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スーツを着た1人を背景に、PC上の4人が会話をしている
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リモート面接(オンライン面接)を行う際の注意点とマナーをご紹介

皆さんはリモート面接(オンライン面接)という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
最近では求人募集をかける企業側にとって、このリモート面接に対応しているかどうかが
1つのステータスになりつつあるとも言われています。
今回はそんなリモート面接について、
その定義から増加傾向にある理由・注意点や失敗しない準備の仕方などを徹底解説します。
これからリモート面接に臨む人も、
リモート面接を始めようと考えている企業の採用担当者の人にも必見の内容です。

リモート面接(オンライン面接)とは?

スーツを着て紙を後ろに結んだ女性がPCの前で面接に臨んでいる

リモート面接とは、採用面接を行う企業の人事担当者と求人に応募している求職者が直接対面せずに遠隔で面接を行う方法のことを指します。

人事担当者と求職者が対面することなく採用活動が行えるため、企業側・求職者側双方にとって非常に効率の良い面接方法として注目されています。

日本には古くから『顔を突き合わせてみないとわからない』といった風習が根強く、リモート面接による生産性の向上には一定の理解は得られつつも、なかなか普及しない面接方法でもありました。

今リモート面接(オンライン面接)が増えている?

複数ある上向きの矢印の1つをスーツを着た人が触っている

従来は本社が採用地から遠方にあり、採用地付近に在住の求職者と本社勤務の人事担当者をつなぐ際などに仕方なく利用される面接方法でした。

文書の電子化やオンライン会議・テレワークなど多くの企業が業務のリモート化に取り組む中、企業にとって必要不可欠な採用活動においても効率化を図ったのがこのリモート面接です。

このように生産性向上の意味合いでリモート面接は注目されていましたが、最近では別の事情でリモート面接を導入する企業が増えています。

2020年に世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症の影響で、日本では全国に緊急事態宣言が発令されました。リモート面接が多くの企業で導入されるようになったのは、この緊急事態宣言が大きな要因と言われています。

企業の人事や経理・総務といった内勤の社員がテレワークになったことと、他府県で行われる面接に求職者が参加できないといった事態が頻発したことから、リモート面接が導入されていきました。

求職者にとってリモート面接可の企業は、不測の事態にも迅速に対応する企業・リモート面接不可の企業は古くからの慣習に囚われている企業、というイメージが付いたことも急速な普及を後押ししたと考えられます。

リモート面接(オンライン面接)をする際の注意点とマナー

緑の背景に赤い拡声器からATTENTION PLEASEの吹き出しが出ている

リモート面接は自宅で参加することも多いため、会社を訪問する従来の面接に比べて気が緩みがちになるものです。自分が思っている以上に差が出てしまうので、自宅でリモート面接に参加する場合は、いつも以上に気を引き締めて面接に参加するよう心掛けましょう。

今回はそんなリモート面接に参加する際に特に注意する点についていくつかご紹介します。

服装

リモート面接はWi-Fi環境とPCが必要になることが多いため、ほとんどの場合、応募者側は自宅から参加することになります。

自宅から参加するとは言え、通常の面接と同じく服装には注意を払う必要があります。一般的には、スーツやジャケット・スラックスなどビジネスシーンに相応しい服装で面接に臨みましょう。

アパレル業界など服装自由の企業もありますが、判断が付かない場合は、相手に失礼のないようビジネスカジュアルを意識した服装が無難です。

目線

リモート面接では、ほとんどの場合、PCを利用して画面越しに面接官と対峙することになります。

ふだんPCでの通話に慣れている人でも相手の画面にどのように映っているかは常に気を付ける必要があります。

画面に映る映像は相手側のPCのカメラから撮影されています。PC内臓のカメラはPC画面上部に取り付けられていることが多いため、面接官の話に集中するあまり画面の中央に視線を集中させると、相手には少し俯きがちに映ることがあります。

慣れないうちは画面中央ではなくカメラに視線を合わせて、画面はぼんやりと視界に入る程度を意識すると良いでしょう。また、リモート面接を始める前に予め自分のPCのどの位置にカメラが付いているかを確認しておくことも重要です。

背景

直接企業に訪問せずに遠隔で行うリモート面接ですが、自宅から参加する場合が大半でしょう。

その際、自分の背景に映り込むものに関しては注意が必要です。理由があって移動できないもの以外は、可能な限り白い壁などを背景にして、不要なものが映り込まないようにすることが望ましいです。

PC環境

リモート面接では、多くの企業がWEB会議用のアプリを利用しています。

人気アプリでのリモート面接には、面接に備えてわざわざアプリを準備しなくても良いというメリットがある反面、すでに使用している場合はふだん使いの設定になっているというデメリットもあります。

ZoomやSkypeなど既に利用したことのあるアプリの場合、アイコンやIDなどが面接に相応しいかどうか、事前に確認する必要があります。

面接中に不要な情報が入らないように、面接の当日はリモート面接に使用するアプリ以外の通知設定をOFFにしておきましょう。LINEやTwitterなど、通知を音で知らせるアプリには特に注意が必要です。

トラブル対応

リモート面接では、従来の面接では起こりえない様々なトラブルが起こる可能性があります。事前のチェックを欠かさずに行ったとしても、当日の回線状況で声が聞こえなかったり、面接の途中で回線やアプリが落ちて退出してしまったりと、突発的なトラブルも少なくありません。

このようなトラブルは、入社後にクライアントとの対話時にも起こり得るものとして、トラブルにどのように対応する人材か、企業側から見られているケースがあります。トラブルに備えて、事前に回線をつなぎ直す方法や退出してしまったルームに戻る方法などはしっかり確認しておくことが重要です。

もしこのようなトラブルが起こった場合は、焦らず落ち着いて、すぐに復帰できないようであれば担当者に電話やメールなどで直ちに連絡しましょう。その際、余裕があれば現在の状況(どれくらいで復帰できそうかなど)も詳しく伝えると良いです。

面接時にこのようなトラブルが起こった場合は、面接終了時にトラブルで迷惑をかけてしまったことと、対応してもらったことに対するお詫びやお礼を一言添えましょう。

マナー

前述したような注意点を意識して面接を受けたとしても、直接対峙していないからといって緊張感がなかったりマナーに欠けていると、受かる面接も受かりません。

基本的には通常面接と同様、開始時・終了時の一礼や、元気よくハキハキと話す、相槌を打つ、などをしっかり心掛ける必要があります。なかでも相手の話に対するリアクションは普段より少しオーバー気味でないと伝わりにくいので注意が必要です。

集団面接の場合、一つずつ声に出してリアクションできないことも多いため、大袈裟に相槌を打つなどして相手の話を聞き、理解していることが面接官に伝わる動きを心掛けましょう。

リモート面接(オンライン面接)で準備する物と参加する方法

男性と女性の2人がデスクの上に置いてある紙に書き込んでいる

従来の面接は、企業へ直接訪問し自分の身一つで面接官と対峙するため、ほとんどの求職者は事前の準備を入念に行います。

リモート面接の場合、自分のテリトリーかつ目の前にはネットに繋がったPCがありますので、いつもより事前準備を怠ってしまうケースが見受けられます。

面接官にはその場の付け焼刃的な返答は簡単に見破られてしまうものです。ましてや面接中にインターネットを使って企業のWEBサイトなど情報収集を行うなどはもってのほかです。

可能な限りPC画面には面接官以外何も映っていない状態にし、集中して面接に参加しましょう。

ここからは、リモート面接に必要な物や準備しておくべきことについて、ご紹介します。

PC(スマートフォン)

リモート面接で準備するものとして一番重要なのはPC(スマートフォン)です。企業によってはスマートフォンでの参加も可能ですが、画面を安定させることが難しい場合はPCで参加するほうが望ましいです。

多くの企業がWEB会議用のアプリを利用して面接を行うため、インターネットに接続でき、かつ、指定のアプリが使用できるものであれば基本的には問題ありません。

インターネット回線

今ではほとんどの家庭にWi-Fi環境がある時代ですので、「準備をする」という感覚は少ないかもしれません。WEB会議用のアプリ程度であれば、特に回線速度などを気にする必要はありませんが、定期的に回線不良になるようなものは望ましくありません。

ワイヤレス接続が安定しない環境の場合は事前に有線接続ができるように設定しておきましょう。自宅の回線が常に不安定でそのほかの場所の選択肢もない場合は、事前に担当者にその旨を伝えておき、可能であれば不具合が起きた時の対処方法も聞いておくことをおすすめします。

応募書類一式

リモート面接の場合でも、応募書類は既に企業へ送付済みかと思いますが、念のため手元に応募書類のコピーを準備しておくと良いでしょう。

従来の面接でも手元の応募書類を見ながら面接を受けることはありませんので、できるだけ書類に記載した内容は覚えておくほうが良いですが、いざという時に手元に書類があるのとないのとでは返答にかかる時間や内容に大きな差が生まれます。なかには書類をPC上に保存しているという人もいるかもしれませんが、これはあまりおすすめしません。

面接中にマウスやタッチパネルを操作していると、面接に集中していないような印象を与えることがあります。面接官にはこちらの画面は見えていませんので、面接に関する内容でも面接官の指示以外ではPC操作は可能な限り控えましょう。

メモとペン

上記と同様の理由から、面接参加時のメモをPC上で行うことも避けたほうが無難です。

一部の企業(IT系のベンチャー企業など)では、ペーパーレスな対応と評価されるケースもあるかもしれませんが、PC操作を行っていると多くの場合、面接に集中していないと判断されてしまいます。通常の面接同様、メモとペンを傍らに置き、必要な情報はあとでPCでまとめるなどしましょう。

アプリのインストール

リモート面接は、ほとんどの場合WEB会議アプリで行われます。アプリによって細かい仕様は違いますが、WEB会議アプリの多くはインストールと簡単な初期設定で使用できるようになっています。

当日までに応募企業指定のアプリをインストール・初期設定を行い、通話に問題がないか確認をしておきます。当日は、企業から送られてくる指定のURLやルームIDを入力し、面接開始の5分前にはルームに入室し、待機しておくようにしましょう。

リモート面接(オンライン面接)を成功させるには

2つに分かれて矢印が設置されている道で後ろ姿の男性が困っている

リモート面接は、直接対峙する面接より読み取れる情報が多いとも言われています。面接官は一人ひとりの表情をじっくり見ることができるため、目線やリアクションなどは常に意識しておく必要があります。

また、リモート面接で面接官に与える印象は面接に参加する環境に左右されてしまいます。可能な限り雑音の少ない明るい場所で不要なものが映り込まないよう意識して、参加する場所を選びましょう。

ノートPCを使って参加する場合、肩より下にあるテーブルに置くとどうしても俯きがちになってしまいます。そのため安定した台をPCの下に置き、目線より少し高い位置にPCを置くこともコツの1つです。

可能であれば強すぎない光をPCの後ろからあてることで全体的に明るくなるため、表情を伝えやすく印象アップにも繋がります。事前の準備を行い、環境を整えて、万全の態勢でリモート面接に参加し、前向きな姿勢を担当者にアピールしていきましょう。

まとめ

木目を背景に様々なグラフが並び真ん中に「ARE YOU READY?」と描かれたコーヒーカップがある

今回は導入企業が増えつつあるリモート面接について解説しました。

従来の面接とは違う部分も多く、応募者にとっては意識することが増えるため苦手意識のある人も少なくないかと思います。

面接で大事なのは応募先の企業に対して前向きな姿勢をしっかり示すことですので、注意する点などいくつか紹介しましたが、基本を忘れず、元気で明るく面接に臨むことが最も大切です。

この記事をきっかけに、苦手意識を克服して、前向きにリモート面接に参加できる人が少しでも増えてくだされば幸いです。

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