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一眼レフカメラで動画を撮影する女性
動画制作・編集

レシピは動画が当たり前!?レシピ動画の作り方

以前は雑誌やテレビで紹介されていたレシピですが、近頃はネットで調べることが主流になりつつあります。特に、レシピを実際に目で見て覚えることができる動画が人気を集めており、SNSなどでも目にする機会が多くなってきました。そんなレシピ動画ですが、撮影するには少々コツが必要です。当記事では、レシピ動画の概要から必要な機材、きれいに撮るコツなどを紹介していきます。レシピ動画の撮影に挑戦してみたい人は、ぜひご覧ください。

レシピは動画が主流?

キッチンでパソコンを見る男性

以前はレシピというと、雑誌や料理本で紹介されるものであり、写真によって分かりやすく解説されるものでした。また、テレビでも料理番組は盛んに放送されており、毎日の献立に苦心する主婦・主夫の強い味方になっています。

しかし、近年ではクックパッドのようなレシピ投稿サイトの普及により、雑誌やテレビよりもネット上でレシピを調べる人が多くなってきました。併せて、レシピを分かりやすく紹介する動画がYoutubeなどの動画プラットフォームで普及してきており、レシピを覚える手段として動画を活用することが徐々に主流になってきています。特に、調理工程を真上から撮影し、手元を見やすくした動画が人気を博しており、動画時間が短いこともあり、レシピを効率良く覚えることが可能です。

レシピ動画サービスはどんなものがある?

現在、様々な企業がレシピ動画サービスを行っており、アプリやSNS、Youtubeなどで無料のレシピ動画を公開しています。日本で人気の主なレシピ動画サービスは以下の通りです。

  • クラシル
  • DELISH KITCHEN
  • Tastemade

詳しく見ていきましょう。

クラシル

クラシル

「クラシル」は、Dely株式会社が運営するレシピ動画サービスです。公開されている動画は3万本以上と日本最大級の豊富さで、日本最大級の月間動画再生数を誇ります。

動画は30~1分程度に分かりやすくまとめられており、短時間でしっかりとレシピを把握することが可能です。また、真上から調理工程を撮影する手法をいち早く取り入れた企業でもあり、日本におけるレシピを動画のスタンダードを作り上げました。おしゃれなレシピだけでなく、余り物を活用するレシピや時短レシピも豊富で、状況に合ったレシピを見つけやすいのも特徴です。

DELISH KITCHEN

DELISH KITCHEN

「DELISH KITCHEN」は、SNSを中心にレシピ動画を配信しているセービスです。Facebookやinstagramなどが主戦場であり、各SNSで多数のフォロワーを獲得しています。

管理栄養士や調理師が作ったレシピを公開しているのが特徴で、栄養満点かつクオリティの高い料理を簡単に覚えることが可能です。アプリは雑誌を想定したようなUIになっており、1ページに必要な情報が詰められ、次の料理にページをめくるように移動できるという特徴を持っています。SNS上のフォロワーとのコミュニケーションも盛んな、消費者に寄り沿ったサービスといえるでしょう。

Tastemade

Tastemade

「Tastemade」は海外のWebメディアである「BuzzFeed」が運営しているレシピ動画サービスで、日本においては「Tastemade Japan」という独自サービスを行っています。主にSNSで動画を公開しており、おしゃれで見た目の華やかさを意識したレシピ動画を制作しているのが特徴です。紹介されている料理自体も海外企業らしい派手なものが多く、家庭料理というよりはパーティーに適したメニューが多く公開されています。普段作らないようなおしゃれなメニューのレシピを知りたいときに便利なサービスといえるでしょう。

レシピ動画撮影に必要なもの

写真撮影スタジオ

先述の通り、レシピ動画は真上から見下ろすように撮影するのが主流になっています。近年では上記の手法に加え、斜め上からのアングルや接写なども取り入れ、料理の魅力が最大限伝わるような撮影プロットを組んでいることも多いです。

レシピ動画の基本となる真上からの撮影を実現するには、以下のような機材が必要になります。

  • カメラ
  • 三脚
  • フリープレート
  • マルチクランプポッド
  • アーティキュレーテッドアーム
  • 照明

特にカギとなるのが、マルチクランプポッドとアーティキュレーテッドアームです。詳しく見ていきましょう。

カメラ

動画を撮影するので、当然カメラは必要です。近年はスマートフォンなどに付属されているカメラも進化しており、十分なクオリティの動画を撮影することができます。とはいえ、よりハイクオリティな動画を制作したいのであれば、しっかりとしたカメラを用意したいところです。

特におすすめなのが一眼レフカメラになります。一眼レフカメラはピント調節によって被写界深度を変えることが可能なので、フォーカスされた料理が際立ち、映像に立体感を持たせることが可能です。また、レンズや設定によって映像の明るさや質感が変化するので、より動画に独自性を持たせることができます。こだわりの動画を制作したいのであれば、一眼レフの導入を検討してみましょう。

三脚

レシピ動画は料理を作りながら撮影することになるので、三脚は必須と言えます。先に紹介したレシピ動画サービスのような動画を獲りたいのであれば、撮影中にカメラを動かすことはほとんどないので、三脚はカメラをしっかりと固定できるものであれば問題ありません。

ただし、次に紹介するフリープレートとマルチクランプポッドを活用して真上から撮影する場合は重心が極度に偏ることになるので、安定感のないものは避けましょう。

フリープレート

「フリープレート」は、DIYや什器の補強などに利用される板状の金具です。撮影専用の機材ではないのですが、板上の金具の中央にネジ穴があることや、ある程度の耐久性を持つことから、上手く利用すれば三脚をよりフレキシブルに活用することができます。

レシピ動画を真上から撮影する際には、フリープレートの両端に三脚とマルチクランプポットを接続し、マルチクランプポッドにカメラをセットすれば、簡易的なクレーンのように使用することが可能です。発想次第では他の撮影でも使用でき、値段も数百円程度なので、1つ持っておいても損ではないでしょう。

マルチクランプポッド

「マルチクランプポッド」はカメラをポールや机などに取り付けられるようにするためのクランプです。クランプ部とカメラ取り付け部の間にはジョイントを搭載しているものが多く、自由に角度調節できるようになっています。

「マルチクランプポッド」があれば、フリープレートを装着した三脚やハンガーラックなどに装着することで、カメラを撮影場所の真上にセッティングすることが可能です。

アーティキュレーテッドアーム

「アーティキュレーテッドアーム」も、手元を真上から撮影するのに活用できる機材です。クランプによって机などに設置することが可能で、Ⅰ~2つ程度の関節がついているので設置場所から上空に伸ばし、関節を90度曲げて設置することで、簡単に撮影環境を作り出すことができます。基本的には「マルチクランプポッド」か「アーティキュレーテッドアーム」と設置場所があれば真上からの撮影は可能です。「アーティキュレーテッドアーム」はクランプが別売りのことも多いので、購入の際には注意しましょう。

照明

撮影機材として軽視されやすい照明ですが、クオリティの高い動画を目指すのであれば必須であるといえます。真上からの撮影の場合、カメラよりも上部に照明があると被写体に影が落ちてしまうので、カメラよりも下か同じ高さに照明を配置することが重要です。おすすめなのが、カメラに設置できるタイプのビデオライトになります。

カメラに取り付けられるの設置場所にも困らず、同じ高さから被写体を照らすことが可能です。よりクオリティの高い動画を撮影したいのであれば、ディフューザーやレフ板なども利用し、満足のいく光の当たり具合を探してみましょう。

レシピ動画をきれいに撮るポイント

料理動画を撮影する女性

レシピ動画をきれいに撮影するには、いくつかポイントがあります。レシピ動画撮影ポイントは以下の通りです。

  • アングルを増やす
  • 単焦点レンズを使用する
  • 物撮りも欠かさず行う

詳しく見ていきましょう。

アングルを増やす

レシピ動画を撮影する際、真上からの撮影だけでは絵面が単調になってしまいがちです。動画のアングルを増やすことで、より印象的な動画を制作することができます。アングルを増やす場合は、斜めや横からの描写や完成品を接写するような描写を追加するのがおすすめです。

基本的に料理動画は、一度撮影した内容を100%再現することが難しいので、アングルを増やす際には同時に撮影する必要があります。結果的にカメラの書いた詩などが必要になる場合があるので注意しましょう。

単焦点レンズを使用する

レシピ動画の撮影には一眼レフカメラがおすすめなのは先述した通りですが、レンズにもこだわることで、よりきれいな動画を撮影できます。特におすすめなのが単焦点レンズです。単焦点レンズはピント調整やズームイン・アウトができないレンズのことで、自分自身が動くことで被写体との距離を調節する必要があります。代わりにレンズ自体のF値が低く、一般的なレンズよりも明るい動画を撮ることが可能です。また、被写界深度が狭いという特徴も持っており、フォーカスした対象以外が良くぼやけるので、映像がより立体的になるというメリットもあります。

真上から撮影する手法の場合、基本的にはカメラは完全に固定され、被写体との位置もほとんど変わりません。よって、被写体との距離調整がしづらいという単焦点レンズのデメリットを受けることなく使用することができます。よりきれいなレシピ動画を撮影したいのであれば、是非単焦点レンズの導入を検討してみましょう。

物撮りも欠かさず行う

レシピ動画を作品として完成させるには、調理工程の動画だけでなく、完成後の料理や素材の物撮りも重要になってきます。例えば、完成品した料理を接写でダイナミックに取ることで、視聴者の食欲を煽り、「作ってみよう」という感情を湧きたてることができるでしょうし、サムネイルで使う素材が分かれば、調理前の準備がしやすいです。

ユーザーフレンドリーかつ訴求力の高い動画にすればするほどリピーターも増え、より多くの人が動画を見てくれる可能性が高くなります。視聴者に思わず作ってみようを思わせるためにも、本編以外の物撮りは妥協なく行うようにしましょう。

レシピ動画の実例を紹介

レシピ動画必要な機材やきれいに獲るポイントが分かったところで、Youtubeに投稿されているレシピ動画の実例を紹介します。当記事で紹介する動画は以下の通りです。詳しく見ていきましょう。

クラシル「がっつり 豚肉もやし丼」

「クラシル」がYoutube上で公開しているレシピ動画です。レシピ動画のスタンダードとして、必要な手法が詰め込まれているので、まず見ておきたい動画といえるでしょう。

動画を加速することで動画時間を短くしているのが特徴で、間延びしやすい料理動画の欠点を上手く解消しています。また、導入での完成した料理の物撮りも食欲を刺激するものになっており、訴求力の高い動画に仕上がっています。最低限必要なテクニックが詰め込まれた、お手本のような動画です。

パーティキッチン「覚えておきたい!ロールキャベツのレシピ!」

登録者数40万人以上の料理系Youtuberグループであるパーティキッチンの動画になります。

クラシルのように加速処理は行っておらず、Youtubeに多い10分越えの動画になっていますが、アングルを巧みに変化させることによって、見ていて飽きない動画に仕上がっているのが特徴です。また、自然光メインの照明も印象的で、チャンネルらしさの演出に一役買っています。スタンダードな構成から外れた独自性の高い作品として、参考にしたい動画です。

キコノヒト「トマトのクリームパスタをワンポットで作りたい」

ワンパンパスタの動画で一躍人気Youtuberの仲間入りを果たしたキコノヒトのレシピ動画になります。真上から撮影するというレシピ動画の基本を踏襲しつつ、編集のトリックによってちょっとしたエンタメ要素も盛り込んでおり、より印象的な動画になっているのが特徴です。特に注目したのがサムネイルで、一目見るだけで必要な素材が分かるようになっており、画像だけで何を作るのがおおよそ想像がつくようになっています。本編以外の物撮りの重要性が良く分かるレシピ動画です。

まとめ

タブレットを見ながら料理する女性

レシピ動画の撮影に必要な機材やきれいに撮るポイントなどについてお話ししてきました。レシピ動画の撮影にはカメラや三脚だけでなく、手元を真上から撮影するための道具が必要です。また、照明の質にこだわることも、動画のクオリティを向上させる上では重要になります。そして、単焦点レンズの使用したり、アングルの変更や物撮りを行うことで、動画をより印象的にすることが可能です。当記事を参考に、是非レシピ動画の制作に挑戦してみてください。

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