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セミナー動画とは、オフラインで行われたセミナーの様子を動画化したもの、もしくは動画化を前提として撮影されたセミナー映像のことを指します。
セミナー動画が急速に広まる背景には、新型コロナウィルスの感染拡大とスマートフォンやタブレット端末の普及の2点があると考えられるでしょう。インターネットに接続できる環境さえあれば手軽に受講できるセミナー動画は、オフラインセミナーの代替としてだけではなく、新たなセミナーの開催方法として定着し、今後も拡大していくことが予想されます。
セミナー動画の主な表現方法は、以下の2つです。
プレゼンテーション型のセミナー動画は、主にスライドやグラフィックスを使用して情報を伝える形式です。通常、プレゼンターがスライドや画面共有を通じて、話題に沿った情報やデータを提示します。
プレゼンテーション型のセミナーでは、プレゼンターが話を進めながら、ポイントやキーメッセージを強調するためにテキストや図表、画像などを使います。また、プレゼンターの声や解説を聞きながら情報を受け取ることができるため、臨場感があるでしょう。
アニメーション型のセミナー動画は、キャラクターやイラスト、アニメーション効果を使って情報を伝える形式です。アニメーション型のセミナー動画は、ビジュアル要素とストーリーテリングを重視しており、視聴者を引き付けるために創造的な手法を用いることが特徴です。教育や広報活動など、コンテンツの分かりやすさや視覚的な魅力が求められる場面で効果を発揮します。
セミナー動画を制作するメリットは、以下の4つです。
それぞれ解説します。
動画は、テキスト+画像と比較して約5,000倍、1分間の動画では一般的なウェブページの3,600ページ分の情報量を表現できるといわれています。受講者に必要なことを効率的にわかりやすく伝えることが可能だといえるでしょう。
セミナー動画は編集作業を行うことで、短時間でも印象に残る内容にできます。具体的には、不要な部分をカットして講師の説明に図表を付け加える、テロップ・効果音・BGMなどを用いて重要な部分のインパクトを強めるなどを行うと効果的です。
オフラインのセミナーでは実現できない、セミナー動画ならではのメリットなので、受講者がセミナーの内容を理解しやすいように編集するのが望ましいでしょう。
オフラインセミナーとセミナー動画でかかる費用を比較し、表にまとめました。
<セミナーにかかる費用>
セミナーの種類 | 会場費 | 運営スタッフの人件費 | 講師の人件費 | 設備費・資料作成費 | 受講者の交通費 | 動画制作費 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフラインセミナー | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | × |
セミナー動画 | × | × | 必要 | × | × | 必要 |
オフラインセミナーでは開催時に必要な初期費用の種類が多いです。セミナー動画では制作費がかかるものの、制作後は長期的に活用できることを考えるとコスト削減につながるでしょう。
セミナー動画を自社のウェブサイトに掲載することで、コンテンツが充実し、サセミナー動画を自社のウェブサイトに掲載することでコンテンツが充実し、サイトのユーザビリティが向上します。ウェブサイトのユーザビリティが向上すれば、SEO効果が高まり集客につながるでしょう。
セミナー動画はスマートフォンやタブレット端末さえあれば、時間・場所問わず視聴してもらえます。空き時間を活用してもらえば、効率的に学んでもらえるのです。
ただし、端末の紛失リスクには十分に注意しましょう。
セミナー動画の主な活用方法は、以下の4つです。
それぞれ解説します。
セミナー動画は、従業員やチームメンバーに対して新しいスキルや知識を伝えるために使用できます。また、オンライン教育プラットフォームやeラーニングコースと組み合わせて、幅広い学習機会を提供することも可能です。
セミナー動画は、企業の採用活動にも役立ちます。社風をアピールする、企業のビジョンや仕事の魅力などを伝えることで、求職者の関心を引けるでしょう。
セミナー動画を通して、企業や専門家がもつ知識や専門性を共有できます。業界や特定のトピックに関する情報を提供することで、企業としての専門性や信頼性を高められるでしょう。
セミナー動画をオンラインプラットフォームやソーシャルメディアで公開することで、企業のブランドを広く露出し、認知度を向上させられます。魅力的なセミナー内容や専門知識を提供することで、視聴者や参加者は企業に興味をもち、ブランドの認知度・集客数の向上につながるでしょう。
セミナー動画を制作するときのポイントは、以下の6つです。
セミナー動画を制作する際に気を付けるべきなのは、動画を制作する目的を明確化することです。セミナー動画の視聴後、受講者に何をしてほしいかを考えると目的をはっきりさせやすいでしょう。
具体的にはAIDMAの法則を当てはめて考えます。AIDMAの法則は、消費者が商品やサービスを知ってから購入に至るまでの過程を示した消費者購買モデルで、1920年代にアメリカのサミュエル・ローランド・ホール氏によって提唱されました。
セミナー動画を制作する際、受講者に視聴してもらうことをゴールにする方がいますが、本当の目的は、視聴したあとに受講者に何らかの行動を起こしてもらうことのはずです。視聴してもらうだけで満足せず、本来の目的を忘れないようにしましょう。
セミナー動画を制作する前に、明確なターゲットを決めることが重要です。どのような視聴者を想定しているのかを明確にすることで、コンテンツの方向性やスタイルを決められます。ターゲットのニーズや関心事を把握し、それに合わせて情報を選択して伝えることが重要です。
セミナー動画を制作する際、映像の内容や編集方法に意識を向ける方が多いですが、音声が聴き取りにくいと離脱につながります。音声を収録する際に気を付けたいことは、以下のとおりです。
音声だけを流しても内容が理解できるかどうかをチェックしましょう。
字幕はセミナー動画において重要な要素です。字幕をつけることで、視覚的な情報を提供でき、視聴者が内容を理解しやすくなるでしょう。
ただし、字幕を多用するのは控えてください。字幕が視聴の妨げになる可能性があるためです。伝えたい内容にフォーカスして字幕をつけることで、より理解しやすいセミナー動画に仕上がります。
受講者がスムーズにコンバージョンできるような流れで動画を締めくくることを意識しましょう。受講者がセミナー動画の目的に合った行動を取れるよう、動画の最後で促すのです。
例えば、セミナー動画の目的が受講者に内容を認知してもらうことの場合、動画の終わりには会員登録画面やウェブサイトの紹介を入れる必要があります。セミナー動画の目的が購買行動の場合は、LPに遷移するよう促してもよいでしょう。
セミナー動画の目的と受講者のニーズに合わせて、行動につながる工夫を盛り込むことが大切です。
セミナー動画では、視聴者の関心を引きつけるために結論ファーストのアプローチを行うことが有効です。最初に伝えたいポイントや結論を明確にし、そのあとに具体的な解説や根拠を提供します。最初に結論を伝えることで、視聴者は興味をもち、動画全体を通して内容を理解しやすくなるでしょう。
セミナー動画の活用事例を3つご紹介します。
それぞれ確認しましょう。
厚生労働省の公式YouTubeチャンネルで、2021年3月30日に配信された新型コロナウィルス感染症に関するウェブセミナーの動画です。このセミナー動画は高齢者施設等でのクラスターや感染発生時の対応という広く関心度の高い内容のため、YouTubeでの視聴回数は5.4万回(2023年5月現在)ほどとなっています。
動画の最後ではアンケートの依頼とともにセミナーの資料を公開しているURLも公開されるため、受講者にとってはスムーズに情報収集できる作りだといえるでしょう。
ハロー通訳アカデミーでは、通訳のセミナー動画を公開しています。動画の概要欄にはハロー通訳アカデミーのホームページや公式ブログのURLが記載されており、YouTubeからうまく誘導している例といえるでしょう。
「ネットでお店を開くならBASE!」というフレーズが印象深い、香取慎吾さんが出演するCMでもお馴染みのネットショップ作成プラットフォーム「BASE」は、サービス内容から集客方法までをセミナー動画としてYouTube公式チャンネルで配信しています。
司会者と講師の対話形式で説明が進むため、内容を理解しやすい構成です。また、動画の最後には、左上にBASE公式サイトへのアクセスを促すボタンが表示されるため、習ったことをすぐに実行しやすいといえるでしょう。
セミナー動画は、大きく「プレゼンテーション型」「アニメーション型」にわけられることを上述しました。いずれのセミナー動画も、外注した場合にかかる費用は300,000〜500,000円です。なかには300,000円以下で外注できる動画制作会社もあります。
例えば、当社の動画制作サービスの「Mチーム(MTEAM)」であれば、セミナー動画の撮影・編集を1本160,000円から承ります。編集のみのご依頼の場合はさらに安価でご依頼いただくことも可能です。動画の尺や内容によって変動しますので、お気軽にご相談ください。
セミナー動画を制作するときの注意点は、以下の3つです。
それぞれ解説します。
オフラインセミナーの模様を撮影してセミナー動画を制作する際に特に気を付けオフラインセミナーの様子を撮影してセミナー動画を制作する際に特に気を付けたいのは、遅れて来場した受講者がカメラの前を横切ることです。
編集でカットすることは可能ですが、講師が重要なポイントを説明している場合などはタイミングを合わせるのが難しいです。カメラの設置場所を工夫するなど、なるべくカメラの前が会場の動線にならないようにしましょう。
どれだけ魅力的な内容のセミナー動画でも、映像や音声が不明瞭な場合、離脱を招きます。演者となる講師はカメラ映りや話し方に配慮し、撮影者は事前の機材チェックを怠らないことが大切です。
長時間のセミナー動画であるほど、講師や編集者は飽きさせない工夫をする必要があります。講師はポイントを押さえた内容を短めに伝え、編集者は表やグラフなどを適宜差し込む、間延びしている部分はカットするなどを行いましょう。
セミナー動画の外注先としておすすめの制作会社は、以下の5社です。
それぞれ解説します。
当社(株式会社AtoOne)が運営するMチーム(MTEAM)は、YouTube動画・広告動画・プロモーション動画など動画全般の制作・編集・デザインを行っています。セミナー動画の撮影・編集を1本160,000円から承ります。
動画撮影から編集まで、一貫して対応できる体制を構築しており、コンスタンスな動画制作も可能です。「セミナー動画の撮影が初めてで不安」という方も、安心してご相談ください。
セミナー制作.comは、セミナー動画制作や配信・課金システムの作成などを行う制作会社です。DVD制作やe-ラーニングのコンテンツ立ち上げなど、セミナー動画に特化したサービスが多数あるため、細かなニーズにも応えてくれるでしょう。
これからセミナー動画ビジネスを立ち上げる、社内の人材教育においてe-ラーニングを積極的に活用する予定の企業に最適です。
株式会社プルークスは、動画制作だけではなく、制作した動画のマーケティング方法まで支援してくれる制作会社です。
株式会社プルークス自体が初めて動画制作を行う人向けに多数のウェビナーを行っているため、制作されるセミナー動画のイメージが湧きやすく、初めてセミナー動画を作る方でも依頼しやすいといえるでしょう。なお、制作費用は依頼内容によって大きく上下するため、気になる方は実際に問い合わせてみましょう。
ハイデー株式会社は、格安パック料金でセミナー動画を撮影・編集してくれる制作会社です。時間ごとのパック料金別に、使用機材から編集内容までホームページトップに明記されているため、予算を明確化しやすいでしょう。費用をあまりかけずにセミナー動画を制作したい企業に最適です。
株式会社リンクイットは、DVDのダビングや動画編集などを手掛ける会社です。「丸ごとセミナー撮影」というセミナーの撮影・動画編集・DVD化までをワンストップで行うサービスを提供しています。費用は、132,000円(税込)からです。
プロジェクターの映像をダイレクトにデジタル録画するため、撮影映像が暗くなることや不鮮明になることがありません。マウスポインタの動きまではっきりと読み取ることができます。
テンプレートで講師とスライドを適切な位置に配置するため、受講者にとってわかりやすい動画となります。撮影にこだわってセミナー動画を制作したい企業に最適です。
セミナー動画を制作する際は、動画の制作目的を明確化し、受講者がセミナーを受けたあとにどのような行動をすればよいのかを適切に促せる作りにすることが重要です。
セミナー動画の制作に自信のない方は、動画制作会社に外注してもよいでしょう。制作会社は動画作りのプロなので、自社のニーズに適した動画を制作してくれます。「外注が初めてで不安」という方は、Mチーム(MTEAM)にお問い合わせください。
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