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撮影・編集を経て完成する実写動画に対し、CG動画はPC上で作成・加工された動画のことを指します。Computer Graphicsの頭文字を取って名づけられました。
現在では、工業製品の設計(CAD)・ゲーム・VTuber・映像作品の制作など、幅広い分野で利用されています。
上述したとおり、コンピューターで作ったイラストや人物などのCGは、動画や映画、アニメなどに使われています。CGと似ているアニメーション動画は、動きのない絵やイラストに、動きを持たせた動画のことです。身近なものだと、絵を重ねるものや、立体物のコマ撮りなどによって小さな変化を連続させているものがあります。
アニメーション動画の種類には、ピクトグラムやモーショングラフィックスなどがあります。一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
オンラインゲームなどをする方は、60FPSや120FPSなどの用語を聞いたことがあるかもしれません。FPSとは「frames per second」の略です。60FPSは、1秒間に60コマが記録されているという意味です。
近年では紙や立体ではなく、コンピューターを利用したCGアニメーションが主流となっています。
CG動画には2DCGと3DCGの2種類があります。それぞれの内容を確認しましょう。
2DCGはTwo-Dimensional Computer Graphicsの略称で、日本語では2次元グラフィック制作ソフトウェアと訳されます。紙に描いたデザインをスキャンしてデジタル加工を施す、直接PC内でデザインを行うなどしてCGを制作する方法です。
3DCGはThree-Dimensional Computer Graphicsの略称で、日本語では3次元グラフィック制作ソフトウェアと訳されます。コンピュータ上で立体空間の情報を生成し、仮想的な3次元の世界を投影したCGを制作する方法です。
平面が2DCG、立体が3DCGと大きくわけられるため、自社で制作したいのはどちらかを決めておくと、制作会社に発注しやすいでしょう。
CG動画を活用するメリットは、以下の3つです。
CG動画を用いることで、現在では撮影することができない歴史上の街並みや、遠く離れた宇宙に存在する星の様子などを、リアリティのある映像として表現することができます。
質の高い映像を制作したい場合、人件費や専用機材の費用などで制作費用がかさみます。CG動画は実写と同じ構図で制作でき、撮影し直す必要もないためコストを抑えることができるでしょう。
CG動画は実写と比較すると、形や色を自由に変更できます。修正に手間がかからないこともメリットといえるでしょう。
CG動画を実際に活用している事例を5つご紹介します。
東京情報大学が2017年4月に開設した東京情報大学9号館「看護学部実習棟」のイメージCG動画です。ドローンで空撮したような高い位置から実習棟全体を見渡す様子から始まります。
学生たちの生活の場としてのイメージがわくように、歩きながら周囲の様子や実習棟の内部まで伺える動画となっています。
フランスで60年以上の歴史を誇り、全世界で1,000万台以上の実績をもつ、排水圧送ポンプのリーディングカンパニー「SFA」のプロモーション動画です。
上記の動画では、3Dアニメーションを使っています。実際の写真ではわかりづらい流しの移設や増設を伝わりやすく表現しています。
株式会社アカツキの会社紹介ムービーです。実写にCGをうまく絡み合わせて、明るく楽しい職場の様子を視聴者に伝えています。
オープニングで迫力のあるCGを用いて興味をひき、同社のコンセプトである「ワクワク」「面白さ」をアピールした動画です。
徳川家康が建築したとされる浜松城の姿を、浜松市がCG技術によって鮮明に再現した動画です。もちろん、現在の浜松城は動画のような状態ではありません。
CGを使えば何十年・何百年前の状態でも再現できるのです。
日本電子専門学校CG映像制作科の生徒が制作した3DCG映像です。2Dアニメーションよりも、より現実世界のヒトやモノの動きに近く、きれいなグラフィックの映像を作り上げることができます。
現実では再現できないものを映像化することができることが、CGの特徴といえるでしょう。
CG動画の制作の流れは、以下のとおりです。
通常の動画制作であれば、企画を立ててシナリオを作成し、撮影して動画を編集するという流れで進みます。
しかし、CG動画の場合は「3.素材の制作」という過程が入ります。素材の制作には、専門的な知識やスキル、専用のツールが必要になるでしょう。
例えば、以下のような作業が求められます。
CG動画の制作に必要なツールは、以下のとおりです。
CG制作用のソフトは、無料のものから数十万円するものまで数多くあります。ソフトによって特徴が異なり、機能にも違いがあります。高価なもののほうが高機能で、物理演算に強いソフトが多いです。ゼロから準備する場合は総額1,000,000円を超えるケースもあるでしょう。
CG動画を制作するには、質の高いモデリング、ライティング、高いデッサン力などさまざまなスキルが必要になります。CG制作ソフトや動画編集ソフトなどの知識も必要でしょう。
これらのスキルや知識は経験によって積み上げられていくものです。勉強すれば身につくというものではありません。
また、ふだん目にするクオリティの高いCG動画は、動画制作者の想像力や発想力から生まれます。演出方法や表現力はセンスと経験によって生み出されています。CG制作や動画編集の経験がない場合は、外注も視野に入れるべきでしょう。
「CG動画 制作会社」などのキーワードで検索を行うと多数の会社が出てきますが、何を基準に制作会社を選べばよいのかわからない人も多いでしょう。
自社に合ったCG動画制作会社を選ぶためにチェックしておきたい項目は、次の5つです。
仕事を外注する際には基本的なことかもしれませんが、できない会社も多いです。しっかりと確認して制作会社を選びましょう。
CG動画を制作する上でおすすめの制作会社を15個ご紹介します。
株式会社プルークスは、経営コンサルティングファーム出身メンバーが立ち上げた会社のため、コンサル型で効果の出るCG動画制作が得意です。ホームページ内に価格のタブがあり、動画の種類別に価格相場が掲載されています。完成した動画がアップロードされているため、どのようなCG動画が完成するのかも確認できます。
費用対効果の高いCG動画を制作したい人に適しているでしょう。
株式会社ジーアングルは、クオリティにこだわった3DCG動画制作会社です。社内でオーディション・教育・試験を行い、一定の基準を満たした人でなければ制作業務に携わることができないシステムを採用しています。
ゲーム素材や工業系・医療系など幅広く制作を行っており、3DCGの知識がない方への提案も積極的に行っています。まずは制作についての相談をしたい方にも適しているでしょう。
初心者であまり知識がないけれど質の高いCG動画を制作したいと考えている方に向いています。
株式会社ワールドは、3DCG動画やAR・VR制作などを行う動画制作会社です。集客のために脳科学・心理学・マーケティング行動理論に基づいた映像制作も行っています。
動画制作料金の目安が掲載されていて、メールで24時間問い合わせを受付していることも特徴です。CG動画制作を思い立ったときに、すぐに相談できる体制が整えられているのが魅力といえるでしょう。
明確な料金で理論に基づいたCG動画を制作して欲しい方に適しています。
株式会社スパイスは、3DCG動画制作やモーションキャプチャの輸入販売など、幅広いクリエイティブを提供している動画制作会社です。1984年にグラフィック制作プロダクションとしてスタートし、時代の流れとともに変化するニーズを捉え、常に新しいものを提案し続けてきた実績があります。
新しくモーションキャプチャのスタジオを構える、新卒採用や中途採用を積極的に行っていることからも、株式会社スパイスが老舗という看板に甘えず進化を続けているのがわかります。
多くの信頼できる実績をもつ制作会社にCG動画制作を依頼したいという方に適しているでしょう。
株式会社アップセットが手がける「格安映像製作オーシャンズ」は、2Dアニメーション動画制作・3Dアニメーション動画制作・3DCG動画制作などを含む映像制作を格安で請け負っています。
CG動画では3つのプランがあり、最短2営業日で納品可能なスピードプランが19,800~52,800円、プロのカメラマンが撮影した素材とCGを組み合わせて動画を制作できるスタンダードプランが77,000~162,800円、素材とCG・3Dも使用できるハイクオリティプランが176,000円~提供されています。初心者にもわかりやすいサービスの内容と価格が特徴です。
サービスと料金が明確な制作会社に依頼したい方に適しています。
株式会社コスモテックは、企業向けにCM動画やプロモーション動画などを幅広く手掛ける映像制作会社です。CG動画の制作も低コストで依頼できます。
CG&編集プランとして、画像と2Dグラフィックを組み合わせた15秒の動画を100,000円で制作できる基本サービスがあります。オリジナルプランで3Dグラフィックを使用する、オリジナルアニメーションを制作するなど、ニーズに合わせて柔軟な内容でCG動画を制作してもらえることが魅力です。
低コストで要望に合ったCG動画を制作したい方に適しています。
株式会社ジャストコーズプロダクションは、CG動画制作だけではなくVR・CGアニメーション・バーチャルカメラを用いた映像制作など、最新の技術を用いたクリエイティブ制作を強みとする映像制作会社です。映画・CM・ゲームなど幅広いジャンルで多数の実績があります。誰でも一度は目にしたことがある映像を手がけている、信頼性の高い制作会社といえるでしょう。
新たな技術を駆使した、インパクトの強いCG動画を制作したい方に適しています。
株式会社 Global Japan Corporationは、3DCG動画制作以外にもドローン空撮・360度動画・VR動画など新しい技術を取り入れたさまざまな映像制作を行う会社です。3DCG動画制作においては実写や2Dアニメーションなどとは異なる知識や技術が必要となるため、専門スタッフによるチームで動画制作を行っています。
料金体系は低・中・高価格3つのコースがあり、それぞれのコースでどのような動画が制作できるのか実績を公開しているため、安心して依頼できるでしょう。
株式会社VISWEBは日本で唯一、世界各国にいる1,000名以上のトップクラス映像クリエイターをネットワーク化し、世界中どこでも簡単にリーズナブルで高品質な動画の撮影・制作を可能にした映像制作会社です。
3DCG動画制作においては、商品紹介・モーションコミック・PR動画など多数の実績があります。価格の紹介では、制作内容だけではなく制作期間も明記しているため、納期にこだわる方でも依頼しやすいでしょう。
海外の拠点におけるCG動画制作も依頼したい方に向いています。
株式会社DRAWIZは、最新の3DCGやVFX技術を駆使した動画制作を得意とする映像制作会社です。3DCG動画制作においては、映画・ドラマ・CMなど、ヒット作品を多く手がけているため、映像を実際に目にしたことがある方も多いでしょう。
多くの人に見てもらえるような親しみのあるCG動画を制作したい方に適しています。
株式会社リキッドブロックは、モーショングラフィックス・ミュージックビデオ・イラスト・3DCG・2DCG・アニメーションなど、さまざまな動画制作を行う映像制作会社です。2012年に設立された歴史の長い制作会社です。
実績数が多いことはもちろん、一部上場企業が多数取引していることから、信頼度の高さがうかがえるでしょう。
株式会社アノマリーは、エンタメの企画・制作やキャスティング・映像制作・キャラクタービジネスなど幅広く行っている会社です。映像事業として、3DCG・VFX・モーションキャプチャ・ドローン・AR・VR・XRなど、さまざまな技術を用いた映像の制作を行っており、エンタメジャンルで多数の実績を誇ります。
エンタメ業界で将来的にCG動画制作以外の相談もしたい方に適しているでしょう。
株式会社Crevoは、アニメーションの動画制作に強い10年目を迎える動画制作専門の会社です。3DCGやホワイトボードアニメーションなど、幅広く制作することが可能です。
社内クリエイターを抱えず、依頼をベースに登録クリエイターのなかから独自の制作チームを組んで費用の最適化を図っていることが魅力といえるでしょう。適切な料金でアニメーションCG動画を制作したい方に適しています。
株式会社レイ・クリエーションは、工業・製造業のための映像制作を専門に行う映像制作会社です。製品の特長を言葉でうまく伝えられない場合にCGを用いて説明する、CGを用いて製造工程を見せるなど、工業・製造業ならではのニーズに応えるCG動画制作を行っています。
工業・製造業においてCG動画を使用した課題解決をしたい方に適しているでしょう。
株式会社リモデルパートナーズは、AR・VR・3DCG・アプリ制作など幅広いクリエイティブ制作を行う会社です。お城などの建物や風景の再現など、長尺でしっかりと見せるCG動画から、手元にある画像素材や動画素材などを駆使して低価格で作る短尺のCG動画まで、幅広く対応してもらえることが魅力といえるでしょう。
CG動画制作だけではなく、将来的にアプリなどのコンテンツの制作依頼も考えている方に適しています。
CG動画は費用を抑えて制作でき、現実には存在しない世界観を表現できることがメリットです。制作会社を選択する際は、作りたい動画に似た実績があるかどうか、費用が明確化されているかどうかなどを確認して依頼しましょう。
CG動画の制作を外注すれば、2Dの平面的な表現・3Dの立体的な表現・アニメーションでの表現など、さまざまな技術を用いた表現方法のなかから、自社に合ったものを用いて制作することができます。
ぜひ自社のニーズに合った技術をもつ制作会社を見つけて、多くの人に見てもらえる魅力的なCG動画を制作してください。
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