インタラクティブ動画とは、動画の中に視聴者がクリックやタップをして、コンテンツの内容を選択するアクションができる要素が組み込まれた動画を指します。 通常の動画ではただ時間が流れるだけですが、インタラクティブ動画では動画の中で視聴者がアクションを起こすことで動画の内容が変化していくのです。そして視聴者が興味がある方向にアクションを起こすことで、視聴者の動画滞在時間を長くすることができるのです。視聴者参加型の動画と言い換えても良いでしょう。
例えば10分間の動画があるとしましょう。通常の動画では単純に10分の動画が流れてただ視聴するだけの流れになります。そこでインタラクティブ動画になると、その10分間の動画の中に視聴者がクリックやタップをして動画のコンテンツの流れを変えることができるアクションポイントが入ってくるのです。
例えば以下のようなアクションポイントがあります。
このように、視聴者は興味のあることがあれば動画の途中で商品情報の詳細が確認できたり、購入ページに飛ぶこともできます。また解説型の動画や企業説明動画などでは、視聴者に途中でクイズ形式の問題を動画内に入れたり、説明内容の選択のポイントを作ることができます。
インタラクティブ動画のメリットは、ユーザーが動画に参加しアクティブな行動を取ることで動画の印象を高めることができる点です。
視聴者にアクティブに参加させることで具体的には3つのメリットに分けることができます。
インタラクティブ動画では、アクションポイントを設置をすることでユーザーの動画滞在時間を長くすることができます。例えば解説系の動画でクイズ形式の選択肢が出てきたり、ストーリー性のある動画の中で選択肢が出てきたらどうでしょうか?自分の選択が合っているのか、違う選択肢を選択したらどうなるのか気になりませんか?このようにインタラクティブ動画では、ユーザー参加型の動画にすることでユーザーの興味を惹いて動画の滞在時間を長くすることができるのです。ただ流れているだけの動画だと記憶にあまり残らないことが多いですが、ユーザーが能動的になることで印象が強くなるのです。
通常の動画では、ユーザーの動画滞在時間を元に分析をする形になります。つまり良い動画の指標としては、
これらがポイントになります。
しかし、それでは動画の何が具体的に決め手となってコンバージョン率が高くなったのかが分かりにくくなってしまいます。その点インタラクティブ動画では、アクションポイント毎にユーザーがどのような行動を取ったのかデータを取ることができます。
それらを分析することで
これらのポイントを具体的に分析することができます。これらを分析することで以降の動画制作にも役立てることもできるのです。
インタラクティブ動画を利用すれば、動画の途中からでも商品購入ページにユーザーを誘導することができます。通常の動画では、適切な場所に商品リンクを設置しなければユーザーが他の動画に移動してしまい、商品購入ページへの流入をしなくなってしまう可能性があります。
その点インタラクティブ動画では、商品購入ページや問い合わせページに動画内からリンクできるのでコンバージョン率を上げることができます。動画内の構造をうまく作れば、商品購入への誘導もできるのでメリットも大きいです。
インタラクティブ動画はメリットばかりでもなくデメリットもあります。
インタラクティブ動画はユーザー参加型の分アクティブなユーザーにはメリットは大きいですが、興味の薄いユーザーや「ながら視聴」をしているユーザーの離脱率が高まる場合もあります。アクションポイントを増やしすぎて「面倒くさい動画」にならないように注意はしなければなりません。また、インタラクティブ動画は動画編集以外のスキルが必要なので自社での内製化が難しく外注コストがかかる場合もあります。
インタラクティブ動画はどんなところで活用できるのか紹介をしていきます。
例えば
このような場面で活用ができます。
ECサイトの商品紹介動画などは想像はつきやすいですよね。単なる商品紹介動画ではなく、ブランコンセプトの紹介の中で、ユーザーが興味を持ったら商品情報の閲覧ができるようにしている場合もあります。
ターゲットの幅が広い場合にも活用ができます。例えば観光地の案内動画としましょう。観光地にはいろいろな魅力がある一方、色々な目的な観光客が来ますよね。それぞれのターゲットに動画を作成して、ホームページに貼り付けるとランディングページがかなり長くなってしまいます。また一つの動画にまとめようとすると長くなってしまい、魅力も伝え辛くなってしまいます。それをインタラクティブ動画にすれば一つにまとめながらもユーザーの目的に合った動画を訴求することができるのです。
動画の中に
など目次を入れることもできます。このようにすれば一つの動画に様々なターゲットの人を取り込むことができますし、他にもどんな魅力があるんだろうと、他のコンテンツも気になるようになりますよね。
インタラクティブ動画で選択式のコンテンツを加えることで、マーケットの分析としても使えますよね。動画で伝えたいことを訴求をしながらも、その中でユーザーの行動を分析することで、ユーザーがどのように感じているのか、どういった物を求めているのかがわかるようになります。その動画でコンバージョンを狙う目的でなくても、ユーザーに印象を植え付ける目的やニーズの把握としても活用ができるでしょう。
気になるインタラクティブ動画の作り方ですが、インタラクティブ動画は一般的な動画編集ソフトだけでは作ることができません。
そこでインタラクティブ動画を作成するためには大きく2通りの方法があります。
この2つの方法があります。自社で既に動画コンテンツマーケティングをしているのであれば、ツールを使えば問題はないでしょう。しかし、動画コンテンツや他のSNSなどを活用した設計が自社でできない環境であれば外注をしても良いでしょう。
インタラクティブ動画は準備が重要です。一本の動画作成ではなく、特に複数の動画を組み合わせる形を作成する場合、設計を適当にしてしまうと、使えない無駄な動画が出てしまいます。
インタラクティブ動画の作成手順は以下のような流れになります。
このような流れになります。
インタラクティブ動画はユーザーにアクションしてもらう分、ユーザー目線が非常に重要になります。
設計をした時に
などユーザー目線になることが重要です。製作側の伝えたいことを何でも盛り込んでアクションポイントを多くしてしまうと、ユーザービリティが悪い動画になってしまう場合があります。必ず目的とターゲットがどう行動するのかを想像しながら、動画を制作するようにしましょう。
インタラクティブ動画は、通常の動画編集ソフトでは制作できないため専用のツールを使う必要があります。インタラクティブ動画の制作ツールは、インタラクティブ動画制作会社のツールを利用することをオススメします。これから紹介するツールを利用すれば完全外注もできますし、一部外注やツールのみの使用も可能です。
インタラクティブ動画を作成できるオススメのツールはこちらです。
どちらも独自のプラットフォームを持っており専門知識がなくてもインタラクティブを製作できるツールになっております。
MILのインタラクティブ動画制作ツールは手軽に使えるのが特徴です。動画へのタグ付けやリンクの埋め込みなどは感覚的に使えるので、このツールを利用すればインタラクティブ化は簡単にできます。また、企画から配信、分析までワンストップで行ってくれるサービスがあるので、内製化が難しい会社は利用してみる価値はあるでしょう。大手企業も採用しているので信頼度も高いです。
DOOONUTは動画の配信から管理・分析まで独自のプラットフォームで管理できるツールです。インタラクティブ動画の作成はもちろん、動画ポータルサイトの構築も行うことが可能です。動画配信をするだけでなく、自社や外部用の動画ポータルサイトをプログラミングの知識がなくても作成することができるのです。SNSとの連携機能や分析ツールも兼ね揃えているので、ユーザー分析もこのツール一つで綿密に行うことが可能になります。
https://www.somethingfun.co.jp/dooonut
最後にインタラクティブ動画の実際の活用事例を見ていきましょう。
まず初めに、地方自治体でのインタラクティブ動画の活用です。熊本県のゆるキャラくまモンを使用したインタラクティブ動画です。くまモンが、全国のくまモンファンにハッピーとサプライズを届けるために奮闘するストーリーを楽しめる動画になっていますね。
公式動画はこちら http://kumamon2021.jp/
明治安田生命では新卒採用HPにてオフィスの様子や社員の働き方に関するインタラクティブ動画を活用しています。直接目にすることができない空間や、興味のある職種の仕事内容を選べる仕組みになっています。これを活用すれば、学生が明治安田生命のどんな所に関心を持っているか、どんな職種に興味があるかも分析ができます。
全編はこちら https://www.meijiyasuda-saiyo.com/2021/about/movie.html
こちらはナガシマスパーランドのジェットコースター動画です。通常の動画では進行方向だけの動画になってしまいますが、こちらはVRを利用して360度方向でユーザーが見れるようになっています。動画内の好きな場所をドラッグして、好きな角度に変えることができます。ジェットコースターの迫力や上からの景色もよくわかりますね。VRを活用することでよりユーザーによりリアルに体感をしてもらうことができます。
インタラクティブ動画は、上手に活用すると既存の動画よりも高いコンバージョン率を期待することができます。また、ユーザーの興味関心を動画の中で調査をすることができるので、顧客データの取得にも役立てることができるのです。
この記事の内容をまとめると
初めての動画制作であれば、完全外注をすることも可能です。自社で既に動画配信をする仕組みがあれば、ツール導入だけでインタラクティブ動画を製作をすることが可能です。一度試してみてはいかがでしょうか。
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