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アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの閲覧状況を分析することです。
Webサイトを活用して集客・販促を行うためには、アクセス解析が必須です。月間のPV数やセッション数などの基本的なデータを把握することはもちろん「どういった属性の人がサイトに訪れているか」「サイトにどのように訪れたのか」など、さまざまなデータを分析し、課題解決や改善に繋げていくことが大切です。
アクセス解析レポートでは「サイトを訪れたユーザーの情報」「サイトにどのように訪れたか」「サイトに訪問したあとどのように行動したのか」等、細かなデータを分析できます。
アクセス解析レポートを活用することで、課題の抽出、改善に役立てられます。
アクセス解析レポートで使われる主な指標は、以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ユーザー属性では、ユーザーの年齢・地域・言語・性別などの情報を得られます。ユーザー属性を把握することで、ペルソナ設定やリスティング広告運用などに活かせます。
ユーザーの環境の概要では、ユーザーの環境(プラットフォーム、画面の解像度、アプリのバージョン)が把握できます。
ユーザー獲得とは、ユーザーが初めてWebサイトを閲覧した回数のことです。初回のユーザーがどこから来たかを把握できます。
セッション数とは、ユーザーがWebサイトを閲覧した回数のことです。一般的には一定数の時間が経過、または深夜0時になったときにリセットされます。
エンゲージメントとは、サイトやアプリに対するユーザーの操作・アクションのことです。「ページを下方向へゆっくりスクロールする」「商品の詳細ページを閲覧する」などがあげられます。
コンバージョンとは、商品の購入など、目標としているユーザーの行動のことです。Googleアナリティクス(GA4)では、目標としている行動を登録することでユーザーがその行動を取ったデータを可視化できます。
アクセス解析で得たデータの活用方法は、以下があげられます。
それぞれ解説していきます。
アクセス解析で得たデータは改善計画の立案に役立ちます。改善計画の立案には「現状把握」が必須です。現状を把握しないことには、適切な改善計画を立案することはできません。アクセス解析で得たデータを参考に、ターゲットの集客・販促に繋がるコンテンツ制作を行っていきましょう。
コンテンツのリライト・広告運用やキャンペーンなどを行ったあとは、効果(データ)を確認することが大切です。「施策をして終わり」では施策の有効性がわかりません。アクセス解析のデータを活用することで、どのくらい効果があったのか把握できるため必ず活用しましょう。
アクセス解析レポートは、Googleアナリティクスを使って作成しましょう。Googleアナリティクスでは、前項で解説した「アクセス解析レポートで使われる指標」を抽出できるため、多くのWeb担当者に重宝されているツールとなっています。
※これまで一般的に使われてきたユニバーサルアナリティクスは2023年7月に廃止が決定しているため、GA4にて解説を行っていきます。
Googleアナリティクスを使ってアクセス解析レポートを作成する手順は、以下の通りです。
Googleアナリティクスを使うと、特別な知識不要で、誰でも簡単にレポートを作成できます。それぞれ詳しく解説していきます。
Googleアナリティクスにログインし、左側メニューにある「探索」をクリックします。
いくつかのレポートの形式が選べるようになっています。使用したい形式を選択しましょう。
今回は空白(新しいデータ探索を作成)を選択します。
探索レポートはGA4になって新しく実装されたレポートで、UAのカスタムレポートに近い機能が備わっています。「レポートの期間」「セグメント」「ディメンション」「指標」など、分析に使用したい要素を設定しましょう。
左側変数欄の「セグメント」「ディメンション」「指標」にある「+」を押し、自身が追加したい要素を追加します。追加した要素は、右側タブの設定欄にある「セグメントをドロップするか選択してください」の箇所にドラッグ&ドロップをすることで、レポートの行・列・値に自身が設定した要素を配置でき、右側にレポートが表示されます(上記画面はデータ収集がまだされていないため表示されていません)。作成したレポートは右上のダウンロードアイコンよりエクスポートすることも可能です。
また、作成したレポートは次回以降、Googleアナリティクス左側メニューの「探索」をクリックすると作成したレポートが一覧で表示されます。
アクセス解析レポート作成時の注意点は、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
アクセス解析レポートを社内やクライアントと共有する場合、Web関連の知識のない人が見ても分かる内容でなくてはいけません。そのため、専門用語の使用は極力避け、使用する際には説明を入れるなどの工夫を行いましょう。
あまりにもデータの種類が多すぎると、肝心なことが伝わりづらいだけでなく、見る気が失せてしまうことがあります。全員のWeb関連の知識が豊富であれば、詳細なデータを共有しても問題ありませんが、そうでない場合は必要なデータの取捨選択を行い、誰が見ても分かるレポートを作成しましょう。
アクセス解析レポートを作成する目的は「課題を解決するため」ということを忘れてはいけません。レポートを作成したあとは、収集したデータをもとに具体的な改善案を立案し、行動に繋げていくことが大切です。
検索ワードを調べる方法としては「Google Search Console」を使って調べる方法があげられます。Google Search Consoleでは検索ワードを抽出できるほか、検索ワードの表示回数・クリック数・クリック率・エラーや手動ペナルティの問題を確認できるなど、さまざまな機能が付いています。
また、GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleを連携させることで、Googleアナリティクス上でも検索ワードを確認できるようになります。
まず、Google Search Consoleを使って検索ワードを調べる方法について解説します。
Google Search Consoleホーム画面の「検索パフォーマンス」をクリックすると、実際にユーザーに検索されたクエリ(検索ワード)が一覧で確認できます。
また、Google Search Consoleでは検索ワードのほか、以下の確認ができます。
Google Search Consoleは無料で利用できるだけでなく、サイトを運営していくうえでとても大切なデータを収集できるため、ほとんどのWeb担当者がGoogle Search Consoleを利用しています。
Google Search Consoleと連携することで、Googleアナリティクスでも検索ワードを確認できるようになります。
Googleアナリティクスでの検索ワード確認画面は以下となります。
アクセス解析レポートの作成は、Web担当者の業務負担となるので、アクセス解析レポートを自動化して、負担を軽減しましょう。
アクセス解析レポートを自動作成してくれる便利なツールを3つご紹介します。
詳しく解説していきます。
AIアナリストの特徴は、以下の通りです。
AIアナリストは、アクセス解析を自動で行う機能が付いており、あらかじめ分析対象を登録しておけば、自動でアクセス解析レポートを作成してくれます。また、サイトの改善方針を発見し、根拠となるデータとあわせて提案してくれます。
導入実績も豊富で、八十二銀行・明星大学・PASONAなど、業界問わず多くの企業で導入されています。
その他詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。
FARO REPORTの特徴は、以下の通りです。
FARO REPORTの最大のメリットは、フリープランでも継続して利用できる点です。フリープランで登録できるサイト数は1つに限定されていますが、レポート作成数に上限がありません。お試しでアクセス解析ツールを利用してみたい方にはFARO REPORTがおすすめです。レポート対象期間や対応レポートの種類を増やしたい場合には、シルバープランやゴールドプランに切り替えることで増やせます。
導入実績も豊富で、合同会社ユーキューブ・DHE株式会社・株式会社ロフトなど、業種問わず多くの企業で導入されています。
その他詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。
KOBITの特徴は、以下の通りです。
KOBITは、Googleアナリティクスを導入したサイトであればレポートの作成・編集が可能です。レポートはPowerPointとExcel形式で出力されるので、上司やお客様にそのままフォーマットで提出できるのも大きなメリットです。
導入実績も豊富で、株式会社ルネサンス・株式会社NFL・株式会社マックグラフィックアーツなど、さまざまな企業で導入されています。
その他詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。
アクセス解析を行うことで、自社サイトの課題や施策の効果を把握でき、具体的な改善案を導き出せます。やみくもにコンテンツ作成やキャンペーンなどの施策を行うのではなく、アクセス解析データに基づいて改善案を立案し、効率的・効果的なWebサイト運営を行っていきましょう。
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