コラム

飲食店の店内、料理を運ぶ店員
動画マーケティング

飲食店のプロモーションに動画を活用する方法

「自分の飲食店を広めたい」「もっと人気店にしたい」と考えている人は多いのではないでしょうか?飲食店のプロモーションには、動画を活用するのがおすすめです。
どのお店に行くかを決めるとき、飲食店のレビューサイトや口コミを調べることがありますよね。しかし、そのレビューや口コミだけでは、自分のお店の雰囲気やおいしさを正しく広められないこともあるでしょう。
この記事では、飲食店が動画を活用するメリット、動画を活用する際に注意するポイント、実際の活用事例動画を紹介します。
動画を活用したプロモーションで、自分のお店をより多くの人に知ってもらい集客につなげましょう。

飲食店で動画活用が進んでる?

レストランで料理をスマートフォンで撮影している

新型コロナウイルスの影響で、飲食店での動画活用が注目を浴びています。その理由の1つとして、わたしたちの生活の中で、動画が身近になっていることが影響しています。飲食店で動画活用が進んでいる理由を詳しく見てきましょう。

飲食店は動画でアピールしやすい業種

飲食店で動画の活用が進んでいる理由の1つが、飲食店は、動画でアピールがしやすい業種であることが挙げられます。飲食店でもっとも大切なものは、「料理」ですよね。

写真よりも動画の方が、よりリアルにおいしさが伝わります。さらに、野菜を切る音や材料を炒める音など、聴覚的にも食欲をそそらせることができます。料理と併せてお店の雰囲気もアピールすることで、お客様は足を運びやすくなるでしょう。

動画の普及により飲食店の店舗紹介動画が増えている

株式会社AJAが10代〜60代を対象に動画配信サービス利用状況の調査を実施しました。(※1)

動画配信サービス全体の利用率は、前年12月と比べて6%増の84%。さらに、10代〜60代すべての世代で増加傾向という結果になりました。このように、外出自粛やホームステイの影響もあり、動画はわたしたちの生活に身近なものになっています。

そして、さまざまな業界が動画を使ったマーケティングを行っており、飲食業界もその1つ。先ほども説明したように、飲食業は動画でアピールしやすいため、積極的に活用している飲食店が増えています。

SNSを活用することで、拡散されやすい

SNSを使うことで、さらにたくさんの人に自社を知ってもらえる可能性が高まるでしょう。

株式会社ICT総研によると、日本におけるSNS利用者数は2022年末までに8,241万人になり、利用率は83.3%に達する見通しです。(※2)

広く普及しているSNSに、動画を投稿することで、より多くの人に見てもらえる可能性があります。SNSと動画は相性がよいと言われており、最近では、自社の公式SNSアカウントを持っている飲食店も多くあります。SNSを使って自社を知ってもらうことから始めましょう。

(※1)おうち時間の広がりで動画配信サービスの利用増加と視聴デバイスの多様化が加速、全国2万人にアンケート調査を実施
(※2)2020年度 SNS利用動向に関する調査

飲食店の動画活用のメリット

カチンコを持つ女性シェフ

動画がマーケティングにおいて重要なことはおわかりいただけたかと思います。そして、多くの人が知りたいのは動画によってどんな効果が得られるか、ではないでしょうか?つまり、飲食店が動画を活用するメリットです。

メリットは以下の3つが挙げられます。

  • 店の料理や価格、雰囲気が伝わる
  • 興味のない人の目にも触れる
  • 広告費を削減できる

1つずつ解説します。

店の料理や価格、雰囲気がわかる

1つ目のメリットは、店の料理や価格、雰囲気が伝わることです。

わたしたちがお店を選ぶときに重視する点は、やはり料理ではないでしょうか?そして、次に料理の価格や雰囲気。「料理は写真でもわかるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、動画であれば、より魅力的にアピールできます。なぜなら、食べ物から上がる湯気や溢れ出す肉汁、野菜のみずみずしさなど、食材の状態をリアルに伝えられるためです。「おいしそう」「食べてみたい」と五感を刺激することで、来店を促します。

また、お店の雰囲気を事前に知ることで、足を運びやすくなるでしょう。

  • どのような場面で使うか
  • 誰と利用するか

などを前提にお店を決める場合、お店の雰囲気がわからないと決断しにくい場合があります。動画であれば、より詳細にお店の雰囲気を伝えられます。

興味のない人の目にも触れる

2つ目のメリットは、興味のない人の目にも触れることです。

先ほど、動画はSNSとの相性が良いと前述しました。SNSでお店の動画が拡散されることで、より多くの人の目に留まります。そのなかには、興味があって調べたわけではない人も含まれていることになります。つまり、そのお店に行こうと思っていなかった潜在顧客にもアピールできるということです。動画が魅力的であればあるほど、動画は拡散され、多くの人に届くでしょう。

広告費を削減できる

3つ目のメリットは、広告費を削減できることです。

飲食店を探す際、グルメサイトを使っている人は多いでしょう。そのため、グルメサイトに自分のお店を掲載している、または、掲載しようと考えている人もいるかと思います。

しかし、有名なグルメサイトに掲載するには、掲載費用がかかります。無料プランもありますが、費用対効果を考えると有料プランで掲載したほうが良いでしょう。月額の掲載料は、ネット予約や検索画面での優先表示など、オプション機能をつけると高くなる仕組みです。月額の掲載料のほかに、その媒体からネットで予約された人数に応じて課金される手数料も発生します。

このように、広告費がかかってしまうため、まだオープンしたばかりのお店や広告費にお金をかけられないお店も多のではないでしょうか。

その点、動画を使ったプロモーションであれば、最初の制作費こそ必要ですが、作ってしまえば追加の費用はかかりません。広告費を削減できるところが、動画の大きなメリットと言えます。

飲食店の動画活用で注意すべき点

飲食店の店内、テーブルに置かれた料理

動画を活用しようと考える人は、注意点を知っておくことが大切です。

飲食店が動画を活用する際、注意すべき点は以下の5つ。

  • ターゲット選定をしっかりする
  • 照明を工夫する
  • こだわりをアピールする
  • お店の基本情報を入れる
  • 清潔さで安心感を与える

ターゲットを選定する

1つ目の注意点は、ターゲット選定をしっかりすることです。

どんな動画にも言えることですが、「だれに」届けたいかを考えることは非常に大切です。ターゲットは、お店のコンセプトや普段来店する客層などによっても変わってくるでしょう。

ファミリー向けなのか、女性向けなのか。一人でもふらっと入れるお店なのか、接待などで使えるビジネスマン向けなのか、などを考えます。ある程度ターゲットを絞っておくことで、ターゲティングした相手に届きやすい動画になるでしょう。

照明を工夫する

2つ目は、照明を工夫することです。

料理やお店を魅力的にアピールするには、明るさを意識することが大切です。肝心の料理やスタッフの様子が暗いと、見えずらい動画となり、お客様に良い印象を与えられません。

また、明るさだけではなく照明の当て方や色味にもこだわると、より魅力的な動画が制作できます。もともと暗めの店内や動画のコンセプトに色味が合わない場合は、ライトやレフ板を用意するのもおすすめです。

こだわりをアピールする

3つ目は、こだわりをアピールすることです。

多くの飲食店がある中で、自分のお店をPRするには差別化が必要になってきます。内装や外装など、お店自体にこだわったことや、メニューや使っている材料へのこだわりなどを動画に入れましょう。

  • 他店との違いは何か
  • どんな定番メニューがあるのか
  • お店にはどんなコンセプトがあるのか

これらも動画に取り入れることで、他店との違いをアピールできます。

お店の基本情報を入れる

4つ目は、お店の基本情報を入れることです。

動画に

  • 営業時間
  • 定休日
  • 連絡先
  • お店の場所や駅からの道順

をわかりやすく入れましょう。

お店の詳細がわからないと、不安要素となり、来店のハードルが上がってしまいます。お店の基本情報を記載しておけば、問い合わせや予約がしやすくなります。さらに、概要欄にお店のHPやネット予約ができるページなどを記載しておくと、スムーズな来店を促せるでしょう。

清潔さで安心感を与える

新型コロナウイルスの影響で、客足が遠のいている飲食店も多いのではないでしょうか。

株式会社ぐるなびは、ぐるなび会員を対象に外食利用動向に関するアンケートを実施。(※)

「外食の際に意識していること」という問いに対して、「衛生管理を徹底しているお店を選ぶ」が全体の42.4%、「換気のよい場所を選ぶ」が全体の37.7%で、上位4位と5位でした。

このアンケートからもわかるように、お店を選ぶ基準は、おいしさや雰囲気だけではなくなってきています。しっかりと感染対策をしていることを知ってもらうことで、お客様に足を運んでもらえる可能性が高まります。

  • 店内に設置された消毒液
  • ソーシャルディスタンスを保つ席の配置
  • 店員の身だしなみ

上記のような実施している対策を動画内に入れましょう。安心して利用できるお店であることをアピールすることが大切です。

【ぐるなびリサーチ部】外食利用動向に関する調査

飲食店は具体的にどんな動画を作るべき?

調理中のシェフの手元

飲食店は具体的にどんな動画を制作するべきなのでしょうか?

以下の3つはぜひ動画に盛り込みましょう。

  • メニューの紹介
  • お店の内装や外観の雰囲気
  • 調理中の様子

メニューの紹介

1つ目は、メニューの紹介です。

当たり前ですが、メニューは飲食店でもっとも大切で、お客様が重視するところですよね。写真よりもおいしそうに、より魅力的にアピールできるのが動画のメリットです。前述したように、光の当たり方や照明の色味などを工夫してみましょう。お店の定番メニューや人気メニュー、店長おすすめのメニューなど、何品か紹介することで、お店への興味も増すはずです。

お店の内装や外観の雰囲気

2つ目は、お店の内装や外観の雰囲気です。

一度も訪れたことがないお店に足を運ぶには、事前にどのような雰囲気のお店なのか知っておきたいもの。店内を映すことで、店の雰囲気が自分のニーズにマッチしたものなのかが事前にわかり、安心感につながります。お店の外観を映すことで、初めて来店するお客様がお店を見つける際の目印になります。また、内装と合わせて映すことで、雰囲気が伝わりやすくなるでしょう。

調理中の様子

3つ目は、調理中の様子です。

鍋を振るう姿や包丁さばきなど、料理している様子を見てもらいましょう。インパクトや臨場感とともに、料理ができあがる過程をお届けできます。できあがった一番おいしい瞬間を見せることで、「食べてみたい」という欲求を刺激できるでしょう。

また、調理中の「音」を意識することも大切です。「ジュワ~」と焼いている音や、「グツグツ」と煮立っている音など、聴覚に語りかけることで、より料理に対する期待感を高められます。

飲食店の動画活用事例

最後に、飲食店の動画活用事例を4つ紹介します。

  • 炭屋ご神木
  • D/W COFFEE
  • 居酒屋め組
  • 焼肉きかんわ

炭屋ご神木

1つ目の事例は、炭屋ご神木です。

炭屋ご神木は、焼き鳥をメインとした居酒屋。印象的なBGMに合わせて、スタッフが料理をしている様子を動画にしています。おいしそうに焼かれている焼き鳥や、揚げ物が食欲をそそります。そして、炭火の炎や煙が、より一層料理をおいしそうに演出。テンポの良いBGMで、どことなく生きの良いノリが伝わってきます。店員をはじめ、取引先の人やお客様の笑顔が映っており、楽しい雰囲気が伝わってくる動画です。

D/W COFFEE

2つ目は、D/W COFFEEです。

カフェらしい優しげなBGMからスタート。駅から向かうお店に向かう様子をストーリー仕立てで紹介していきます。料理はもちろん、店内の雰囲気もよく伝わる動画です。動画内で、お店の基本情報を記載している点もわかりやすくていいですね。

居酒屋め組

3つ目は、居酒屋め組です。

コロナウイルス拡大感染防止のため、お弁当の販売を始めた居酒屋め組。ドラマのような始まりから、調理に取り掛かった瞬間、動画のテイストが一変します。音を効果的に使用し、料理ができあがるまでを魅力的に紹介。さらに、豪快に食べている様子で食欲をそそります。わかりやすく価格を表示しているのもポイントです。

焼肉きかんわ

4つ目は、焼肉きかんわです。

焼肉きかんわは、最高級のA5黒毛和牛熟成肉専門店。動画の最初では、外観や内装を丁寧に映し、お店の雰囲気が伝わります。肉を焼いている音を効果的に使い、食欲を刺激します。さまざまな種類の肉を、ゆっくり回しながら見せる工夫も垣間見えますね。動画の最後には、お店の基本情報をわかりやすく記載しているのもポイント。お肉の魅力やこだわりが伝わる動画です。

まとめ

盛り付けするシェフ

コロナウイルスの影響で大きな影響を受けている飲食業界。そのような状況の中、動画を活用したプロモーションを実施する飲食店が増えています。

飲食店で動画を活用することで得られるメリットは3つ。

  • お店の料理や雰囲気を伝えられる
  • SNSで拡散されることで興味のない人にも見てもらえる
  • 広告費を削減できる

わたしたちの生活に身近になった動画を利用することで、より多くの人にお店を知ってもらえるでしょう。

今回紹介した事例以外にも魅力的な飲食店動画がたくさんあります。ぜひ、参考にしながら自分たちオリジナルの動画を制作してみてください。こんなときだからこそ、動画で自分のお店をアピールしてみませんか?

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