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まず、展示会動画がどのようなものかご存知でしょうか?展示会動画とは、企業が出展する展示会において、自社のブース内で上映する動画のことです。展示会では多くの企業がブースを出展するため、来場者も全てのブースをゆっくりと足を止めて見ることは困難です。
例えば、出展ブース数が100の展示会で、来場者の滞在時間が2時間の場合、すベてのブースを回ろうと思うと、1ブース約1分程度しか滞在できない計算となります。また、実際には立ち止まらずに歩きながら興味のあるブースを探していることがほとんどで、1つのブースを見る時間は5秒から10秒程度と自社のブースに興味を持ってもらえるかどうかは、このわずかな時間で決まる場合がほとんどです。この短い時間の中で、いかにして来場者に足を止めてもらい、自社のサービスに興味を持ってもらえるかが重要なポイントとなります。
そのための施策として、各企業が力を入れている施策が、展示会動画です。動画によるプロモーションは、アイキャッチの効果があり、視覚的な注意を引くことができます。また、動画では短い時間内で伝えたい情報を大量に、かつ正確に伝えることができます。そのため、来場者は自分が興味のある情報かどうか、短い時間で判断することが可能となり、興味を持って立ち止まって見ている来場者と、その場で商談に繋がるかもしれません。仮に商談に繋がらなくても、名刺を交換や、リーフレットを手渡すことができます。
展示会での動画プロモーションは、来場者と自社のサービスが繋がるきっかけを作る、いわば営業部隊のような役割を持ちます。
では、ブースで上映する動画はどのような内容にするのが良いでしょうか?一般的に展示会動画は3種類あると言われています。それぞれの動画について順をおってご紹介します。
ティザー動画は、来場者が足を止め、興味・関心を持つことを目的とした動画です。具体的に商品を紹介するわけではなく、「この商品を利用するとどんなメリットがあるのか?」という結論や、「商品をもっと詳しく知りたい!」と思ってもらえるフレーズを来場者に伝えます。例えばテレビCMで「続きはWebで」という文言を耳にすることがある方が多いと思います。これは、テレビCMで視聴者に興味・関心を持たせ、あらかじめ用意してあるLPや自社サイトに誘引することで、具体的な商品の詳細情報をLPや自社サイトでユーザーに伝えることができるという仕組みです。ティザー動画を15秒〜30秒ほどの動画を自社ブースで上映することで、来場者の興味・関心を引き、足を止めてくれた来場者とコミュニケーションをとることが可能です。
展示会会場で実演可能な商品の場合、自社のブースで商品紹介としてデモンストレーションを行うケースもあります。しかし、商品によっては実演が難しい場合や、実演では商品の魅力が伝わりにくいケースもあるのが現実です。そのような場合に使われるのが、商品紹介動画です。「百聞は一見にしかず」ということわざがある通り、商品紹介では言葉で説明されるより、実際に1度見る方が伝わりやすいことが多々あります。そのような場合は、動画を活用することで商品の魅力を伝えることができます。
また、例えば商品デモンストレーションだけでなく、商品開発のストーリーを組み込むなど、商品の紹介動画として活用することで実演のデモンストレーション以上に商品の魅力を伝えることもできます。
展示会においての会社紹介動画では、「会社設立の経緯」「事業内容」「自社の強み」といった内容を端的に紹介します。商品を通して来場者に興味・関心を持ってもらうティザー動画やデモンストレーション動画とは異なり、自社の認知やブランディングに重きを置いています。会社のブランディングが成功した場合、新規顧客の集客や既存顧客のロイヤリティなど、今後の様々な事業活動に置いて、有利に運べることが可能となります。展示会という大きなイベントで自社の認知度向上やブランディングを進める上で有効な施策の1つです。
上で紹介した3種類の展示会で用いられる動画以外にも、スムーズに商談を進められるように、商談時に使用する動画を用意している企業もあります。商談専用動画は、不特定多数の来場者に向けて上映する動画とは違い、興味を持ってくれた来場者に詳しく商品について説明する際に使用されます。また、興味を持ってくれた来場者の問題点や課題に応じて使い分けられるように、1つの商品に対して複数の動画を用意している企業もあります。
展示会動画は効果的な施策ではありますが、来場者の目に止まらなければ意味がありません。 来場者に興味を持ってもらえる動画とはどのようなものでしょうか?ここでは展示会動画を作る上で気をつけるべきポイントを4つ紹介します。
展示会で上映する動画の長さは、目的によって使い分けが必要です。上の記事で展示会動画を3種類紹介しましたが、それぞれの動画によって目的は様々です。来場者の印象に残り、足を止めることに重きを置いているディザー動画は、15~30秒程度の短い動画を繰り返し再生することが望ましいですが、会社紹介はある程度の長さが必要です。とはいえ、来場者が足を止めて1つのブースに滞在する時間は、平均で5~15分程度と言われているので、5分以内の動画で完結にまとめると良いでしょう。
なんとなくメロディーやフレーズが頭から離れなくなる。という経験はあるかと思います。動画で視覚的に引きつけることはもちろん大切ですが、耳から入ってくる情報も非常に重要です。展示会動画では、使用する音楽やナレーションによって、来場者の印象に残るケースもあります。耳から入る音楽やナレーションにも十分にこだわりましょう。また、展示会会場では来場者数の多さや、各ブースが同様に動画を用意していることから、音が聞こえにくくなる場合があります。音量を十分にあげられるよう、スピーカーの用意も忘れずに行いましょう。
「動画の音響」でもご紹介しましたが、混雑した場合音が聞こえにくくなります。せっかく展示会に向けて素晴らしい動画を作成しても、音が聞こえずに伝えたい情報が来場者に伝わらなければ全くの無意味。なので、展示会動画を作成する場合は、視覚的にも情報が伝えられるようにテロップは必須でつけましょう。テロップは少し離れた場所から見てもはっきりと見えるようにフォントを大きくすることで、来場者にとって非常に親切です。
展示会動画を作成する上で、来場者に向けて何を伝えたいかを明確にすることが非常に大切です。伝えたいことが多すぎて、結局何を伝えたいかがわからない。という動画もしばしば見かけます。展示会動画はその特性上非常に短いため、目的を明確にして、そのためにどんな情報を加えると良いかしっかりと吟味しましょう。
ここまでで、展示会動画とはどのようなものか、製作時のポイントについてご理解いただけたかと思います。ここでは展示会動画の事例を、ティザー動画、サービス・商品紹介動画、会社紹介動画の3つについてそれぞれご紹介します。
おもちゃや雑貨の製造・販売を行うタカラトミーのおしゃべりロボット「OHaNAS」のティザー動画です。展示会用のティザー動画であるため、15秒という短い時間にまとめ、具体的な商品紹介などは一切伝えないとなっています。ティザー動画は来場者が足を止め、興味を持ってもらうことが目的なので、商品の詳細を動画内で伝える必要はありません。足を止めてくれた来場者は興味を持ってくれていると想定できますので、ブース内で詳しい商品についての説明をすることが可能となります。
株式会社エーアイのスピーカー型コミュニケーションツール「AISonar」の商品紹介用の展示会動画です。AISonarの特徴を端的に伝えるため、「音声認識」「音声合成」「機械翻訳」という3つの観点から製品を紹介しています。また、AISonarを使うことで、実際に業務上どのようなメリットがあるか、導入後の実例を踏まえて約1分30秒の動画に納めてあります。デザインの強弱による視認性の演出や、来場者に伝えたいことのみをテロップをつけるなど、非常にわかりやすい商品紹介の展示会動画となっています。
デザイン事務所AMIXが運営する「ASOBO DESIGN」が作成した会社紹介用の展示会動画です。展示会動画のため時間にすると1分程度の短い動画ですが、会社のビジョンや自社のサービス、年間の目標など、来場者に伝えたい内容を簡潔にまとめた動画となっています。またこの展示会動画は、ナレーションは一切なく、音声はBGMのみとなっている部分も特徴の1つです。伝えたい情報は全てテロップにすることで、短い展示会動画でも、十分な情報量を確保しています。
展示会動画を社内で制作できるに越したことはありませんが、ウェブ動画を制作できる部署がない場合や、制作部署はあってもリソース不足で社内制作が難しい場合もあります。社内での制作が難しい場合は、制作会社に展示会動画の制作を依頼することをおすすめします。
ここ数年でスマートフォンの普及が進み、それに伴いYoutubeなどの動画コンテンツに注目が集まり、動画市場が大きく盛り上がりを見せています。それに伴い様々な動画制作会社が設立され、以前に比べると品質が高い動画をリーズナブルに制作してもらうことが可能となりました。展示会動画が年々増加する中、動画の品質が低いと目に止まらない可能性もあります。どれだけ念入りに準備を進め、素晴らしいパンフレットを用意しても、目に止めてもらえなければ水の泡。なので、来場者の興味を引くために制作する展示会動画作は、プロの制作会社にお任せすることをおすすめします。
では一体どの制作会社に依頼すれば良いのでしょうか?ここでは、おすすめの制作会社を3社をご紹介します。
SKYTOPは2010年に創業した企業です。低価格×高品質をコンセプトに、顧客と直接対話してニーズをヒアリング。密にコミュニケーションを取りながら制作を進めることで、満足度の高い動画を制作してくれます。打ち合わせから企画、制作、納品までを社内スタッフを中心としたメンバーで行うことでえ顧客のニーズからブレない制作システムを採用しており、費用はなんと19.5万円〜と非常にリーズナブルな価格から制作依頼が可能です。(※動画作成費用は2019年9月8日現在の価格となります)
ARTS TECHは1994年に創業し、「売れる」動画作りに定評がある企業です。創業から現在に至るまで3,000を超える動画制作対応実績があります。料金によって3段階の制作プランがあり、もっともリーズナブルな「シンプルクオリティプラン」ですと30万円〜、もっとも高額な「テレビCMクオリティプラン」ですと、100万円〜となっています。シンプルクオリティプランの場合は新規の撮影はなく、手持ちのグラフィックや写真を使っての動画制作となり、テレビCMクオリティプランですと、撮影隊にカメラマン、ディレクター、音声、証明が同行し、モデルのキャスティングができるなどサービス内容に大きく差があります。費用は高いですが、十分な実績があり、クオリティの高い動画制作が可能です。(※動画作成費用は2019年9月8日現在の価格となります)
Mチームは2014年に創業した企業で上の2社と比べると比較的新しい企業です。低価格×スピード×高品質をコンセプトに動画制作を行います。例えばもっとも安く作成した展示会動画の事例では、1分程度の動画が3営業日で10万円/本ほどで作成されるケースなどもあり非常に高いコストパフォーマンスをほこります。
また、相談ベースで企画〜制作まで行うことができる柔軟性の高さが特徴です。制作には担当ディレクターがつき、イメージや要望を伝えるだけで動画の制作が進むため、運用コストもほとんどかかりません。動画制作の導入として、リーズナブルに制作会社に依頼したい場合におすすめの企業です。
今回は展示会動画がどのようなものか、制作のポイントや実例などを交えてご紹介しました。展示会に置ける動画の役割は様々ですが、目的にあった動画を作成することは、展示会での成果を出すために非常に大切な要素の1つです。目的を明確にして伝えたい情報に絞り込んだ動画を作成して、展示会に臨みましょう。また、文中でも紹介しましたが、社内で質の高い動画の作成が難しい場合は、制作会社に依頼することも手段の1つです。要件をまとめて、制作会社としっかりコミュニケーションを取ることで、目的にあった質の高い展示会動画が作成できます。展示会を成功させるためにも、動画作成は妥協せずに取り組みましょう。そのこだわりが、今後のビジネスを大きく飛躍させるきっかけになるかもしれません。
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