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オンライン配信に必要な機材や費用をご紹介します!

オンライン配信は、かつては個人の趣味やインターネット版のテレビという位置づけだったものの、
昨今ではビジネスの現場でも注目されるビジネスツールになりました。
おそらく、本記事をお読みのみなさんもオンライン配信を使ったビジネスに興味があるのではないでしょうか。
できれば、自分あるいは自社でもやってみたいと考えているはずです。
そこで本記事では、オンライン配信の概要や必要な機材などを解説していきます。
オンライン配信について網羅しているので、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン配信とは?ウェビナーとはどう違う?

ライブ配信している多くの人

まず、オンライン配信の概要について解説します。

オンライン配信とは、一般的にインターネットを介して生の映像を届けることをいいます。たとえば、昨今ではスポーツ中継や著名人の会見をインターネットで見ることができます。これらはすべてオンライン配信と呼ばれる形式です。また、各種SNSやアプリを使った一般人の生配信もオンライン配信の一つといえます。

昨今ではビジネスツールとしてのオンライン配信も目立ってきました。リモートワークの増加から、打ち合わせや会議をオンラインチャットなどを通じて行うものです。大学や塾の講義もインターネットで配信するなど、教育の現場でも活用されています。もはや生活のあらゆる面で必要不可欠なのがオンライン配信という仕組みです。

ウェビナーとの違い

なかにはオンライン配信とウェビナーを混同している人もいます。

ウェビナーとはインターネット、つまりウェブ上で行われるセミナーのことです。そのため、ウェビナーとはあくまでもオンライン配信を使ったサービスのひとつであり、オンライン配信=ウェビナーではないことに注意してください。

オンライン配信をする前に準備すべきこと

カメラの前にいるスーツを着た男性

ここからは具体的にオンライン配信をする方法を説明していきます。

まずは事前準備についてです。オンライン配信は手軽に行えるものですが、準備を怠るとトラブルが多くなります。スムーズに配信を行うには、次の4つの準備を行ってください。

  • オンライン配信をする目的
  • 予算計画
  • 場所の確保
  • アーカイブの取り扱いを決める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

オンライン配信をする目的

まず最も大事なのは、オンライン配信をする目的を決めることです。

ビジネス目的で行うのであれば自社のどういった事業のために行うのか、しっかり考えましょう。たとえば、広報のために集客や事業の宣伝を目的とするのか、オンライン配信そのものを使って事業を起こすのか、個人・法人問わず長期的な目線で計画を立てることが重要です。

よくある失敗例としては、なんとなく流行っているからやろうとすることです。目的もなくオンライン配信を行っても中身が伴わず、無駄な経費がかかるだけでしょう。また、目的がなければ長続きしません。オンライン配信のプラットフォーム大手であるYouTubeには、多くのオンライン配信用のチャンネルが作られています。

しかし、配信を数回行っただけで放置してあるチャンネルも多数あるのが実情です。オンライン配信で何らかの成功を形にするには、長く続けていくことを前提に計画を立てましょう。

予算計画

次に重要なのは、オンライン配信に使える予算の設定です。個人が自宅で自由に配信するのであれば別ですが、ビジネスレベルで通用するクオリティの配信を行うには、大きな予算が必要です。

予算が必要になるケースは、単純に人件費や機材への投資が挙げられます。機材は安価で済ますと、満足のいくクオリティにするのは難しいため、予算には余裕を持たせておきたいものです。

とくに高画質で配信をしたいと考えている人は、カメラに使う予算を考えましょう。いわゆるフルHDや4K画質で配信できるカメラとなると、安くても数十万は必要です。同時に高画質映像の送受信に耐えられる高速ネット回線費用が毎月の固定費としてかかります。

求める配信のクオリティに対して、どれだけの費用がかかるのか事前に下調べを行っておきましょう。

場所と人材の確保

予算が決まったら、撮影場所について考えましょう。撮影場所は自社のオフィスが使えるなら問題ありませんが、配信内容や環境によってはスタジオなどを借りる必要があります。

とくに周辺環境が騒がしく、配信に雑音が乗ってしまうようであれば、静かに撮影できる場所の確保が必要です。レンタルオフィスやスタジオなど、機材の設置スペースがあり、インターネットが使える場所を用意しましょう。

そしてもう一つ大事なのが、人材の確保です。オンライン配信では専用機材についての知識が必要となります。もし自分では機材の扱いができないとなれば、代わりにセッティングを行ってくれる人材が必要です。もし、機材についての知識を持っている人材がいなければ、外部のプロに委託することも考えましょう。

アーカイブの取り扱いを決める

最後にオンライン配信のアーカイブの取り扱いを決めましょう。オンライン配信を行えるwebサービスは基本的に配信内容のアーカイブ、つまり録画を残せるようになっています。その録画の公開期間や公開範囲を事前に決めておきましょう。

とくにセミナーなどの場合、視聴者からお金を得て配信することも多いはずです。有料の内容をいつまでも公開しておくと、視聴者は次第に価値を感じられなくなり、離れていってしまいます。アーカイブの取り扱いはじっくり考えて決めるようにしましょう。

オンライン配信に必要な機材

デスクに置かれたノートPCとカメラとスマホとメモ帳

オンライン配信の計画が整ったところで、次に必要なのは当然機材です。オンライン配信で必須といえる機材は主に次の3つです。

  • パソコン
  • マイク
  • カメラ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パソコン

まず、最低限必要となるのはパソコンです。オンライン配信はインターネットを経由する都合上、必ずプロットフォームを使うためのパソコンが必要です。iPhoneなどのスマホやタブレットでもいいですが、他の機材を繋げられないデメリットがあります。管理のしやすさでいえば、やはりパソコンが必須です。

さらにパソコンなら何でもいいわけではなく、最低限の性能を持った機種が必要です。とくにパソコンの画面上に映した資料なども同時に配信するのであれば、中~上位の性能を持った機種が必要です。予算があるのであれば、最初から高性能なパソコンを用意しておくといいでしょう。後からクオリティの高い配信内容に変えたいときにも対応しやすくなります。

マイク

次に必要となるのはマイクです。基本的にオンライン配信はパソコンとマイクさえあれば、配信することが可能です。ただ、配信のクオリティを上げるためにはマイク選びが重要となります。

次の表は一般的に使われるマイクの種類と性能を比較したものです。

マイクの種類ダイナミックコンデンサヘッドホンカメラ内蔵型
集音性××
指向性××
コスパ×

基本的にマイクの性能は、集音性と指向性が重要です。集音性とは文字通り、音をどれだけ集められるかの指標です。

上記の表ではコンデンサマイクが最も集音性が高くなっています。複数人での会話を届ける場合などに使われます。ただ、音を拾いやすい反面、雑音が入りやすいデメリットがあります。

一人が単独で会話をするのであれば、指向性の高いダイナミックマイクがおすすめです。ダイナミックマイクとは、カラオケなどで使われるマイクといえばわかりやすいでしょう。音を特定の方向から拾うため、ノイズが入りにくいメリットがあります。

指向性という意味ではヘッドホン付属のマイクもいいですが、装着したときの見栄えなどが課題です。カメラ内蔵型マイクはカメラを買うだけで済むため、コスパはいいですが性能面には期待できません。

配信の目的や内容に合わせて、自分が納得のいくマイクを選んでみてください。

カメラ

最後にカメラです。カメラはいわゆる顔出し配信をするために必要な機材です。オンライン配信で使われるカメラは主に以下の2つです。

  • Webカメラ
  • ビデオカメラ

Webカメラはパソコンに接続できる簡易カメラです。お手軽な反面、画質や撮影範囲においてはあまり期待できません。自宅で一人で配信するといったときに使うといったイメージです。

ビデオカメラは高価ですが、ノートパソコンと一緒に持ち運べば、どこでも高画質な配信ができるメリットがあります。また、画角を調整すれば、複数人が映る形で配信することもカンタンです。

どちらも一長一短あるので、マイクと同じく企画の内容に合ったものを選んでみてください。

オンライン配信の方法 

女性がカメラで撮影されている

では、実際にオンライン配信を開始する手順を見ていきましょう。ここではオンライン配信の代表的なプラットフォームであるYouTubeLiveでの手順を例に説明します。

1.YouTubeのホーム画面から「ライブ配信を開始」を押す

YouTubeのホーム画面

まずはYouTubeのホーム画面に行きましょう。右上にビデオカメラのようなマークがあります。そのマークを押すと、画像のように「ライブ配信を開始」という項目が表示されるので、押してください。

2.アカウントを有効にする

YouTubeのホーム画面から初めてオンライン配信をする際に表示される画面

初めてオンライン配信をする場合は、画像のように「ライブ配信は現在ご利用いただけません」の表示が出ます。その場合は下部の「有効にする」を押しましょう。

YouTubeのホーム画面からアカウントを有効にした画面

すると、画像のような画面に切り替わり、電場番号の確認を求められます。説明文に従って登録を済ませましょう。

3.正式登録が完了したら設定を終えて配信開始

YouTubeのホーム画面からアカウントを有効にして正式登録が完了した時の表示画面

電話番号が認証されると、画像のような画面に切り替わります。認証後、24時間経過しないと配信が行えない点には注意しましょう。24時間経過したら、あとはカメラの設定などを行えば、いつでも配信が行えるようになります。

オンライン配信をするときの注意点

黄色い背景に「!」マークの吹き出し

オンライン配信は生の映像を届ける都合上、トラブルが起きやすいものです。トラブルが起きても慌てないように、次の注意点を守るようにしてください。

テスト配信をしておく

まず、本番を始める前に必ずテスト配信をしておきましょう。テスト配信の段階で、配信が正常に行われるかどうかをチェックします。

主にチェックするポイントは次の3つです。

  • 音声とノイズ
  • 画質
  • 回線の影響

テスト配信では、音声が正しく聞こえているか・ノイズが入っていないかを確認しましょう。音声が聞こえないときは、マイクが正常に作動していない可能性が高いです。マイクの回線がしっかり繋がっているかなどを調べてみましょう。

次に、映像の画質を見てみましょう。性能を満たしたカメラを使っているのにも関わらず、異常に画質が悪いときは回線速度が足りていないことが多いです。無線WiFiを使っているなら、有線にしてみるなど工夫してみましょう。

また、回線速度が足りていないと、映像が飛び飛びになったり、音声より映像が遅れて流れるといった症状が出ます。回線による影響が強く出ているときは、高速回線を新規に契約するなど、環境を1から改めてください。

予備の機材を用意しておく

次は機材にトラブルが生じたときのために、予備の機材を用意しておきましょう。オンライン配信では、機材が不意にトラブルを起こすのは珍しくありません。代わりの機材がないと、配信が長時間中断してしまう事故になるので気をつけてください。

特にマイクとネット回線は必ず予備を用意しておきましょう。マイクは故障してしまうと音声を届けられなくなるため、視聴者とコミュニケーションを取りづらくなります。安価なものでいいので、いつでも使えるマイクを1つ余分に持っておきましょう。また、ネット回線自体が途切れると、配信そのものが中断してしまいます。すぐに復帰して事情を説明するためには、あらかじめ予備のWiFiを持っておくと安心です。

オンライン配信ができるサービス3選

パソコンとグラフなどのアイコン

オンライン配信の環境が整ったら、いよいよ本番の開始です。ここではオンライン配信ができるおすすめサービスを3つ紹介していきます。

YouTube Live

オンライン配信における最大手のサービスです。不特定多数の人に見てもらいやすいメリットがあります。チャンネル加入者が増えれば、収益化しやすいのも特徴です。配信した内容は後に編集して動画として公開することもできます。配信の重要な部分だけを繰り返し見て欲しいときに便利です。

デメリットとしては、競合が多数いることが考えられます。事前に告知などを行わないと、人を集められないことが多いです。もしYouTubeLiveで配信を行うのであれば、TwitterなどのSNSと併用して告知活動を行うといいでしょう。

ZOOM

ZOOMは個人から法人まで幅広く使われるサービスです。オンライン配信を特定の人に限定公開したいときに向いています。

たとえば、社内へ向けた配信や会員限定配信などはZOOMを使うといいでしょう。ZOOMであれば知名度もあるため、視聴者もすでにZOOMの使用経験がある場合が多いです。操作方法のレクチャーをする手間が省けるので、手軽に始めることができます。少人数向けのセミナーなどは、ZOOMを使ってみてください。

Facebook LIVE

Facebook LIVEは、SNS大手のFacebookが提供する生配信サービスです。Facebookのフォロワーに向けて配信を行うことができます。

Facebookはビジネスで使われることも多いSNSなので、セミナーなどを行うのに向いています。配信はPCとスマホどちらでも視聴できるため、急なゲリラ配信を行ってもフォロワーは場所を選ばずに視聴ができます。

まとめ

カメラの前で撮影する男性

オンライン配信の概要や必要な機材を解説してきました。オンライン配信は個人の趣味を超えて、ビジネスレベルで活躍するツールです。新たな事業展開や広報活動にはもはや欠かせない存在といっても過言ではありません。

ぜひ、本記事を参考にオンライン配信を始めてみてください。慣れてくれば、オンライン配信を使った新たなアイデアが次々に湧いてくるはずです。

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