コラム

スマートフォン上に浮かび上がる複数の動画サムネイル
動画マーケティング

動画メディアが人気の理由と参考にしたい人気メディア

近年、テクノロジーの進歩により、SNSなどで動画メディアを目にする機会が多くなってきました。また、動画はSNSとの相性が良いことも特徴です。SNSは情報を拡散する能力が非常に高く、高い宣伝効果を生み出すことができます。SNSを利用した相乗効果を狙えるため、いま動画メディアが多くの企業で人気となっています。
しかし、動画メディアと聞いて、 動画メディアってなに? なんでそんなに人気なの? などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、動画メディアが人気の理由や、参考にするべきおすすめのメディアについて詳しくご紹介していきます。動画メディアを作るポイントについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

動画メディアとは

スマートフォンで動画を見る人

動画メディアとは、一言でいうと動画を使ってマーケティングするメディアの形です。紙媒体やWebサイト等で行うマーケティングを、動画を使って行います。

近年、日本のみならず世界中でスマホやタブレットが普及し、いつでもどこでもインターネットに接続することができるようになりました。そのため、『Twitter』や『Facebook』、『Instagram』などのSNSが発展して、若者を中心にSNSユーザーが増えています。

SNSは拡散力が高いのは先に述べましたが、加えて情報量が多いのも特徴です。そのため、SNSでの拡散を狙って動画メディアを利用する企業が増えているのです。

動画メディアはなぜ人気?

黄色い背景に大きな白いはてなマークが置かれている様子

動画メディアを多くの企業が利用しているとご紹介しました。ではなぜ、動画メディアはここまで人気なのでしょうか。

ここでは動画メディアが人気の理由を4つご紹介します。

  • テキストや静止画に比べて伝えられる情報量が多い
  • SNSでの拡散力が高い
  • リアクションを可視化できる
  • 記憶に定着しやすい

それぞれ詳しくみていきましょう。

テキストや静止画に比べて伝えられる情報量が多い

紙媒体やWebページ等のマーケティングと、動画メディアの大きな違いは『動画』を活用しているか、していないかです。動画メディアはその名の通り、動画の特性を活かしています。

動画はテキストや静止画と異なり、目からの情報だけでなく、耳からも情報を伝えることができます。そのため、テキストや静止画では伝わらなかった、現場の『雰囲気』が伝わりやすくなります。

また、動画はテキストを読むのが面倒くさい方や、読んでも理解できない方でも、動画と音声でわかりやすく説明されると理解しやすい場合があります。このように、テキストや静止画より、動画の方が「伝える手段」として優れているといえます。

SNSでの拡散力が高い

動画メディアは多くのSNSで活用されていますが、それはSNSの『拡散力』が高いからです。従来の場合、URLから専用のリンクにアクセスしてもらわないと、ユーザーに知ってもらうことができませんでしたが、現在はSNSでダイレクトに動画を目にしてもらうことができます。

また、動画メディアは複数のSNSに登録して動画を発信しているため、特定のSNSを利用していないユーザーでも、自分の普段利用している使い慣れたSNSで視聴することができます。

このように、複数のSNSに登録している動画メディアを『分散型動画メディア』と呼びます。効率が良いため、多くの動画メディアがこの分散型を採用しています。

リアクションを可視化できる

動画メディアは、動画がどれだけ視聴されたか、どれだけ拡散されたかという数値をSNSごとの機能で確認することができます。

また、SNSにはコメント機能があり、ユーザーの生の声を聞くことができるというメリットもあります。どんな効果があったのかなどを可視化できるため、動画メディアの運用に役立つデータが多く集まります。

SNSによって機能が異なりますが、分散型動画メディアの場合、それぞれのSNSの機能を使いこなすことで効率よくデータを集めることができます。データを集めやすく、試行錯誤がしやすい点も動画メディアの人気につながっています。

記憶に定着しやすい

動画は視覚と聴覚で情報を伝えることができるため、記憶に定着しやすいというメリットもあります。SNSはタイムライン上に多数のコンテンツが秒単位でどんどん更新されていきます。テキストや静止画などの情報の多くは、あまり目に留まらず、すぐに忘れられてしまいます。

しかし動画の場合、そもそも人間は動くものに目が行きやすいと言う性質があるため、目を引きやすいのです。インパクトを与えて目を引きつけることで、記憶の定着にもつながりやすくなります。一度興味を持ってもらえれば、芋づる式にそのほかのコンテンツにも興味を持ってもらうこともできるかもしれません。

このように、動画メディアを利用することで、ただ拡散されるだけでなく、リピートユーザーを作ることにもつながりやすくなるのです。企業が求めているのは、言うまでもなく「一見様よりリピートユーザー」です。動画メディアは、効果的な手段と言えます。

動画メディアを作る際のポイント

人差し指を立てる笑顔の女性

ここからは、実際に動画メディアを作りたいという方に向けて、作る際のポイントについて詳しくご紹介します。動画メディアを実際に作るとなると、難しいと感じる方も多いかもしれません。確かに、動画メディアはマーケティング要素も入るので、簡単には作れません。

ただ、ポイントを押さえることで作りやすくなるので、ここでは5つのポイントをご紹介します。

  • トレンドを盛り込む
  • ターゲットを絞る
  • ジャンルを絞る
  • 正しい情報を伝える
  • クオリティーの高いものを作る

それぞれ詳しくみていきましょう。

トレンドを盛り込む

動画メディアを作ると、動画をSNSで配信することになります。SNSを利用しているユーザーはそれぞれ異なりますが、基本的に20代〜30代の若い年齢層のユーザーが集まっています。若者はトレンドに敏感のため、今流行っているものをコンテンツに盛り込むということも重要なポイントになります。

トレンドは時間が経つと効果が薄くなってしまいますが、短期間での拡散力は絶大です。動画にトレンドを盛り込むことで多くのユーザーに認知してもらうことができるので、できる限りトレンドは盛り込むようにしましょう。

ターゲットを絞る

動画メディアを作る際に、ターゲットを明確にして作成することで、ユーザーのリピート率が高くなるというメリットがあります。リピート率が上がると、継続してメディアにアクセスしてもらうことができます。

SNSでリピート率を上げるということは、「アカウントに登録してもらう」ということです。狙っているターゲットに刺さるコンテンツを作ることで、情報を更新した際も見てもらいやすくなります。

また、ターゲットを明確にすることで、自ずと作成するコンテンツが決まりやすくなります。どんなメッセージを盛り込んだらいいのか、どんな見せ方をするかをターゲットによって考えるという点も重要なポイントになります。

ジャンルを絞る

動画メディアを作る際、動画メディアのコンセプト・ジャンルを絞ることも重要なポイントです。なぜなら、ジャンルがぶれてしまうと、固定のユーザーが集まりづらくなってしまうからです。

「女性ファッションの動画メディアだと思って登録したのに、男性ファンションのコンテンツが多い」となった場合、「女性ファッションを見るために登録したユーザー」の信頼を失い、離れられてしまいます。

ジャンルを絞って動画メディアを作ることで、動画メディア自体の専門性や信頼度も上がりやすくなります。専門性の高い動画メディアはリピートするユーザーが増えやすくなるため、ジャンルはしっかりと絞りましょう。

正しい情報を伝える

SNSで動画メディアの動画を配信すると、拡散力が高く多くの人に見られる可能性があります。動画は情報が伝わりやすいとご紹介しましたが、裏を返せば、間違った情報もダイレクトに伝わってしまう危険性もあるということです。

拡散された動画にあやまった情報が入っているまま拡散されてしまった場合、メディア全体の信頼度が下がってしまう危険性があります。そのため、動画メディアを作る際、正しい情報を伝えられているかどうかが重要なポイントになります。

クオリティーの高いものを作る

人気メディアが人気の理由の一つとして、コンテンツの質が全体的に高いという点が挙げられます。

コンテンツの質が高いというのは、具体的にいうと、

  • 動画の画質・音質がいい
  • 編集が丁寧でしっかりしている

などが挙げられます。

コンテンツの質が低いと、信頼性も低くなりますし、見たいと思ってもらえない可能性があります。動画メディアのコンテンツの質が、全体的に高くなっている中で、質が低いものを作ってしまうと、内容が良くてもそもそも見てもらえなくなる可能性もあります。コンテンツの質を上げると、動画メディア自体の質も上がるので、作る際はクオリティーを意識するのも重要なポイントになります。

人気メディアを紹介

ここでは実際に人気の動画メディアをご紹介します。

ここでご紹介するのは以下の5つのメディアです。

  • C Channel
  • NowThis
  • Bouncy
  • MimiTV
  • kurashiru

それぞれ詳しく見てみましょう。

C Channel(シーチャンネル)

C Channel(シーチャンネル)

C CHANNELは若者の女性をターゲットにした、動画メディアです。スマホの画面に合わせた縦型の動画が豊富なのが特徴で、スマホからアクセスするユーザーにもターゲットを絞っています。女性がすぐに実践できるような内容のコンテンツが豊富にあり、時間も1分程度のものが多く、手軽に視聴できます。

月間再生数は6億回を突破するほどの人気メディアで、『Facebook』や『Instagram』などのSNSにアカウントがあります。若い層の女性というターゲットと、スマホユーザーというターゲットに絞って運用しているため、ターゲットを絞る大切さが参考になるメディアです。

NowThis(ナウディス)

NowThis(ナウディス)

NowThisは海外の動画メディアで、主に1分程度のニュースを1日20~25本あげています。月間8億回の再生回数を突破していて、『Facebook』や『Twitter』『Instagram』など、様々なSNSにアカウントを持っています。また、SNSに動画を多くあげていますが、ホームはありません。

SNSでの動画運用がメインとなっているため、ホームがなくても運用できており、分散型動画メディアの代名詞としても有名な動画メディアとなっています。

Bouncy(バウンシー)

Bouncy(バウンシー)

Bouncyはテクノロジー分野をメインに扱っている動画メディアです。ジャンルを絞って運用されているメディアのため、専門性が高いという特徴があります。

最新のテクノロジーや商品紹介などを丁寧に紹介してくれるため、テクノロジー分野が好きなニッチなユーザーも多いです。また、ニッチなユーザーだけでなく、おすすめのイヤホンが知りたい場合など、テクノロジーに詳しくない方でも楽しめるメディアとなっています。文章や専門的な数値等では伝わらない部分を、動画の特性を活かしてうまく配信されています。

MimiTV

MimiTV

MimiTVは10代後半から20代の女性をターゲットにした、美容系に特化した動画メディアです。メイクやヘアメイクのハウツー動画を多く配信されています。SNSだけでなく、YouTube等の動画視聴サイトにもアカウントがあるため、配信の幅を広げています。動画の長さはバラバラで、30秒程度の手軽に視聴できるものから、ガッツリと視聴したい方には長めの尺の動画も用意されています。女性がすぐ真似しやすいように、細かい部分にも気が向けられ、クオリティーの高いコンテンツが豊富にあります。

Kurashiru(クラシル)

Kurashiru(クラシル)

Kurashiruは料理系の動画メディアです。数々のレシピ動画を配信しているため、あらゆる年齢層をターゲットとしています。料理というジャンルに特化しているメディアのため、料理が好きというユーザーから支持を受けています。

動画で料理のハウツーを学べるので、調理の手順や雰囲気まで伝わりやすく、テキストや静止画で学ぶよりも理解しやすいです。SNSだけでなく、自社アプリでも配信しているため、料理名で検索や、ランキングなどの機能で、活用の幅を広げています。

まとめ

浮かび上がる複数の動画サムネイルと、その一つを指差す人の手

今回の記事では、動画メディアが人気の理由や、参考にするべきおすすめのメディアについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

動画メディアが人気の理由は以下の4つがありました。

  • テキストや静止画に比べて伝えられる情報量が多い
  • SNSでの拡散力が高い
  • リアクションを可視化できる
  • 記憶に定着しやすい

また、実際に動画メディアを作る際のポイントは以下の4つがありました。

  • トレンドを盛り込む
  • ターゲットを絞る
  • ジャンルを絞る
  • 正しい情報を伝える
  • クオリティーの高いものを作る

動画メディアはテクノロジーの進歩とともに発展している、動画を使ったマーケティング手法です。SNSを活用して高い拡散性や手軽さを持っているため、多くの企業が参入しています。

動画メディアを作るためには、人気のメディアからあらゆるマーケティング手法を学ぶ必要があります。まずは人気メディアの動画をチェックしてみてください!

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