動画が主流になる前のLPでは、ギラギラした画像バナーやテキストが使われていることが多かったのですが、YouTube動画の埋め込みや直接videoタグで挿入できることで、現在では多くのLPで何かしらの動画が使われています。テキストで情報を伝えるよりも動画の方が簡単に伝えることができ、実装にも時間がかかりません。
もちろん動画を撮影しなければなりませんが、その動画はLPだけでなく、YouTube広告、各SNS広告に使用することもできるので汎用性があります。これからLPを作ろうと考えている方は、ぜひ動画を取り入れてみてください。
そもそもLPに動画を使うと、どんなメリットがあるのかを紹介していきます。
動画付きLPを使うことで得られるメリットは大きく分けて上記の3つになります。
LPの目的はただ1つ、サービスについてのお問い合わせや商品購入などのコンバージョンを得ることです。動画をLPに使うことで得られるメリットは結果的にLPの質を向上させ、コンバージョン率を高めることができます。
現在思ったようなコンバージョンを得られていないLPの担当者の方は、動画を活用することで飛躍的にコンバージョン率を改善できる可能性があります。あらゆるABテストを行い、キャッチコピーや図を変更しても結果が出なかったとしても、動画付きLPが活路を見出すはずです。
商品やサービス内容を動画で伝えることで、短時間でより多くの情報をユーザーに届けることができます。基本的にLPに訪れたユーザーの多くは、LPをくまなく見て購入するか判断しようとしている方の割合が非常に少ないです。多くの方はなんとなくLPを見て、商品紹介文もざっと流し見するだけの方がほとんどです。LPのファーストビューのキャッチコピーが重要と言われているのは、ユーザーはLPをしっかり上から下まで見ていないという理由からです。
短文で魅力を伝えるのが目的のキャッチコピーと同様に、短時間で多くの情報を伝えることができる動画は非常に重要になります。動画を活用したLPの構成で多いのは、ファーストビューでサービスや商品を利用した状況をイメージすることができる動画をバックグラウンドで自動再生し、魅力的なキャッチコピーとコンバージョンリンクがその上に掲載されているLPです。キャッチコピーでベネフィットを理解し、動画でより具体的にイメージすることができるLPはコンバージョン率を向上させます。これを動画ではなくテキストでイメージを伝えようと思うと、しっかりイメージしてもらうために長文になってしまい、ユーザーの離脱率を高めてしまいます。
短時間で多くの情報を伝えることができるのは動画>画像・図>テキストの順になり、LPで1番伝えたいベネフィットには動画を活用するのが理想的です。反対にサプリメントや化粧品などの商品LPの場合に、栄養素や成分などの詳細なデータは動画ではなく、テキストで伝えるのが適しています。全ての情報を動画で伝えれば良いわけではないことは頭に入れておきましょう。
動画をLPに使うことによって、ユーザーのページ滞在時間を伸ばすことができます。ページ滞在時間を伸ばすことができれば、それだけ商品の魅力をしっかり伝えることができ、商品を記憶に定着させ、コンバージョン率を高められます。
また、コンバージョンを高めるだけでなく、LPをリスティング広告に出稿している場合、ページランクを高めることができ、より有利に広告を出稿することができます。詳しい解説は省きますが、簡単に言うとページ滞在時間が長いLPはGoogleに良質なページと認識され、広告を出稿した際に上位に表示されやすくなるということです。上位に表示されるほどクリック率が向上するので、結果的にコンバージョンを増やすことが可能になります。
テキストにどれだけ魅力的な文を用意しても、ほとんどのユーザーは読み飛ばしてしまいますが、LPに動画があると滞在時間が大幅に改善されます。特にLPトップのファーストビューに動画を配置すると、滞在時間向上の効果が高いです。理由としては、バックグラウンドで自動再生される動画は、再生ボタンを押すアクションがいらないので、自然と見てもらえやすいのと、LPに訪れたばかりで集中力が比較的高い状態で見ることになるからです。LPのアナリティクスやヒートマップツールをチェックして、滞在時間や離脱ポイントを改善できるように動画を配置してみてください。
先ほども少し書いた通り、動画を活用することで商品やサービスがあなたにどんなベネフィットを与えるかをイメージしやすくなります。実際に動画が効果的に取り入れられているLPを下で見て頂きますが、動画を見ない場合と見た場合で、商品に対するイメージが大きく変わることを体験してみてください。
どんなサービスでも、ユーザーが購入後に得られる具体的なベネフィットをイメージすることができなければ、購入には到りません。反対にベネフィットをイメージしてもらえれば、購入される可能性が大きく上がるということです。
動画でベネフィットを伝える際のポイントは、なるべく無駄を省いて短時間で動画を作り、商品やサービスを利用して得られる結果までをストーリーにしてまとめることです。その際に商品の魅力をあれこれ語る必要はないので(それはテキストの役目)とにかく商品を使用した未来をイメージさせるストーリームービーに仕上げましょう。くれぐれも押し売りビデオにならないように気をつけてください。
LPに動画を活用するメリットが分かったと思いますので、あなたが実際に動画LPを作る際の注意点を解説していきます。適当に動画を掲載するればコンバージョン率が向上する訳ではなく、正しい方法で作らないと全くの逆効果になってしまいます。動画LP制作の担当者の方は以下の注意点を意識して作ってみましょう。
動画LPで最も効果がある動画配置はファーストビューにバックグラウンドで自動再生させる方法です。ファーストビューで画像とキャッチコピーを掲載しているLPが一般的ですが、画像の代わりに動画でベネフィットをイメージさせるようにします。できるだけ大きく表示して、ユーザーの興味を引きつけましょう。
動画の尺は長すぎると逆効果になり、ユーザーが飽きて興味を失ってしまいます。目安は30秒から長くても2分までにして、短時間でまとめるようにしましょう。短時間で多くの情報を伝えることができるのが動画の魅力なので、長い動画は必要ありません。商品の説明を詳しく行う動画ではなく、商品使用イメージやストーリーを伝えるだけなので、1分ほどの動画で作れると思います。
LPの動画をYouTubeやSNSの動画広告と同じものと勘違いしている方がいますが、全く目的が異なります。LP自体が商品を購入したりサービスにお問い合わせを頂くためにあるので、LPで掲載する動画では広告感を強く出す必要はありません。商品やサービスの詳しい詳細はテキストや画像、図で解説するので、動画ではイメージを伝えるのが目的です。ただでさえユーザーは広告感を嫌うので、自動再生される動画で広告感の強い動画が流れれば、すぐに離脱されてしまいます。
適切な動画を設置することができれば、動画を見たユーザーの購買意欲が高まっているはずなので、動画の側にCTA(コンバージョンボタン)を設置しましょう。ファーストビューの背景動画上にキャッチコピーと共にコンバージョンボタンを設置しておけば、最も効果が高いです。
動画の再生方法は自動再生と再生ボタンを押してから再生させる2種類があり、ファーストビューでは自動再生を、それ以外では再生ボタン有りにすると良いです。ファーストビュー以外で自動再生にしてしまうと、他のテキストがあまり読まれなくなることや、ユーザーがストレスを感じてしまい離脱する可能性が高まります。また、音声に関しては自動再生ではミュート(音声なし)、再生ボタン有りでは音声調節バーを用意するようにしましょう。「動画再生ボタンを押すと音声が流れます」という注意文は必ず記載するようにして、急に音声が鳴って迷惑をかけることにならないように気をつけてください。
LPに動画を用いるのにおすすめの業種は、スポーツや車、旅行、グルメ、アパレルなどがあります。動画でイメージが伝わりやすい業種は効果が出やすいのでおすすめです。動画のテイストは上でも紹介した通り、広告感を出さないイメージムービーが理想です。車の動画であれば、車だけを映すのではなく、乗っている家族や車で行く場所など、車を購入することで得れるベネフィットをイメージすることができる動画が良いでしょう。
最後に動画付きLPを活用して効果を出している実例をいくつか紹介していきます。
結婚式の素敵なムービーをファーストビューで流すことで、ひと目でユーザーの興味を引きつけることができています。自動再生になっていますが、再生ボタンをクリックすることで、動画を詳細に見ることが可能になります。
動画内容は、小さな頃に見た綺麗な花嫁さんに憧れている少女のワンシーンから始まり、幸せそうなカップルが結婚式を上げるまでを、まるで映画のようなクオリティの映像美で表現されています。音楽も素晴らしく、本当に引き込まれる動画なので、1度見て参考にすべき動画だと思います。
日本酒白鶴のLPで掲載されている動画では、会社が白鶴を作るまでの過程やコンセプトがストーリで動画化されており、今まで知らなかった開発までの苦労や目指している目標を知ることができ、動画を見ると今までよりも更に飲みたくなります。動画付きLPの理想の動画だと思うので、非常に参考になるはずです。
家族の時間を作り、家族を繋ぐ家ををデザインするHIRACOでは、かなり短い動画ではありますが、家族3人が一緒の空間でくつろぐ様子をイメージすることができる動画で、簡単ながら効果が高いサイトになっています。HIRACOのように、動画時間が短くてもサービスイメージとぴったり合う動画であれば全く問題ありません。
今回はLPに動画を取り入れることで、どんな効果があるのかと、動画付きLPを作る際の注意点を紹介しました。動画を使えば商品やサービスの魅力を効果的に伝えることができ、ユーザーの滞在時間を伸ばすことができます。現在LPで思ったような成果が出ていない方は、実際に動画を使っている企業のLPを参考にしながら、動画LPを作ってみてください!
WEBでのお問い合わせはこちら