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プレゼンに動画を効果的に使う方法

訴求力を上げるために、動画を使ってプレゼンをしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、プレゼン動画を作ったことがない場合、どのように作ればいいのかわかりませんよね。プレゼン資料を作る際のポイントを抑えておけば、スムーズに作成できます。プレゼンツールは、PowerPointだけではありません。さまざまなツールから自分にぴったりのものを選びましょう。
この記事では、プレゼンに動画を使うメリット、プレゼン動画を作るときのポイント、おすすめのプレゼン動画作成ツールなどを紹介します。
動画を使って、よりわかりやすいプレゼン資料を作ってみましょう。

プレゼン動画とはそもそも何?

プレゼンする男性

プレゼン動画とは、動画を使ったプレゼンテーションのことです。

従来のプレゼンテーションは、PowerPointなどで作成した、テキストや写真だけのシンプルで静的なものが主流でした。最近では、プレゼンテーションに動画を取り入れることが増えています。

プレゼン動画は、従来の静的なプレゼンよりも、一度に多くの情報を届けられます。よりインパクトを与えられるため、魅力的なプレゼンテーションができるでしょう。

実際の方法は、ディスプレイやモニターを使って、資料を映しながら説明します。社内の部署内で行うなど、少人数の場合は、パソコンの画面に資料を展開することもあります。

プレゼンテーション(Presentation)の語源は、プレゼント(present)で、相手にプレゼントするという意味があります。つまり、プレゼンテーションの主体は相手(聞き手)です。プレゼンテーションでは、企画やテーマを相手に伝えます。そして、最終的な目標は、相手の行動を促すこと。

自分の話したいことを話すのではなく、相手の提案や要望に合わせて話を展開することが大切です。そして、自社商品の購買やサービスの利用など、相手に実際に行動してもらうことが理想的なプレゼンテーションといえるでしょう。

プレゼン動画のメリットとは

カチンコを持つ笑顔の男性

なぜ、従来のプレゼンではなく、動画を使ったプレゼンがおすすめなのでしょうか。

プレゼン動画のメリットには、以下の3つがあります。

  • 多くの情報を一度に伝えられる
  • よりわかりやすく訴求できる
  • インパクトを与えられる

1つずつ見ていきましょう。

多くの情報を一度に伝えられる

1つ目のメリットは、多くの情報を一度に伝えられることです。

先ほども述べたように、従来のプレゼン資料は、テキストや写真だけのシンプルなものが多くを占めていました。もちろん、今でもそのようなプレゼン資料は多いでしょう。

しかし、そのような資料では伝えられる情報量には限界があります。多くの情報を入れようとして、文字数を増やすと、相手の負担が大きくなります。なにより、文字だけの羅列は聞き手側からすれば、退屈に感じてしまうでしょう。

プレゼン動画なら、伝えられる情報量が格段に増えます。BGMや効果音を入れることで、聴覚にも語りかけることができます。また、文字だけよりも記憶に残りやすい上に、聞き手は労力をかけず、受動的に情報を受け取ることが可能。普段なら触れない情報でも、受動的に入ってくることで、興味を持ち、結果的に購入動機にもつながるでしょう。

よりわかりやすく訴求できる

2つ目のメリットは、よりわかりやすく訴求できることです。

動画のメリットはとにかくわかりやすいこと。

料理のレシピを例に挙げてみましょう。文字だけで書かれたレシピよりも、動画で説明してくれるレシピのほうがわかりやすいですよね?言葉ではうまく説明できない、理解しづらい場合でも、動画を用いることですんなり理解できます。

プレゼン動画を使うことで、文字では伝えることが難しいニュアンスや雰囲気を、伝わりやすくしてくれます。

インパクトを与えられ印象に残る

3つ目のメリットは、インパクトを与えられ印象に残ることです。

人は、止まっているものよりも動いているものに意識が向きます。ですので、人が大勢いてにぎやかな場所でも、集中してプレゼンを聞いてもらえる可能性が高まります。

また、プレゼンに動画を使っているケースはまだまだ多くありません。動画を使っていたとしても、印象に残るプレゼン動画を作る人はめずらしいでしょう。まだ一般的ではないプレゼン動画を制作することで、聞き手にインパクトを与えられます。

プレゼン動画の活用シーン

展示会のセミナー会場

プレゼン動画はどのような場面で活用されるのでしょうか?

主な活用シーンは以下のものがあります。

  • 採用説明会
  • 株主総会や決算説明会
  • 社内プレゼン

もちろん、上記以外に営業での商談やイベントなどでも活用できます。

採用説明会

1つ目の活用シーンは、採用説明会です。

採用説明会は、実際に会が始まる前に多くの人が席についています。その時間を使ってプレゼン動画を流しましょう。多くの人に見てもらえる環境で、参加者の時間を有効活用できます。

新しく入社する社員に向けて、

  • 会社の概要
  • 仕事内容
  • 社内の雰囲気
  • 社員へのインタビュー

などを盛り込んだプレゼン動画がおすすめです。

株主総会や決算説明会

2つ目の活用シーンは、株主総会や決算説明会です。

事業報告をプレゼン動画を使って行います。

株主総会や決算説明会でプレゼン動画を使うメリットは、

  • 司会者の負担を軽減
  • 言い間違いなどの防止
  • スムーズな進行

などです。

また、ダラダラと口頭で説明するより圧倒的にわかりやすいため、聞き手にとっても理解しやすいでしょう。

社内プレゼン

3つ目の活用シーンは、社内プレゼンです。

プレゼンというと、社外の人に向けたものが多い印象ですが、社内でも活用シーンはあります。

社内でのプレゼン動画の活用は、

  • 社内マニュアルの作成
  • 新企画や新商品の発表
  • 予算案の決裁
  • 社内ルールの制定

などが挙げられます。

内容によって、どのような目的を設定するかは異なります。社外のプレゼンよりも論理性やシンプル性が問われることが多いでしょう。

プレゼン動画を作る際のポイント

スクリーンの前でプレゼンをする男性

プレゼン動画を作る際のポイントを紹介します。

いざ作ろうとしてもポイントを押さえていないと、良いプレゼン動画は作れません。基本的なポイントを知って実践するだけで、魅力的なプレゼン動画を作れるでしょう。

プレゼン動画を作る際のポイントは以下の5つです。

  • オープニングにこだわる
  • 左上から右下の流れで配置する
  • 文字数を多くしすぎない
  • 画質にこだわる
  • イメージを統一する

オープニングにこだわる

1つ目のポイントは、オープニングにこだわることです。

プレゼンの出だしは、「つかみ」とも呼ばれる部分で、成功を左右するとても大事な要素。オープニングで聞き手に興味を持ってもらえなければ、動画の中盤で本当に伝えたいことを伝えられません。オープニングは、もっとも注力するべきと言えるほど大切です。ですので、どうしたら聴衆を惹きつけられるのかを考える必要があります。

たとえば、聞き手が抱えているであろう悩みに寄り添ったオープニングなどはおすすめです。共感を得ることで、その後のプレゼンにも興味を示してくれるでしょう。

左上から右下の流れで配置する

2つ目は、左上から右下の流れで配置することです。

人の視線の流れは、左上から右下へと移動すると言われています。これは「Zの法則」とも呼ばれ、アルファベットのZのような動きをします。デザイン業界などでは常識とされており、よく使われる方法です。そのため、重要なコンテンツやメッセージなどは、一番先に目に入る左上に配置するといいでしょう。

文字数を多くしすぎない

3つ目は、文字数を多くしすぎないことです。

1画面で文字数を詰め込みすぎると、情報量が多すぎて頭に入りにくくなります。内容を理解できないまま、プレゼンが進んでしまうおそれがあります。

伝えたいと思うほど文字数が多くなってしまうのは理解できますが、聞き手の負担になってしまいます。あまり文字をゴチャゴチャ並べず、簡潔に理解できるようにしましょう。

画質にこだわる

4つ目は、画質にこだわることです。

普段から動画に親しんでいるわたしたちは、高画質に慣れてしまっています。粗い画質で制作してしまうと、見る気を削いでしまったりイメージが上手く伝わらなかったりします。画質にはとことんこだわり、良い印象を与えるようにしましょう。

しかし、高画質だとファイルサイズも大きくなるため、共有して制作する場合は注意が必要です。

イメージを統一する

5つ目は、イメージを統一することです。

1つのプレゼン動画でイメージを統一することで、聞き手に違和感を与えません。企業のイメージとプレゼン動画に一貫性をもたせるように心がけましょう。伝えたいことが明確になり、より訴求力が高まるはずです。

プレゼン動画を作る際の注意点

人の前に立つ男性

プレゼン動画を作る際の注意点を紹介します。ここをしっかりと押さえておくことで、聞き手にとって理解しやすいプレゼン動画が制作できるでしょう。

相手の知りたいことを示す

1つ目は、相手の知りたいことを示すことです。

自分の伝えたいことだけを話すプレゼンは、魅力的ではありません。

  • 聞き手のニーズを汲み取れているか
  • 伝わる表現になっているか

これらを自問自答して、プレゼン動画を作りましょう。

忘れてはいけないのは、プレゼンの最終的な目的は、相手に行動してもらうこと。相手の立場に立って、何よりもわかりやすく示すことが大切です。

ベネフィットを提示する

2つ目は、ベネフィットを提示することです。

ベネフィットの意味は、「利益」「恩恵」などが挙げられます。プレゼン動画を見ることで、どのような利益があるのかを伝えることが大切です。つまり、「動画を見た後のゴールをイメージできる」動画を制作する必要があります。見る前と後で、どのような変化があるのかを提示すると、聞き手の興味を引くことができるでしょう。

長い動画になりすぎない

3つ目は、動画が長くなりすぎないようにすることです。

あまりに長い動画は集中力が続かず、見てもらいにくいです。伝えたいことが多い場合は、1つ1つの動画を区切って制作しましょう。1つの動画を短めにして、直感的に理解できるようにするのがおすすめです。

おすすめのプレゼン動画作成ツールを紹介

プレゼン動画を作成するおすすめのツールを紹介します。

  • Googleスライド
  • Sway
  • ANIMOTO
  • Prezi
  • Keynote

Googleスライド

Googleスライド スクリーンショット

1つ目は、Googleスライドです。

いわずと知れたGoogleが提供している無料のプレゼンテーションプログラム。プレゼンテーションツールで有名なPowerPointで作成した資料を閲覧・編集できます。PowerPointよりも機能が絞り込まれている分、操作性がよく、スムーズに作業できるでしょう。

複数のユーザーが同時にリアルタイムで編集できるのも便利です。ソフトのインストールなども不要で、ブラウザからすぐに作業できます。編集内容を自動で保存してくれるため、データの保存忘れもありません。これだけ機能が充実していて、さらに無料で使えるおすすめのツールです。

Sway

Sway スクリーンショット

2つ目は、Swayです。

Microsoftが提供するプレゼンテーションアプリ。Microsoftアカウントがあれば無料で利用できます。Web版だけでなく、Windows10、iPad/iPhoneアプリがあるため、さまざまなデバイスから閲覧・編集が可能です。操作画面がシンプルで使いやすいおすすめのツールです。

ANIMOTO

Animoto スクリーンショット

3つ目は、ANIMOTOです。

ANIMOTOは、Web上で使えるビデオ作成サービスで、豊富なテンプレートが特徴。無料版と有料版があるため、まずはお試しで使ってみるのもいいでしょう。30秒以上の動画を作成するには有料登録が必要です。海外サービスのため、英語表示ですが、翻訳を使えば問題ないでしょう。BGMも豊富で、簡単に高品質な動画を作成できます。

Prezi

Prezi スクリーンショット

4つ目は、Preziです。

Preziは、ハンガリー発祥のプレゼンテーションソフト。新感覚に扱えるツールで、ひと味違うプレゼンテーションをしたい人におすすめです。

他のツールと比べて自由度が高く、圧倒的にオシャレな動画を作成できます。有料ですが、14日間の無料トライアルを利用できるため、試してみてはいかがでしょうか。

Keynote

Keynote スクリーンショット
5つ目は、Keynoteです。

Keynoteは、Apple社からリリースされているプレゼンテーションソフト。以前は、Appleから発売されているデバイスのみ利用可能でしたが、iCloudを通すことでWindows端末でも利用できるようになりました。

Appleらしくシンプルな操作と美しいトランジションやアニメーションが特徴です。30以上のテーマから自分好みのものを選び、プレゼン動画を作成できます。無料で利用できるため、気軽に試せるのも嬉しいですね。

まとめ

プレゼンする男性

プレゼンに動画を使うことは、聞き手にとってメリットが多いと言えます。従来のテキストのみのプレゼンよりも、格段に多くの情報をわかりやすく届けられるためです。

プレゼンの最終的な目的は、聞き手に行動を促すことです。自分が話したいことを話すのではなく、相手の立場に立って情報を提供することを心がけましょう。

プレゼン動画を作成するおすすめのツールは、以下の5つです。

  • Googleスライド
  • Sway
  • ANIMOTO
  • Prezi
  • Keynote

これらのツールを使って、さっそく動画を使ったプレゼン資料を作成してみてはいかがでしょうか?

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