動画マーケティング

【2021】効果的に動画を拡散させる方法を徹底解説!

PCを操作する人といいねやコメントやカメラのアイコン
自社で売りたい商品やサービスのプロモーション動画を作成したので
YouTubeなどのプラットフォームを活用して多数のターゲット顧客に見てもらいたいけれど
どのようにして拡散すれば良いのかよくわからないと悩んでいる人はいませんか?
この記事では、効果的に動画を拡散させる方法について詳しく解説します。

動画マーケティングにおける「拡散」の重要性

赤いハートを中心に複数の人が繋がっている

拡散性の高い動画はバイラル動画と呼ばれ、「ウィルスのように拡散性が高い」という意味を持つ英語のViralから名付けられました。

バイラル動画には次のような特徴があります。

  1. 短時間でもターゲット顧客にとってインパクトが強い
  2. 共感性が高い内容である
  3. オリジナリティがある
  4. 真似をしたくなるような内容である
  5. 発信元のイメージとギャップのある内容である

バイラル動画の特徴に共通するのは、ターゲット顧客の感情を動かし共感に繋がっているということです。

SNSを頻繁に活用するターゲット顧客の行動を表した消費者行動モデル=SIPSでは、

  • Sympathize(共感する)
  • Identify(確認する)
  • Participate(参加する)
  • Share&Spread(共有・拡散する)

という循環を経てターゲット顧客の母数が増えていき、さらなる購買行動を生み出します。

これらのことからバイラル動画はターゲット顧客にとって、SIPSの最初の段階であるSympathize(共感する)を効率よく引き起こすことができるツールであるとわかります。

このように、動画がたくさん拡散すればするほど新たな購買行動に繋がる可能性は高くなるので、動画マーケティングにおいて拡散は重要視されているのです。

動画を拡散させるために押さえておくべきポイント

ノートの上にPOINTと書かれたブロック

動画を効率よく拡散させるために押さえておきたいポイントを5つご紹介します。

ターゲットを明確にする

動画マーケティングを行うと言っても、各プラットフォームやSNSのユーザーに闇雲に拡散させたのでは成果に繋がりません。自社の売りたい商品やサービスをどのようなターゲット顧客に購入してほしいのかを明確にし、そのターゲット顧客に向けて制作した動画を拡散することが重要です。

もし社内でターゲット顧客像がはっきりとしない場合は、ペルソナを作成してみましょう。ペルソナとは実際の顧客や見込み客などのデータを基に作成される理想的な顧客像で、架空の人物ではありますが非常にリアルな顧客モデルのため、関係者に共有するとターゲット顧客がどのような感じ方や考え方をするのかが想像しやすくなります。

どのプラットフォームで拡散させるかを考える

ターゲットが明確になったら、次にそのターゲット顧客が多く使用しているプラットフォームやSNSはどれかを考え、優先順位を決めて拡散させるのが良いでしょう。

各プラットフォームやSNSのユーザー層についての情報を表にまとめてみました。

プラットフォーム・SNSの種類  月間アクティブユーザー数 ユーザーの男女比 利用の多い年代   情報発信や発言を積極的に行っている人の割合
YouTube 6,500万人 5:5 40代
Facebook 2,600万人 6:4 40代~50代 5.3%
Instagram 3,300万人 4:6 20代と30代 3.9%
Twitter 4,500万人 5:5 20代と40代 7.7%
LINE 8,200万人 5:5 40代と50代 17.0%

例えば20代~30代向けのファッション小物を売りたいとすれば、Instagramへの動画拡散を積極的に行う方法を採用すると成果が上がりやすいと予想できます。

参照元:株式会社ガイアックス「主要SNSユーザー数データ資料」【2020年3月更新】
参照元:総務省「平成30年版 情報通信白書」

広告・セールス色を抑えた内容の動画とする

2020年にマイボイスコム株式会社が行った第3回「インターネット広告に関するアンケート調査」の結果では、20%以上の人が「YouTube等の動画サイトのスキップできない動画広告」を不快に感じているということがわかりました。

また、インターネット広告を見たユーザーがとる最も多い行動は「広告を閉じた」で37.1%を占めます。この結果から、ユーザーは動画広告の視聴を強制されるのに不快感を持ち、広告だと認識すると見ない場合が多いことがわかります。

これらのことから動画をたくさんの人に拡散してもらうためには、不快感をもたれず広告だと認識しにくいよう、広告・セールス色をできる限り薄める方法を考えてみることが大切です。

スマホファーストを意識する

2021年3月からGoogleがモバイルファーストインデックス(検索順位を決めるための評価基準をスマホサイトとしていること)を開始したように、マーケティングにおいてスマホファーストを意識することはますます重要になってきています。

また、総務省が2020年に発表した「令和2年版 情報通信白書」では、インターネット利用端末のうちPCが50.4%であるのに対し、スマホは63.3%となっています。このように、スマホファーストが重要視される背景には、ユーザーがインターネットを活用するデバイスがPCからスマホへと移行してきていることが挙げられます。

VSEO対策を施す

動画を拡散してもらう最初のきっかけを作るためには、ユーザーに効率良く検索してたどり着いてもらえるよう「VSEO対策」を施すのも大切です。

VSEO対策とはVideo Search Engine Optimizationの頭文字を取った略称で、インターネット動画配信サービスの検索結果で自分の投稿した動画を上位表示させるための対策を指します。

VSEO対策にはさまざまな方法がありますが、ポイントを3つご紹介します。

  • 検索キーワードは動画の内容とずれがなく競合が多すぎないものを選ぶこと
  • 検索キーワードをタイトル・説明文・タグに含めること
  • カスタムサムネイルを使用すること

VSEO対策は、SEO対策と同じくGoogleのアルゴリズムによって対策方法が変化するため、最新の対策について定期的に情報収集するのを忘れないようにしましょう。

効果的な動画の拡散方法

スマホと複数の色の人のアイコン

YouTubeなどのプラットフォームやSNSなどで効果的に動画を拡散する方法を4つご紹介します。

Webメディアに掲載してもらう

動画公開を最新ニュースとしてWebメディアに取り上げてもらうことです。商品やサービスのリリースと同様に企業ニュースとしてプレスリリースを作成し、動画の内容と親和性の高いメディアへと配信することで記事として掲載してもらえるよう働きかけるのです。

プレスリリースを送付するメリットは、内容をある程度プレスリリースに基づいてコントロールできることだと言えます。

Webメディアには次のような種類があります。

  • 最新のニュースを配信するニュース系Webメディア
  • 話題のバイラル動画や最新動画情報を配信する動画系Webメディア
  • 業界紙や雑誌と連動する専門・業界系メディア

動画の目的に合わせて選択することで、より掲載されやすくなるので慎重に選びましょう。

また、確実にWebメディアに掲載するなら、費用を支払って記事化してもらうPR記事の利用を検討するのも良いでしょう。Webメディアに掲載されることで動画に込めた想いや制作秘話も含めて発信できるため、よりユーザーに共感されやすくなります。

インフルエンサーに拡散してもらう

SNSで多くのフォロワー数を持つインフルエンサーに動画を拡散してもらうのも効果的です。この方法の場合、そのインフルエンサーからの2次拡散も狙えるのが特徴的と言えるでしょう。

インフルエンサーはそのフォロワー数に応じて5種類に分類されるのでそれぞれの特徴を表にまとめてみました。

インフルエンサーの種類 目安となるフォロワー数 特徴
メガインフルエンサー 100万人以上 知名度が高く、非常にたくさんのユーザーにリーチできる
ミドルインフルエンサー 10万人~100万人未満 特定の専門ジャンルを持ち多くのユーザーにリーチできるので、インフルエンサーマーケティングにおいて一番費用対効果が高いとされる
マイクロインフルエンサー  1万人~10万人未満 ミドルインフルエンサーより幅の狭い専門ジャンルを持ち、特定のカテゴリやコミュニティへの影響力が高い
ナノインフルエンサー 1,000人~1万人未満 ニッチな層へのアピール力が高く、コミュニティと信頼関係が出来ているためPR効果が高い
ライトインフルエンサー 1,000人前後 一般人より少しフォロワーが多いインフルエンサー

インフルエンサーを起用する際はどのくらい動画を拡散したいのかを考えておく必要があるのがわかります。

インフルエンサーに動画を拡散してもらうためには事前の契約やコストがかかりますが、動画のターゲット層とファン層が一致するインフルエンサーを起用することで、より拡散効果を高めることができるでしょう。

広告の出稿

広告を利用して動画を拡散する方法です。YouTube・Facebook・Instagram・Twitter・LINEには、それぞれ動画広告を出稿することができます。

動画広告を活用する際確認しておきたいことは次の2つです。

①使用できる動画の仕様

動画広告で使用できるファイル形式・サイズ・長さ・解像度・アスペクト比などのことを指します。各プラットフォームやSNSのヘルプに最新情報が掲載されるので、一度目を通しておくことをおすすめします。

②認知度アップやコンバージョンなど、目的に合う動画広告はどのようなものか

例えば、広告色を強く押し出したくない場合はFacebook広告のフィード広告、早めにコンバージョンへと繋げたいならInstagramのストーリーズ広告など、それぞれの媒体で目的に応じて望ましい広告の種類は異なります。

各プラットフォームやSNSのヘルプで、目的に応じた動画広告の種類を確認しておきましょう。

自社アカウントを運用して動画を宣伝・拡散する

ターゲット顧客の多いプラットフォームやSNSで自社アカウントを開設し、そのアカウントを運用して動画を宣伝・拡散する方法です。

費用をかけずに拡散することが可能ですが、それなりのフォロワー数を獲得するまでには時間と工数がかかるため、長期計画で運用・改善を行い拡散力を高めていきたい場合におすすめです。

SNSの活用方法

4人がスマホを操作している

SNS別に動画を拡散するのに効果的な方法をご紹介します。

Twitter

Twitterはテキストでやり取りするSNSというイメージが強いので、逆に動画に注目が集まりやすいのが特徴的です。

ツイートに動画のURLを載せるだけで動画のサムネイル画像をタイムラインに流すことができるので、拡散されやすい環境が整えられていると言えるでしょう。

日本語では140文字という制限はありますが、ターゲット顧客の興味を惹くことのできるテキストを作成し、動画を視聴してみたいと思わせる工夫が大切です。

Facebook

Facebookアカウントを作成する際はユーザーがプロフィールを詳細に登録するので、精密なターゲティングをして動画を配信できるのが特徴的です。

Facebookの文字数制限は63206文字なのでテキストを作成しやすいのですが、冗長な内容ではユーザーは離脱してしまうため、ポイントを押さえた動画内容の説明をすると拡散されやすくなるでしょう。

Instagram

Instagramは画像のイメージが強いSNSなので、あまり動画を使用する機能はないと思い込みがちですが、実は動画投稿・視聴専用のプラットフォームである「IGTV」を2018年6月にリリースするなど意外と動画機能の実装にも力を注いでいるのです。

まだ認知度が低いので他のSNSほどの拡散力は見込めませんが、IGTVを使用すれば最長15分の長尺動画を投稿できたり、インスタライブを行えば最長4時間の配信ができたりするので、商品やサービスを詳細に説明したい場合に用いるのが効果的と言えるのではないでしょうか。

LINE

LINEではタイムライン上に動画をアップロードする活用方法が一般的ですが、LINE公式アカウントを開設すればメッセージ送信機能を使用する際に動画を添付して配信することが可能です。

また「リッチビデオメッセージ」という機能を用いると、動画を見た後のターゲット顧客を指定したURLに誘導することもできます。拡散だけではなくコンバージョンを目的として動画を配信する場合に利用すると効果的でしょう。

まとめ

女性二人がスマートフォンを操作している

拡散性の高い動画はバイラル動画と呼ばれますが、ターゲット顧客に動画を見て共感してもらい、たくさんの人に拡散してもらうことによって更なる購買行動を生み出すというサイクルを作るためには、バイラル動画を制作し拡散することが重要だとわかりました。

自社の商品やサービスのターゲット層を明確にして、それに合ったプラットフォームやSNSを選んで拡散させるとメッセージが届きやすくなるでしょう。

この記事を参考にして、ぜひ動画の拡散を積極的に行ってみてください。

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