いや交差点に設置した場合よりも、広告効果を期待できます。イベントやコンサート会場は、特定の目的をもって訪れるため、その場所に長居する方が多いです。そのため、1分ほどの広告であっても、最後まで映像を見てくれる可能性があります。
一方で、道路沿いや交差点はあくまで通行ルートであり、LEDビジョンが設置された場所に長居することは考えにくいです。
以上のことから、イベントやコンサート会場に設置するLEDビジョンは、優れた広告効果を発揮するといえるでしょう。
商業施設やショッピングモールの内部にも、LEDビジョンが設置されるケースがあります。購買意欲の高い方に自社サービスや商品を見てもらえることが特徴です。
商業施設やショッピングモールは、何かを購入する目的で来店している方が多いです。そのため、広告の内容によっては、訴求力が増します。
LEDビジョンのメリットは、次の5つです。
それぞれ解説します。
ビルの外壁に設置されたLEDビジョンは、通行者や車の運転手からも視認されます。そのため、広範囲でターゲット層のカバーが可能です。通行量が多い地域ほど、広告効果が期待できるでしょう。また、地域ごとの通行者の年齢層を把握すれば、ターゲットを絞った広告出稿も可能です。
目的に応じてLEDビジョンの設置場所を選定すれば、広告効果を最大化できるでしょう。
LEDビジョンのメンテナンス費用が安い理由は、次の2つです。
LEDビジョンは、耐久年数が高く、10年以上使用できるといわれています。従来の広告媒体は、定期的に電球やネオン管を交換する必要がありました。LEDビジョンはLEDが長寿命であるため、交換の頻度が少なく済み、交換費用や交換作業の負担をカットできるでしょう。また、基本的にLEDビジョンは、一部のみの修理に対応しています。そのため、一部が故障しても、修理費用を最小限に抑えられます。
ただし、LEDビジョンは電源や映像プロセッサーなどの機器が内蔵されているため、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠らなければ、LEDビジョンを長期で運用しても、費用を抑えられるでしょう。
LEDビジョンは、高解像度の映像を表示できるため、静止画や動画、アニメーション、3D映像などを用いた多彩な表現が可能です。また、色彩の再現性が高く、鮮やかで美しい映像に仕上がります。
表現力で注目を集める広告に仕上げたいなら、映像作成をプロに依頼するのも一つの手段です。多様な表現ができるLEDビジョンは、競合との差別化を図りやすい広告媒体といえるでしょう。
LEDビジョンは、省エネ性能が高いため、電気代が安く済みます。
従来の広告媒体は、電球やネオン管などの発光体を使用していたため、消費電力が大きいのが懸念点でした。発光効率の高いLEDビジョンであれば、同じ明るさをキープしつつ、消費電力を削減できます。また、デジタル技術の活用により、広告内容の変更が容易な点もランニングコストの低さに直結します。
季節やイベントなどに合わせて定期的に広告内容を変更する企業でも、ランニング費用を抑えられるのです。
LEDビジョンは、大きなスケールで色鮮やかな映像を表示できるため、訴求力が高いです。周囲の光の影響を受けにくい夜間では、特に視認性が高くなります。さらに、LEDビジョンは複数の広告の表示も可能です。
異なる広告を表示すれば、短時間で多くの情報を伝えられます。
LEDビジョンの導入方法は、次のとおりです。
それぞれ解説します。
広告のターゲットや目標を明確にしましょう。ターゲットを決めることで、どの場所にLEDビジョンを設置すればいいかがわかるでしょう。
また、地域の時間帯による年齢層の把握も大切です。若年層をターゲットにするなら、都市の中心地で夜間のLEDビジョンの導入を検討するのも一つです。昼間でも若年層の目に入りますが、稼働する時間が長くなるほど費用も高くなります。夜間の一定時間に絞ってLEDビジョンを短期稼働させれば、低コストでターゲットに自社サービスを認知させられます。
緻密に練られたプランニングが、LEDビジョンの成功を左右するといっても過言ではありません。LEDビジョンを導入する過程では、プランニングに一番時間をかける必要があるでしょう。
プランニングが完成すれば、LEDビジョンを提供している業者に問い合わせます。業者はLEDビジョンの運用に関するプロのため、プランニング内容に問題がないか確認してもらいましょう。経験やノウハウから、適切なアドバイスをもらえます。
また、基本的に問い合わせのタイミングで見積もりをしてもらえます。はじめてLEDビジョンを導入する方は相場がわからないと思いますので、相見積もりするとよいでしょう。複数の業者に問い合わせて、プランニング内容の費用相場を把握しましょう。
導入する場所に業者が実際に足を運び、設置環境や周辺の状況を調査します。これにより、LEDビジョンの設置に必要な工事や設備、設置場所に適したサイズや仕様などが鮮明になるのです。
現地調査の結果をもとに、LEDビジョンの詳細な仕様を決定します。この時点で、どのような運用になるか正式に決まるため、詳細決定は慎重に行いましょう。
また、契約内容や支払い条件、納期なども漏れなく確認しましょう。
発注後、LEDビジョンの導入に必要な機材の手配を行います。
オフィスの近くにLEDビジョンを導入するなら、一時的に機材を社内に保管する可能性があります。機材が届くまでに、オフィスに空きスペースを作りましょう。
LEDビジョンの設置工事が完了すれば、広告の運用に進みます。
LEDビジョンの組立工事が完了するまでには、初回の問い合わせから4か月ほどかかるケースもあります。そのため、余裕をもってLEDビジョンの導入プランを立てましょう。また、業者によって組立時期や期間が異なります。詳細は、各業者に問い合わせましょう。
LEDビジョンを活用した広告を出稿する費用は、期間や業者により異なります。1週間のスポット枠で、なおかつ都会の中心地であれば、出稿費用は1,000,000円〜と考えておきましょう。
1週間のスポットの場合、広告の再生回数は1,200回ほどです。この場合の1再生あたりの費用は、800円ほどになります。また、長期で契約するほど、お得になるケースが多いです。実際に、長期で契約すれば、1再生あたりの費用が500円ほどまでに抑えられる企業もあります。
ただし、都会でも中心地でなければ、1週間のスポット枠で250,000円〜依頼できるケースもあります。出稿費用は業者によって異なるため、一概にいえません。詳細は、依頼する業者に問い合わせましょう。
屋外と屋内で、LEDビジョンを活用した広告の事例を解説します。
屋外用LEDビジョンの事例を2つご紹介します。
引用元:LED TOKYO 導入事例 ニトリ/東京都豊島区東池袋
NITORIは、池袋の繁華街「池袋サンシャイン60通り」に企業のロゴマークのLED広告を出稿しました。池袋サンシャイン60通りの1日の通行量は15万人以上といわれています。多くの通行者が訪れる地域にLEDビジョンを出稿できれば、高い広告効果を期待できるでしょう。
また、昼間にもかかわらず、LEDビジョンは高い照度を保っており、視認性が垣間見られます。さらに、LEDビジョンのうしろには「NITORI」の店舗が構えています。自店舗の前に広告を出稿すれば、通行者の購買意欲を高めることができ、利用者は店舗へ足を運びやすいでしょう。
引用元:LED TOKYO 導入事例 5番館ビル/北海道帯広市
オフィスや飲食店が混合した「5番館ビル」に、LEDビジョンが出稿されました。映像には、同ビル内に入っている店舗が映されます。LEDビジョンを活用すれば、外からでは視認できない情報も伝えられます。
店舗に自信はあるのに人が集まらないと悩んでいる方は、ビルの外壁にLEDビジョンの導入を検討してもよいでしょう。
屋内用LEDビジョンの事例を2つご紹介します。
引用元:LED TOKYO 導入事例 TENQOO/東京都港区麻布十番
東京都麻布十番に位置する個室サウナ「TENQOO」は、ビルの特徴にマッチしたLEDビジョンを出稿しました。白を基調とした美観を崩さずにLEDビジョンが設置されています。また、縦長なビルの形に合わせて、LEDビジョンのサイズがアレンジされています。
一見、屋外に設置されているように見えますが、実際にLEDビジョンが導入されてるのは屋内です。窓の手前に設置されているため、カーテンやシャッターを閉めても遮られません。このように、窓側にもLEDビジョンは設置できるため、建物の形に左右されずに導入可能です。
出典:LED TOKYO 導入事例 銀座ユニバースラウンジ/東京都中央区
銀座ユニバースラウンジは、バーカウンターのうしろにLEDビジョンを設置しました。横長のディスプレイを活用することで、店内のスペースを有効に活用しています。バーテンダーがいても広告を遮らないため、視認性に優れた設置場所です。また、内装とマッチしているため、おしゃれな映像を流せば、利用者はより満足するでしょう。
このようなLEDビジョンは高さが必要ないため、小型の店舗でも導入できます。店舗の余白をうまく利用してLEDビジョンを設置すれば、効率的な訴求が可能です。
LEDビジョンとは、大型ディスプレイの広告を指します。イベント会場やビルの外壁に設置されており、視認性の高さから、優れた広告効果を発揮します。またメンテナンス費用が安く、低いランニングコストで運用できる場合もあるため、導入している企業が多いです。
導入する際は、丁寧にプランニングを行い、業者に問い合わせましょう。費用は業者や広告の内容によって異なるため、不明点が多くある方は、相見積もりするのがおすすめです。
今回ご紹介した事例も参考にすれば、より自社に適したLEDビジョンを設置できるでしょう。
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