COLUMNコラム
初心者向けFilmora入門|操作・編集・おすすめポイントをやさしく紹介
動画制作・編集

初心者向けFilmora入門|操作・編集・おすすめポイントをやさしく紹介

動画編集に挑戦したいけれど、「どのソフトを選べばいいのかわからない」「編集操作が難しそうで不安」と感じていませんか?
Filmora(フィモーラ)は、初心者でも安心して使える設計と、動画を“見映えよく”仕上げる豊富なテンプレート・エフェクトが魅力の動画編集ソフトです。
本記事では、Filmoraの基本操作・おすすめ機能・導入方法から、他編集ソフトとの違い、活用シーンまで網羅的に解説します。
これから動画編集を始める方も、より快適な編集環境を探している方も、ぜひ最後までご覧ください。

Fimora(フィモーラ)とは?

Fimora(フィモーラ)とは?

Filmoraとは、ソフトウェア会社のWondershareが開発・販売している初心者にも優しい動画編集ソフトです。

日本では2012年から提供されており、当初は『Wondershare Video Editor』という名称でリリースされていましたが、現在は『Filmora』として多くのユーザーに利用されています。

このソフトは「直感的に操作できる」「動画エフェクトが豊富」「BGMや効果音も最初から揃っている」といった特徴があり、動画編集が初めての方でもすぐに始められるのが魅力です。

また近年はAI機能にも対応しており、自動字幕やノイズ除去など、より簡単に高品質な動画が作れるようになっています。

Filmoraには無料版と有料版があり、どちらも公式サイトからダウンロード可能です。
Windows・Macの両OSに対応しており、SNS動画からビジネス用途まで、幅広いニーズに応えてくれるツールです。どちらもWondershare Filmoraのホームページからダウンロードと購入をすることが可能です。

Filmoraはこんな人に向いている

Filmoraはこんな人に向いている

Filmoraは、複雑な操作を覚えなくても動画編集ができる設計になっており、はじめて編集ソフトを使う人でも直感的に操作できます。特に、以下のような方に適しています。

初心者で、動画編集に苦手意識がある人には、シンプルで視覚的な操作設計が大きな助けになります。マウス操作とボタン選択だけで基本編集が可能です。

SNSやYouTubeに投稿したい人にも向いており、縦動画やショート動画に最適なテンプレートが揃っています。エフェクトやBGMも組み込みやすく、視聴映えする動画を短時間で作ることができます。

時間をかけられないビジネス利用者にとっては、テンプレートベースでスピーディに動画を作れるFilmoraは、セミナー資料やプロモーション動画作成の効率化に役立ちます。

また、スペックの低いパソコンを使っている人にも適しており、重い処理を伴うプロ向けソフトに比べて、Filmoraは動作が軽く、安定した編集が可能です。

他の編集ソフトとの比較

動画編集ソフトにはさまざまな選択肢がありますが、目的やスキルに応じて適した製品は異なります。ここではFilmoraを中心に、代表的な編集ソフトと「価格帯」「操作性」「機能性」「動作の軽さ」「初心者への適性」の5つの観点から比較してみましょう。

比較項目 Filmora Premiere Pro Final Cut Pro iMovie CapCut(PC版)
価格帯 ◎ 買い切り or 年額(安価) △ 月額制(高額) △ 買い切り(高価格) ◎ 無料(Mac専用) ◎ 無料
操作のわかりやすさ ◎ 直感的なUIと簡単操作 △ 学習コストが高め ○ Macユーザーには比較的親しみやすい ◎ 極めてシンプル ◎ SNS感覚で操作可能
機能の多さ ○ 一通り揃っており、一般用途には十分 ◎ 映像制作現場でも使われる本格仕様 ◎ Apple製品連携に強い機能性 △ 基本的な編集機能に限られる ○ SNS向けエフェクト・テンプレートが充実
動作の軽さ ◎ 軽快に動作し、一般的なPCでも十分対応可 △ 高性能PCでないと重くなりがち ○ Mチップ搭載Macとは相性良好 ◎ 非常に軽く、古いMacでも快適 ○ 軽量設計で低スペックPCでも動作可能
初心者の扱いやすさ ◎ 操作ガイドとテンプレートが豊富で安心 △ 前提知識が求められる △ Mac操作に慣れていれば扱いやすい ◎ 完全初心者向け ◎ スマホに慣れている世代にとって親和性高い

Filmoraのインストール方法

Filmoraのインストール方法

Filmoraを使い始めるには、まずパソコンにソフトをインストールする必要があります。
インストールは公式サイトから数分で完了し、無料体験版でも基本的な編集操作をすぐに試すことができます。ここでは、Filmoraの最新版(バージョン14)を対象としたインストール手順を解説します。

ダウンロード手順

Filmoraのダウンロード手順

公式サイト にアクセスします。トップページ上部にある「無料ダウンロード」ボタンをクリックします。使用中のOS(WindowsまたはMac)に合わせて、適切なインストーラーが自動で選択されてダウンロードされます。

インストール手順

ダウンロードされたインストーラーをダブルクリックして実行します。

Filmoraのセットアップ画面で「インストール」をクリック

表示されたセットアップ画面で「インストール」をクリックすると、インストールが開始されます。

「今すぐ開始」ボタンをクリックするとFilmoraが起動

数分後、「今すぐ開始」ボタンをクリックするとFilmoraが起動します。無料版ではすべての編集機能を使えますが、動画を書き出すとウォーターマークが入ります。

Filmoraの使い方|基本操作

Filmoraの使い方|基本操作

Filmoraの公式サイトでは、Windows・Macそれぞれの最新版ユーザーガイドが公開されていますが、ここではWindows版の最新のユーザーガイドをもとに、Filmoraの基本的な使い方をご紹介します。

動画編集を開始・中断・再開する方法

最初に動画編集を開始・中断・再開する方法を説明します。

動画編集を開始する方法

編集プロジェクトを設定して動画編集を開始します。手順は次の通りです。

  1. 画面左上のファイルから「プロジェクト設定」を選択する
  2. 「アスペクト比」「解像度」「フレームレート」を設定して「OK」をクリックする

「OK」をクリックするとプロジェクトの設定が保存されるので、次は動画素材のファイルをFilmora内に読み込みましょう。手順は次の通りです。

  1. 「メディア」画面の左上に「ここにメディアファイルをインポートする」と書かれた枠があるので、この場所に動画・画像・音声ファイルをドラッグ&ドロップする(ショートカットキーはCtrl+I)
  2. 読み込んだ素材をタイムラインにドラッグ&ドロップする(プレビューウィンドウに表示される)

最後にプレビューウィンドウに動画が表示されるかどうかを確認するようにしましょう。

動画編集を中断する方法

動画編集を中断したい場合は、プロジェクトを保存する必要があるので新規保存の手順をご紹介します。

  1. 画面左上のファイルから「プロジェクトを名前をつけて保存」を選択する(ショートカットキーはCtrl+Shift+S)
  2. 「名前をつけて保存」の窓が表示されるので、ファイル名を入力して「保存」をクリックする

既に保存してあるプロジェクトの場合は「プロジェクトを保存する」を選択することで上書き保存も可能です。

動画編集を再開する方法

編集を再開する場合はFilmoraを起動すると「プロジェクトを開く」というアイコンが表示されるのでクリックし、プロジェクトファイルを選択して「開く」をクリックすると編集作業を再開できます。

どれも難しい手順ではないので、ユーザーガイドを見ながら行ってみましょう。

トリミング

動画の不要な部分を取り除くトリミングは、編集の基本操作の一つです。​

クリップをドラッグしてトリミングする方法

  1. タイムライン上のクリップの端にカーソルを合わせると、カーソルが左右の矢印に変わります。
  2. ドラッグして、クリップの開始点または終了点を調整します。
  3. 再生ヘッドを移動させて、トリミングされた範囲を確認します。​

再生ヘッドの位置でトリミングする方法(クイックトリミング)

  1. タイムライン上のクリップを選択します。
  2. 再生ヘッドをトリミングしたい位置に移動させます。
  3. ツールバーの「はさみ」アイコンをクリックして、クリップを分割します。
  4. 不要な部分を選択し、右クリックして「削除」を選択します。​

分割・削除・結合

クリップの分割や不要部分の削除、複数クリップの結合は、編集の流れを整えるために重要です。​

分割

  1. タイムライン上のクリップを選択します。
  2. 再生ヘッドを分割したい位置に移動させます。
  3. ツールバーの「はさみ」アイコンをクリックして、クリップを分割します。​

削除

  1. 削除したいクリップまたはセクションを選択します。
  2. 右クリックして「削除」を選択するか、キーボードの「Delete」キーを押します。​

結合

  1. 複数のクリップをタイムライン上で連続して配置します。
  2. 編集が完了したら、画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックします。
  3. 出力設定を確認し、「エクスポート」をクリックして、1つの動画ファイルとして保存します。​

動画・画像を加工・編集

映像の見た目を調整し、表現力を高めるための加工・編集機能を活用します。​

変形

  1. タイムライン上のクリップをダブルクリックして、編集パネルを開きます。
  2. 「変形」セクションで、回転、スケール、位置などを調整します。​

合成

  1. 複数のクリップを異なるトラックに配置します。
  2. 上位トラックのクリップをダブルクリックして、編集パネルを開きます。
  3. 「合成」セクションで、ブレンドモードや不透明度を調整します。​

ドロップシャドウ

  1. クリップをダブルクリックして、編集パネルを開きます。
  2. 「ドロップシャドウ」オプションを有効にし、影の色、距離、ぼかしなどを設定します。​

色補正

  1. クリップをダブルクリックして、編集パネルを開きます。
  2. 「色」セクションで、明るさ、コントラスト、彩度などを調整します。
  3. 必要に応じて、3D LUTを適用して、特定の色調を再現します。​

音声を追加・編集

映像に音声を加えることで、情報伝達や感情表現を豊かにします。​

音声の追加

  1. 「オーディオ」タブをクリックして、内蔵のBGMや効果音を表示します。
  2. 好みの音声を選択し、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
  3. または、外部の音声ファイルをインポートして、同様に配置します。​

音声の分離・編集

  1. タイムライン上のビデオクリップを右クリックし、「オーディオを分離」を選択します。
  2. 分離された音声トラックを選択して、ボリュームやフェードイン・アウトを調整します。
  3. 必要に応じて、ノイズ除去やイコライザーを適用します。​

テキストを追加・編集

テキストを挿入して、情報を補足したり、視覚的なアクセントを加えます。​

  1. 「タイトル」タブをクリックして、利用可能なテキストテンプレートを表示します。
  2. 好みのテンプレートを選択し、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
  3. タイムライン上のテキストクリップをダブルクリックして、編集パネルを開きます。
  4. テキストの内容、フォント、サイズ、色、アニメーションなどを調整します。

エフェクトを追加

  1. 「エフェクト」タブをクリックします。
  2. 「フィルター」「オーバーレイ」「LUT」など用途別に分類されています。
  3. タイムラインのクリップ上にドラッグ&ドロップで適用できます。
  4. 編集パネルから強度や不透明度を調整できます。

完成した動画を出力(エクスポート)

編集が完了したら、動画を目的に応じた形式で書き出す(エクスポートする)ことで、SNSへのアップロードや共有が可能になります。
出力形式や解像度、保存先などを適切に設定することで、意図通りの仕上がりを実現できます。

書き出し手順

  1. 画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックします。
  2. 「ローカル」タブでは、MP4・MOV・WMVなど、よく使われる動画形式を選択できます。
  3. ファイル名、保存場所、解像度、フレームレート、ビットレートを必要に応じて設定します。
  4. YouTubeやVimeoなどに直接アップロードしたい場合は、エクスポート画面にある各サービス用のタブを選択し、アカウントにログインして連携を行うことで、そのままアップロードが可能です。
  5. 設定が完了したら「エクスポート」ボタンをクリックし、書き出しを開始します。
  6. 処理が終了すると「フォルダを開く」ボタンが表示され、保存先をすぐに確認できます。

まとめ

Filmoraは、直感的なUIと軽快な動作、豊富なテンプレートを備えた、初心者から中級者まで幅広く支持される動画編集ソフト

Filmoraは、直感的なUIと軽快な動作、豊富なテンプレートを備えた、初心者から中級者まで幅広く支持される動画編集ソフトです。

複雑な操作にとらわれず、初心者でも見映えのよい動画を手軽に制作できる点は、Filmoraの大きな魅力です。

本記事で紹介した基本操作や比較情報を参考に、自分の目的や作業スタイルに合った編集環境を見つけてください。

まずは無料版から試し、Filmoraの使いやすさを体験してみてはいかがでしょうか。

WEBでのお問い合わせはこちら

資料請求 無料相談