コラム

日没時に街の上空を飛んでいるドローンのシルエット
動画制作・編集

ドローン空撮とは?動画がもっとかっこよくなる!

YouTubeやInstagramなどの普及で一般の人が撮影した動画を公開することが当たり前になり、動画撮影や動画編集を趣味として始める人も急増していると言われています。
そんな中、ドローンを利用した空撮は、通常のカメラを使用した映像とは一味違う魅力的な映像が取れるツールとしてプロ・アマ問わず人気のガジェットの一つです。最近ではテレビマンの間でも広く利用されており、今では屋外ロケを行うバラエティ番組では必須のツールとなっています。
今回は、そんなドローンでの空撮をこれから始めようと思っている人に向けて、「ドローンとは?」といったところから必要な資格や注意すべき法律まで、徹底的に解説していきます。

ドローン空撮とは?

青空を飛ぶドローン

ドローン空撮とは、ローターと呼ばれるプロペラによって飛行する小型飛行機を利用して、上空から動画や写真を撮影することを指します。

少し前までは、空撮と言えばヘリコプターなどを利用して撮影する必要があったため、特定の業者しか行えない特殊な撮影方法とされていました。しかし現在では、ある条件下では無資格でも比較的安価なドローンを使用して空撮が行えるようになったため、空撮自体が非常に身近なものになりました。

ドローンはローター(プロペラ)の数で分類される

空撮に利用するドローンは搭載されているローター(プロペラ)の数で大まかに区別されており、ローターの数が多いほど安定した飛行が可能とされています。ローターが3枚搭載されているドローンをトライコプター、4枚のものをクアッドコプター、6枚をヘキサコプター、8枚をオクトコプターと呼び、ある程度長時間の空撮を想定する場合、ローターが4枚以上搭載されているものがおすすめです。

ドローン飛行には、周波数によって一部資格が必要

ドローンの購入は誰でも可能ですが、無資格で飛行が可能なドローンは限定されているので注意が必要です。ドローンは手元のコントローラーやスマートフォンと無線で通信し操作するものがほとんどです。この無線通信に利用されている周波数によって一部資格が必要になるドローンがあります。

無資格でもOKなトイドローン

一般的に、総重量200g以下のトイドローンと呼ばれるもののほとんどは無資格で飛行可能な周波数2.4GHzを利用されています。

資格が必要なタイプのドローン

農薬の散布などに利用される大型の産業用ドローンや、FPVという一人称でリアルタイムな映像が受信可能な機能が搭載されているレース用ドローンなどでは、一部資格が必要な周波数が利用されているものがあります。そのため、少し大型のドローン購入を検討している人は注意が必要です。

主に産業用ドローンで使用されている5.7GHzの周波数を利用しているドローンは『第三級陸上特殊無線技士』という資格が必要です。レース用ドローンは産業ドローンとは違い5.8GHzの周波数が利用されていることが多く、このタイプのドローンを飛行させる場合は『第四級アマチュア無線技士』という資格が必要です。

どちらも年に数回実施されている誰でも受験可能な国家試験ですが、特段の事情がない限り初心者の人には、2.4GHzの周波数を利用している無資格でも飛行が可能なドローンがおすすめです。

ドローン空撮を活用できるシーン

カメラを搭載して飛ぶドローン

ドローン空撮は、通常撮影が難しい上空からの撮影が可能なため、趣味での動画撮影やビジネスシーンなど様々なシーンで活用されています。

ドローン空撮を活用できるシーン ~ビジネスシーンでの利用~

ドローンを利用することでカメラマンでは撮影が難しい場所やアングルでの撮影が可能になります。そのためドローン空撮は、ビジネスシーンでも非常に重宝されています。

クレーンなどの重機がなくても上空からの撮影ができるので、サッカーやラグビーなどのフィールドスポーツでは俯瞰の映像をリアルタイムで視聴するため、ドローン空撮は日常的に使用されています。俯瞰での映像は大人数が参加するイベントでの撮影にも適しており、ウェディングやパーティーではイベント全体の賑わいを表現しやすいなど、一味違った映像が撮影できると注目されています。

また最近では、気軽に地上から上空へ引きの映像が撮れるため、バラエティ番組の屋外ロケなどでも多用されています。

その他、有人では撮影が難しい建築現場や被災地での空撮などでもドローンは積極的に活用されています。

ドローン空撮を活用できるシーン ~ビジネスシーン以外での利用~

ビジネスシーンでも多く活用されているドローンですが、200g未満であれば無資格での飛行・撮影が可能なことは先に説明しました。そのため、レジャーや観光といったシーンでも多くの人に利用されています。ドローンは、通常のカメラでは撮影できない魅力的な映像が撮れるので、他の投稿者と差別化ができると、YouTuberなど一部の動画投稿者から注目されています。

ドローン空撮は許可がいる?

OKサインを出す女性

ドローンの飛行には「小型無人機等飛行禁止法」と「航空法」という法律が関わってきます。小型無人機等飛行禁止法は国の重要施設や空港、大会会場などの敷地内を含む周囲およそ300mの上空での飛行を禁止する法律です。ドローンが一般に普及し始めたころ、首相官邸の屋上でドローンが発見され、2015年の同法律が施行されました。

また、総重量200g以上のドローンには小型無人機等飛行禁止法に加え、航空法も適用されますので飛行に際して一定の制限がかかってきます。

2021年2月現在では、200g未満のドローンは航空法の規制対象外なため、小型無人機等飛行禁止法で定められた地域以外では、基本的には無資格・無許可での飛行が可能です。なお、昨年12月に国土交通省より航空法に関する今後の規制強化が発表され、2022年には100g以上のドローンを航空法の規制対象とする方針が発表されています。これからも法律・条令などの変更は考えられるため、ドローンの購入を検討している人は購入時点での法律や周辺地域の条例などを確認することをお勧めします。

ドローンの飛行に関して国土交通省より『無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン』が発表されています。

上記ガイドラインでは、以下の飛行に関しては原則禁止されており、特段の事情があり以下条件で飛行が必要な場合は、事前に国土交通大臣への申請が必要とされています。

ガイドラインで禁止されている飛行

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 人・建物などから30m未満の飛行
  • イベント上空飛行
  • 危険物輸送
  • 物件投下

中でも目視外飛行は注意が必要で、専用コントローラーやアプリで操作を行う場合も遮蔽(しゃへい)物があり操縦者からドローンが目視で確認できない状況下での飛行は禁止されています。さらに、航空法の規制対象となる200g以上のドローンを飛行する場合、以下の空域では事前に国土交通大臣の許可を得る必要があります。

ドローン空撮で許可が必要な空域 ~空港などの周辺の上空~

空港の敷地内や、飛行機が離着陸時の侵入に使用する空域全体での飛行は基本的に禁止されています。やむを得ない事情で撮影が必要な場合は、国土交通省への事前の申請が必要です。

ドローン空撮で許可が必要な空域 ~地上150m以上の上空~

地表面、または水面から150m以上の上空を飛行は基本的に禁止されています。撮影が必要な場合は、事前に空域を管轄する管制機関と調整を行った上で、国土交通省への申請が必要です。

ドローン空撮で許可が必要な空域 ~人口集中地区の上空~

人口集中地区は国勢調査の結果から一定の基準により定められている地区で、基本的に該当地区上空の飛行は禁止されています。都市部での飛行を検討している人は要注意ですので、下記の国土交通省のWebサイトより確認することをおすすめします。

国土交通省 無人航空機の飛行の許可が必要となる空域について

ドローン空撮、自分でできる?

ドローンを操縦する男性

ドローン空撮を自分で行う場合、まずは200g未満の航空法の規制対象外かつ、小型軽量で持ち運びが楽なものを購入することをおすすめします。空撮が可能なドローンは屋外での使用が前提ではありますが、屋外は建物や様々な障害物、風などの影響を受けるため、初心者のうちは室内でドローンの操縦に慣れてから屋外での撮影の望む方が安全です。

ウェディングやパーティーなどイベントでの撮影や、建物が多い都市部での撮影などは事前の申請が必要な場合が多いため、慣れないうちは基本的には申請から撮影までをサポートしてくれる専門の業者に依頼する方が安全です。

その他、レジャーや観光、人口密集地以外での撮影に関しては、事前の申請が不要かしっかり確認をすれば個人でのドローン空撮も可能です。ドローン飛行・撮影には法律や条例などが関わってくる場合が多いため、どのようなケースでもしっかり知識をつけた上での運用が必要です。

自分で行う空撮におすすめのドローン

ドローンは法律などの知識をつけ、注意をすればある程度自由なアングルで撮影ができる魅力的なガジェットの一つです。とは言え、数多くのメーカーから、かなりの数のドローンが生産・販売されています。今回は、「どのドローンを選べばいいの?」「ドローンに必須の機能って?」といったこれからドローンの購入を考えている初心者の人に向けたおすすめのドローンを紹介します。

自分で行う空撮におすすめドローン ~メーカー編~

ドローンには別売りのパーツを付けることで機能性を高められるものも多いです。そのため、その後のカスタマイズの幅が広がる主要メーカーが販売しているドローンを選ぶこともおすすめです。

人気のドローンを数多く販売している主要メーカーとしては、DJI、RYZE TECH、parrotなどが有名です。

中でもDJIはドローン市場の約70%を占めるシェア率と、世界中のカメラマンに利用されている人気メーカーです。残りの二つのメーカーに比べると高額な商品が多いですが、その分高機能かつ高画質と機能面にこだわる人にはおすすめです。RYZE TECHから販売されているTelloはコストパフォーマンスの良いドローンとして初心者に人気の1台です。

ドローンのもう一つの楽しみ方として主観飛行(FPV)という機能があります。これは専用のゴーグルを装着することで、あたかもドローンの操縦席に座っているかのような映像がリアルタイムで見られるもので、空撮とは一味違ったドローンの楽しみ方として人気です。Parrotから販売されているMAMBOは比較的安価でFPVが可能なゴーグルセットが販売されているため、空撮と合わせてFPVも楽しみたい初心者の人にはお勧めの1台です。

ドローン空撮が素敵な動画を紹介

初心者のうちは「ドローンを買ったもののカッコいい動画が撮れない!」「おしゃれな動画ってどうやって撮るの?」といった人も多いかと思います。そんな人にドローンを利用したおしゃれなお勧め動画を紹介します。どれもYouTubeに公開されている動画で誰でも視聴可能ですので、興味のある方は下記URLからご覧ください。

ドローン空撮が素敵な動画 その1

この動画は日本の風景を8K画質で撮影、編集した動画で、ゆっくりと日本の美しい景色が高画質で撮影されています。山や川など自然豊かな日本の風景を有人では撮影しにくい様々なアングルから撮影されている魅力的な映像です。8K対応ということで高価な機材で撮影されているかと思いますが、自然を撮影する際のアングルなど参考になる部分も多い素敵な動画です。1時間弱と少し長尺の動画ですので、お急ぎの人は2倍速再生などで視聴してみても良いかもしれません。

ドローン空撮が素敵な動画 その2

雪山の登山道を撮影した動画で、4K対応のドローンで撮影されているため非常に高画質なのも魅力的です。撮影に使用した機材を記載してくれているのもこの投稿者の特徴で、この動画にはDJIのPHANTOM 4 PROが使用されているそうです。最新のものと型落ちのものと購入を悩んでいる人は一度この投稿者の動画を見比べてみても良いかもしれません。

ドローン空撮が素敵な動画 その3

この動画は海外の野生動物をドローンで撮影した動画です。自然豊かな土地でドローンならではの臨場感溢れる動物たちが撮影されています。

まとめ

カメラを搭載して飛ぶドローン

ドローン空撮自体は、一定の条件下では誰でも気軽に始めることができます。またドローンはどのようなアングルからでも撮影ができるため、通常のカメラに比べてクリエイティブな映像が簡単に作成できます。

個人で動画を投稿できるメディアが増えていることもあり、ドローン空撮を行う人も急増していると言われています。初心者の人は無資格で飛行でき、航空法の規制対象外のトイドローンから初めてみることをお勧めします。メーカーや性能によって金額は様々ですが、安いものだと数千円から、高くでも10万円ほどで購入できるものがほとんどです。

動画撮影を頻繁に行う人や、おしゃれな動画撮影を行ってみたい人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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