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動画制作・編集

本業越えも夢じゃない?動画編集を副業にする方法

現在、動画業界が非常に盛り上がっており、それにともなって動画編集が副業として脚光を浴びています。動画編集を副業としてはじめるためのスキルについても、比較的短期間で身につけることができるため、動画編集ははじめやすい副業でもあるのです。
しかし、いざ動画編集を副業にしようと考えても、はじめの一歩の踏み出し方が分からないといった方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、動画編集を副業にする方法や、気をつけておきたいポイントについて解説します。
この記事を最後まで読むことことによって、動画編集が注目されている理由、副業のはじめ方、稼ぐことができる目安の金額を知ることができます。

動画編集の副業が注目されているわけ

自宅でテレワークをする女性

最近、個人でYouTubeを始める人だけでなく、企業のマーケティングや集客などでもYouTubeが活用されています。そういった市場の動向にともなって、動画を編集する「動画編集」の副業が盛り上がっているのです。ここでは、動画編集の副業が注目されている理由をお伝えします。

需要がある

以前までのYouTubeといえば、視聴者の年齢層が若い印象です。はじめしゃちょーやヒカキン、ラファエルなどエンタメ系のチャンネルや、子供向けのおもちゃやゲームを紹介するチャンネルなどが主なYouTubeのイメージでした。

しかしここ最近では、ビジネス系YouTuberと言われる人たちや芸能人、モデルなどがテレビ業界からYouTube業界に続々と進出してきています。この流れは加速していくと思われますし、YouTubeだけでなく、TikTokをはじめとする動画配信プラットフォームについても、新勢力が次々に台頭してきているのです。

このように動画を配信する人が増えているだけでなく、動画を配信することができるプラットフォーム自体も増えてきています。世の中に出回る動画の数が増えている分、「自分の動画を魅力的に編集して欲しい」という需要が今後も増えていくことは明白でしょう。

さらに、動画業界には「5G」という追い風も存在します。5Gが未だ世間一般には浸透していない現段階でも、動画業界は十分な盛り上がりを見せています。今後さらに5Gが普及することによって、動画視聴環境の快適さの向上や経済的な動画視聴コストが低下していくことが予想されます。ますます動画業界は右肩上がりに成長していくのではないでしょうか。

その証拠に、以下のグラフのとおり動画広告市場は年々大きくなっています。

動画広告市場規模推計・予測のグラフ
※出典:サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施|株式会社サイバーエージェント

市場の伸び率も非常に大きいため、動画編集の需要増加が見込めるのです。

即金性がある

上記では、動画業界が右肩上がりに成長しているため、動画編集についても比例して需要が増していくこくことが考えられることをお伝えしました。

しかし、これから動画編集を副業として取り組んでいきたいと考えている方にとって、動画編集スキルを身につけるためにどれほどの期間が必要なのかが気になるのではないでしょうか。いくら需要あることがわかっていても、編集技術を身につけるために専門のスクールに通って、たくさんの時間やお金がかかるとした場合、これから副業をはじめたい人にとっては不向きでしょう。

まず結論からお伝えいたしますと、数ある副業の中でも動画編集は比較的、お金を稼ぐまでの期間が短く済みます。「動画クリエイター」と呼ばれるような、一からクリエイティブな映像を生み出すような技術、仕事であれば、何年もスクールに通う必要があるでしょう。しかし、すでに撮影済みの動画を編集する程度の技術であれば、大体1〜2ヶ月程度で身につけることができるのです。また、動画編集の需要に対して、まだまだ動画編集者の数が不足していると言われています。そのため、身につけた動画編集スキルを元にご自身のポートフォリオ(自己紹介動画)を引き下げて営業をかけていけば、比較的容易に案件を受注することができるのです。

このように、技術を身につける期間や、最初の1円を稼ぐまでの期間が短く済み、挫折しにくいため、動画編集の副業が注目されています。

動画編集を副業にする注意点

ノートパソコンで在宅ワークする女性

動画編集を「副業」としてはじめる場合、多くの方がサラリーマンなど正社員で働いていたりと、本業がある方なのではないでしょうか。最近では、副業を解禁してきている会社が増えてきています。自動車大手のトヨタが、「終身雇用を守っていくことは難しい」と発言したことは、まだまだ記憶に新しいでしょう。

また、厚生労働省のモデル就業規則で、副業を禁止する記載が2018年に削除されました。副業禁止の記載が削除された背景には、会社が従業員の面倒を見てくれる時代は終わりつつあり、今後は私たち個人が、自分の面倒は自分でみていかなければならない時代に突入しつつあるということを示唆しています。

しかしながら、現在は時代変遷の真っ只中にいるため、まだまだ体質が古く副業を禁止している企業が存在していることも事実です。動画編集は比較的はじめやすい副業ですが、副業には変わりがありません。そのため、ご自身が勤めている会社が副業をしても大丈夫なのか、後にトラブルに発展する恐れがないのかを事前に確認しておくことをおすすめします。

動画編集を副業にするために必要なスキル

スキルのブロックを積み上げる

副業で動画編集をはじめる際に、どういったスキルが必要なのでしょうか。ここでは、動画編集をおこなうための基本的なスキルをご紹介します。

これらの基本的な編集スキルを身につけることで、まず1つ目の案件獲得を目指しましょう。1つ目の案件を獲得することができたら、あとは案件を通して編集スキルを向上させていけば、2つ目、3つ目と継続的に案件を獲得するリズムができるようになります。

カット

カットとはその名の通り、動画の不要な部分を取り除くことです。動画の中で「あのー」や「えーっと」など、情報として不要な部分をカットしていくことで、無駄を削ぎ落とすことができ、テンポの良い動画に仕上げることができます。動画のテンポの良さは、「動画視聴維持率」にも直結する大切な要素です。視聴者が途中で離脱しにくい動画を編集することができれば、動画編集者として重宝される存在になることができるでしょう。

テロップ入れ

動画に文字や字幕を入れる作業が、テロップ入れです。動画にテロップを入れることで、主に2つのメリットを得ることができます。

1つ目は、周囲に人が多い電車の中などでイヤホンがなくても動画を見ることができることです。音声を出さなくても、字幕を読むことで動画の内容を理解することができます。

2点目は、動画を演出できる点です。動画の中では、プラスで明るい演出、マイナスで悲しい演出、喜怒哀楽、驚きなど、演者が様々な演出をしています。その演出に合わせたフォントの色や字体を変えることで、より一層、感情を表現することが可能となり、魅力的な動画に仕立てあげることができるのです。

色調整

動画編集において、色の調整も大切な作業になります。実際に動画を撮影すると、光の加減が悪く、人物の顔色が悪く映ってしまったり、食べ物があまり美味しそうに映らなかったりといったことが起こります。そこで色調整することで、イメージ通りの色合いに加工することができるのです。

テレビや雑誌では、色調整を当たり前のようにおこなっています。動画の内容がいくら良くても、色味がよくない動画は内容自体よりも色味の違和感が気になってしまい再生されづらいです。動画の内容とは関係ない部分で、視聴者が離脱してしまうのはとても勿体ないことでしょう。そのため、色味を調整することも動画編集をおこなうには必須のスキルなのです。

音量調節

音量調節とは、演者の声量や効果音の音量を調節することです。音が小さいと聞こえづらいですし、音が大きいと耳障りになります。動画を見ていてストレスがかからないよう音量を調節することも大切なことです。

サムネイル作成

サムネイル作成ができる動画編集者は、初心者の枠を抜け出して、どちらかというとマーケター寄りのスキルになります。動画は再生されなければ意味がないのですが、その動画が再生されるか否かは、サムネイルが大きなウエイトを占めているのです。思わず視聴したくなるようなサムネイルを作成することができれば、動画のクリック率が向上します。

また、動画のクリック率は計測することが可能です。そのため、クライアントの動画のクリック率を改善することができれば、明確な数値としての実績ができるため、今後の案件も獲得しやすくなるでしょう。ただ闇雲に動画を編集する動画編集者よりも、マーケティング視点をもった動画編集者の方が単価も上がりやすく、価格競争にも巻き込まれづらくなります。

動画編集の副業をはじめて基本的なスキルが身についた段階で身につけていくことで、より長く稼いでいくことが可能となるでしょう。

動画編集を副業にするとどのくらい稼げる?

財布を持つ女性

動画編集を副業にすると、一体どれほどの収入を見込むことができるのでしょうか。動画編集で稼ぐことができる金額については、以下の式で求めることが可能です。

確保できる時間 (何時間) × 編集スキル (単価)

1日のうち動画編集に使うことができる時間を増やすことは難しいかもしれませんが、単価を増やすことはできます。駆け出しの際の10分程度の動画の編集単価の相場は、3,000円〜5,000円です。動画編集のスキルが上がると、同じ10分程度の動画でも単価相場が5,000円〜9,000円程度になります。そのため、編集スキルによって最大で3倍ほど単価相場が異なるため、動画編集の副業でどれくらい稼ぐことができるのについては一概には言えないのです。

そこで一例として、動画編集の初心者が月に5万円稼ぎたいと考えた場合のモデルケースを考えてみましょう。

  • 1日に作業できる時間 : 2時間
  • 案件の単価 : 4000円 (10分の動画)
  • 1本編集するのに必要な時間 : 4時間

上記の場合、2日に1本の案件を納品することができる計算です。月に25日稼働すると考えた場合、月12本の動画を納品することができます。すると、12本 × 単価4,000円で、おおよそ5万円の収入です。

これを多く感じるか、努力の割りに少なく感じるかは考え方次第なのですが、動画編集を継続していき編集スキルが上がり、単価9,000円の案件を獲得することができた場合の収入は、ほかの条件が同じだと過程した場合、以下のようになります。

12本 × 単価9,000円 = 108,000円

動画編集を副業で頑張っていきたいという方は、編集スキルをあげて単価を上げていくことや、編集効率を上げて納品できる本数を上げていくことで、収入を増やしていくことが可能です。焦らず着実に継続していくことで、しっかりと稼ぎを増やしていくことができる点も動画編集の魅力的な点でしょう。

動画編集の副業、たくさん稼いだら確定申告が必要?

確定申告と書かれたブロックがノートパソコンの上に置かれている様子

動画編集の副業をおこなう場合、確定申告をおこなわなければならない場合があります。具体的には「年間20万円の所得を超える場合」に、確定申告が必要です。

また、所得とは「収入」から「経費」を差し引くことで計算できます。動画編集をおこなう経費には、通信費や動画編集ツールにかかる費用があるでしょう。自宅で動画編集をおこなう場合、家賃も経費として認められる場合があります。

しかし、家賃を全額経費にできるわけではなく、「家事按分(かじあんぶん)」といい、家賃をプライベート部分と仕事部分に切り分けて、仕事部分に該当する部分に関しては経費処理することができる制度です。

経費の申告には、「客観性」「合理性」「証拠」を満たしておくことが大切になります。ご自身で経費を算出することが不安な場合は、一度税理士に相談してみてはいかがでしょうか。

動画編集の副業、どこで仕事を探す?

JOBSと書かれた木のブロックが新聞の上に置かれている様子

動画編集のスキルを身につけたあと実際に営業をおこなうことで、案件を獲得することが可能です。しかし、これから副業をはじめようと思っている方の中には、「動画編集の案件をどこで獲得すれば良いのか検討もつかない」という人もいるのではないでしょうか。そこでここでは、主に3つの営業先をご紹介します。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、インターネット上で「仕事を受けたい人」と「仕事を依頼したい人」とのマッチングサイトです。クラウドソーシングには、動画編集を依頼したい人が多く、案件が豊富にあることがメリットになります。

しかしクラウドソーシングは、案件を獲得したいと考えるほかの初心者の動画編集者も多く登録しているため、価格競争が起きており単価相場が低いことがデメリットでしょう。そのため案件を獲得したら、クライアントに対して精一杯、価値を提供し継続的に案件を任せてもらい、信頼を積み上げていきながら、単価交渉をしていくことがコツです。

動画編集スクール

独学でも習得可能な動画編集ですが、体系的にスキルを身につけることができる動画編集スクールも近頃、人気が出てきています。

そして、多くの動画編集スクールはスクールを卒業した受講生に対して案件の紹介をおこなっております。スクールを卒業した動画編集者からすると、駆け出しの段階でスクールから案件を紹介してもらえることは大きなメリットでしょう。紹介してもらった案件をこなしながら実績をつけ、より単価の高い案件へとステップアップしていくことが可能になります。

また、案件を紹介する側のスクールとしても、自分のスクールを卒業したスキルをしっかりと習得していて信頼のおける動画編集者に案件を任せることができるため、win-winな関係なのです。

SNS

初心者のうちから、動画編集を通じて学んだことを発信しておくと良いでしょう。SNSをしっかりと運用しているような意識が高い動画編集者は、クライアントからの評価が高いです。発信をみたクライアントからDMで案件を依頼されることも珍しくありません。

また、SNSを運用してある程度フォロワーを獲得したら、自分からアプローチすることも有効です。普段YouTubeをみている人の動画を自分なりに分析して改善案とセットで提案すれば、動画編集を任せてもらえる可能性は十分にあります。

さらに、クラウドソーシングやスクールからの紹介に比べて、単価も期待することができるでしょう。自分なりに案件の獲得先を複数開拓していくことが、案件を切らしてしまわないためのコツです。

まとめ

ノートパソコンで仕事をする女性

動画編集は今、もっとも注目されている副業のひとつといっても過言ではないでしょう。

ビジネス系YouTuberと呼ばれる人たちや、芸能人、モデルなどが続々とYouTubeに参入してきており、YouTubeを視聴する人が増えています。今までテレビを見ていた人たちの多くが、YouTube視聴に時間を割くように変わってきたため、企業もテレビではなくYouTubeに広告を出すようになり、動画広告市場も大きく伸びているのです。この流れにともなって動画編集の需要が増えており、ほかの副業と比べて比較的、短期間ではじめの1円を稼ぐことができます。動画編集のスキル自体も、カット、テロップ入れ、色調整、音量調節など基本的なスキルだけであれば、1〜2ヶ月程度で習得できてしまいます。

最初はスキルも実績も乏しいため、3,000円〜5,000円程度の案件を獲得することで精一杯でしょう。しかし、継続的なスキル向上や効率的な編集、案件の獲得先の開拓などをおこなうことによって充分な副業収入を得ていくことが可能です。

スキルを身につけはじめて、最初の1円を稼ぐまでの期間が短く済んだり、編集スキルが単価に反映されやすかったりと、動画編集は努力が報われやすい副業になります。市場が右肩上がりに成長している今、動画編集の副業をはじめてみてはいかがでしょうか。

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