YouTubeの視聴者が増えない原因には、どのようなことがあるのでしょうか。5つご紹介します。
どのような視聴者に向けて動画を配信するのかを明確に定めていない場合、発信する内容に統一感がなくなるため視聴者は増えにくくなります。
もし社内でもターゲットとする顧客像にばらつきがあるなら、自社の商品やサービスにおける理想的な顧客像であるペルソナを設定しましょう。
ペルソナは架空の人物ではあるものの、氏名・年齢・性別・居住地・職業・勤務先・年収・家族構成・ライフログ・身体的または性格的特徴・人生のゴール・ライフスタイル・価値観・趣味嗜好・消費行動・情報収集行動などが細かく設定されます。
ペルソナをターゲットにして動画配信を行うと、動画の方針にぶれがなくなるため視聴者を増やしやすくなるのです。
YouTubeチャンネルのコンセプトが曖昧なままだと視聴者を増やすのは難しいでしょう。企業のYouTubeチャンネルにおいてはペルソナが持つ「解決したい課題は何なのか」を考え、その解決策をコンセプトとして設定するのが望ましいと言えます。
また、設定したコンセプトを視聴者に理解してもらうためには、そのYouTubeチャンネルを初めて見た視聴者でも、何をテーマに配信しているチャンネルなのかをホーム画面で理解できるように配慮することが大切です。
具体的にはチャンネルのコンセプトを次の4つで表現することができます。
この4つに、チャンネルで自社が発信したいことが含まれているか、統一感があるかをチェックしてみましょう。
VSEO対策とはVideo Search Engine Optimizationの頭文字を取った言葉で、インターネット動画配信サービスの検索結果で自社の投稿した動画をYouTubeの検索結果において上位表示させるための対策です。検索から流入する新規の視聴者を増やすためには、VSEO対策は必須だと言えます。
YouTubeを運営するGoogleでは検索結果において、ユーザーファーストな動画をYouTubeアルゴリズムに基づいて上位表示させているため、次の3つをVSEO対策として行っておくのが効果的でしょう。
VSEO対策は他にもさまざまな種類の施策があるため、少しずつ勉強して取り入れていく姿勢が大切です。
質の高い動画を量産するのは難しいことですが、あまりにも更新頻度が低いとYouTubeチャンネルの視聴者は増えにくくなってしまいます。
ターゲットとする視聴者の目により多く触れるためにも、一定の更新頻度を維持するように心がけましょう。
YouTubeチャンネルに訪問してくれた視聴者に対し、動画の最後などでチャンネル登録や高評価ボタンのクリックを促さないと、そのまま離脱してしまう可能性が高くなります。
訪問してくれた視聴者に、今後もチャンネル内の動画を回遊して視聴してもらったり更新した際にスムーズに動画を見てもらったりするためにも、視聴者の行動を適切に促すようにしましょう。
YouTubeの視聴者を増やすために把握しておきたい指標の1つに再生回数がありますが、カウント方法などの詳細な仕組みは不正な利用を防止するため明らかにされていません。
YouTubeヘルプの「エンゲージメント指標のカウント方法」という項目で再生回数について触れてはいますが、指標としての精度を高めるために、適正な数値を把握するまでに時間がかかるといったことや複数のデバイスを使用して同じ動画を視聴してもカウントされないことなど、カウント方法についてのごく一部しか記載されていないのです。
そのため、再生回数の仕組みについての情報は通説の域を出ませんが、参考にすることはできるため「カウントされる再生」と「カウントされない再生」について、その内容をご紹介します。
YouTubeの再生回数としてカウントされるといわれているのは次のような場合です。
YouTubeでは動画の再生をIPアドレスで判断しており、視聴者が興味を持って再生した回数が正当な再生回数としてカウントされます。
YouTubeの再生回数としてカウントされないといわれているのは次のような場合です。
YouTubeでは独自のアルゴリズムと照らし合わせて不当な再生を行っていないかを常に検証しているため、もし再生回数が不当と見なされた場合はペナルティとして不正分の再生回数が差し引かれます。
YouTubeの視聴者を増やすための方法を10個ご紹介します。
YouTubeの視聴者を増やすためには、まず動画の更新頻度を上げてみましょう。
YouTubeチャンネル内にたくさんの動画があれば総再生時間が長い動画も出てくる可能性が高まるのですが、この総再生時間によって動画はランク付けされ、総再生時間が長い動画ほど検索結果や関連動画の上位に表示されやすくなります。
今までどのくらいの頻度で更新していたのかを数値化し、それより少し多めの具体的な数値目標を作って更新頻度を管理すると実行しやすくなるでしょう。
また、たくさんの動画を発信することで、チャンネルや動画のどこを改善すればよいのかも具体的に把握できます。
参照元:YouTube Creater Academy「チャンネルのパフォーマンスを把握する」
ある程度動画の本数が増加してきたら、自社のYouTubeチャンネル内の動画を連続再生してもらえるよう再生リストを作成しましょう。再生リストがあることで、視聴者は自分の興味のあるトピックに関する動画をまとめて視聴できます。
YouTubeチャンネル内の動画がその長さのうちどのくらいの時間視聴されているかを計測する視聴者維持率という指標がありますが、この視聴者維持率が高い順に再生リストに動画を設置すると再生リスト内の動画を長く視聴してもらえる可能性が高まるでしょう。
視聴者維持率はYouTubeアナリティクスから次の手順で確認することが可能です。
参照元:YouTubeヘルプ「動画の視聴者維持率を測定する」
自社のYouTube動画の視聴者を増やすためには、多数のターゲット顧客に「チャンネル登録しても見たい」と感じてもらえるような動画を制作する必要があります。
そのためには、まず自社のYouTubeチャンネルにおけるエンゲージメントを表す指標を確認してみましょう。総再生時間・平均再生率・平均視聴時間・視聴者維持率・平均セッション継続時間などを調べて分析し、どの動画やトピックが多くのエンゲージメントを獲得しているのかを把握するのです。
この分析結果を基に視聴者のエンゲージメントが多く得られる動画を制作すれば、チャンネル登録者数の増加につながるでしょう。
人気のあるYouTuberが複数のSNSで動画更新を告知するのを見かけた経験がある人は多いでしょう。自分のターゲットとする視聴者層が利用しているSNSを選択してYouTube動画を宣伝することで、効率よく視聴者を増やすことができます。
2019年に総務省情報通信政策研究所が発表した「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、主なSNSの利用率は次のようになっています。
SNSの種類 | 利用率 |
---|---|
20代 76.1% / 男性 37.5% | |
30代 49.8% | |
20代 63.2% / 女性 42.8% | |
LINE | 20代 98.1% |
この数値は毎年少しずつ変化するため、最新のSNS利用率を把握し自社のターゲットとする年齢層や性別に合わせたSNSを選択して、告知をするのもよい戦略と言えるでしょう。
YouTubeチャンネルを運営していると自社のチャンネルのことばかりに意識がとらわれがちになりますが、競合他社のチャンネルで配信される動画と内容が似通っていた場合、視聴者を効率的に増やすのは難しくなります。
このような事態を避けるためにも、競合他社のチャンネルについてはあらかじめ次のような内容を調べておきましょう。
競合他社のチャンネルについて調査を行った後、適切に分析したデータ結果を今後のチャンネル運営に活かすことが大切です。
サムネイルは動画の顔とも言える存在で動画のクリック率を大きく変化させる要因となるため、YouTubeで視聴者を増やすためには視聴者の注目を集めるサムネイルを準備する必要があります。
YouTubeにただ動画をアップロードするだけでは動画の一部のキャプチャーが切り取られてサムネイル画像として設定されてしまうため、このようなことは避け、カスタムサムネイルを制作しましょう。
カスタムサムネイルは本人確認ができているアカウントのみで使用でき、制作するポイントは次の3つです。
カスタムサムネイルをアップロードする手順は次の通りです。
同じ動画でもBGMや効果音を変えるだけで、まったく印象が変わります。
YouTubeの企画として「ホラーゲームのBGMを明るい印象の音楽や効果音に変更すると、どのように印象が変わるか」といった実験がよく行われているため、このことを体感した経験のある人も多いのではないでしょうか。
BGMや効果音は動画の雰囲気に合ったものを選択し、場面転換時などで切り替えを行うことで視聴者を飽きさせない工夫ができます。
動画の見やすさ・わかりやすさを上げる要素がテロップです。長すぎるテロップや背景と同じ色のテロップは視聴者にとって認識しにくくなるので避けましょう。わかりやすいテロップを作るポイントは次の2つです。
音声オフで視聴される可能性が高ければ書き起こしが好まれ、音声を聴きながら視聴される可能性が高ければ内容の要約が好まれるため、ターゲット顧客のニーズに応じてテロップの内容を変化させることが重要です。
動画の視聴者がYouTubeチャンネルに求めるニーズに、コミュニケーションがあることを忘れてはいけません。
視聴者を増やすためにも、いただいたコメントにはできるだけ丁寧に返信するようにしましょう。返信を小まめに行っているのが別の視聴者の目に触れれば、視聴者を大切にしている姿勢が伝わるため、チャンネル登録者数も増加しやすくなります。
広告やSEO対策と同じようにYouTubeアナリティクスでデータ分析を行い、その結果を基に少しずつ改善を行いながら運用することが大切です。
企業が運営するYouTubeの視聴者を増やすためには、ターゲット顧客のニーズに合ったコンセプトのチャンネルを作り、定期的に動画をアップロードして、こまめにデータ分析をしながら運用していくことが重要だとわかりました。
すぐに結果を出そうとするのではなく、少しずつ改善を重ねて自社のチャンネルを人気チャンネルへと変えていってください。
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