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そもそも動画でプロモーションなんてできるの?と思われる方のために、基礎的な知識からご紹介します。
IT技術や通信環境の急速な発展に伴い、2017年の日本国内におけるスマートフォン普及率は75%以上に到達し、ついにパソコンの普及率を追い越しました。 (※)
この「スマホ時代」の到来により、動画はいつでもどこでも視聴できる身近なものへと移り変わり、プロモーション戦略における動画の有効性は一気にランクアップしました。今や、動画プロモーションはマーケティングにおける一般手法として定着しており、多くの企業が動画プロモーションを主要武器として活用、成功事例をつくっています。
※参照:平成30年通信利用動向調査の結果
2020年、インターネット広告やメディア事業などを手がける大手企業「サイバーエージェント」と、市場調査企業「デジタルインファクト」は、共同でプロモーション動画の市場動向調査を行いました。(※)
その調査結果では、2019年におけるプロモーション動画の市場規模が2,592億円であるのに対し、2020年は2,954億円(昨年対比141%)、2021年には3,889億円、2022年には4,833億円、2023年には5,846億円、2024年には6,856億円と、高い水準で成長を継続することが予測されています(2020年10月から12月に調査)。
2020年においては、スマートフォン動画広告の需要は昨年対比114.8%の成長を遂げ、動画広告市場全体の89%に。商品・サービスの認知を目的とした広告のほかに、サービスの販売促進に直結した広告効果が得られるものを増えたとされています。また、自粛などで広告出稿が大幅に抑制された一方で、「お家時間」需要に関わる商品やサービスのプロモーション需要は拡大を続けました。
※参照:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を実施
SNSや音楽配信、ゲームアプリなど、デジタルコンテンツの多様化と市場の拡大に付随して、動画プロモーションのフォーマットや表示方法なども加速度的な進化を遂げています。
動画を使用したプロモーションは、主に以下のような方法が挙げられます。
動画の持つ様々な力を持っています。ここでは、動画をプロモーションに活かす意味について解説します。
動画は、企業がユーザーに伝えたい数多の情報を一瞬にして届ける力を持っています。ある調査によると、1分の動画が視聴者に伝達する情報の量は、英語の文章にして180万語分、Webページにすると3,600ページ分に当たるそうです。
プロモーションの要は訴求力ですが、この動画の特性をうまく活用できれば、直感に近いレベルでユーザーの感情や欲求に訴えかけることが可能となります。
過去に、「気が付いたら昔のCMソングを口ずさんでいた」、「子供の頃に見たCM話で友達と盛り上がった」といった経験をしたことはありませんか?動画は、視覚と聴覚の双方を刺激するメディアであり、それらの刺激が記憶への定着を強めると言われています。
テロップや効果音による抑揚で訴求効果を高めたり、口ずさみやすいオリジナルソングやシンボルカラーの打ち出しで企業イメージを定着させたり……効果的な演出方法は実にさまざまです。見覚えや聞き覚えのある企業や商品には親しみを感じやすいため、購入率も高まることが期待できます。
SNSの普及は、活字離れや短文思考のような「文章」に対する需要の低下を招き、気軽に楽しめる「動画」の市場を加速度的に拡大し、「拡散」という新しいコミュニケーション方法を創出しました。動画を視聴し、魅力を感じたものをシェアするという行為は、今や多くの年齢層で日常的に行われるようになっています。
ユーザーの心を掴む動画広告を提供することが出来れば、このSNSの拡散力によって速く、広く、持続的に波及するプロモーションが期待されます。SNSは巨大な影響力を持つため、動画プロモーションにおいて、もっとも力を入れるべき分野と言えるでしょうです。
動画には高い効果や訴求力があるだけに、使用には注意も必要です。きちんと確認していきましょう。
一言でプロモーションと言っても、その戦略は実に千差万別で、どのような戦略を立てるかによって必要な武器や戦術は大きく異なってきます。確実に成果をあげるには、「何をプロモーションしたいのか」、「なぜ動画を使用するのか」という目的を確実に認識し、戦略の土台部分をしっかりと固める必要があります。
時間や労力、コストを投じて制作した動画が無駄にならぬよう、目的を明確にした上で有効なプロモーション施策について思案しましょう。
「費用をなるべく抑えたい」というのは、すべての担当者の願いですが、費用の安さばかりを注視しすぎると、結果的に損を被ることにもなりかねません。重要なのはコストとパフォーマンスの対比であり、どのような目的においてどれくらいの成果を期待するのかによって、制作にかかるとされる予算の相場や依頼先は異なります。
主な依頼先としては、動画制作会社への外注、クラウドソーシングを活用したフリーランスへの外注、自社での内製化の3つが挙げられます。プロモーション動画においては、質の高さとエンゲージメントの高さは比例関係にあるとされているため、高い成果を期待するのであれば、そのノウハウを極めている動画制作会社への依頼が懸命と言えるでしょう。
SNSなどで、ユーザーとコミュニケーションを取ることを目的としている動画は、画質よりもポスト頻度や瞬発性が重視されるため、その場合は自社での内製や低予算で柔軟な対応を強みとするフリーランスに依頼するのも有効です。
動画プロモーションを成功するためには、動画を適正な長さにおさめることが重要です。なぜなら、動画は長いほど離脱率が高まるからです。情報の量が飽和状態にある現代社会において、人々の所要時間に対するジャッジメントは年々厳しくなっています。
また、SNSによってコンテンツやユーザーの目的意識は異なるため、効果が期待できるとされる長さはそれぞれ異なります。目安として、各主要SNSでは以下のような時間が適切とされています。
5秒、10秒の違いが明暗を分けるのがSNSですが、オウンドメディアにおけるプロモーション動画では、一定の時間をかけて「深く伝える」というスタイルの方が成果が出るようです。これは、オウンドメディアに訪問するユーザーがその企業、その商品に対してすでに高い関心を持っているためです。
業種や商品によって、動画の長さと得られる効果の相関関係は異なりますが、動画マーケティングプラットフォームを提供する「TwentyThree」の調査では、15分以上の動画のエンゲージメント率は50%、45分以上は30%のエンゲージメント率を獲得するとしています。逆に5分以内の動画のエンゲージメント率は30%以下とのこと。
とは言え、動画は長くなるほど制作費用もかさむので、費用と効果のバランスを踏まえたジャッジメントが求められます。SNSは広告を行う場、オウンドメディアは営業を行う場とし、それぞれの視聴者に適した尺内で戦略的にプロモーションを行うことが重要でしょう。
国内外の、プロモーションに動画を使用した成功実例を紹介します。
高級スキンケアブランド「SK-Ⅱ」は製品のプレゼンテーターとして、メイク動画でフォロワー90万人以上を集めている人気YouTuber、佐々木あさひさんを起用し、集客と購入率増を狙ったプロモーション動画で成果を上げています。
アメリカの大手オーラルケアメーカー「DenTeK(デンテック)」による舌ブラシ「Orabrush」のプロモーション動画は、わずか500ドル(約6万円)で制作されたにもかかわらず、2千万回以上も再生されました。このプロモーション動画は、「Orabrush」の売り上げを販売開始から1年で100万ドル(約1億2千万円)まで伸ばし話題を集めました。
自動車会社「メルセデス・ベンツ日本」が、人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」とコラボレーションした広告動画は、話題を集めたことで来店促進に成功したプロモーション事例です。
ダスキンは、自社の「家族介護支援サービス」をアニメーションを用いた動画でプロモーションし、問い合わせ件数を倍に増やすことに成功しています。
それでは、プロモーション動画を制作する際におすすめの会社を紹介します。依頼する際にはぜひ参考にしてください。
「Mチーム」は動画制作の定額依頼し放題サービスを提供している制作会社です。明確な予算内で好きなだけ動画制作を依頼できるという安心感や柔軟性は、多くの疑問や不安を抱える初級者にとってありがたいサービスと言えるでしょう。
また、自社にあった動画の形式や趣向を把握し、プロモーションのコストパフォーマンスを上げるには、試行錯誤と効果検証を重ねる必要があるため、その点においてもメリットがあります。定常的に動画制作を依頼したい方にもお勧めのサービスです。
「Crevo(クレボ)」は、クライアントとクリエイターのマッチングを強みとする動画制作サービス。国内外5,000名のクリエイターの中から、プロジェクトに応じた専属チームをその都度編成するというシステムを採用しています。クライアントの要望や目的を分析し、そのニーズに合ったクリエイターを紹介することで、高い生産性と満足度の獲得を実現しています。
コンセプトや課題に合わせて実写、アニメーション、3Dグラフィックなど、幅広いジャンルから選択することができる上、企画から納品、品質管理までをフルでサポートしてくれる体制も整っています。
動画制作数1万8,000本という豊富な実績を誇る「モバーシャル」は、ハイクオリティな動画制作を得意とする動画制作会社です。 従業員の80%を占めるというクリエイティブチームの他にも、マーケティングのプロやアカウント管理のプロなどのチームも内製されており、企画・撮影・マーケティングや既に保有している動画の最適化まで、トータルでサポートしてくれます。マーケティングに強いプロモーション動画を制作したい方におすすめの会社です。
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「株式会社ワールドは、内閣官房や大阪市といった公的機関からも依頼を受けている動画制作会社で、マーケティング理論や脳科学などを基本にロジカルなアニメーションを構築することを得意としています。CG、3DCG、オリジナルキャラクターを取り入れたプロモーション動画も制作することができます。
動画を利用したプロモーションでは、時間にシビアな視聴者を飽きさせず、商品やサービスの魅力をいかに効果的に伝えることができるかが要となります。明確な目的意識を持った上で、成果を上げる動画の制作方法や打ち出し方法についてしっかりと勘案しましょう。
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