コラム

住宅模型を持っているビジネスマンの手 クロー
動画マーケティング

【事例付き】不動産業界で動画を活用するメリットとポイントを事例と一緒にご紹介!

ここ数年、動画市場が急速に拡大しています。
スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の性能が向上したことや、
5G回線の普及によるインターネットの高速・大容量化などが、その主な要因といえるでしょう。
多くのユーザーがいつでもどこでも気軽に動画が視聴できる環境になり
さまざまな業種・業態の企業が自社の情報を発信するツールとして動画に目を向け始めました。
ある企業ではテキストやイラストのみだった広告、ある企業ではWebページにテキストと写真で行っていた
会社案内、採用ページなどのさまざまな情報が動画へと置き換えられています。
最近では、既存の広告を動画へと置き換えるだけでなく
動画ならではの特性を活かして新しいサービスを展開する業界も増えてきました。
なかでも、不動産業界では、建物という立体的な構造を情報として広告に盛り込む必要があることなどから、
情報発信のツールとして動画が積極的に利用されています。
今回は、そんな不動産業界について、動画が活用されるケースやそのメリット、
動画制作におけるポイントなどを徹底解説していきます。

不動産業界で動画が活用されるケース

ソファの前にセットされたカメラ

不動産業界では、さまざまな情報が動画を利用して発信されています。会社紹介や採用動画など、どの業界でも積極的に利用されている動画広告から、動画の特性を活かした物件紹介動画まで、その利用方法は多岐にわたります。

それでは、不動産業界で動画が活用されるケースを1つずつ詳しく見ていきましょう。

採用動画

採用動画とは、採用活動に利用する動画全般のことを指します。自社のWebサイトへの添付や、最近ではSNSを利用して採用動画を拡散するなどの方法を積極的に利用する企業も増えてきています。

採用動画では、社長・社員のインタビューや社内の雰囲気を撮影した内容などを盛り込むケースが多く、よりリアルな情報を求職者に伝えることが可能です。動画を通して求職者が知りたい情報を発信することで、企業と求職者のミスマッチを減らすことにも繋がります。

採用動画は、どういった求職者に、どのタイミングで閲覧されるものかによって盛り込まれる内容が大きく異なる点が特徴です。求職者の興味・関心を引くためには会社の魅力が伝わる会社紹介動画が効果的でしょう。インターンや説明会に参加した既に前向きに入社を検討している求職者に向けては、社長・社員のインタビューや業務風景など、入社後のイメージが具体的になるような動画が効果的と考えられます。どのような場合も、採用動画で高い効果を発揮するためには、ほしい人財のペルソナに合った情報を盛り込むことが重要です。

会社紹介動画

会社紹介動画は、求職者に向けたものや取引先に向けたものなど、会社の魅力や信頼性を伝えることを目的とした動画で、社屋の紹介や業務風景、一押しのサービス・商品の紹介、社員紹介などが中心となります。

動画形式にすることで、情報にメリハリを付けることができ、テキストベースの会社概要と比べると、会社の魅力を視聴者に伝えやすいという点が特徴です。テロップやエフェクトなどで伝えたい情報を強調することで、会社の魅力が伝わりやすくなるでしょう。

物件紹介動画

不動産業界ならではの動画活用方法として、ルームツアーといった物件紹介動画が注目されています。

物件紹介動画は、その名のとおり、売り出す(貸し出す)物件を紹介する動画です。Webページや自社アプリなどと連動して動画を掲載することで、内覧に直接来ることができない見込み客に物件の間取りやロケーションなどを詳しく紹介できます。物件の紹介だけでなく入居者へのインタビューを動画に収めるなど、消費者の購買意欲を高める工夫も重要となります。

住宅購入や不動産投資などのハウツー動画

消費者が知りたい不動産業界に関する情報は企業や物件に関する情報だけとは限りません。中には、不動産の知識が豊富な不動産会社が住宅購入や不動産投資など、消費者が知りたいであろう専門知識を、動画コンテンツで発信するケースも見受けられます。

動画を利用して専門知識を正しく解説することで、消費者に不動産の知識を付けてもらうとともに、知識が豊富な会社として消費者に自社をアピールすることが可能です。不動産業界には一般の消費者が中々学ぶ機会のない専門知識なども多く、こういったハウツー動画もユーザーの需要が高いようです。

不動産業界において動画を活用するメリット

カメラ撮影

動画広告は、多くの情報を短時間で消費者に伝えられる非常に使い勝手の良い広告手法です。不動産業界においても、多くの動画が広告宣伝に利用されるなど、その高い広告効果がうかがえます。

それでは、不動産業界が動画を活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。どの業界でも得られる普遍的なメリットから、不動産業界で特に大きな影響を与えるメリットなど、詳しく解説していきます。

物件の訴求ができる

不動産業界における動画コンテンツの最大のメリットは、物件の詳細な情報を可視化できることにあります。

従来であれば、間取りやロケーションといった物件の詳細を知るためには、実際に現地で内覧をするしか方法がありませんでした。物件の外観から入口、各部屋の間取りなどを内覧と同様の順序で動画に収めることで、視聴者は内覧に来た時と同じ情報を得ることができます。内覧に来る時間がない人や、遠方の物件を探している人など、物件紹介動画を活用したいと考える方は少なくありません。また、物件紹介動画には、晴れた日に動画を撮影することで、コンディションが良い状態の物件を紹介できるというメリットもあります。

このように、物件紹介動画は今、不動産業界で注目されているコンテンツの1つとなっているのです。

独自コンテンツである(他社との差別化ができる)

注目されているコンテンツとはいえ、動画制作のノウハウを持っている不動産会社はそう多くはありません。そのため、いち早く動画コンテンツを取り入れた企業が、ある種の市場優位性をもつことは疑いようがありません。自社物件の内覧予定日よりも前に他社の物件紹介動画を視聴し、より良い物件に出会うということもあり得ない話ではないでしょう。

動画コンテンツは、まだ不動産業界全体では当たり前のコンテンツではないため、しっかりと独自コンテンツとして打ち出すことで高い訴求力が期待できます。また、動画の導入は他社との差別化、自社のブランディング強化に繋がります。

まだ導入していない企業も多い今だからこそ、先陣を切って導入することで他社にはない強みを持つ企業として多くの人に認知される要素の1つとなります。

コスト削減(業務効率化)できる

動画は、一度撮影・編集してしまえば、アピールしたい内容が変わらない限りいつでも何度でも視聴することが可能です。そのため、使い方次第では、1つの動画が多くの見込み顧客を呼び込むセールスマンの代わりになる場合もあります。

不動産の契約に関しては、実際に内覧に来ても成約に繋がらないというケースは、どうしても防ぎようがありません。

ところが、物件紹介動画を利用することで、見込みの薄い顧客からの問い合わせを少なくすることが可能です。一見すると、機会の損失にも感じますが、問い合わせや内覧など従業員の時間を使う業務を動画が請け負ってくれているため、業務効率化に繋がっていると考えることもできます。

その他にも、動画コンテンツの量は会社説明や採用に関わるコストの削減にも繋がります。会社案内や採用活動などは、それまで会社説明会の機会を設けたり、紙媒体の配布を行ったりなどその都度費用が発生したり人手が必要になったりと、手間やコストのかかる業務の1つです。こういった業務も、動画を使ってWebサイトや動画配信サービスで発信することで簡単かつ継続的に行うことが可能になります。

このように、不動産業界においても動画の活用によって得られるメリットは多く、これからさらに動画コンテンツの制作を始める企業が増加することが予想されています。

とはいえ、不動産業界内で動画制作に深い知見があるという企業はあまり多くないのではないでしょうか。今から動画制作を始める不動産業界の担当者に向けて、動画制作の重要なポイントをいくつか紹介していきます。

不動産業界における動画制作のポイント

ノートの上に木製ブロックでポイントの単語

動画は多くの情報を一度に伝えられる使い勝手の良いコンテンツですが、使い方を間違うと、情報量が多すぎて最も伝えたい情報が正しく伝わらないこともあります。不動産業界、特に物件紹介動画において重要となるポイントをいくつか紹介していきます。

物件紹介動画は晴れた日に撮影する

動画全体の明るさは、どの業界でも変わらず重要なポイントです。企業が自社の商品やサービスを紹介する以上、動画のイメージが企業自体のイメージに繋がります。物件紹介動画では、できるだけ晴れた日に撮影し、室内が暗くなりすぎないように意識して撮影しましょう。

撮影時にどうしても暗くなってしまう間取りの場合は、動画編集の際に明るさを調整するのも一つの手法です。

適切な再生時間にする

動画はテキストや写真などの静止画と違い、盛り込む情報量に限りがありません。そのため、動画コンテンツを作る際は、本当に必要な情報のみを厳選した動画を作るように意識することが重要です。

いかに魅力的な物件であっても、再生時間が30分以上あるような動画を視聴する方はそう多くありません。1つの紹介が数分で収まるように不要な情報をそぎ落としていく作業も、魅力的な動画コンテンツを作る上で必要な作業といえます。

動画に最適な長さは、動画の内容によってさまざまです。例えば、ルームツアーのような物件紹介動画であれば8〜20分程度の動画がほとんどです。採用動画の場合、会社説明会のような自社に興味・関心の強い求職者に向けた動画の場合、10分程度でも問題ありませんが、自社Webサイトや動画配信サービスを利用した視聴を想定する場合は、1分から長くても3分程度に抑える方が良いとされています。

このように、どういったシチュエーションでどれくらい興味・関心をもっているユーザーが視聴するか、というところを念頭に置いて、動画の長さを調整するように意識することが重要です。

テロップを利用する

映像だけでなく、音声やBGM、効果音などを合わせて、視覚・聴覚に訴えかけることができる点も動画コンテンツの特徴です。映像とナレーションなどを駆使して情報を伝えることも重要ですが、強調したい部分にテロップを挿入することで訴求力が上がるでしょう。

強調したい箇所にのみテロップを挿入することで、動画にメリハリが生まれ、視聴者が情報を整理しやすい動画になります。ミュート状態でも視聴できるように、ナレーションすべてにテロップを入れる方法も効果的といわれているため、動画の目的やターゲット、視聴が想定される場所や場面などに合わせて使い分けていきましょう。

撮影・編集を工夫する

最近ではスマートフォン1台で撮影した動画を元に編集された動画も増えてきています。スマートフォンのカメラの性能が向上し、十分なクオリティの動画が撮影できるようになったことが大きな要因とされています。動画撮影時のポイントは、スマートフォンやカメラなど機材に関わらず、一本の動画をワンカットで撮影しようとしないことです。

数分の動画制作の場合、十秒から数十秒程度の短い動画を何本も撮影し、トランジションと呼ばれるシーンチェンジのエフェクトなどを活用しながら動画を繋いでいく手法が主流です。ワンカットで撮影した場合、どこかで不具合が発生するとシーンすべてを再撮影する、もしくは、そのシーンすべてが使用できなくなるという恐れがあり、動画撮影が不慣れな人が行う場合、非常に効率が悪くなってしまいます。また、ワンシーンが長くメリハリのない動画は視聴者に飽きられやすく、動画を最後まで視聴されない可能性も高くなります。撮影の難易度を下げることと視聴者の離脱を回避することを考えると、撮影は比較的短い複数のシーンに分割して行う方が無難といえます。

また、スマートフォンで撮影する場合、ジンバルと呼ばれるスマートフォンを固定できるアタッチメントを使用するのも効果的です。ジンバルを使用することで手ブレによる映像の乱れを軽減することができるため、ジンバルの有無で動画のクオリティが大きく変わってくると言っても過言ではありません。

不動産業界の動画活用事例

家の室内を男性が撮影している

不動産業界でも既に多くの企業が動画コンテンツを自社コンテンツとして利用しています。今回は、その中でも比較的多くの企業が利用している物件紹介動画と会社紹介動画の事例を紹介します。[‪

アパートメントラボ -Apartment Labo. / 秘密基地のようなロフト付きデザイナーズ賃貸物件。 1LDKの角部屋で日当たり良き。

2020年4月にYouTubeに投稿された動画で、非常にシンプルな動画構成ながら100万回以上の再生数がある物件紹介動画です。直近に公開された動画も、公開後の数時間で1,000回以上再生されるなど、物件紹介動画の中では注目度の高いYouTubeチャンネルといえます。

Instagramや公式LINEアカウントの運用なども行っており、それぞれのSNSで集客したユーザーを相互に流入させているなど、動画制作のみならず、SNS運用に力を入れている企業です。直近の動画では、テロップを使った解説やシーン毎にタイムスタンプ(YouTubeのチャプター機能のようなもの)を設定するなど、より消費者目線の動画構成となっています。

近鉄不動産株式会社 / 近鉄不動産 会社案内【近鉄不動産公式】

大手不動産会社である近鉄不動産株式会社の会社紹介動画です。近鉄不動産株式会社のYouTube公式チャンネルに投稿されているこの動画は、投稿から半年足らずで1万回以上再生されるなど会社の注目度がうかがえます。

大手ということもあり、立派な社屋や多くの実績などインパクトのある情報が多い分、動画の構成自体はシンプルな作りになっています。企業のブランディングに関わる重要なキーワードなどは目立たせながら、社屋や実績、業務風景など必要な情報のみをまとめたバランスの良い動画ではないでしょうか。

おすすめの動画制作会社

話し合っているビジネスマン

上記のように、大手不動産会社の多くが物件紹介や採用活動における動画の有効活用を始めています。業界全体の実績が増えていくことは、これから参入を検討していく後発の同業者にとってありがたいことでもあります。

新しい業務内容を外注する場合、どこに外注するのが良いのかという問題が必ず浮上します。その問題に対する回答となり得るのが、同業他社との実績、業界関わらずその業務内容全体の実績、外注先企業自体の規模などWebサイトから確認できる情報です。

今回は、外注先を選ぶ情報の1つとして、不動産業界におすすめの動画制作会社をいくつかご紹介します。

Mチーム(MTEAM)

Mチーム

Mチーム(MTEAM)は、当社(株式会社AtoOne)が運営している動画制作サービスです。Mチームでは、ディレクションから撮影・編集・YouTubeやSNSの運営代行までをワンストップで行っている点が特徴で、業種や業界を問わず、さまざまなジャンルの動画制作を請け負っております。

おかげさまで不動産業界の企業様への納品実績も多く、YouTube運営を通して半年で受注金額が9,000万円もアップしたというお声をいただいた不動産業界の企業様もいらっしゃいます。最適な演出、最適な動画時間を提案することで、費用を抑えて高品質の動画を納品させていただいております。ルームツアー、ハウツー動画、ショート動画などなんでもご相談ください。

Webサイトにてご依頼実績なども公開しておりますので、動画制作会社でお悩みの場合は、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

スマホバンク株式会社

スマホバンクのHP画像

スマホバンク株式会社は、スマホグッズの販売からWebコンテンツの制作から動画制作まで幅広い業務を行っている会社です。

今回紹介するのは、不動産業界に特化した「部屋Tube」という動画制作サービスです。「部屋Tube」は、立ち会い不要の物件撮影から動画編集、YouTubeへの投稿・管理までをワンストップで行ってくれるため、物件紹介動画を制作したいと考えている不動産会社にとって非常にありがたいサービスです。撮影は自社で行い、編集から依頼することもできます。常に画面上に間取りと現在地を表示する編集など、シンプルながら視聴者が共感しやすい動画の作りが特徴的です。また、多くの実績がありながら、同業他社と比べても低価格で依頼できる点も同社の特徴の1つです。

とにかく安価で、安心して任せられる動画制作会社を探されている人にはおすすめでしょう。

株式会社エレファントストーン

株式会社エレファントストーンのHP画像

株式会社エレファントストーンは、AIを使った動画制作サービス「ヒトテマ」や、広告運用代行も含めてサポートしている動画制作サービス「OTAKEBI」など、多種多様な領域で活躍している動画制作会社です。

「マンションムービー.COM」は、同社が提供している分譲マンションに特化した動画制作サービスで、分譲マンションにおける販促活動で使用される動画全般の制作を請け負っています。分譲マンションのブランディングのためにWebサイトやギャラリー内で使用する動画、分譲マンションのアクセスなどをわかりやすく伝える周辺環境をまとめた動画など、幅広い内容の動画制作に対応しています。制作費用は35万円からと決して安くない費用ではありますが、大手不動産会社との取引実績も多く、初めての動画制作でも安心して任せられる動画制作会社の1つです。

分譲マンションの動画制作を検討している人は、ぜひ一度同社のサービスについて調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

緑の芝生の上にたくさんの家が置いてある

今回は、動画コンテンツの導入が注目されている不動産業界における動画活用について詳しく解説していきました。

動画コンテンツは、不動産業界においてもさまざまな場面で有効活用できます。もし、まだ導入されていない企業で、これからの導入を検討しているようでしたら、この記事を参考にお問い合わせをされてみてはいかがでしょうか。

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