目次 [閉じる]
アプリ紹介動画とは、アプリのプロモーション用に制作された動画全般のことを指します。単にテレビCMのようにアプリの紹介するものもあれば、実際にアプリの操作画面に焦点を当てて、ユーザーに使用感を詳しく伝えるものなど、動画の内容はさまざまです。
Web上の広告の多くが静止画から動画に変わってきているのと同じように、アプリのプロモーションにおいても動画広告が今では当たり前になりつつあります。では、なぜアプリ動画が多くの企業で活用されているのでしょうか。まずは、アプリ紹介動画の特徴について見ていきましょう。
アプリ紹介動画を掲載することで、アプリの魅力をユーザーに端的に伝えることができ、ユーザーがアプリを実際に使用するシーンをより具体的にイメージできるようになります。また、静止画と違い、少ない時間で視覚・聴覚に対して魅力的な訴求を行うことができる点も動画広告の特徴です。
これにより、ダウンロード数が伸びることが期待できるほか、ダウンロード前後でのユーザーのイメージと実態のギャップが少ないため、定着率も高く出る傾向にあります。
インパクトの強い動画や完成度の高い動画、ストーリー性のある動画等を制作し話題になれば、SNS等で拡散される可能性があります。アプリを認知していないユーザーにも訴求できるでしょう。
ASOとは「SEOのアプリ版」ともいえるもので、アプリストア最適化と訳されることもあります。
ASO対策を行うことでアプリストア内の露出が増えるため、ユーザーに認知される確率が高くなります。アプリ動画はASO対策にも有効で、アプリストア内にプレビュー動画を掲載することがASO対策として優位に働くといわれています。
このように多くのメリットがあるアプリ動画は、さまざまな業種・業態の企業が自社のアプリの広告宣伝に活用されています。それでは、そんなアプリ紹介動画にはどういった種類があるのでしょうか。
アプリ紹介動画と一口に言っても、その種類は紹介するアプリや動画の目的によってさまざまです。
ここでは、アプリ紹介動画としてよく見かける代表的なもの4つご紹介します。
広告動画は、商品やサービスの魅力を伝えるために制作される動画広告です。アプリや商品の機能やメリット、利用シーンを視覚と聴覚に訴える形でわかりやすく伝えられるのが大きな特徴です。この形式は、情報を効率的に伝達し、視聴者に強い印象を残します。
また、広告動画では、視聴者をダウンロードページや購入ページにスムーズに誘導する導線設計が重要です。動画の最後にQRコードやリンクを表示するなど、コンバージョンを促す工夫を取り入れると効果が向上します。期間限定のキャンペーンやプレゼント企画を組み合わせることで、視聴者の興味をさらに引きつけ、行動を後押しすることができるでしょう。
ネイティブアプリは、WebサイトやWebアプリと異なり、実際にダウンロードして利用してもらわないと機能がわからないことが多々あります。
チュートリアル動画や場面別の利用方法などを動画でまとめることで、動画を通じてユーザーにアプリ利用の疑似体験をしてもらえます。また、利用方法を理解したうえでダウンロードされるため、実際に利用した際にイメージとのギャップが小さく、継続率が高くなる傾向にあります。
ティザー動画は、商品やサービスのリリース前に情報を小出しにし、期待感を醸成するための動画広告です。英語の「teaser(じらす)」が語源で、視聴者の好奇心を刺激し、リリース後の注目度を一気に高めることを目的としています。この動画では、世界観や機能を断片的に紹介し、「未公開部分が知りたい」という心理を煽る「ザイガニック効果」を利用しています。
また、話題性が高い内容はSNSで拡散されやすく、リーチを大幅に拡大する効果も期待できます。特に認知度のある商品や続編作品のプロモーションに効果を発揮し、リリース後の購入やダウンロード数の増加につながるでしょう。ティザー動画は、期待感を生み出し、話題作りを成功させる強力なマーケティング手法です。
ブランディング動画は、ブランドの理念や世界観を映像を通じて表現し、視聴者に共感や信頼感を与えることで、心理的なつながりを構築する動画広告の一種です。この形式は、ブランドへの共感を呼び起こし、ユーザーを「ファン」に育てる役割を果たします。
さらに、共感を目的としたブランディング動画は、SNSでシェアされやすく、話題性を生みやすいメリットがあります。これにより、競合の多い市場でもブランド独自のポジションを築くことが可能です。動画制作にはストーリー性やデザイン、演出力が求められるため、プロの協力を得ることでより高い効果を期待できるでしょう。
アプリ紹介動画は掲載場所によって効果が大きく変わります。主な活用先を確認しておきましょう。
アプリ紹介動画は、ほとんどの場合、App StoreやGoogle Playストア、アプリダウンロード用のWebサイトなどに掲出されています。ダウンロード前にアプリの機能や使用感を確認することで、ユーザーの興味・関心を高めダウンロードへと誘導する効果が期待できます。
アプリに興味・関心を持ってダウンロードサイトを閲覧しているユーザーの後押しをする目的で使われるこの活用法は、アプリ紹介動画の最もポピュラーな使い方といえます。
自社サイトやオウンドメディアに動画を掲載することで、製品やサービスに関心を持つユーザー層に的確にアプローチできます。ティザー動画や使い方動画を活用すれば、視覚的に情報を伝えられ、短時間でユーザーの理解を深められます。また、トラブルシューティング動画を充実させたサポートページはユーザー満足度を向上させ、継続利用を促進します。
こうした動画を適切に配置することで、コンバージョン率の向上と顧客ロイヤリティの強化が期待できます。
比較的短い尺で作られたアプリ紹介動画に多く見られる活用法です。拡散力の高いSNSにアプリ紹介動画を投稿することで、アプリの認知を獲得、新規ユーザーの獲得に繋がります。
最近では、このSNS投稿を前提とした縦型動画が制作できる動画制作ソフトやサービスも増加傾向にあり、特に若年層へ向けたアプリ・サービスの紹介においては高い広告効果が期待できます。
SNSを活用した方法と同様、新規ユーザーの獲得を目的としたアプリ紹介動画の活用法です。SNSへの投稿と比べると少し長めの30秒~数分の尺で作られているアプリ紹介動画が多く、また、モバイル端末よりもPCでの視聴を想定した横型動画が使われることがほとんどです。
ビジネスシーンで活用されるアプリ・サービスの紹介動画の場合は、SNSへの投稿ではなく、動画広告としてWeb広告を出稿する方法が主流です。
ここでは、実際にアプリ紹介動画を制作する際のポイントをご紹介します。
実際のアプリキャプチャを見せながら利用方法を説明することで、ユーザーがダウンロード後にアプリを利用するイメージをつかめます。また、機能が複数あるアプリについては、機能ごとにチャプターを分けるなどして整理しておくと、ダウンロード後の取扱説明書としての機能も果たします。
アプリをダウンロードする前のユーザーの興味・関心の度合いを考え、これらを簡潔に短い時間でユーザーに伝わるよう意識することも重要です。
実際の画面のみでは伝わりにくい部分もあるため、CGなどの技術を利用し、アプリの機能や世界観を伝えられる動画になるように編集しましょう。また、インパクトのある動画に仕上げることでSNSなどによる拡散も期待できます。
今ではSNSやYouTubeなど効果的に動画広告を配信できる媒体も数多く存在します。アプリ動画を制作する際は、どの層のユーザーがターゲットとなるか、また、想定されるターゲットに効果的な訴求ができる媒体はどこかを考えることも重要です。
ファストファッションのような、比較的若年層へアピールしたい商品・サービスに関するアプリであればTikTokやInstagramといった縦型動画が中心となりますが、ビジネスシーンで使用するようなクラウドサービスであればWebサイトやYouTubeといった横型動画で制作しましょう。
このように、ターゲットによって制作する動画のフォーマットが大きく異なることもあるため、アプリ紹介動画を一から制作する際は注意するようにしましょう。
CTAとは、コールトゥアクションの略で「行動喚起」と訳される言葉です。CTAを意識するためには、広告を視聴したユーザーに具体的な行動を促すことを指し、動画広告においては登録画面やインストール画面に遷移するアクションボタンを設置することなどが有効とされています。
最近では、アプリ動画にも動画の最後にアクションボタンが設置されているケースが多く見かけられるようになり、これらもCPIの向上に一定の効果があると考えられています。
それでは、アプリ紹介動画の具体的な活用事例をご紹介します。制作する際の参考にしてみてください。
当社のMチーム(M TEAM)が手掛けた、少年ジャンプ+アプリの紹介動画です。ユーザーの印象に残るようにテキストや演出を加えながらも、漫画自体のコマ割りをそのまま活かすことで、アプリを通して漫画を読むイメージをユーザーに伝えられるよう意識した動画になっています。
また「全話無料」という漫画アプリにおいて訴求力の高いワードを動画の最後に盛り込むことでユーザーの興味・関心を高めるよう設計しています。
当社が手掛けた、ライブ配信サービス「17live」のアプリ紹介動画です。15秒という短い時間で17liveの魅力をユーザーに紹介できるよう意識した動画になっています。
ライブ配信・視聴アプリというアプリ概要を説明し、多くのライバーが利用している点やギフトなど双方向にリアルタイムなコミュニケーションが取れる点など、17liveの特徴・魅力をテンポよく紹介しています。
「かぞくのおさいふ」は、三井住友カードが提供している家族みんなで使えるプリペイドカードで、このアプリ紹介動画は家族とお金の管理の課題を「かぞくのおさいふ」アプリが解決するストーリーを動画にしたものです。実際に多くの方が経験したであろう体験を元にストーリーができているため、アプリの使用感をユーザーがイメージしやすいアプリ紹介動画になっています。
三井住友カードは、そのほかにもスマホアプリ「Vポイント」や「Vpassアプリ」の使い方を紹介する動画もYouTubeで公開するなど、アプリ紹介動画を積極的に活用しています。
au公式がYouTubeで公開している、au PAYの使い方を解説したアプリ紹介動画です。直接お金に関係するアプリということもあり、テキストと実際の操作画面のみが表示されているシンプルなデザインの動画になっています。2023年2月時点で投稿から約3か月で3万回ほど再生されるなど、一定の需要を満たしていることが伺えます。
auでは、そのほかにもチャージ方法やプリペイドカードの使い方やPontaポイントに関する解説など、機能ごとに細かい操作説明動画を公開しています。これらの決済アプリは、正しい使い方がわからない状態ではインストールしてもらいにくいサービスのため、このような細かい操作説明動画が重要な役割を担っているといえるでしょう。
チキンマイルという独自のKFCポイントプログラムの仕組みや、実際の操作画面を紹介しています。1日1回、店舗会計時にチキンマイルがボーナスとして付与されたり、LINEやPontaなどのサービスと連携することでボーナスをもらえたりするなど、利用者にとって利用価値のあることを理解してもらう内容となっています。
ユーザーが実際にアプリを利用する際のイメージをつけるために、実際の画面が多く利用されています。
アプリ紹介動画といってもアプリ・サービスの内容によって、動画の雰囲気や構成は大きく異なることが伝わったのではないでしょうか。
ここからは、そんなアプリ紹介動画の制作を依頼できるおすすめの動画・映像制作会社をご紹介していきます。
Mチーム(MTEAM)は、当社(株式会社AtoOne)が運営している動画制作サービスです。「少ないコストで高クオリティの動画制作」をモットーに、1本20,000円から動画制作を承っております。
おかげさまで多くの企業様からご依頼いただいており、当社Webサイトでも制作実績を公開しております。アプリ・サービス紹介動画も数多く制作させていただいた実績があるため、動画制作会社を探している方は、ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。
Crevo株式会社は、アプリ紹介動画だけでなく、さまざまなジャンルの動画制作を行っている動画制作会社です。中でも、アプリやゲームの紹介動画を幅広く手掛けている実績がある点が特徴です。
サービス紹介をしているWebサイトでは動画ジャンルごとに制作実例を確認することができるため、依頼する前に実績の確認がしやすい点もありがたいところです。
株式会社PROOXは、動画制作だけでなく、マーケティング戦略の立案から動画広告の運用までをワンストップでサポートしている動画制作会社です。1,000名を超えるクリエイターネットワークを有しており、さまざまなジャンルの動画制作実績があります。
料金体系も動画の内容ごとに詳しく記載されているため、あらかじめ予算が決まっている場合にも依頼しやすい点はありがたいところです。ゆくゆくは動画広告の運用やそのほかのサポートを検討している企業には、おすすめの動画制作会社です。
株式会社LOCUSは、学校や官公庁、自治体などを含め、幅広い業界の制作実績をもつ動画制作会社です。広告運用・動画活用コンサルティングまでサポートしている同社には累計1万5,000本以上の動画制作実績があり、テレビでよく見かける大企業のCMなども公開している実績に多数含まれています。
公開されている実績もジャンルごとに視聴することができるため、作りたい動画のイメージに合ったものがあるか事前に確認できます。幅広い業界の実績をもつ動画制作会社を探している企業におすすめの動画制作会社です。
ムビラボは、株式会社フラッグシップオーケストラが運営している動画制作サービスです。「動画制作をもっと安く、大量に」がコンセプトの同サービスは、コンセプト通り、1本20,000円から格安で動画制作を依頼できるサービスになっています。
実際の価格は、使用する素材や動画の内容、尺によって高額になる場合もあるため、依頼する前に価格と合わせて公開されている実績も確認することをおすすめします。
今回は、動画を用いたアプリ紹介動画のメリットやポイント、事例など、アプリプロモーションについて解説してきました。
スマートフォン向けアプリが、App StoreやGoogle Play ストアを通じて誰でもリリースできる環境の中、自社アプリのプロモーションは重要です。今回ご紹介した事例を参考に、自社のサービスをよりよく理解してもらうためのプロモーション方法を検討してみましょう。
WEBでのお問い合わせはこちら