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YouTube漫画動画のイメージ
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【2025年版】YouTube漫画動画とは?インパクト絶大!作り方やポイントを分かりやすく解説!

漫画動画はYouTube上で人気を集めています。ナレーション付きのスライド形式で物語を展開するこのジャンルは、エンタメ性と情報伝達力を兼ね備え、短期間で多くの視聴者を獲得しやすいという特徴があります。
本記事では、YouTube漫画動画の基本的な構造から、実際の作り方、再生回数を伸ばすための工夫、よくある注意点までを網羅的に解説します。
2025年現在、実際に活躍している人気チャンネルの事例も紹介しながら、動画制作を始めたい方や、既に取り組んでいる方にも役立つ内容をお届けします。
漫画形式での動画制作を始めたい方や、既に取り組んでいる方どちらも参考になる内容ですので、是非ともご覧ください。

YouTube漫画動画とは?

YouTube漫画動画とはのイメージ

漫画動画とは、漫画にナレーションをつけて動画にしたもののことです。100万人を超えるチャンネル登録者を抱えるYouTubeチャンネルもあり、近年、YouTubeで人気のジャンルの一つです。

漫画といってもコマ割りはあまりなく、イラストをつなげた形式のものが多いため、イラストを用いたスライドショーと説明したほうが近いかもしれません。動画の内容はコントからスカッとする話、雑学、ホラーなどチャンネルによってさまざまです。

YouTube漫画動画の尺の長さ

YouTubeの漫画動画は、5~10分程度、長くても20分以内のものが多いです。通常のYouTube動画では1時間を超える長尺コンテンツも増えていますが、漫画動画は5~15分程度の短編が主流です。特に通勤・通学のスキマ時間や寝る前など、気軽に見られる長さが好まれています。

また、漫画動画は字幕とイラストがついているため、音が出せなくてもストーリーが理解できる点も暇つぶしとして人気の理由の一つです。

漫画広告への活用

漫画動画は、先述したように娯楽目的の動画コンテンツですが、広告で利用されることも増えてきています。

もともと情報量が多い漫画に音声や動きなどを加えた漫画動画は、視聴者への情報伝達力に優れており、認知獲得から商材の理解までをスムーズに行うことができます。また、キャストの人件費や撮影機材費、撮影場所などを用意する必要がなく、実写動画に比べ動画制作コストを削減することが出来ます。

そのため、コンバージョンまで至りやすいことから広告手段として、有用であるといえるでしょう。

YouTube漫画動画の作り方

YouTube漫画動画の作り方

漫画動画の制作には、主に次の4つの工程があります。

  1. 脚本の作成
  2. イラストを描く
  3. ナレーションをつける
  4. 動画編集

それぞれの工程について詳しく解説していきます。

脚本の作成

まずは動画の脚本の作成です。漫画動画では内容が重要視される傾向があるため、脚本の作成は最も力を入れるべき工程でもあります。

脚本の作成は、大まかなあらすじを考える、キャラクターの設定を決める、詳細な肉付けをする、といった手順で行われます。漫画家がイラストを作成しやすいように、ストーリーだけでなくキャラクターの表情や背景など細かい部分まで書くことがポイントです。

イラストを描く

次に脚本をもとに漫画を描いていきます。イラストはブランディングに大きく関わる部分なので、チャンネルのテーマに沿った作風の漫画家を選びましょう。

また、漫画動画のイラストは、細かく描きこまれたイラストよりもシンプルでわかりやすいイラストのほうが好まれる傾向にあります。漫画動画のイラスト制作では、CLIP STUDIO PAINTやPhotoshop、Procreateといったペイントソフトがよく使われます。特にCLIP STUDIO PAINTはコマ割りやキャラ制作に特化しており、多くの漫画系クリエイターに支持されています。

ナレーションをつける

漫画ができあがったら、イラストや脚本に合わせて声を当てていきます。漫画動画では、イラストのうまさよりも声優の演技力が重要視されるため、声優は慎重に選びましょう。

また、演技力だけでなく、チャンネルの雰囲気に合った声質かどうかも見極める必要があります。加えて、視聴者にストレスなく動画を見てもらうために、マイクやオーディオインターフェースの型番、ノイズの有無などもチェックしましょう。

動画編集

最後に動画を編集します。漫画動画の編集では、効果音やBGM、テロップの挿入をメインに行います。

漫画動画の制作で求められる動画編集スキルはそこまで高くはありませんが、声とイラストのタイミングがずれてしまうと一気に見づらくなってしまうので注意しましょう。

YouTube漫画動画の作る際のポイント

チャンネルのコンセプト、ペルソナを設定するなどの工夫がYouTube漫画動画の作る際のポイント

漫画動画の作り方について解説しましたが、実際に投稿して多くの人に見てもらえるYouTube漫画動画を作るためには、いくつかのポイントがあります。

ここでは、YouTube漫画動画を作る際のポイントを3つご紹介します。

チャンネルのコンセプト、ペルソナを設定する

漫画動画に限った話ではありませんが、チャンネルのコンセプト(動画のテーマや方向性)やターゲット層を設定し、それに沿った動画を制作しましょう。

再生回数を安定的に伸ばすためには、固定ファンを作る必要があります。投稿される動画の系統が日によって変わると、単発で再生回数が伸びることはあっても、チャンネル自体を伸ばすことは難しいです。固定ファンを増やしチャンネルを伸ばすためには「20~30代の女性をターゲットとした恋愛系の漫画を投稿する」「10~20代の若年層をターゲットにコント動画を投稿する」のように、チャンネルのペルソナ(想定する視聴者像)とコンセプトを設定しましょう。

画面に動きを加える

画面に動きがないと、動画の途中で視聴者に飽きられてしまいます。イラストの視点を移動させたり、エフェクトを加えたりして、画面に動きを加えるようにしましょう。

最近では、セリフに合わせて口元を動かしたり人物だけを動かしたりといった、一部にアニメーションを取り入れた漫画動画も増えています。このとき注意が必要なのが、イラストを動かすためには、イラスト作成を依頼する際にどのように動きを加えたいのかをあらかじめ伝えておく必要がある点です。例えば、背景は動かさず人物だけを動かしたい場合は、背景と人物を別々に描いてもらう必要があります。動画編集の段階になってから「ここでイラストを動かしたかったな」とならないように、脚本を作成する時点で完成形をイメージしておきましょう。

脚本と声優選びに力を入れる

視聴者に快適に動画を視聴してもらうためには、動画のクオリティもある程度高くないといけません。そして、動画のクオリティを大きく左右するのが、脚本とナレーションです。間延びしたストーリーや棒読み感の強いナレーションは視聴者を飽きさせてしまい、最後まで動画を見てもらえなくなってしまいます。

また、漫画動画を広告に活用する場合、クオリティが低いと怪しいと思われてしまいかねません。もちろん、イラストや動画編集もクオリティが高いに越したことはありませんが、動画のクオリティを高め、ファンを増やすために、まずは脚本や声優にこだわることをおすすめします。

YouTube漫画動画を作る際の注意点

YouTube漫画動画を作る際の注意点

漫画動画は人気のジャンルである一方「胡散臭い」「内容が不快」などの理由から嫌われてしまいやすいジャンルでもあります。視聴者を不快にさせないYouTube漫画動画にするためには、内容を誇張しすぎないということが大切です。

漫画動画でありがちなのが、実際の内容よりも誇張したタイトルやサムネイルを設定する、いわゆる「タイトル詐欺、サムネ詐欺」です。たしかに、魅力的で目を引くタイトルやサムネイルを設定すれば、動画をクリックしてもらいやすいです。

しかし、誇張しすぎたタイトルやサムネイルは「いざ再生してみたら期待していた内容と全然違った」と視聴者にがっかり感を与えてしまい、嫌われる原因となってしまいます。また、漫画動画の広告を制作する際も、商材の効果やメリットを誇張しすぎてしまうと、結果的に会社の信用を落とすことになってしまうので、気を付けましょう。

YouTube漫画動画の制作の外注先

YouTube漫画動画の制作の外注先

漫画動画の制作は工程が多く、さまざまなジャンルのスキルが必要です。そのため、一人で脚本から編集までを行うのは困難なので、たいていのチャンネルでは工程ごとに外注しています。

漫画動画制作の外注先としては、主に動画制作会社とフリーランスの2つがあります。

動画制作会社

まずは、漫画動画制作を得意としている動画制作会社に依頼する方法です。

動画制作会社に依頼すれば、脚本から編集まで一手に依頼できることが多いので、フリーランスに比べ、担当者を探す手間が少なくなります。

動画制作会社をお探しの方は、Mteam(エムチーム)をご検討ください

動画制作会社をお探しの方は、Mteam(エムチーム)をご検討ください

本記事を運営する株式会社AtoOneが展開するMteamは、企業のプロモーションやサービス紹介を目的とした動画制作を数多く手がけてきた制作会社です。

企画構成からシナリオ作成、ナレーション収録、編集までを一括で依頼できるワンストップ体制を整えており、動画制作の経験がない企業でも安心して相談できます。

これまでにはアニメーション形式の説明動画など、視覚と音声を組み合わせた構成力の求められる案件を多数手がけております。漫画動画を活用した情報発信を検討されている企業の方は、ぜひご活用をご検討ください。

フリーランス

次に、フリーランスの脚本家、漫画家、声優、動画編集者にそれぞれ依頼する方法です。

フリーランスに依頼する場合、脚本家や声優は「1文字あたり◯円」という「文字単価」、漫画家は「1枚のイラストあたり◯円」といった形で報酬が決まることが多いです。料金はスキルや実績によって異なり、人気のクリエイターは相場より高めです。コストを抑えたい場合は、クラウドソーシングサービスのクラウドワークスランサーズで条件に合った人を探すのがおすすめです。

人気のYouTube漫画動画の実例

人気のYouTube漫画動画の実例のイメージ

漫画動画の効果やメリットについてわかったところで、YouTube漫画動画の実例をご紹介します。当記事でご紹介するのは、漫画動画を投稿しているYouTubeチャンネルの中から、特に人気のあるYouTubeチャンネルと、代表的な動画です。

以下のチャンネルは、いずれもYouTube上で高い再生回数を誇っているクオリティの高い漫画動画をリリースしています。

  • セカイノフシギ
  • テイコウペンギン
  • マリマリマリー

それぞれ見てきましょう。

セカイノフシギ

セカイノフシギは、職場や家庭、恋愛など日常に潜む人間関係のトラブルや感情のもつれをテーマにした創作ストーリーを、漫画動画形式で配信しているYouTubeチャンネルです。
コマ送りの漫画にナレーションを加えた構成で、1話完結のスカッと系・モヤっと系の展開が特徴です。

特定のキャラクターやシリーズものには依存せず、誰でも共感しやすい「よくありそうな話」を題材にしているため、視聴者は気軽に楽しむことができます。一方で、裏切り・復讐・誤解といった刺激的なテーマも多く、感情に訴える演出が中心です。
「YouTube漫画動画」の中でも、日常系ドラマジャンルの代表的なチャンネルのひとつとして、演出構成の参考にする価値があります。

テイコウペンギン

漫画動画の発展系といえる動画を制作しているのが、テイコウペンギンのチャンネルです。基本的な場面転換は漫画のコマ送りに近いものの、アニメーションを随所に取り入れているのが特徴で、可愛らしく線のくっきりとしたキャラクターが細かく動く姿は見る人に癒しを与えてくれます。ストーリーも秀逸で、素朴な疑問や少々空想的な内容まで、要点を先に伝えて物語で膨らませるという方式で解説しており、イメージがしやすいものになっているのが特徴です。

テイコウペンギンの動画と同じようなクオリティの動画を制作するには、それなりの予算がかかりますが、漫画動画の新たなかたちとして、参考にしたい動画チャンネルといえるでしょう。

マリマリマリー

マリマリマリーは、日常の「あるある」や「恋愛のすれ違い」などを題材にしたショート漫画動画を配信しているチャンネルです。漫画のコマ送りに近い形式をベースとしながらも、セリフや間の取り方、キャラクターの細かな表情変化などにアニメ的な演出を取り入れており、テンポの良さと共感性の高さが魅力です。

特に、テンポの速いやりとりや突拍子もない展開のオチなど、SNS時代のショート笑いの文法を巧みに取り入れており、若年層を中心に高い支持を得ています。イラストのタッチも親しみやすく、動画全体の雰囲気は柔らかくポップです。YouTube漫画動画の進化系として参考にしたいチャンネルのひとつです。

まとめ

クオリティの高いYouTube漫画動画を外注しつつ作りバズるイメージ

YouTube漫画動画は視覚と音声の両方でストーリーを伝えるため、他ジャンルに比べて短期間で視聴者の関心を集めやすい傾向があります。特にエンタメ系や雑学系のテーマでは、初投稿から数万再生を記録する事例も多く見られます。

そのため、比較的再生回数が伸びやすい動画ジャンルではありますが、チャンネルのコンセプトやペルソナをしっかり設定したり、画面に動きを加えたりして視聴者が飽きないように工夫することがポイントです。そうすることで、動画の再生回数やチャンネルを伸ばせるでしょう。

また、誇張したタイトルやサムネイルを設定した動画やクオリティの低い動画は、視聴者を飽きさせてしまったり不快感を与えてしまったりするため、注意しましょう。漫画動画は脚本、イラスト制作、声優、動画編集の4つの工程を踏んで制作します。それぞれ専門性の高い作業であり、一人ですべてこなすのは困難なため、動画制作会社やフリーランスに外注するとよいでしょう。

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