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キャッチコピー
消費者の心を強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句。
引用元:「キャッチコピーとは何? Weblio辞書」
キャッチコピーとは、主に商品の宣伝で、消費者に興味を持ってもらうために考えられる簡潔な言葉です。なんとなく頭に残っているテレビCMや企業のホームページにあるキャッチコピーは、あなたの心に刺さるよう綿密に考えられています。
また、キャッチコピーは”catch”と”copy”をかけ合わせた和製英語です。英語で正しくは”slogan”や”catchphrase”と表現します。
キャッチコピーと似た意味で使われている言葉には以下のようなものがあります。
キャッチコピーの効果は以下の2つです。
ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
キャッチコピーには、多くの情報の中から消費者に見つけてもらう役割があります。
インターネットの発達によって世の中は膨大な情報で溢れています。ただ商品を開発するだけではなく、いかに消費者に見つけてもらうかが重要なのです。万人受けするありきたりな広告文で売り出しても、消費者は見向きもしないかもしれません。
したがって、ターゲットとなる消費者の目を引くキャッチコピーを作り、まずは商品の存在を知ってもらう必要があります。
キャッチコピーには、消費者に興味を持ってもらうという役割もあります。
とにかく目を引く尖った言葉のキャッチコピーを作ったとしましょう。その場合、多くの情報の中から消費者に見つけてもらえるかもしれませんが、商品・サービスに興味を持ってもらえなければ意味がありません。
多くの場合、最終的な目標は商品・サービスの購入です。そのため、「使ってみたい」「買ってみたい」と思われるような興味を引くキャッチコピー作りが大切です。
では、見つけてもらい興味を持ってもらえるキャッチコピーを作るにはどうしたらいいのでしょうか?次項で紹介する4つのポイントを抑えることで、簡単に作れるようになります!
キャッチコピーを作る際に気をつけるべきポイントは以下の4つです。
4つの中で最も重要なポイントはターゲットを明確にすることです。
たくさんの人に知ってもらおうと、ターゲットを広く設定したキャッチコピーを作ると、結局誰の目にも止まらないありきたりなものになってしまいます。
商品やサービスを誰に届けたいのか、仮想のターゲットユーザー(ペルソナ)を明確にしてからキャッチコピーを作りましょう。
自社商品の強みをキャッチコピーで訴求するときはポイントを1つに絞りましょう。
商品の訴求ポイントとして代表的なのが「価格軸」「限定軸」「権威軸」です。「〇〇%オフ」「先着〇〇名様限定」「〇〇大賞受賞」というような宣伝文句の広告を見たことがあるかと思います。これらが自分の欲しい商品だとしたらより詳しく知りたくなりますよね?
しかし、他のキャッチコピーとの差を付けるために、「とにかく差別化だ!」と多くの訴求ポイントを詰め込んでしまうのは逆効果です。結局何を伝えたいのか分かりづらくなるので、消費者に響かないキャッチコピーとなってしまいます。
キャッチコピーを作る時は、1つの訴求ポイントに絞って簡潔にまとめましょう。
キャッチコピーでは、消費者のベネフィットを伝えましょう。
ベネフィットとは、「利益」「恩恵」「便益」などの意味を持ち、ビジネスやマーケティングにおいては、その商品やサービスを通して得られる効果のことを指します。
炭酸飲料を例に考えてみます。
「スカッと爽やか、サッパリとした味わい」
このキャッチコピーは商品の特徴を表現していますが、炭酸飲料を飲むことでユーザーにどんな利益があるのかは示されていません。商品自体が持っている機能ですね。これはマーケティング用語でメリットと呼ばれています。
「疲れた体を生き返らせる爽快感」
疲れた体が生き返るという飲んだユーザーへの利益が表現されています。これがベネフィットです。
少し歩き疲れてのどが渇いている時に上記2つのキャッチコピーが並んでいたら、あなたはベネフィットが含まれている後者に興味を持つはずです。
キャッチコピーを作る際は、機能を連ねるだけでなく、ユーザーにもたらす利益(ベネフィット)を盛り込みましょう。
キャッチコピーにはできるだけ具体的な数字を入れましょう。
文章を読む時、人は自然に数字に目が行きます。例として下記2つのキャッチコピーで比べてみましょう。
「夕方限定!安売りセール」
「16時まで限定!最大86%オフセール」
いかがでしょうか?後者の方に目が行きますし、興味がわきますよね?
人は具体的な数字に信頼感をいだきます。86%オフならば、ざっくり「90%」オフと表記するより具体的に「86%」としたほうが効果的となるのです。
消費者を惹き付けるキャッチコピーを作るためには、できるだけ具体的な数字を入れるようにましょう。
有名なキャッチコピーを4つご紹介します。あなたも1つは聞いたことがあるはずです。
JR東海のキャンペーンキャッチコピーとして1993年から使われています。今や世界中の観光客に人気の京都、ふと聞いた時に行ってみようと思わせるキャッチコピーですね。東京・大阪・名古屋など都市から新幹線で行けるという便利さも行きたいと思わせるポイントになっています。
ウイダーinゼリーのCMキャッチコピーとして有名な10秒チャージ。木村拓哉さんのテレビCMが記憶にある方も多いのではないでしょうか。シンプルで短い言葉ですが、忙しくてなかなか食事に時間を取れないサラリーマンにぐさっと刺さるキャッチコピーですね。
コスモ石油のテレビCMでお馴染みのキャッチコピー。優しい女性の声が耳に残っています。しかも、このキャッチコピーは「ココロも満タンに、コスモ石油」までセットで覚えている方がほとんどでしょう。
ココロというユーザーに寄り添う言葉で信頼感を与えると同時に、会社名まで覚えてもらえるような魅力的なキャッチコピーです。
大手コンビニチェーン ファミリーマートの基本理念でもあるこのキャッチコピー。2017年に音商標として特許庁に登録されています。文字よりも音のテンポで覚えている方が多いでしょう。
来るたびに楽しい発見があって、新鮮さにあふれたコンビニへ
私たちは、便利で安心できるサービスを通じ、お客さまの気持ちにいちばん近い存在を目指します。
引用元:「ファミリーマート基本理念|会社案内|ファミリーマート」
「コンビニ」と「コンビに」を上手く掛けていて簡単で覚えやすいキャッチコピーです。
今回はキャッチコピーの効果・ポイントについて紹介しました。
キャッチコピーには、消費者に見つけてもらい興味を持ってもらう役割があります。また、キャッチコピーを作る際は、ターゲットユーザーを明確化することを前提に、訴求ポイントを絞ってベネフィットを伝えることが重要です。
これらのポイントを抑えて、消費者の心を動かすキャッチコピーを作ってみてください!
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