動画マーケティング

広報動画を活用してアピールに繋げよう

動画撮影する様子
スマートフォンの普及やSNSが発達したことで、動画は私たちの生活に身近なものになりました。今となっては、マーケティングに欠かせない動画を、広報に活用することで、より深く企業をアピールできます。
本記事では、 広報に動画を活用するメリット、広報動画の活用シーン、参考になる広報動画の事例を紹介します。 ぜひ、自社の広報やPRに動画を活用してみてください。

広報動画とは

カメラを持つ男性と、カチンコを持つ女性

広報動画とは、企業や団体が広報活動に利用する動画のことです。今までは、テキストや画像を使って実施していた広報活動を動画で実施します。

動画の内容は、企業によってさまざまですが、

  • 新商品・新サービスのリリース
  • 新規事業の立ち上げ
  • 活動内容

などが挙げられるでしょう。

広報動画を活用するメリット

右肩上がりの矢印

広報に動画を活用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

以下5つのメリットがあります。

  • ストーリ性のある伝え方ができる
  • 短時間で多くの情報を伝えられる
  • 企業イメージを一新できる
  • SNSと相性が良く拡散されやすい
  • 動画の視聴者数が増えているため見てもらいやすい

以下で1つずつ解説します。

ストーリー性のある伝え方ができる

1つ目のメリットは、ストーリー性のある伝え方ができることです。動画は、企業のバックグラウンドや商品・サービス誕生の背景など、ストーリー性を持たせつつ、わかりやすい伝え方が可能です。もちろん、テキストや画像でも伝えることはできます。しかし、動画であれば視覚や聴覚で直感的に理解してもらえるでしょう。

短時間で多くの情報を伝えられる

2つ目のメリットは、短時間で多くの情報を伝えられることです。何かを説明するときに、文字だけで伝えようとすると、膨大な量の文字数になってしまいます。これでは、伝える側には労力がかかる上、相手にも読まれなくなる可能性が高いでしょう。

動画を使うことによって、短い時間でたくさんの情報を伝えられます。「文字を読むのが苦手」という人は一定数いますが、「動画を見るのが苦手」という人はあまりいないでしょう。同じ内容でも、動画の方がより多くの情報をわかりやすく伝えられます。

企業イメージを一新できる

3つ目のメリットは、企業イメージを一新できることです。設立したばかりの企業や、世間的に認知度が低い業種は、まずは知ってもらうことが大切ですよね。中には、昔とは企業方針を変えて新たな事業を展開している企業もあるでしょう。世間から認知されていなかったり、新しい事業を知られていなかったりする場合、動画を見てもらうことによって、企業イメージを一新できます。どのような事業を展開しているのかを、理解してもらいやすくなります。

SNSと相性が良く拡散されやすい

4つ目のメリットは、SNSとの相性が良く拡散されやすいことです。ICT総研が実施したアンケートによると、2020年7月時点での日本のSNS利用者は7,975万人、普及率は80%を超えていると発表しました。(※1)

動画は、TwitterやInstagramといったSNSとの相性が良いため、自社のアカウントを作成し、定期的に投稿しましょう。フォロワーが増えたり、拡散されたりすることで、多くの人の目に触れることができます。

動画の視聴者数が増えているため見てもらいやすい

5つ目のメリットは、動画の視聴者数が増えているため、見てもらいやすいことです。 インプレス総合研究所が、新型コロナウイルス感染拡大に伴うアンケートを実施しました。(※2)

これによると、「外出自粛で増えたこと」という問いへの回答が「無料の動画を見る」が27.5%とトップとなりました。このことから、インターネット上の動画の利用が増えていることがわかります。さらに昨今では5Gの導入も始まったことから、今後ますます動画が注目され、身近なものになるでしょう。

(※1)2020年度 SNS利用動向に関する調査
(※2)動画配信ビジネス調査報告書2020

広報動画の活用方法

PRのアルファベット

広報動画はどのように活用されるのでしょうか?

活用方法は大きくわけると以下の4つです。

  • SNSに投稿
  • 自社の公式Webサイトに掲載
  • プレスリリースで配信
  • 展示会などで使用

SNSに投稿

1つ目の活用方法は、SNSへの投稿です。先ほども説明したように、動画はSNSとの相性が良いため、積極的に活用しましょう。自社のアカウントを持っていない場合は、新規登録をしてアカウントを作成します。自社の公式アカウントから、定期的に短い動画を投稿しましょう。経営者や起業家、インフルエンサーなど、影響力のある人物の目に止まることもあるでしょう。また、SNSは拡散されやすく、幅広い年齢層の多くの人に見てもらえる可能性が高まるでしょう。

自社の公式Webサイトに掲載

2つ目は、自社の公式サイトへの掲載です。公式サイトトップページの目立つ場所に動画を掲載することで、訪問した人に視聴してもらえます。また、24時間365日動画を流し続けられるのもメリットです。自社で運営しているため、費用をかけずに掲載できるおすすめの方法です。

プレスリリースで配信

3つ目は、プレスリリースでの配信です。プレスリリースとは、テレビや新聞、Webメディアなどの報道機関に向けて発信すること。もともとプレスリリースは、文書で作成されることがほとんどでしたが、最近では動画の利用が盛んになっています。文字だけよりもわかりやすいため、プレスリリースに動画を使用するのはおすすめです。プレスリリースを利用することで、商品やサービスを世界中に発信できます。

一点注意としては、プレスリリース配信サービスの多くは有料であることです。ただ、定額プランが用意されているサービスもあるため、ぜひ利用を検討してみるべきでしょう。

展示会などで使用

4つ目は、展示会や見本市などでの使用です。最近では、インターネット上で実施されるバーチャル展示会なども増えています。自社ブースで企業の宣伝動画や商品紹介動画を流すことによって、宣伝効果が期待できます。参加した企業や一般の人へアピールできるでしょう。

広報動画の活用シーン

マイクを持ってメモを取る男性

広報動画の活用シーンは、大きくわけると2つです。

  • 会社の紹介動画
  • 商品やサービスの紹介動画

動画の活用シーンを絞ることによって、訴求したい相手やターゲットを明確にできます。

会社の紹介動画

会社の紹介動画には以下3つの種類があります。

事業紹介動画

1つ目は、会社の事業紹介動画です。中小企業や個人の場合、商品やサービスの魅力や特徴を伝えきれていないことも多く見受けられます。

  • どのような事業をしている会社なのか
  • 代表的な商品やサービスは何か

など、会社の概要や実績、事業内容をわかりやすく動画にします。また、何年も同じ動画を使い続けるのは避けましょう。2〜3年に一度は新しい動画を制作した方が、良い印象を与えられます。

求人・リクルート動画

2つ目は、求人・リクルート動画です。

求人動画を制作することで、

  • 自社の雰囲気や魅力を伝えられる
  • 実際に働くイメージを与えられる
  • 上記により、優秀な人材を獲得できる可能性が高まる

などのメリットがあります。

テキストだけの転職情報サイトでは、会社の魅力は伝わりづらいでしょう。実際に働いている人の姿やオフィスの様子を伝えられる動画がおすすめです。

社員インタビュー動画

3つ目は、社員のインタビュー動画です。実際に働いている社員のリアルな声を聞くことで、企業に興味を持ってもらえます。求職者にとっては、入社後にどんな仕事をし、どのように働くのかをイメージしやすいでしょう。求職者でなくとも、会社の雰囲気や特徴を伝えるのに有効的といえます。

商品やサービスの紹介動画

2つ目は、商品やサービスの紹介動画です。企業紹介よりも、自社の代表的な商品やサービスに焦点を当てた、CMのようなイメージです。動画ならば、世の中に浸透していない商品・サービスの価値でもわかりやすく伝えることができます。お客様の興味を引き、理解を深められるでしょう。

広報動画の制作方法

足元の2手に分かれた矢印

では、広報動画を制作するにはどうすればよいのでしょうか?

方法は以下の2つです。

  • 自社で一から制作する
  • 制作会社に外注する

自社で一から制作する

1つ目は、自社で一から制作する方法です。どのような動画にするのかという企画から撮影、編集までを自社で行います。予算が限られている企業や広報動画にあまりお金をかけたくない場合は、自分たちで動画を制作しましょう。

しかし、費用を抑えられる反面、

  • 第三者目線での企画の立案が難しい
  • 十分な撮影機材や撮影技術がないことが多い
  • 編集ソフトを扱える人が必要

などのデメリットもあります。

制作会社に外注する

2つ目は、制作会社に外注する方法です。費用はかかりますが、ノウハウを持ったプロに任せられるため、思いどおりの動画を制作できるでしょう。また、機材なども高品質のものを使用しており、クオリティの高い動画を制作できます。どんな動画を作りたいのかを相談しながら制作することで、納得のいく広報動画を制作できるでしょう。

広報動画を制作するポイント

POINTの単語と指し示す指

ポイントを掴んでいないと、せっかく動画を制作しても相手に伝わりません。

広報動画を制作するポイントが以下の3つです。

  • 自社の強みと伝えたいことを明確にする
  • ストーリー性を持たせる
  • 動画の冒頭は特に力を入れる

自社の強みと伝えたいことを明確にする

1つ目のポイントは、自社の強みと伝えたいことを明確にすることです。自社の強みは動画の基礎となる部分。

しっかりと把握していないと、

  • 何をやっている会社なのか
  • 他社との違いは何なのか
  • 会社の魅力は何なのか

これらが不明確で、動画を見た人の心に何も残らなくなってしまいます。

また、動画を通して何を達成したいかも重要です。

  • 何を伝えたいのか
  • 誰に届けたいのか
  • 視聴後にどのようなアクションを起こしてほしいのか

上記を明確に意識するようにしましょう。

ストーリー性を持たせる

2つ目は、ストーリー性を持たせることです。動画を見た人に興味や関心を持ってもらうことが大切ですよね。そこで有効なのがストーリー性。動画にストーリー性を持たせることによって、関心を持ち、感情移入しやすくなります。

また、ユーザーを飽きさせないという意味もあります。ただ単に同じような動画を流すだけでは、飽きてしまい、途中で離脱されてしまうかもしれません。会社が今日までどのような歴史を歩んできたのか、などを短編映画のように制作してみるのもおすすめです。

動画の冒頭は特に力を入れる

3つ目は、動画の冒頭に力を入れることです。もちろん、全体的に言えることですが、特に冒頭には力を入れるべきでしょう。動画を見ている人は、最初の数秒でこの動画が有益なのか、おもしろいのかを瞬時に判断します。つまり、動画を最後まで見てもらえるかどうかは、冒頭で決まってしまうということです。せっかく制作した動画を最初の数秒しか見てもらえないのは、避けたいですよね。ユーザーを引きこむために、動画の冒頭には特に注力しましょう。

参考になる広報動画の事例

ここからは、実際の広報動画の事例を紹介します。多くの企業が広報動画を取り入れているため、ぜひ参考にしてみてください。

ここで紹介する事例は以下の3つ。

  • ベルフェイス株式会社
  • 株式会社ロフト
  • ロゼット株式会社

ベルフェイス株式会社

1つ目は、ベルフェイス株式会社です。ベルフェイス株式会社は、営業に特化したWeb会議システム「bellface(ベルフェイス)」を運営する企業。新型コロナウイルスの影響で、人との接触を避けられるオンライン営業は注目を浴びています。ベルフェイスのサービス導入社数は3,000社を突破。非常に勢いのある会社のリクルート動画です。

「ベルフェイスとは一体どういうサービスなのか」
「どういう思いで立ち上げたのか」

などのサービス(商品)の背景を説明し、「あなたに力を貸してほしい」といったメッセージで締めくくられています。

代表取締役が登壇し、問題を提起しており、スピード感のある見やすい動画となっています。

株式会社ロフト

2つ目は、株式会社ロフトです。株式会社ロフトは、生活雑貨を取り扱うお店「ロフト」を運営する企業。日本以外にタイでも店舗を展開しており、日本の直営店舗数は100店舗を超えます。

ロフトの2022年新卒採用動画は、ロフトの社員が様々な質問に答えるというスタイルで進みます。セリフを言わされている感がなく、社員たちの生の声が聞ける動画になっています。リアルな声が聞けるため、働くイメージがわきやすいのではないでしょうか?

ロゼット株式会社

3つ目は、ロゼット株式会社です。ロゼット株式会社は、化粧品や医薬部外品の製造・販売を行う企業。製品ができあがるまでの一連の流れを紹介した、事業紹介動画となっています。普段見ることができない工場を見学でき、社員がどのように働いているのかを見ることができます。こだわりを持って作られた商品であることがわかり、販売促進にもつながるでしょう。

まとめ

PRの文字が新聞の上に並んでいる

動画を活用した広報について紹介しましたが、いかがでしたか?

広報に動画を取り入れることで、

  • ストーリ性のある伝え方ができる
  • 短時間で多くの情報を伝えられる
  • 企業イメージを一新できる
  • SNSで拡散される
  • 動画の視聴者数の増加にともない目に触れやすい

これらのメリットがあります。

広報動画の制作は、プロに任せるのが安心です。紹介した事例以外にもたくさんの広報動画があるため、ぜひ参考にしてみてください。人々の目に留まる動画を制作し、自社をアピールしましょう。

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