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YouTubeプレミア公開ってなに?ライブ配信との違いやメリットについてわかりやすく解説!

この記事は、企業のYouTubeチャンネル担当者様に向けて
YouTubeプレミア公開について詳しく解説した記事です。
プレミア公開は非常に魅力的な機能がたくさん備わっているので、
視聴回数の増加・チャンネル登録者数の増加に大いに役立ちます。
また、設定方法は通常動画の手順とほぼ同じで誰でも簡単に利用できるので
ぜひ積極的に活用していきましょう。

YouTubeプレミア公開ってなに?

カメラで動画撮影をしている女性

YouTubeプレミア公開とは、動画を公開する日時を設定できる機能のことです。公開告知やユーザーとのコミュニケーションにより、ライブ前の開演を待つような特別な体験を提供できます。

YouTubeプレミアムとの違いは?

「YouTubeプレミア公開」は「YouTubeプレミアム」と名前が似ているため、同じものだと思っている方が多いですが、内容は異なります。

YouTubeプレミアムは、広告非表示で動画を楽しむことができるサービスです。月額1,180円(税込み)で利用でき、動画をダウンロードしてオフライン環境でも楽しむことができます。特にヘビーユーザーの方におすすめのサービスといえるでしょう。

YouTubeプレミア公開・ライブ配信・通常動画の違いは?

再生マークが表示されたパソコン

YouTubeプレミア公開は、ライブ配信ではなく、すでに完成された動画を公開日時の設定をして公開告知する機能です。つまり、ユーザーがテレビの番組欄を見るような感覚で、公開前に動画のタイトルやサムネイルなどの詳細を確認できます。

通常動画と違う点は、チャット機能が付いているため、公開中にユーザーとリアルタイムで会話ができるところです。公開終了後は通常の動画として残るため、コメントすることもできます。このほか「カウントダウン機能」も付いているため、通知機能をONにしているユーザーに公開予定時間の30分前に通知を届けることができ、公開2分前になるとカウントダウンタイマーが作動します。

通常動画にはない、始まる前の「ワクワク感」や「交流」が特徴といえます。

YouTubeプレミア公開のメリット

スマートフォンで動画撮影している女性

YouTubeプレミア公開のメリットは以下のとおりです。

  • 公開中にチャットが利用できる
  • スーパーチャット機能が利用できる
  • カウントダウン機能が利用できる
  • ユーザーの興味をひくことができる
  • プレミア公開後も動画を視聴できる

それぞれ詳しく解説していきます。

公開中にチャットが利用できる

公開30分前~公開中は、投稿者と視聴者の両者がチャットを利用できます。視聴者(ファン)にとって、投稿者とリアルタイムでコミュニケーションが取れることは大きなメリットといえます。また、投稿者にとっても、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることで、ニーズをくみ取ったりモチベージョンに繋がったりと、さまざまなメリットがあります。

近年は、投稿者・視聴者との「信頼関係」「親近感」の重要性が増してきているので、非常に効果的な集客方法だといえます。

スーパーチャット機能が利用できる

スーパチャット機能とはYouTubeにおける投げ銭のことで、視聴者が投稿者に対してお金を送ることができる機能のことです。略して「スパチャ」とも呼ばれています。「投げ銭機能で収入を得たいけれど、ライブ配信が苦手」という場合は、YouTubeプレミア公開を活用しましょう。スーパーチャットは、最低100円から最大5万円(1日)まで送ることができ、広告収入以外の収入源となります。

視聴者から「金銭」というわかりやすいかたちで応援や感謝の気持ちを伝えてもらうことになるので、必ず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

カウントダウン機能が利用できる

カウントダウン機能も特徴の一つです。カウントダウン機能とは、プレミア公開時間になると投稿者が指定した長さやテーマのカウントダウンタイマーが表示され、終了すると動画が始まるというものです。カウントダウンの時間は1〜5分から選択でき、テーマの種類も豊富のため、公開する動画のイメージに合うテーマを選ぶことができます。

カウントダウンを設定することで、冒頭部分の見逃しを防げるうえ、ライブや映画を観る前のワクワク感を体験できる点はYouTubeプレミア公開の魅力といえるでしょう。

ユーザーの興味をひくことができる

プレミア公開に設定すると、動画のタイトル下に「2022/09/15 18:00にプレミア公開」のようにプレミア公開の日時が表示されます。これによってユーザーの興味をひくことができ、再生回数アップにつなげることができるでしょう。

プレミア公開後も動画を視聴できる

プレミア公開が終了した動画は、そのまま通常動画として公開されます。プレミア公開中のチャット内容もそのまま残るので、リアルタイムで視聴できなかったユーザーが、あとから動画と一緒にチャットを確認できる点はメリットといえるでしょう。

YouTubeプレミア公開する際のポイント

スマートフォンで動画撮影している女性

YouTubeプレミア公開する際のポイントについて「公開前」「公開中」「公開後」の3段階に分けて解説していきます。

公開前

視聴者がよく利用する時間帯に公開時間を設定することがポイントです。

プレミア公開のメリットである「リアルタイムのコミュニケーション」「スーパーチャット」「カウントダウン」などは、公開中に動画を視聴しないと利用できません。視聴者に存分に楽しんでもらうためには、自社チャンネルの視聴者がYouTubeに多くアクセスしている時間帯に公開時間を合わせましょう。

視聴者のアクセス状況を確認するには「YouTubeアナリティクス」を活用する方法がおすすめです。

YouTubeアナリティクスとは

YouTube公式ツールのYouTubeアナリティクスは、自社のチャンネルに関するデータを確認できるツールで、主に以下のデータを確認できます。

  • ユーザーの属性
  • 視聴回数
  • 視聴者維持率
  • 総再生時間
  • エンゲージメント
  • サムネイルのクリック率
  • 視聴者がアクセスしている時間帯
  • チャンネル登録者数

YouTubeアナリティクスはYouTube公式ツールであることから、正確なデータ計測が可能です。動画ごとに期間を設定して比較もできるので、過去と現在のユーザー属性・視聴時間・再生回数の変化を確認できます。

無料で利用でき、効率的に集客を行っていくうえで必要なデータを細かく分析できるため必ず活用しましょう。

公開中

公開中は視聴者と積極的にコミュニケーションを取ることがポイントです。

プレミア公開を視聴してくれる方は自社チャンネルや商品・サービスに関心が高い方が多いため、チャット機能を活用して貴重な時間を割いて参加していただく視聴者に感謝の気持ちを伝えましょう。また、質問や感想が投稿された際には一つひとつ丁寧に返信することが大切です。

公開後

公開後はコメントに返信することがポイントです。

プレミア公開が終了するとチャット機能は使えなくなりますが、コメント欄は利用できます。視聴者からコメントにて質問があれば、迅速に返信することを心がけましょう。一人ひとりに対して丁寧な対応を心がけることで「信頼関係」が構築されていき、結果として集客・売上向上に繋がっていきます。

YouTubeプレミア公開の設定方法

YouTubeの再生マーク

YouTubeプレミア公開の設定方法は以下のとおりです。

  • チャンネルのあるアカウントでログインし、トップページの右上にあるビデオカメラのアイコンをクリックし「動画をアップロード」を選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • アップロード画面に移行するので、アップロードしたいファイルをドラッグ&ドロップ、もしくはファイルを選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • 動画が読み込まれると詳細設定の画面に移行するので、タイトルや説明、サムネイルなどの必要情報を入力し、画面右下の「次へ」を選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • 動画の要素画面に移行するので、終了画面の追加やカードの追加設定を行い「次へ」を選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • 著作権のチェック画面に移行します。著作権のチェックは自動で行われるので、特に操作は必要ありません。問題が検出されなければ「次へ」を選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • 公開設定の画面に移行するので「スケジュールを設定」を選択し「プレミア公開として設定する」にチェックを入れます。
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • カウントダウンを設定する場合は「+プレミア公開の設定」をクリックし、カウントダウンテーマとカウントダウンの長さを選択のうえ「保存」を選択します。
YouTubeプレミア公開の設定画面
YouTubeプレミア公開の設定画面
  • 画面右下の「スケジュール設定」を選択すれば完了です。
YouTubeプレミア公開の設定画面

通常動画を投稿するときとほぼ同じ手順のため、特に難しいことはなく、誰でも簡単にできます。

YouTubeプレミア公開する際の注意点

ビックリマークの吹き出しを持っている

YouTubeプレミア公開する際の注意点は以下の4つです。

  • 早送りやスピードの調整ができない
  • スマホからプレミア公開の設定はできない
  • 通常公開した動画をプレミア公開に変更はできない
  • 登録者数が少ない場合は効果が薄い
  • プレミア公開機能を多用しない
  • 炎上に気をつける

それぞれ詳しく解説していきます。

早送りや再生速度の調整ができない

公開中、視聴者は早送りや再生速度の調整ができません。そのため、動画の内容が間延びしている部分が多かったり、ダラダラと解説していたりすると視聴者にストレスを与えてしまい離脱に繋がります。

「早送りや再生速度の調整ができない」ということを念頭に動画を制作しましょう。

スマホからプレミア公開の設定はできない

スマホ版のYouTubeアプリからプレミア公開の設定はできません。ただし、プレミア公開された動画の視聴はスマホやタブレットでも可能です。

通常公開した動画をプレミア公開に変更はできない

通常公開した動画を、あとからプレミア公開に変更することはできません。どうしても変更したい場合は、投稿した動画を削除した後にプレミア公開として再度アップロードする必要があります。

チャンネル登録者数が少ない場合は効果が薄い

プレミア公開は、チャンネル登録者の人数に関わらず、パソコン環境があるユーザーであれば誰でも設定できます。

ただし、チャンネル登録者数が少ない状態でプレミア公開しても、チャットが盛り上がることもなく宣伝効果は薄いといえます。盛り上がりに欠けるプレミア公開は、逆にイメージダウンに繋がる恐れもあるので、チャンネル登録者数が少なくアクティブな視聴者が少ない状態の場合は通常動画として投稿することをおすすめします。

明確な基準はありませんが、ある程度チャンネル登録者数が増え、プレミア公開が盛り上がりそうだと判断してからでもプレミア公開の活用は遅くありません。

プレミア公開機能を多用しない

プレミア公開はユーザーに特別感を提供できるおすすめの機能ですが、多用は厳禁です。多用すると特別感がなくなってしまい、視聴者に飽きられてしまいます。

新商品の発表や新CMの発表など、特別なイベントの際に利用するようにしましょう。

炎上に気をつける

プレミア公開に限ったことではありませんが、動画を制作・投稿する際は、必ず炎上のリスクを考慮しましょう。近年は、さまざまな企業が動画を活用した情報発信を行っていますが、なかには動画が炎上してしまい、企業イメージを損ねてしまうケースもあります。

炎上を防ぐための方法は以下の3つです。

  • チェック体制を整える
  • 教育体制を整える
  • 炎上事例を把握する

それぞれ詳しく解説していきます。

チェック体制を整える

動画を投稿する前に複数人に内容を確認してもらうことで、炎上のリスクを軽減できます。

確認作業は人的リソースを割くことになりますが、リソースを割いてでも投稿する動画のコンプライアンスを確認することが大切です。一度炎上してしまうと、SNSなどで瞬く間に拡散されてしまい、取り返しのつかない事態になるケースも十分考えられます。

動画マーケティングは非常に効果の高い施策の一つですが、リスクのある施策だということも認識しておきましょう。

教育体制を整える

動画やSNSに関するコンプライアンスマニュアルを作成し、教育体制を整えることも大切です。

コンプライアンスは「法令遵守」と呼ばれていますが、守るべきは法令だけではありません。差別・ハラスメントなど「モラル」を守ることも重要です。モラルの欠如した動画はすぐに炎上動画として取り上げられるので、コンプライアンスに関する教育体制を整えましょう。

炎上事例を把握する

どういった動画が炎上しやすいのか、炎上事例を参考にすることが大切です。

企業の炎上事例としては「誤解を招く発言・表現」が問題となるケースが多いです。「視聴者からどのように解釈されるのか」という視点をもって、制作・チェックしましょう。

YouTubeプレミア公開の活用事例

パソコンを操作する男女

企業での活用事例としては、新規事業・新商品・新CMの発表の場として活用すると効果的です。

動画を見たユーザーが魅力的に感じれば、SNSやブログなどで拡散してもらえるので、より多くのユーザーに認知してもらえます。また、ユーザーの反応をもとに今後のマーケティング戦略の立案にも活かせるでしょう。

まとめ

ビジネスマンとひらめき

この記事では、YouTubeプレミア公開の概要から始まり、メリットや注意点などを詳しく解説してきました。プレミア公開は誰でも簡単に利用でき、新商品や新CMの宣伝として非常に有効な手段なので、ぜひ積極的に活用していきましょう。

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