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動画マーケティング

【2024年版】YouTubeのスパムコメントをなんとかしたい!スパムコメントが与える影響や防止策を詳しく解説!

YouTubeの「スパムコメント」は、チャンネル運営において大きな障害となりかねません。
視聴者は動画の内容と合わせてコメント欄にも注目していますので
質の低いコメントが目立つとチャンネル全体の評価も下がってしまいます。
チャンネルが大きくなるほど、コメント数も増えるため、対策を行うことは必須になっていきます。
一見、マイナス要素しかないスパムコメントですが、正しく対処することによって
コメント欄をコントロールして、視聴者の質を上げることにもつながってくるのです。
今回は、YouTubeのスパムコメントの全容と対策について紹介します。
YouTubeのチャンネルを運営している方やスパムコメント対策に悩む方は
参考にしてみてはいかがでしょうか。

YouTubeのスパムコメントで困っていませんか?

困った顔でスマートフォンを見る女性

突然出てくる、スパムコメントに頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?スパムコメントで溢れてしまうと、視聴者の印象も下がってしまいますし、あまりにも心ないコメントが目立つと動画投稿のモチベーションまで奪ってしまうものです。動画の再生数アップ対策をするように、平行してスパムコメント対策も重要です。これを機に、スパムコメントについて理解を深めておきましょう。

そもそも「スパム」とはなんでしょうか?「スパム」は、インターネットに接続している以上避けて通れないキーワードであり、関連度の高いものとなっています。特に、匿名で利用できるサービスやメールアドレス1つでアカウントを作成できるサービスでは、一定数のスパムは発生すると考えておくべきです。各サービスの提供元で認識し対策をおこなっていますが、YouTubeのアカウント数が圧倒的に多いために、一つひとつ対応しきれていないというのが現状といえるでしょう。

YouTubeでもスパムコメントに対処する機能は存在していますが、あくまでもユーザーが使いこなせる必要があるものです。それぞれがスパムに対して理解を深めて対処をしていくことが大切です。

ただし、スパムコメントの対応に追われてしまい、動画の更新に障害が出てしまうのは避けたいところです。まずは投稿ありきですが、どちらも並行して進めるべきでしょう。

そもそもYouTubeのスパムコメントってどんなもの?

タブレットを操作する様子と、その上にSPAMと文字が浮かぶ

YouTubeにおけるスパムコメントは、例えば「誹謗中傷」「アダルトな内容」「同一内容のコメントを繰り返す」「動画内容と無関係」など、チャンネル運営の妨げとなるものです。

スパムには、同一の内容を他の動画にもコメントしたり、他のユーザーを煽ったりと悪質なものまで存在していますが、最も良くないことはスパムコメントを放置してしまうことです。放置してしまうと善良な視聴者からの評価も落としてしまいかねません。いずれにせよ、まずはスパムコメントについての理解を深めるところから始めましょう。

悪質なコメントの中には、チャンネル自体の批判や評価を下げる内容の投稿も存在しています。動画に出ている人物を批判したり、差別したり、心ないコメントをしたりすることもありますが、このようなコメントはまともに受け取らないことが重要です。インターネット上の掲示板に自由に書き込まれている程度の認識でとどめておくようにしましょう。

コメント欄は多数の人が書き込みをしますので、良い人も悪い人もいるのは当然です。ポジティブなコメントは素直に受け止めてもいいですが、ネガティブなものはスルーして受け流す心構えも必要となってきます。

スパムコメント例

スパムコメントは、愉快犯的な内容のものからチャンネルに対する悪意が感じられるもの、犯罪に結びつきかねないものまでさまざまです。およそ動画とは無関係な内容や根拠のない誹謗中傷など、これらの内容のコメントが一般的にスパムコメントと呼ばれています。

スパムコメントの代表的な例は、以下のとおりです。

  • 「つまらない」「間違っている」といった動画に対する否定コメント
  • URLが貼り付けられている犯罪と結びつく可能性のあるコメント
  • 意味不明な文字の羅列

スパムについての補足情報

そもそも、スパムという迷惑な行為は今に始まったことではありません。

1978年アメリカにて、インターネットの起源といわれているARPANET(アーパネット)を通して、393名にスパムメールが送られたのが最初のスパム行為とされています。その後、インターネットの普及に伴い、1994年ごろから電子メールが一般家庭で使われるようになり、世界全体で迷惑メールという言葉が有名になりました。文章だけでなく、広告媒体として画像や添付ファイル、URLを送信されるようになったことから、ユーザーの迷惑となる行為をスパムと言うようになりました。

このことから、YouTubeでもコメント欄を使ったスパム行為が出てくるようになったのは、ある意味当然の流れと言っても良いでしょう。日本では、過去に億単位の迷惑メールを不特定多数のメールアドレスに送信したことで逮捕者が出たという事例もありますが、YouTubeではチャンネルをスパムから守るには自分自身で対処を実行していかなければいけません。インターネット接続をしている以上、特にYouTubeのチャンネルを運営をする以上は、スパムは避けて通れないものということは覚えておきましょう。

YouTubeにおけるスパムコメントが与える影響とは?

ドミノを途中で止める

YouTubeにおけるスパムコメントが与える影響として考えられるのは、以下の3つです。

  • 好意的な視聴者へのイメージダウン
  • Googleからの評価が下がる
  • アカウントBANの可能性

それぞれ詳しく解説していきます。

好意的な視聴者へのイメージダウン

動画の内容とは無関係なスパムコメントが多いコメント欄は、動画やチャンネル自体のイメージダウンにつながりかねません。否定コメントのように動画を視聴する前段階で一見してスパムコメントと判断できない内容のものが多い場合、スパムコメントの内容を見て動画を評価される可能性もあります。

このように、スパムコメントは放置することで動画の再生数やチャンネル登録者数にも影響を与えかねないため注意が必要です。

Googleからの評価が下がる

YouTubeでは、コメントに積極的に返信することがGoogleにチャンネルを評価されることにつながるといわれています。Googleに評価されるということは、ユーザーの検索結果でより上位に表示されやすくなるということと同義のため、このコメントへの返信もYouTubeの運用において重要なポイントなのです。

逆に、コメント欄に返信するに値しない(返信しない方が良い)スパムコメントで溢れている場合はどうでしょうか。もちろん、そのコメント欄がGoogleに評価されることはありません。つまり、スパムコメントを放置せず、コメント欄をその他の一般ユーザーとチャンネル運営者とのやり取りのみにしておくことは、検索優位性を保つうえで非常に重要な要素となります。

アカウントBANの可能性

少し前に、VTuber界隈でリスナーからの悪質な行為(スパムコメントの投稿)が原因で、アカウントがBANされてしまうという事例が話題となりました。

YouTubeでは、公序良俗に反する不適切なコメントが多くなると、その動画や生放送などを配信しているアカウント自体をBANするという対策を取ることがあるようです。話題になっていたケースは、ライブストリーミング中に不適切な画像をアイコンに設定した状態でコメントを連投し、配信に常に不適切な画像が映り込むことによってアカウントがBANされてしまうという事例です。

このように、悪意を持ったスパムコメントによってアカウントがBANされてしまうこともあるため、スパムコメントへの対策は常に意識しておく必要があります。

YouTubeがスパムコメントと判断するポイント

吹き出しの中のビックリマーク

YouTubeでは【コメントの内容または特定のコメント投稿者の行動に基づいてスパムを検出しています。たとえば、コメントを繰り返し投稿すると、スパムとして検出される可能性があります。】と明記されています。

引用元:YouTubeヘルプ「コメントのスパムを管理する」

どのようなシステムになっているかはセキュリティ上公開されていませんが、YouTubeでもシステム上のスパム対策はおこなっています。また、動画投稿サービスの傾向上、誹謗中傷」「アダルトな内容」「同一内容のコメントを繰り返す」「動画内容と無関係」といった内容は、スパム扱いされるケースが多いです。

迷惑行為であるスパムは数値で測ることができないため、判断基準が難しいといわれています。サービスによってその基準も異なりますが、YouTubeではアカウントごとに投稿者の内容を検知し、スパムをおこなっている人物に制限をかけてくれることがあります。

ただし、重要なのは、YouTubeはアカウントごとに管理されているということです。1つのアカウントを制限されたあとに、アカウントを新規作成してスパム行為を繰り返すという行為をされた場合、YouTubeでは対処してくれないともいえるでしょう。また、どのような基準でスパムコメントの判断になるのか明かされていませんので、YouTubeの運営任せにしているとスパムコメント対策は十分ではないと考えておきましょう。

YouTubeのスパムコメント防止策

ネットワークシステム

スパム行為を止めるということはできませんが、YouTube上でスパムコメントに対しての防止策を行うことは可能となっています。大きく分けて4つの防止策がありますので、ご紹介します。

①投稿されたスパムコメントを手動で「削除」を行う

最もスタンダードなかたちが、コメントを手動で削除してしまおうというものです。コメント履歴へ移動し、コメント欄横にある「その他のアイコン:」をクリックし[削除]をおこないます。

コメントごとに対処をおこなわなければいけませんが、投稿されたコメントは確実に削除できます。動画ごとの対応も必要となるので、労力はかかりますが、確実にそのコメントを撃退できるので効果は大きいです。

引用元:YouTubeヘルプ「コメントの表示、整理、削除」

②YouTube Studio でコメント投稿者をブロックする

スパムコメントが多すぎる場合には、ユーザー単位でのブロックが有効です。コメント投稿者のチャンネル ページのチャンネルURLを確認し、YouTube Studio を開き[設定]→ [コミュニティ]の順に進みます。[非表示のユーザー] ボックスにチャンネル URL を貼り付け[保存] を選択します。

ユーザー自体を非表示にすることによって、同一人物からのスパムコメントを防ぐことができます。コメント単位では防ぎきれない際に活用できる機能です。ブロックしたユーザーからのコメントは、今後防ぐことができるという大きなメリットがあります。

引用元:YouTubeヘルプ「チャンネルで特定のユーザーを非表示にする」

③コメントの投稿に制限をかける

投稿されるコメントをコントロールできるようになります。YouTube Studioにて「すべてのコメントを保留にして承認」に設定することによって、コメント欄に掲載されるコメントを選ぶことができます。コメントごとにチェックし、振り分けをしなければいけないのでかなりの労力が必要となりますが、コメント欄が荒れることを防げます。

また、YouTube Studioでは単語ごとにブロックできる機能もありますので、コメント欄に掲載したくない単語があれば、ブロックリストに追加しておきましょう。特に、単語でブロックすることによって、自身で防ぎたいNGワードを防ぐことができるので効率的です。スパムコメントにありがちなワードがわかっていれば手早く回避できますし、それによりチャンネル自体の質が低下することも防げます。

ブロックする単語リストの追加は、YouTube Studioを開き[設定]→[コミュニティ]をクリックし[自動フィルタ]タブの[ブロックする単語]を選択します。ブロックしたい単語やフレーズをカンマ区切りで複数入力し[保存]を選択することで設定することができます。

コメント欄は、ユーザーも何かと注目することの多い場所です。うまくコントロールすることによって、正常なチャンネル運営が行えるだけでなく、チャンネルの印象アップにもつなげることができます。

引用元:YouTubeヘルプ「コメント設定について」

④コメントをスパムとして管理する

悪質なコメントをYouTubeに報告できる機能です。コメントに対して[報告] → [商業目的のコンテンツやスパム] → [報告]と操作を行うことで、コメントをスパムとして扱うことができます。スパム報告されたコメントは「確認のための保留中」という状態にできます。

ただし、確認をするのはYouTubeの運営となりますので、すぐにでも対処を行いたい場合には、報告ではなく自身で対処を行うことがおすすめです。

注意としては、YouTubeのスパムに対する規約が変わることで、スパムの基準も変わることが想定される点です。規約の変更が合った場合には必ず目を通すようにしておきましょう。

引用元:YouTubeヘルプ「コメントのスパムを管理する」

YouTubeのスパムコメントと判断されてしまったら?

しかめ面でスマートフォンを見る男性

ここまではチャンネル運営をしている側のお話でしたが、コメント投稿者の立場でも知っておくべきことがあります。スパム行為をするつもりはなくても、スパムコメントと判断されてしまった場合の対処策はあるのでしょうか。

結論から言うと、一度スパム扱いをされてしまうとコメント投稿をしたユーザーとしての解決策はありません。なぜスパム扱いされてしまうかの詳細は、YouTubeの運営またはチャンネル運営者にしか分からない部分だからです。

それでも「どうしてもコメントをしたい」という場合には、アカウントを新規作成する必要があります。仮に、同じアカウントのままスパム扱いを受けている動画に対してコメントを使用とした場合、エラー表示によってコメント投稿ができなくなります。YouTubeの運営やチャンネルの管理者に権限がある部分となりますので、アカウントあるいは特定のチャンネル、動画に対してコメントができなくなってしまう可能性もあるということを覚えておきましょう。

ただし、悪質な連投であったり動画を否定する内容など、よほどのことがなければコメントがスパム扱いされることはないはずです。疑心暗鬼になってまでコメントを投稿する必要はありません。

スパム扱いされているのか確認する方法はあるの?

結論から言うと、自身がスパム扱いをされているかどうか確認する方法はありません。インターネット上のどのようなサービスにも共通していますが、セキュリティ上、スパムやアカウントの制限に関することが公開されることはほとんどありません。公開してしまうとセキュリティの意味がなくなってしまい、サービス全体の質が下がってしまうためです。

もし、心当たりがないのにスパムと判断されている心配があるときは、環境に起因する要因も考えられます。YouTubeのコメントはインターネットを介して行いますが、ブラウザのキャッシュやcookieが原因になっている可能性もあります。その場合は「キャッシュをクリアする」「cookieを許可する」を行ってみましょう。端末が起因となっている場合には「別のデバイスでコメントを試す」などを最低限行ってみましょう。

これらを試してもコメントができない場合は、残念ながらスパム扱いを受けてしまっている可能性があります。コメントをしたい場合は、アカウントを新規作成し新たにYouTubeを使い始める必要があります。

まとめ

YouTubeのスパムコメントについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

YouTubeのスパムコメント防止策は、投稿されたスパムコメントを手動で「削除」を行う、YouTube Studio でコメント投稿者をブロックする、コメントの投稿に制限をかける、コメントをスパムとして管理することの4つが挙げられます。YouTubeの運営にスパムの報告を行うことはできますが、スパムの傾向に合わせてご自身で対処の仕方を使い分けていくのが最も効果的です。

チャンネルの運営を妨げるスパムコメントはマイナスな要素しかありませんが、放置をしてしまうとマイナスが増え続けるばかりです。正しい知識をもって対処していきましょう。状況に応じて各機能を使い分けて、最終的にコメント欄をある程度コントロールできるようになると、チャンネル全体の印象アップにもつなげることができます。スパムコメントにマイナスの感情をもちすぎずに、冷静に対応していきましょう。

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