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Vimeoとは?特徴から活用メリットまで基礎から解説!

「Vimeo」という動画配信サービスは聞いたことがありますか?
あまり聞き馴染みのないサービスだと感じる方も多いかもしれませんが
Vimeoは、アメリカの動画配信サービスで、クリエイティブ性の高い動画ばかりが集まるサービスです。
Vimeoは、2015年頃から日本語対応をしたため、まだ国内での認知度は高くないのが現状です。
しかし、クリエイティブな動画制作者にとって
Vimeoは、YouTubeなどの既存の大手サービスと違ったメリットも多いのです。
この記事では、Vimeoの特徴やYouTubeとの違いについて解説していきます。
この記事を読めば、Vimeoの効果的な活用方法などがわかります。ぜひ最後までお読みください。

目次

Vimeo(ビメオ)とは? 

スマートフォンを持って、水平方向のビューでビデオを見ている男の手のクローズアップ画像

Vimeoは、クリエイターを中心に利用されている動画配信プラットフォームです。プロのクリエイターが自身のオリジナル作品を公開しているため、さまざまなジャンルの高クオリティの動画がいつでも視聴できる魅力的なプロットフォームの1つです。

Vimeoの特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

Vimeoの特徴

Vimeo(ビメオ)とは、アメリカの動画配信サイトのことです。「動画配信サイト」と言うとYouTubeやニコニコ動画などが有名ですが、これらの動画配信プラットフォームとは少し異なる部分があります。

Vimeoの特徴は、以下のとおりです。

  • 映像製作者やクリエイターが動画投稿する共有サイトである
  • 動画投稿は無料プランでも可能だが、制限がある
  • 公開設定が細かくでき、クローズドな共有も可能

Vimeoは、YouTubeのように誰でも投稿や視聴可能なオープンなサイトではなく、クオリティの高いクリエイティブ動画や教育コンテンツなどをクローズドなコミュニティで共有し合うといった特徴があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

映像製作者やクリエイターが動画投稿する共有サイトである

Vimeoは映像クリエイターやアーティストに対して、クリエイターの映像作品の作品集や履歴書として利用してもらうことを推奨しています。そのため、規制が厳しく、コピー動画や映像の切り抜きなどの投稿はできません。オリジナルの動画のみ投稿可能となっています。

クオリティが高く、クリエイティビティな動画ばかりが集まるプラットフォームなので、自身を売りたいクリエイターやアーティストにとっては好ましい環境と言えるでしょう。

動画投稿は無料プランでも可能だが、制限がある

先述のとおり、Vimeoは動画の投稿自体は無料プラン( Freeプラン)でも可能ですが、できることに制限があります。お試しで使うような場合には構いませんが、クリエイターのPRや商用目的のために利用されるケースが多いため、各クリエイターは有料で登録をしています。その分、質の高い映像作品が多いので、視聴者側にもメリットは大きいのです。

<Vimeoの料金体系>

料金プラン名 料金/月額 動画数の制限
Starter 年払い:1,200円
月払い:2,000円
月額プラン:1シートあたり月々5本の動画
年間プラン:1シートライセンスあたり年間60本の動画
Standard 2,900円 1シートライセンスあたり年間 120本の動画
Advanced 5,500円 1シートライセンスあたり年間 240本の動画
無制限のライブイベントとウェビナー
Enterprise 非公開 カスタム

一番安いStarterプランは、月々5本の動画投稿しかできません。動画のアップロード頻度が高い場合や動画の時間が長い場合は、Standard以上のプランがおすすめです。また、上記の動画数以外にも、料金プランによってバーチャルイベント・ウェビナーの開催や動画販売の可否など、利用できる機能が異なります。

料金プランごとに利用できる機能については、Vimeoのホームページにてご確認ください。

公開設定が細かくでき、クローズドな共有も可能

Vimeoは視聴者の公開設定が詳細にできるため、クローズドな環境での共有がしやすいという特徴があります。例えば、有料会員向けの限定コンテンツの視聴権限を付与したり取引先の方との一時共有をするなど、さまざまな場面で活用ができます。

Vimeoでは、他の動画配信サービスよりも以下のような詳細な公開設定が可能です。

  • 動画にパスワード設定
  • 任意のアカウントのみの公開設定
  • 任意のドメインのみの公開設定
  • リンクの埋め込みを任意のアカウントのみに設定

これらのことができることで、不特定多数の人に公開されてしまうことや引用されてしまうことを防ぐことができます。

Vimeoのメリット

スマートフォンで動画を見る笑顔の女性

Vimeoは、企業だけでなく個人のマーケティングにおいて活用ができるプラットフォームです。

Vimeoのメリットは、以下の3つです。

  • 広告表示がないため視聴者がストレスなく見られる
  • 動画のダウンロードができる
  • 公開範囲が詳細に設定できるため、クローズドな共有ができる

それぞれ詳しく解説していきます。

広告表示がないため視聴者がストレスなく見られる

Vimeoでは動画の広告表示が一切出ないため、視聴者はクリエイティブな動画をストレスなく見ることができます。Vimeo側は発信者側から料金をもらっているため、広告収入が不要なのです。

高クオリティな動画に広告が出ることで視聴者の離脱率が高くなれば、投稿者にもメリットはありません。動画を収益化したい場合は、Vimeo OTTを利用してサブスクリプションチャンネルを開設するか、Vimeoオンデマンドに登録しましょう。Vimeoオンデマンドの収益化に関しては、後述します。

動画のダウンロードができる

Vimeoでは動画のダウンロードができるため、あらかじめダウンロードをしていれば、Wi-Fi環境がなくても高画質の動画を楽しむことができます。

Vimeoは高画質でクリエイティビティな作品が多いため、容量が重くなりがちです。Wi-Fi環境がないところで通信をしてしまうと、視聴者側の負担が多くなってしまいますが、ダウンロードができることで、視聴者はどこでも動画を楽しむことができるのです。多くの方に視聴してもらえ、いつでも視聴してもらえる点は、長編動画を投稿しているクリエイターの方にとっても大きなメリットになります。

公開範囲が詳細に設定できるのでクローズドな共有ができる

公開範囲の設定ができる点は前述のとおりですが、公開範囲を細かく設定できることで、権限を与えた視聴者のみに視聴権限やリンクの埋め込み設定ができるようにできます。そうすることで、視聴者限定コンテンツの管理や顧客への信頼性の担保ができるようになるのです。

公開制限だけでなく、拡散性をもたせることも可能です。各SNSへの共有機能もあるので、YouTubeなどと同様に、投稿した動画をSNSに拡散することも問題なくできます。また、Google Analyticsと連携すればインサイト分析も可能なので、他の動画配信プラットフォームと比較して足りないものは特にありません。

Vimeoのデメリット

Vimeoは、高品質の動画を特定の視聴者へ拡散や販売する場合に適している動画配信プラットフォームですが、以下のような点はデメリットといえるでしょう。

  • 視聴者数が少なく、拡散しにくい
  • アップロードできる動画数に制限がある

それぞれ詳しく解説していきます。

視聴者数が少なく、拡散しにくい

Vimeoの現時点(2022年10月時点)での利用者数は約1.7億人です。

約10億人の利用者がいるYouTubeと比べると、プラットフォームとしての認知度や利用者数に大きな差があります。そのため、不特定多数の人へ動画の内容を広く拡散したい場合などにはYouTubeよりも不向きといえます。

アップロードできる動画数に制限がある

Vimeoは無料でアップロードできる動画数(総容量)に制限があります。Vimeoを本格的に活用して動画の販売で収入を得たい場合は、一定額を課金したほうがよいでしょう。

Vimeoは、動画配信プラットフォームとして後発のため「無料でより多くの認知を得たい」という目的で使用する場合は、今のところYouTubeを利用するほうが高い効果が期待できるでしょう。

YouTubeとは

YouTubeの再生マーク

YouTubeは、Google社が提供している世界最大の動画配信プラットフォームです。「動画投稿」という文化を世界に根付かせたYouTubeには、最古参のプラットフォームならではの特徴やメリット、デメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

YouTubeの特徴

YouTubeは、クローズドなコミュニティで共有し合うVimeoとは違い、誰でも投稿や視聴が可能なオープンなサイトです。

そのほかのYouTubeの特徴は、以下のとおりです。

  • 総視聴者数が多く、層も幅広い
  • ジャンルが豊富である
  • YouTubeアナリティクスを無料で使用できる

詳しく解説していきます。

総視聴者数が多く、層も幅広い

YouTubeは、その知名度のとおり視聴者数が非常に多く、現在も増加しつづけています。

また、視聴者の年齢層や性別に偏りがありません。若者だけではなく、50〜60年代の視聴者も増加している点は、ほかのSNSの利用者層と比べて特筆すべき違いであるといえるでしょう。

ジャンルが豊富である

先に述べたように、YouTubeが性別や年齢を問わずに支持されている理由の1つに、動画ジャンルが豊富であることが挙げられます。

YouTubeの動画ジャンルは、映画や音楽、ゲーム、ビジネス、エンタメ、家族向け、動物、短編(ショート)など、非常に幅広く多岐にわたります。老若男女に受け入れられるのも納得できるでしょう。

YouTubeアナリティクスを無料で使用できる

YouTubeチャンネルを運用する際、YouTubeアナリティクスを無料で使用できます。YouTubeアナリティクスでは、視聴回数や総再生時間、視聴者の流入経路など、チャンネルや動画のパフォーマンスを確認できるため、人気の投稿動画や視聴者の傾向などを把握・分析できます。

ご自身のチャンネルの成長・改善、YouTube市場の活性化にもつながり、心強いツールであるといえるでしょう。

YouTubeのメリット

YouTubeの最大のメリットは、以下の4つです。

  • 影響力や拡散性がある
  • 検索優位性を得やすい
  • 動画配信に制限がない
  • 広告収入が得られる

それぞれ詳しく解説していきます。

影響力や拡散性がある

YouTubeには約20億人の利用者がいるといわれています。この数字はVimeoの約6倍の数字で、プラットフォーム自体の利用者数は、動画の再生数や認知度向上などに大きな影響があるでしょう。

検索優位性を得やすい

YouTubeはGoogle社が提供している動画配信プラットフォームで利用者数が多いことなどから、Vimeoに比べると検索エンジンにおいて検索優位性を得やすいといわれています。

インターネットで何かを調べる場合、検索エンジンを利用して、調べたいキーワードを検索する方法が一般的です。世界で最も使用されている検索エンジンはGoogleであるといわれており、日本国内におけるGoogleが占めるシェア率は80%以上という調査結果もあります。つまり、Googleの検索結果でどれだけ上位に表示されるかで、コンテンツへの流入数が大きく変わってくるということになるのです。

動画配信に制限がない

YouTubeは誰でも無料で使用できる動画配信プラットフォームですが、1アカウントで配信できる動画数や動画容量などに制限が一切ない点も特徴です。

動画で収入を得たいと考える発信者側にとっては、非常に大きなメリットといえるでしょう。

広告収入が得られる

YouTubeで生計を立てているYouTuberの主な収入源は「広告収入」です。

YouTubeでは、投稿した動画に自動で広告が付けられ、この広告が再生された回数に応じてチャンネル運営者に広告収入が入る仕組みになっています。広告収入を得られるようになるためには一定の条件があるものの、多くのYouTuberがこの広告収入や投げ銭などで生計を立てているといわれています。

YouTubeのデメリット

世界で最も規模の大きい動画配信プラットフォームという点は、YouTubeのメリットでもあり、デメリットでもあります。そのほかにも、YouTubeを利用するうえで注意しておきたいデメリットを紹介していきます。

YouTubeのデメリットは、以下の2つです。

  • 競合他社が多い
  • SEOの知識が必要である

それぞれ解説します。

競合他社が多い

YouTubeは、既に多くの個人・企業に利用されています。余程の独自性がない限り、既に似たジャンル・内容の動画が投稿されていると考えるほうが自然です。

後発の動画を検索上に表示するためには、一定の知識や時間が必要となるでしょう。

SEOの知識が必要である

YouTubeの検索結果は、Googleのアルゴリズムによって判断・表示されています。そのため、動画と親和性の高いキーワードを視聴者が検索した際に自社の動画を検索結果の上位に表示するためには「SEO対策」と呼ばれる施策が必要となります。

SEO対策とは、動画を一定のルールに基づいて投稿することでGoogleのアルゴリズムが視聴者にとって有益と判断され、検索上位に表示されやすくする取り組みのことを指します。Googleのアルゴリズムは日々更新されており、SEO対策は常に最新のアルゴリズムを理解する必要があるため、個人がSEO対策で高い効果を継続することは難しいといわれています。

VimeoとYouTubeの違い

Vimeo

VimeoとYouTubeの違いは、大きく分けて5つあります。

  • 広告表示
  • 収益
  • 拡散力
  • 公開範囲(安全性)
  • 高画質動画

それぞれ詳しく解説していきます。

広告表示

前述のとおり、YouTubeはチャンネル運営が軌道に乗れば、広告の再生に応じて広告収入を得ることができます。それに対して、Vimeoは動画を利用した広告表示自体がないため、広告収入を得ることはできません。

YouTubeでは、広告の挿入箇所や挿入回数などは配信者側で設定することができますが、広告の配信自体は自動で行われるため、チャンネル登録者数や再生数が一定以上見込めるようになると安定した広告収入を得ることができます。

収益

YouTubeとVimeoでは収益化の方法が大きく異なります。YouTubeで生計を立てているYouTuberの収入の多くが「広告収入」であるのに対し、Vimeoでは高品質な動画を「直接販売」することで収益を得る方法が主流です。

収益の仕組みについては、次項で詳しく解説します。

拡散力

YouTubeとVimeoの最大の違いは「利用者数」と「動画配信プラットフォームとしての規模の差」にあります。検索エンジンから流入しやすいという点も合わせると、2つの動画配信プラットフォームでは拡散力に大きなが差があると考えられます。

不特定多数の人へ拡散しやすいYouTube、限定した視聴者に認知したい場合に利用するVimeoと使い分けることが重要です。

公開範囲(安全性)

Vimeoは、動画の視聴に対してパスワードの設定やドメイン指定などの細かい公開設定ができます。

YouTubeは、公開・限定公開・非公開と3つのステータスから選択するため、限定した視聴者に動画を公開する使い方は不向きです。また、YouTubeの限定公開はURLさえ知っていれば誰でも視聴できる状態となるため、セキュリティ管理が必要な動画の配信には少し心配の残る公開方法といえるでしょう。

高画質動画

YouTubeは最大4K画質、Vimeoは最大8K画質と、Vimeoのほうがより高画質の動画投稿に対応しています。このことからも、YouTubeは不特定多数の視聴を想定しているのに対し、Vimeoはクリエイターの利用を想定された動画配信プラットフォームであるといえます。

また、YouTubeでは、最大画質で投稿した動画も再生する際に4Kでの再生が選択できないという不具合も報告されています。

VimeoとYouTubeそれぞれの収益の仕組み

収益のグラフ

動画投稿者にとって、動画配信プラットフォームの収益の仕組みは非常に重要な要素です。VimeoとYouTube、それぞれの収益の仕組みについて詳しく解説していきます。

Vimeoの収益の仕組み

YouTubeと違い、Vimeoは広告収入を得ることができません。

しかし、Vimeoでも「収益」を得ることは可能です。それは、Vimeoオンデマンドを利用することです。Vimeoオンデマンドを利用することで、自分の制作した映像作品を販売やレンタルをすることが可能になるのです。

Vimeoオンデマンドに登録するためにはVimeoのStandardプラン以上に登録する必要があり、最低でも月額2,900円が必要です。また、動画の投稿本数によってはそれ以上のプランに加入する必要があるため、よく検討しましょう。

どれくらいの収益が入るの?

Vimeoオンデマンドで得られる収益は、売り上げの90%です。10%は手数料として引かれてしまいますが、90%が利益になるのは大きいでしょう。

作品の値段相場は500円前後で販売やレンタルになっているケースが多いですが、ジャンルや作品によっては数千円で販売されている作品もあります。利益は90%と高いので、単純計算で5人程度に販売をすれば月額費用の回収は可能です。

販売サポートも充実している

Vimeoオンデマンドでは、投稿者の収益が出るように下記のようなサポートも充実しています。

  • 販売・レンタル・サブスクの柔軟な販売プラン設定
  • 配信地域設定
  • 各モバイルへの設定
  • キャプションや字幕サポート
  • データ分析
  • クラウドファンディングとの連携
  • ファンへのメッセージツール

さまざまなサポート体制があるので、ただ販売をするだけでなく、積極的な販促活動も行えるのです。

YouTubeの収益の仕組みについて

YouTubeの主な収益の方法は、動画再生時に表示される広告から得られる広告収入です。YouTubeでは、運営するYouTubeチャンネルのチャンネル登録者数が1,000人以上、直近12か月の総再生時間が4,000時間以上の条件をクリアすることで、広告表示によって収益が得られる仕組みになっています。

また、2023年にはショート動画に特化したチャンネルも収益化が可能な仕組みが追加されるため、今後さらにYouTubeで広告収入を得るクリエイターが増加すると考えられるでしょう。

【目的別】VimeoとYouTubeの使い分け

指の隙間から覗く女性

ここまで、VimeoとYouTubeの特徴や違いについて解説してきました。ここからは、どういったケースがそれぞれの動画配信プラットフォームが向いているか、具体的な例を挙げながら解説していきます。

Vimeoが向いているケース

Vimeoは、クリエイターの作品公開をして自分の履歴書のように利用することを推奨しています。そのため、以下のようなケースでは動画配信プラットフォームとしてVimeoの利用が適していると考えられます。

  • 自社の動画コンテンツを限定公開する場合
  • 有料教育コンテンツを活用する場合
  • 動画コンテンツを販売する場合

Vimeoが適しているケースの多くは、Vimeoならではの限定公開の仕組みを利用する場合や動画をコンテンツとして直接視聴者に販売する場合などです。それぞれ詳しく解説していきます。

自社の動画コンテンツを限定公開する場合

Vimeoでは、高画質の動画のアップロードや限定ライブストリーミングができることから、自社の動画コンテンツとして限定した視聴者に配信する際に適しています。

YouTubeのような不特定多数の利用者が毎日大量にアップロードするプラットフォームであると、画質が落ちてしまうケースも少なくありません。企業の顧客に対して動画のクオリティの担保をするために、Vimeoを活用しているケースも多いです。

有料教育コンテンツを活用する場合

Vimeoは、有料教育コンテンツのプラットフォームとしても活用されています。

有料の教育コンテンツの場合は、動画の画質クオリティや限定性の確保が重要です。Vimeoのプラットフォームを利用すれば、高画質で限定公開できる環境を整えられます。動画のダウンロードもできるため、視聴者が場所を問わずにEラーニング環境を構築可能です。

動画コンテンツを販売する場合

Vimeoでは、Vimeoオンデマンドを利用すれば動画の販売やレンタルをすることも可能になります。投稿者は動画をアップロードするために料金を支払うことにはなりますが、これにより動画の販売で収益化することが可能になるのです。

クオリティの高い動画が集まるプラットフォームでは、質の低い動画に埋もれてしまうようなことも少ないので、視聴者から選んでもらえる可能性も上がるでしょう。

YouTubeが向いているケース

YouTubeは、誰でも無料で動画投稿や視聴ができる世界最大級の動画配信プラットフォームです。そのため、以下のように不特定多数の視聴者へアプローチする際にはYouTubeが最適といえます。

  • 動画を広く拡散したい場合
  • 検索からの流入を期待する場合
  • 広告収入を得たい場合

それぞれ詳しく解説していきます。

動画を広く拡散したい場合

総利用者数10億人というスケールメリットを活かして、広く認知を得たい場合にはYouTubeの利用が効果的です。

YouTubeを通して一定の認知を得たYouTuberがテレビのバラエティ番組やテレビCMに起用されるなど、認知拡大においてYouTubeが効果的であることは明確でしょう。

検索からの流入を期待する場合

動画を通して多くの人に何かを知ってもらいたい場合、検索エンジンからの新規流入は重要な要素の1つです。

YouTubeは、プラットフォーム自体に一定の検索優位性があるといわれています。そのため、検索ボリュームの多いキーワードと親和性の高い動画コンテンツを配信する場合などはYouTubeが適しているといえるでしょう。

広告収入を得たい場合

YouTubeの収益化は広告収入が中心となります。一定の再生数を超えた動画は継続的に収入を生むため、YouTubeチャンネルの運営は1つのストックビジネスといわれることもあります。

軌道に乗せるまでの苦労は計り知れませんが、安定した広告収入を得ることは、多くの動画投稿者の目的の1つです。そのため、広告収入を得たい場合はYouTubeの方が適しているといえるでしょう。

まとめ

夕日の景色とジンバルを持っている男性

VimeoとYouTube、それぞれのメリット・デメリットや違いについて解説してきました。

Vimeoは、不特定多数の人に向けて認知を広げていく目的ではなく、特定のターゲットや目的に合わせて活用しやすい動画配信プラットフォームです。クオリティの高い動画を投稿するためには料金がかかる場合がありますが、その分YouTubeなどよりも参入障壁が高く、クリエイティブな動画を求める視聴者が集まりやすくなっています。それに対してYouTubeは、世界最大の動画配信プラットフォームであり、拡散性に非常に優れています。競合が多いため、上位表示させるためにはSEO 対策が必要となりますが、無料で動画投稿でき、条件をクリアすることで収益化することもできる点は大きな魅力といえるでしょう。

クリエイターは動画配信の目的を考えて、YouTubeやVimeoなどの動画配信サービスを使い分けると効果的です。ぜひこの記事を参考にして、自分が制作した映像作品を世の中に広めてみてください。

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