InstagramのアプリIGTVを要チェック!

IGTVを利用することによって、動画表現や活用の幅を広げることができます。どんな種類の動画に向いているのかなど、今回はIGTVの詳細について紹介していきますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
InstagramのIGTVとは?どんなサービス?
Instagramの新たなサービスとして注目されているのが「IGTV」です。2018年6月にサンフランシスコで開催されたイベントで新しい動画投稿アプリとして発表されました。Instagramとは別のアプリとなっており、InstagramTVの文字を省略して4文字にした形で「IGTV」という名称となりました。
これまでのInstagramのアカウントを使用してログインできますが、アカウントを持っていない方は新たにアカウントを作成する必要があります。
最長60分の動画をフィードやストーリーにも投稿できる機能となっています。これまでは短尺動画に特化していたイメージが強いInstagramですが、動画を小分けにしなくても一括で1つの動画を投稿できるという強みがあります。
ルールとしては、
- 1分以上でなければいけない
- 10分以上の動画はパソコンから
- 5.4GBの容量まで
と制限があることも知っておかなければいけません。動画の形式はすべてMP4となっていますので、それ以外の動画形式では現時点で投稿できないものとなっていますので注意が必要です。
基本的には縦動画のみの投稿となっています。IGTVが導入されたことによって広告配信やショッピング機能の拡張など、企業から注目を集めているだけでなく、これまで短尺動画を投稿してきた一般の方からも注目されています。
Instagramアカウントと連携させることによって、アカウントのフォローとフォロワーの数字も引き継ぐことができるようになっていますので、これからますます利用者が増えていくことも予想されます。
IGTVでできること
使用感や操作方法などは通常のInstagramとほとんど変わりませんが、細かい要件は異なっていますので、正しく理解しておく必要があります。
IGTVでできることとしては
- 長尺の動画で商品やサービスを紹介する
- 広告動画を投稿する
- 短尺動画では伝えきれなかったことを1つの動画で伝える
- 投稿にURLをつけることができる
といったことができるようになっています。
これまでは1分以内の短尺動画で小分けに投稿していたものも、ひとまとめに1つの動画で配信できるので、視聴者もスムーズな再生が可能です。
Instagramのストーリーでは投稿されて24時間以内は足跡が残る仕様になっていますが、IGTVでは閲覧者リスト機能がついていないため、足跡や閲覧履歴はみることができないという特徴があります。ただし、「いいね」やコメント投稿などの履歴は残ります。
また、IGTVでは直接動画を撮影できないという点、1分以内の動画は選択できないようになっているという点も抑えておかなければいけません。縦動画を投稿することができ、最長60分の動画をアップロードできますが、Instagramのフォロワー数が1万人以上、認証済みのアカウントという条件付きとなっています。
ハッシュタグをつける事も可能です。また、Instagramの投稿とは違い、投稿に別サイトやSNSのURLを張り付けることができます。広告やマーケティングも行いやすい仕様だと言えるでしょう。
これまでのような短尺動画だけでなく長尺の動画投稿にも活用すれば、さらなるフォロワーの獲得にもつながるかもしれません。どちらのサービスもうまく運用すれば、よりバリエーション豊かな動画投稿が可能になるでしょう。
IGTVへの投稿方法
動画の投稿方法はInstagramとほとんど変わりません。手順こそ多いものの慣れてしまえばそこまで難しいものではありません。Instagram、IGTVのアプリからそれぞれ動画投稿する方法、PCから投稿する方法の3つがありますので紹介していきます。それぞれ抑えておくと便利です。
方法1:IGTVのアプリから動画を投稿する
- IGTVメイン画面中央に表示されている自身の「アカウントアイコン」をタップします。
- 「動画をアップロード」をタップし、スマートフォンに保存されている動画、もしくはSDカードなどに保存されている動画から投稿したいものをタップします。
- タイトルと詳細を入力し、「カバー編集」をタップします。
- サムネイル画像にしたい写真を選び、「完了」ボタンをタップします。
- 公開設定でFacebookページに動画を投稿するか選択し、最後に、「投稿する」ボタンをタップすることで、IGTVでの動画投稿ができます。
あらかじめIGTVに投稿する動画はパソコンやスマートフォン、SDカードなどのストレージに保存しておく必要があります。
方法2:Instagramのアプリから動画を投稿する
- Instagramのプロフィール画面より「+ボタン」を押して「IGTV動画」を選択します。その後に「次へ」を選択します。
- さらに、カバー画像となる画像を動画内から決める、または別の写真から選択します。
- 動画のタイトルと内容を入力します。
- もし同様の動画でカテゴライズしたい場合、「シリーズに追加」することができます。「シリーズに追加」を押しシリーズ名を入力したら「作成する」をタップします。
- 最後に問題が無いことを確認してからIGTVに「投稿」ボタンを押して完了となります。
少し段取りを踏む必要はありますが、操作方法は毎回同じです。何回か投稿することで慣れていけば問題なくこなせるでしょう。また、これまではInstagram内で動画を撮影する機能がありましたが、IGTVでは直接撮影できませんので、投稿する動画はあらかじめ準備しておく必要があります。
方法3:パソコンからIGTVに動画を投稿する
IGTV専用のWebサイトは用意されていませんので、InstagramのWebページにアクセスします。
- 画面右上の「人型のアカウントアイコン」をクリックします。
- プロフィールページが表示されたら、画面中央の「IGTV」タブをクリックし、「アップロード」をクリックします。
- 投稿したい動画をドラッグ&ドロップします。
- カバー画像、タイトル、公開設定の項目を埋めたうえで最後に「投稿する」ボタンを押します。
手順としてはパソコンからの投稿方法が最も簡単に思えますが、長い尺の動画であるとアップロードに多少時間がかかることがありますので注意が必要です。
IGTV投稿時の注意点
IGTVの特徴が大まかにつかめたところで、ここからは投稿時の注意点を紹介します。
カバー画像の変更不可、閲覧者はわからない
IGTVにアップロードした動画は、カバー画像などを後から変更することはできません。また、閲覧者リストの機能が付いていないため、誰が視聴したか分かりません。誰が視聴したのか詳細なデータが欲しいという際の利用には向いていませんので、注意が必要です。
Instagramと違い、自動で削除されない
Instagramではストーリーに投稿した動画は24時間後に自動で削除されますが、IGTVではそのような機能はありません。自動で公開設定が変更されないので、時間限定で配信したいケースには不向きです。見られたくない動画を誤ってアップロードしてしまったようなケースもあるかと思いますが、その場合は自分で削除作業を行う必要があります。
投稿デバイスによって動画の長さに規定がある
また、投稿する動画の再生時間はスマートフォンからは最大15分まで、パソコンからは最大60分までとなっていますので、長めの動画をアップロードする場合はパソコンでWeb投稿します。動画のファイル形式はMP4のみ対応していますので、それ以外のファイルでは事前に変換しておくなどの処理が必要となります。
投稿ができないケース
動画投稿に制限がかかるケースもありますので、ここで抑えておきましょう。投稿できない原因のほとんどは投稿する端末や動画にありますが、まれにInstagram側のサーバーが不安定になっていることも挙げられます。
- 動画時間が1分以内、または60分以上になっている
- 投稿する動画が著作権に違反している
- インターネットの接続が不安定になっている
- パソコンやスマートフォンのOSが古くなっていて投稿に対応できない
- Instagramのサーバーが不安定になっている
InstagramまたはIGTVのアプリを正常に操作できてページを移動できれば、問題なく動画を投稿できるケースが大半ですが、まれに上記のような理由で動画投稿ができないケースもありますので、覚えておきましょう。1つずつ問題を細かく切り分けして、冷静に対処していくと良いでしょう。万が一投稿ができない場合には、パソコンやスマートフォンを再起動するとうまくいくことも多いので試してみましょう。
IGTVで見られる動画とは
IGTVでは長尺の動画を投稿できるため、視聴者に伝えたい内容をより多く届けることができるというメリットがあります。これまで短い動画では伝えきれなかったものでも、長時間の動画でならうまく伝えることができるかもしれません。動画の長さ=クオリティとは一概には言えませんが、無理に凝縮しすぎることなく質の高い動画を投稿する事も可能です。また、前述の通り投稿にリンクを張り付けることもできる仕様になっているので、他の動画への誘導や広告を挿入することにも向いていると言えるでしょう。
すでに企業の戦略の一環として活用されているので、成功例を紹介していきます。
IGTVの活用例
スターバックス(@starbucks_j)
縦動画のメリットを最大限に生かした商品紹介でうまく活用しています。アイスコーヒーやアイスティーなど、横動画よりも縦動画にすることで本来の魅力を引き出すことができていますし、若い世代をターゲットにした動画戦略となっています。これまでの1分以内の動画では伝えきれなかった商品の魅力を、2倍~3倍またはそれ以上の動画時間にすることによって、より魅力を伝えることができています。
新商品が出た場合には、Instagramでは画像や短尺動画で宣伝しておき、商品自体の魅力はIGTVの長尺動画で宣伝できるので、非常に相乗効果が高いと言えるでしょう。
商品紹介を行うフィールドとして、IGTVとInstagramの両方を活用。これまでの短尺動画に加えて長尺動画でも、存分に商品の魅力を伝えています。思わずコーヒーが飲みたくなってくるような、コーヒーの魅力を余すことなく伝えられている成功例です。
Dior(@dior)
ウェアやバック、小物の高級ブランドとして知られるdiorですが、広告としての利用ではなく、ブランドイメージの形成にIGTVを活用しています。女性のあこがれのブランドとしても知名度の高いdiorですが、主に2分~5分程度の動画に字幕やBGMを挿入してコスメやアクセサリーとSNSと相性の良いInstagramのIGTVを利用することによって、自社製品、ブランドの良さを伝えることに成功しています。
これまでの短尺の動画だけでは伝えきれなかったことを細部にわたって紹介していくことで、視聴者によりブランドのイメージを伝えるだけでなく、ブランディングを上げることもできたという成功例です。
特に高価な財布やバッグなどは、短尺動画ですべての特徴を伝えることは難しいので、IGTV活用が向いています。長い尺の動画で魅力をすべて伝えることによって視聴者の購買意欲を上げることも期待できるでしょう。
kurashiru(@kurashiru)
無料レシピ動画を提供しているクラシルですが、Instagramのフォロワーも300万人越えの人気アカウントです。料理系の動画とSNSは相性抜群と言われていますが、クラシルはその代表格とも言えるでしょう。
これまでのInstagramの短尺の動画では、一時停止や巻き戻しなどできずに不便なところもありましたが、IGTVを導入することで、見たいところを繰り返し見たり、自由にコントロールすることができます。レシピ動画は、何度か見返す事も多いので、利便性の面からも視聴者からの評判も高くなっています。
どうしても数十秒の動画では、一部レシピの手順などを省略せざるを得ない部分もありますが、長尺にすることによってレシピの一部始終を視聴者に伝えることができるので、IGTVとの相性は抜群と言えるでしょう。かなり簡単なレシピであれば短尺でも問題ありませんが、手の込んだレシピではIGTVをうまく活用して視聴者に寄り添った動画を出している成功例です。
まとめ
IGTVについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。新たなサービスとして最長60分の動画をフィードやストーリーにも投稿できる機能となっています。これまでは短尺の動画がメインとなっていましたが、長時間の動画も投稿できるようになり、より投稿できるジャンルの幅も広がってくることが予想されます。
動画サイト大手のYouTubeと比較されることも多いIGTVですが、Instagramと連携ができるという点で、さらなる利用者が増えるのではないかと想定されます。企業の商品やサービス、ブランディングを作るための動画だけでなく、一般の方でも長尺の動画を使うことによって、新たな視聴者層の獲得が見込めます。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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