動画制作・編集

マニュアルも動画化しよう!動画マニュアルのメリットや作成方法

マニュアル
動画マニュアルは、紙のマニュアルを動画化したものです。 紙マニュアルでは、細かい部分まで伝えられない、正確に伝わらないといった問題があります。動画マニュアルはこのような問題を解決することができるツールです。 今回は、動画マニュアルを使うメリットや作成方法、参考事例について詳しく説明していきます。

動画マニュアルとは

動画マニュアルイメージ

マニュアルというのは、説明を果たすのが役割です。紙マニュアルが果たしていた『説明』を動画化し、視覚と聴覚に訴えることで理解を促すものです。

紙マニュアルは、視覚のみでマニュアルを確認することになります。また、その視覚で確認できる情報は『文字・記号・イラスト・写真』のみとなるため、動きを確認することはできません。

動きを確認できないということは、得ることができる情報が『点と点』だけになり、点と点をつなぐ部分については想像で補う必要があります。

反対に、動画マニュアルは視覚だけではなく、聴覚でも確認できます。視覚情報には『実写動画・アニメ動画・CG動画』が加わります。

そのため、動画マニュアルでは、一連の流れを『線』で確認できるようになります。紙マニュアルと違い点と点の間を想像する必要はなくなります。

動画マニュアルのメリット

動画マニュアルを見せる女性

動画マニュアルを採用する一番のメリットは、マニュアルを確認するときに『想像』がいらなくなることでしょう。

前述のとおり、紙マニュアルを確認するときは点と点を繋ぐ部分について、想像で補う必要があり、各人によって異なることがあります。想像した部分が異なった場合は、マニュアルで説明するべきことが果たせていない状態になります。各人の想像に委ねられない動画マニュアルは、説明を果たすときに誤解が生じにくくなります。

また、文字だけでは伝えるのが難しい細かい動作や仕様についても、動画であれば伝えやすくなります。

動画マニュアルは紙マニュアルと異なり、全てに目を通してもらいやすいです。紙マニュアルは必要と考えられる部分のみ目を通して、他を流し読みくらいで済ませてしまう人が出てきます。

紙マニュアルと違い、動画マニュアルは最初から最後まで目を通してもらいやすくなっており、マニュアルにより説明が必要なことを漏らすことなく伝えやすい点もメリットになります。

動画マニュアルの種類と活用シーン

業務マニュアル

事業運営する上で、動画マニュアルで説明をすることが有効なシーンは数多くあります。自社の紙マニュアルで運用されているものを、動画マニュアルに置き換えられる部分がないか、確認してみてください。

業務の手順や注意点を動画マニュアル化する

紙マニュアルしかない場合は、合わせて指導係の社員による講習を実施することが多いです。また、業務を行う様子も、実地で披露する必要が生じます。

一方動画マニュアルの場合は、指導係が付きっきりになる必要はなく、動画マニュアルを視聴することで業務手順や注意点を把握することが可能になります。実際に業務を行う様子も実写動画で視聴することが可能なので、実地で披露する必要もなくなります。

商品・サービスの説明書を動画マニュアル化する

自社商品の利用者が目にする説明書を、動画マニュアル化することもできます。特にオンライン上で提供が終了する商品やサービスは、利用者に動画マニュアルを視聴してもらうことが容易なため、有効な活用方法となります。

また、オフラインの実店舗などで提供する商品やサービスについても、動画マニュアルを提供することは可能です。

動画マニュアルをYouTubeにアップロードし、そこに誘導するだけで問題ありません。ただし、オフラインで商品やサービスを提供する場合は、できる限り紙マニュアルも併用したほうが良いでしょう。オフラインで商品やサービスの提供を受ける利用者は、インターネットを利用した動画の視聴習慣を持っていない可能性もあるためです。

なお副次的な効果として、動画マニュアルが自社商品やサービスの広告効果を発揮することがあります。

商品・サービスの説明書を動画マニュアル化するのは、動画マニュアルのメリットである説明に誤解が生じにくいという点が、自社商品・サービスの利用者にも適用されるため満足度向上に繋げることもできます。

動画マニュアル作成の流れ

動画マニュアルの撮影

動画マニュアルには、ここまで説明したように様々なメリットがあります。しかし、動画マニュアルは紙マニュアルとは違い、完成までの工程が複雑かつ煩雑なものとなります。

そこでここでは、動画マニュアルを作成する流れをご紹介していきます。

1:構成を考える

動画マニュアルの作成は、構成を考えることから始まります。構成を考えるときに、最初に決める必要があるのが、誰が動画マニュアルを利用するのかということです。

自社だけではなく、自社商品の利用者などの社外に向けて公開されるものであれば、一定以上の品質となるように構成をしっかりと練る必要があります。

自社内だけで使用するものであれば、会社の規模にもよりますが、品質に多少の妥協は許されるでしょう。また、自社内だけで利用するのであれば、スマートフォンでの視聴は考慮しないなどの判断もできます。

また、動画マニュアルで達成したい目標の設定も重要です。目標を達成するために、どのような構成にすればいいのか、おおまかな流れを書き出してください。

2:台本を作る

構成を考えていくとある程度は動画マニュアルの流れが見えてくるでしょう。次は台本という形で、動画マニュアルの最初から最後までの詳細を台本に落とし込んでいきます。

台本は、テキストをメインにした形にする方法と、絵コンテにしていく方法があります。どちらの方法でもよいのですが、完成形をイメージしやすい絵コンテで台本を作るのをおすすめします。絵コンテのイラストはラフ描きで問題ないですし、上手である必要もありません。ただし動画に入れるテロップや、図表もわかるようにしておく必要があります。

実写動画の場合で、人物が登場する場合はどのような台詞を喋るのか、どのタイミングで喋るのかも確定しておきます。ナレーションも同様に決めておきましょう。

3:撮影の手配をする

台本が完成した後は、撮影に必要なものや場所の手配を行います。スタジオやカメラマン、機材などを借りるのであれば、その予約を行います。

自社で撮影するという場合も、会議室を使うのであれば、当日に使えるように手配しておき、撮影当日に行き当たりばったりで撮影を行うという状態にならないようにしてください。

いずれの場合も、初めての撮影となるため、予定よりも時間がかかることを想定してプラス2時間程度の余裕を持った手配をすると良いでしょう。

また、撮影に関わる人すべてに台本を配布して、当日までに読み込んでもらいます。台詞がある人に演技経験がない場合は、どのような調子で台詞を喋るのか、事前に擦り合わせておくことも必要です。この段階で、台詞を喋ることに難があると考えられる場合は、役割の変更も検討したほうがいいでしょう。

会話をするシーンがある場合は、出演者同士での台本の読み合わせを事前に行うのが望ましいです。

4:撮影する

台本が完成し撮影の手配が完了したら、実際に撮影を行います。

後からの編集を行いやすいように、同じシーンであっても複数回角度を変えて撮影しておくと良いでしょう。

なお、動画をCGなどで制作する場合はパソコンを使った作業のみになり、撮影は行わずに台本を元に動画制作作業を行うことになります。

5:ナレーションを収録する

動画マニュアルは、基本的には聴覚に訴えることができるナレーションも入れることが好ましいです。ナレーション収録も台本に沿って行うことになります。ナレーターとはどのような調子で喋るのかを入念に打ち合わせしておきましょう。

ナレーションを外注に出す場合は、オンラインで依頼できるところもあり、比較的安価に依頼することが可能です。自社社員によるナレーションに不安がある場合は、外注化を検討してください。

6:編集する

動画制作の最後の工程が編集作業です。どんなに良い構成・台本であっても、編集をしっかり行わないと動画の質が下がってしまいます。誰に向けた動画マニュアルなのかを意識して、それに見合う動画に仕上げるようにしてください。

ナレーションに合わせて適宜テロップを入れると、視覚と聴覚の両方に訴えることができてより効果的な動画マニュアルになります。合わせて、音楽や効果音を入れる場合はその選定も行います(台本制作時に行うのも可)。

音楽や効果音については、必ずしも有料の音源を用意する必要はありません。インターネット上には、著作権フリーで利用できる音楽や効果音もありますので、そちらを利用するのがおすすめです。社外に向けて発信する動画マニュアルであれば、音楽や効果音も有料で利用できる質の高いものを利用するのも良いでしょう。

7:レビュー

編集作業が完了したら、制作に関わっていない人にも問題点などがないか確認してもらい、問題点が見つかった場合は編集に手を加えていきます。視聴により問題がなくなれば、動画マニュアルの完成です。

動画マニュアル作成のコツ

動画マニュアル作成のコツを説明する女性

動画マニュアルのコツを実践することで、動画マニュアルの質が変わってきます。

構成・台本制作時のコツ

構成を考えて台本を制作するときは、専門用語や難しい言葉を使わないことを意識してください。

動画マニュアルの目的は『説明すること』であるにも関わらず、動画マニュアルの中で説明されることの意味がわからなければ、その目的を果たすことができません。

言葉の使い方、説明の仕方を平易なものにできるように工夫しましょう。

カメラ撮影のコツ

プロに依頼しないでカメラ撮影するときは、三脚を使うようにしてください。動画の映像が多少でもグラついていると、視聴者の気が散ってしまって動画マニュアルとしての機能が損なわれてしまいます。

責任者を決め、大勢の意見を聞きすぎない

動画マニュアル制作にあたって、周りの意見を参考にすることは重要です。

しかし大勢の人から意見を聞いてしまうと様々な意見が集まるため、集約して動画マニュアルを制作すると芯が通っていないブレたものになる危険性があります。

動画マニュアル制作時は、最終決定を行う責任者やリーダーを決めて、重大なこと以外は任せるようにしてください。周りの意見を参考にするのは大事なのですが、その取捨選択をする人がいるのが重要となります。

参考にしたい動画マニュアル事例

動画マニュアルをどのように活用しているのか、参考事例を紹介します。

任天堂:Nintendo Labo

今回紹介する動画マニュアルの事例は、『Nintendo Labo』で使われたものです。Nintendo Laboは段ボールを組み立ててゲーム機とドッキングすることで遊ぶことができるゲームです。

しかし、そこで使われる段ボールは複雑な形状で、組み立て方も簡単ではなく子どもが紙マニュアルで組み立てを実現するのは難しいものです。

そこで、Nintendo Laboの段ボール組み立てで活用されたのが動画マニュアルになります。Nintendo Laboの段ボール組み立て動画マニュアルは、10歳以上の子どもなら1人でも組み立てができるように工夫されています。単純な再生だけの動画マニュアルではなく、逆再生や動画内の角度を変えるなども簡単にできる工夫されたものでした。

これにより、Nintendo Laboは全国の子どもたちが自分で段ボールを組み立てさせるということを実現させました。

動画マニュアルの活用事例としては、子どもを対象にしているという点、単純な動画ではなく操作もできるようになっているという点で革新的といえます。

無印良品

無印良品は生活に関わる商品が幅広く展開されています。

動画マニュアルなのですが、商品の使い方を日常生活に溶け込ませる形で説明するという形で、一見すると説明をされていると感じさせない工夫がされています。

商品の使い方を細かく説明するのではなく、日常生活のどのようなシーンで、どのように使われているのかをイメージさせることを意図した動画マニュアルということです。日常生活での使い方をイメージ動画のような見せ方で、説明することを行っているため、視聴者に「説明されている」と感じさせない工夫を行っています。

動画マニュアルは、説明を果たすのが役割ですが、説明臭さを薄めることができれば、動画マニュアルが広告効果を発揮することにも繋がるという好例といえます。

おわりに

動画マニュアルについて、まとめると次のようになります。

  • 説明を視覚と聴覚を使って行えるため誤解が生じにくい
  • 動画マニュアルは撮影前の準備と、撮影後の編集作業が大事になる

上記2点は、動画マニュアルのメリットと、それを制作するための大変さを合わせ持ったものになります。

それでも、動画マニュアルを作ることで得られるメリットは大きいです。動画マニュアルを初めて制作するときは、確かに大変なことも多いのですが、そこを乗り越えて得られるメリットをぜひ体験してみてください。

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