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YouTubeの最適な投稿時間とは?視聴者の行動パターンを徹底的に分析しよう!
動画マーケティング

YouTubeの最適な投稿時間とは?視聴者の行動パターンを徹底的に分析しよう!

近年、多くの企業やクリエイターが映像コンテンツを活用し、マーケティングやブランディングを強化しています。
ただし、映像を公開するだけでは期待通りの結果は得られず、特に「公開する時間帯」が再生回数やエンゲージメントに大きく影響します。
なぜ公開タイミングが重要なのか?それは、利用者が最も活発な時間に合わせて発信することで、より多くの人の目に触れ、再生数の初動を高めることができるからです。
特に、動画配信プラットフォームのアルゴリズムは、アップロード直後の反応を重視するため、適切な時間帯を選ぶことで、おすすめ欄に表示される可能性が高まります。
また、総務省の調査(令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する報告)によると、ネット利用が最も活発なのは21時台であり、平日は12時台にも利用者が増加する傾向が見られます。
この時間帯は、多くの人が昼休みや仕事終わりにスマートフォンをチェックする時間と重なっているため、視聴数が伸びやすいと考えられます。

本記事では、動画を公開するタイミングがどのように視聴数やエンゲージメントに影響するのか、視聴傾向を分析するための方法、効果的な投稿時間帯の見つけ方、そして投稿時間を一定に保つことのメリットについて詳しく解説していきます。

YouTubeの投稿時間がもたらす影響

YouTubeの投稿時間がもたらす影響を考える男性

動画の成果は、内容の良し悪しだけでなく、投稿する「時間帯」にも大きく左右されます。
視聴者が多くアクティブになっている時間に投稿することで、再生回数や視聴維持率が上がりやすくなります。

特にYouTubeのアルゴリズムは、公開直後の反応をもとに動画を評価します。再生数やコメント、いいねなどのエンゲージメントが高い動画は、関連動画やおすすめ欄に表示されやすくなる仕組みです。

ターゲット層に合わせた最適な投稿時間

視聴者の属性によって、最適な投稿時間は変わります。
たとえばビジネス層を狙うなら、昼休みの12時〜13時や、仕事が終わる19時〜22時が効果的です。
学生向けのコンテンツであれば、放課後の16時〜18時や、リラックスタイムの20時〜22時が向いています。
主婦や在宅ワーカーをターゲットにする場合は、比較的時間に余裕のある10時〜14時が狙い目です。

効果的な時間帯を見つけるには、実際のデータを確認するのが一番確実です。視聴者がどの時間に動画を見ているのかを把握し、それに合わせて投稿スケジュールを調整しましょう。

視聴者の行動パターンを把握しよう

視聴者の行動パターンを理解しよう!

投稿時間を決めるうえで欠かせないのが、「視聴者の行動を知ること」です。
年齢層やライフスタイルによって動画を視聴する時間帯は大きく異なるため、感覚ではなくデータをもとに判断することが大切です。

この分析には「YouTubeアナリティクス」の活用が便利です。
無料で使える公式ツールで、チャンネルの視聴者データを細かく確認することができます。

YouTubeアナリティクスの活用方法

YouTubeアナリティクスは、無料で利用できる強力な分析ツールです。チャンネルの視聴者データを詳細に確認できるため、最適な投稿時間の決定に役立ちます。YouTubeアナリティクスを活用するには、以下の手順でデータを確認しましょう。

  1. YouTube Studioにログイン
  2. 左側メニューから「アナリティクス」を選択
  3. 上部の「視聴者」タブをクリック
  4. 視聴者が最もアクティブな時間帯を確認

こうして得たデータをもとに投稿時間を調整することで、動画の露出を高めることができます。
視聴者の行動パターンを理解し、それに合わせて運用することが、チャンネルの成長につながる第一歩です。

YouTubeアナリティクスで注目すべきデータ

YouTubeアナリティクスでは、さまざまなデータを確認・分析することができます。今回は、その中でも投稿時間を選ぶ際に最も重要となるデータが確認できる「視聴者」タブについて解説していきます。

YouTubeアナリティクスの「視聴者」からはさまざまなデータが確認できますが、投稿時間を選ぶ際には、少なくても以下の3つのデータは確認するようにしておきましょう。

  • 視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯
  • チャンネル登録者の総再生時間
  • 年齢と性別

それぞれどのようなデータが確認できるのか、詳しく解説していきます。

視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯

この項目では、過去28日間に自身のチャンネル動画の視聴者がYouTubeにアクセスした時間帯が表示されます。動画視聴のモチベーションが高いユーザーのアクティブな時間が確認できるため、この時間帯に投稿時間を固定することで、リピーターの獲得が期待できます。

ただし、視聴者の多い時間に公開することが再生回数の最大化に繋がるとは限らないため、注意が必要です、これは、公開する時刻とYouTubeがおすすめする時間帯が同じではないためです。この指標は、YouTubeのコミュニティ投稿機能やプレミア公開、ライブ配信などに活用できるとされています。

チャンネル登録者の総再生時間

この項目では、チャンネル登録者とチャンネル登録していない視聴者の総再生時間の割合が確認できます。チャンネル登録者の総再生時間が極端に少ないと、動画の内容だけでなく投稿時間に問題がある場合もあります。今までの投稿時間がアクティブユーザーの多い時間帯からあまりにズレている場合、動画の内容を見直すだけではなく、投稿時間も併せて見直す対策ができるでしょう。

この項目と前述の「視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯」を併せて分析することで、ユーザーの行動パターンをより正確に把握することができます。

年齢と性別

年齢と性別では、このチャンネルの総再生時間を押し上げている年齢層と視聴者の性別分布が確認できます。この項目だけでチャンネルのターゲットとなるユーザーの大まかな属性が把握できるため、ターゲットユーザーの生活習慣に合わせた時間帯に投稿時間を固定することができます。

このほかにも「視聴者」タブの中では「視聴者の増加につながっている動画」や「視聴者が見ている他のコンテンツ」「このチャンネルの視聴者が見ている他のチャンネル」といった項目も確認することできます。これらは、新規視聴者の獲得に課題を感じたときに見てみると課題解決のヒントになるデータが見つかるかもしれません。

投稿時間の固定で一定の効果が得られたあと、さらにチャンネルを成長させていきたいという人は、これらのデータもしっかり分析し、チャンネルに反映させていくとよいでしょう。

おすすめの投稿時間帯と理由

おすすめの投稿時間帯と理由

YouTube動画は適切な時間に投稿することで効果を最大化できます。実は、この「適切な投稿時間」は、どんな動画でも共通の「この時間に投稿すればよい」という時間があるわけではありません。YouTube動画の投稿時間帯は、ターゲットのペルソナ(属性)や曜日によって異なります。

HubSpot Blog Researchが発表した「Best Times to Post on YouTube in 2025 [Research]」(2024年11月22日更新)によると、YouTubeに動画を投稿する最適な時間帯は【午後6時〜午後9時】【正午〜午後3時】であるとされています。このレポートは、1,500人以上のマーケターに行ったアンケート結果がまとめられたものです。「YouTubeに動画投稿をするのに最適な時間はいつですか?」という問いに対して、【午後6時〜午後9時】と答えた回答者が24%、【正午〜午後3時】が22%、さらに【午後3時〜午後6時】が20%と、多くの支持を得ていました。

YouTubeの適切な投稿時間

引用元:Best Times to Post on YouTube in 2025 [Research]

このように、一流のマーケターですら適切な投稿時間に対する認識にバラつきがあるのは、マーケターが得意としている業種・業態、動画のジャンルなどがさまざまだからだと考えられます。

それでは、これから投稿時間を固定してYouTube運用を始める場合は、どうすればよいのでしょうか。以下は、これらを踏まえたうえでおすすめできる投稿時間帯とその理由です。

平日夜:18~21時

平日の夜は、さまざまなジャンルで多くの視聴が期待できる最もおすすめの投稿時間です。

18時頃は学生やサラリーマンの帰宅が始まる時間のため、通学・通勤の移動時間といった隙間時間での視聴が見込めます。

また、19~21時の間は、テレビ業界でもゴールデンタイムと呼ばれる時間(ゴールデンタイムは19~22時)で、多くの人が自宅で自由な時間を過ごしている時間帯です。そのため、YouTube自体への滞在時間も長く、場合によって投稿動画だけでなく、チャンネル全体の視聴時間を伸ばす効果も期待できます。

週末

週末は、いわずもがな多くのユーザーが動画を視聴しているおすすめの投稿時間です。

中でも土曜日の午前中は、視聴する動画を探しているアクティブユーザーが多くおすすめです。同様に、金曜日の深夜も、動画のジャンルによっては多くの視聴が期待できる時間帯です。これらの投稿時間以外でも、週末はどの時間帯もアクティブユーザーが増える傾向にあるため、週末は全体的に動画投稿に適した日といえます。

ただし、BtoB向けのチャンネル・コンテンツの場合は休日のアクセスが少なくなる可能性もあるためしっかりと検証や確認が必要です。

平日日中:12~17時

平日日中は、多くの人が仕事や学校に行っているため、動画視聴をできる環境にありません。

しかし、YouTube全体として動画の投稿が少ない時間帯でもあります。この時間に投稿すると、競合が少ないため相対的に視聴者を取り込みやすくなります。また、一部の学生や主婦のように平日日中に自由な時間があるユーザーも一定数いるため、こういったユーザーがターゲットとなる動画の投稿にはおすすめの時間帯です。

このように、おすすめの投稿時間帯はターゲットや曜日によって異なります。上記おすすめの投稿時間に固執せず、自身のターゲットに合わせて、YouTubeアナリティクスのデータを活用して最適な投稿時間を見つけることも重要です。

YouTubeの投稿時間を固定するメリット

YouTubeの投稿時間を固定するメリット

YouTube動画を定期的に投稿する際に、投稿時間を固定することはチャンネルを成長させるために有効な手段の一つです。

投稿時間を固定することで得られる主なメリットは、以下のとおりです。

  • 視聴を習慣づけられる
  • 再生回数・チャンネル登録者数を増やせる
  • YouTubeアルゴリズムに好影響を与えられる
  • スケジュール管理がしやすくなる

それぞれ詳しく解説してきます。

視聴習慣を形成できる

同じチャンネル内で投稿時間を固定して動画を繰り返し投稿することで、視聴者に視聴を習慣づけることができます。

視聴を習慣づけたい場合は「毎週何曜日の何時に動画投稿」といった具合に投稿スケジュールを明示すると、視聴者の可処分時間を事前に確保できるため、安定した再生数の獲得につながります。このように固定した投稿時間を視聴者と共有することで、動画の視聴が視聴者の生活の一部となります。

動画投稿前から視聴者の可処分時間を予約できるという点は、投稿時間を固定する最大のメリットです。

再生回数・チャンネル登録者数を増やせる

チャンネル登録者が動画の視聴を習慣づけてくれることで、投稿動画の再生回数を安定して増やすことができます。また、こうした定期的な動画の投稿は、視聴者がチャンネル自体に好意的になりやすく、その結果、チャンネル登録者数を増やす効果が期待できます。

どれだけお気に入りのチャンネルでも、動画の投稿が少なければ自然と視聴者は離れていってしまいます。投稿時間と併せて、投稿頻度もある程度固定することで、視聴者の満足度を高め、チャンネルのファンを増やしていきましょう。

YouTubeアルゴリズムに好影響を与えられる

前述のおすすめ投稿時間は、YouTube自体にアクティブユーザーが多い時間帯です。

この時間帯以外でも、自身のチャンネル視聴者の中でアクティブユーザーが多い時間帯に動画を投稿することで、投稿した動画の再生回数が初動で伸びやすくなります。こうした投稿動画の初動は、YouTubeアルゴリズムの評価にも影響があるといわれています。また、繰り返しチャンネルの動画を視聴している視聴者には、おすすめ動画としてそのチャンネルの動画が表示されやすくなります。

このように、投稿時間を固定することは、YouTubeアルゴリズムに好影響を与える行動を視聴者に促すことにも繋がります。

スケジュール管理がしやすくなる

YouTubeチャンネルを成長させるためには、動画投稿が滞らないようにすることも重要です。そのためには、撮影・編集・サムネイル作成ののスケジュールを日々考えなくてはいけません。

投稿時間や投稿曜日の固定には、投稿時間から逆算することで動画制作のスケジュールも把握、管理しやすくなるというメリットもあります。これは、自身で動画投稿する際ももちろんですが、動画制作から投稿などのYouTube運用までを外注している場合でも同様です。特に、動画制作会社への継続した外注で、一つひとつの動画に対して進捗の把握・管理が難しい場合は、投稿時間を固定することで常に一定のスケジュールで管理する方法もおすすめです。

このように、YouTube動画の投稿時間を固定することには多くのメリットがあります。

反対に、投稿時間の固定で気になるデメリットとして「エラーで投稿できていなくても気付けないこと」「定期的な投稿に追われること」が考えられます。

投稿時間を固定する際は多くの場合、YouTubeの予約投稿機能を使うことになりますが、事前に設定しておけば自動で投稿してくれるため、投稿後にすぐに確認しないことも増えていきます。万が一、何かしらのエラーで動画が投稿できていなくても気付くのが遅くなってしまうため、予約投稿を使った投稿のときも可能な限り投稿後に動画が正しく投稿できているか確認するようしましょう。

また、投稿時間を固定すると毎日、もしくは決まった曜日の決まった時間に動画が投稿できる状態でなければいけません。

投稿時間の固定はファンを増やすことにも繋がりますが、スケジュールを意識するあまり動画の質が下がってしまっては本末転倒です。一定の投稿頻度で投稿時間を固定する場合は、動画の質を維持(向上)する、という点も常に意識しておくようにしましょう。

まとめ

YouTubeの投稿時間を最適化することは、視聴者のエンゲージメントを高め、チャンネルの成長を加速させる

YouTubeの投稿時間を最適化することは、視聴者のエンゲージメントを高め、チャンネルの成長を加速させる重要な要素です。視聴者の行動パターンを分析し、適切な時間に動画を投稿することで、再生回数やチャンネル登録者数の増加につながります。

YouTubeのアルゴリズムは、動画の初動(公開直後の再生数や視聴維持率)を重視するため、視聴者が最もアクティブな時間帯に投稿することで、より多くの視聴者にリーチできる可能性が高まります。

定期的に動画投稿を行う際、投稿時間を固定することは、それほど大きな負担にはなりません。むしろ、視聴者の期待値を高め、習慣化を促すことで、安定した再生数とエンゲージメントを維持しやすくなります。

もし、まだ投稿時間を固定していない場合は、一度YouTubeアナリティクスを活用し、視聴者が最もアクティブな時間帯を分析してみてください。最適な投稿時間を見つけることで、チャンネルの成長を加速させる大きなチャンスになります。

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