こんな時代だからこそ。動画でインバウンドマーケティングを行おう

この記事では、 インバウンド動画のメリットや事例、インバウンド動画制作のポイントやおすすめの制作会社について紹介します。
コロナが落ち着けば、インバウンド需要は再び高まるはずです。 外国人が日本に訪れたくなるようなインバウンド動画を制作しましょう。
目次
気軽に旅行できない!インバウンドは大丈夫?
2020年は新型コロナウイルスの影響で、日本に訪れる外国人が減ってしまいました。そのため、積極的にインバウンドマーケティングを行うことが難しい状況です。
2020年3月以降の訪日外国人は激減
日本政府観光局の資料によると、2020年3月以降の訪日外国人数が激減していることがわかります。(※1)
多くの国からの訪日数が99%に近い減少率で、インバウンドに深く関わる
- 小売業
- 宿泊業
- 飲食業
- 交通機関
などの中には、倒産した会社も数多く存在します。
東京商工のリサーチによると、2020年度上半期(4〜9月)の宿泊業の倒産件数は71件でした。(※2)この数字は、同年同期の2.5倍と大幅に増えていることがわかります。
入国制限や行動制限をとっている国が多数
外出自粛要請が出されていた時期に比べれば、落ち着きを見せているコロナウイルス。しかし、まだまだ自由に海外を行き来できる状況ではありません。日本からの渡航者や日本人の入国制限措置をとっている国は74か国。日本からの渡航者や日本人の入国後に行動制限措置をとっている国は105か国。(2020年12月11日時点)(※3)
さらに、日本への渡航で上陸拒否を実施している国は152か国です。(2020年11月30日時点)(※4)
このように、日本人が海外に行くのはもちろん、外国人が日本に来ることも非常に難しい状況にあります。
今後インバウンドは回復するのか?
今後、インバウンドが回復するのかとても気になるところですよね。世界観光機関(UNMTO)は、国際旅行者数が14億5,800万人だった2019年レベルに回復するまで、最大で4年かかると予測しています。(※5)
これはあくまでも予測です。実際に4年で回復するのか、もっと早いのかもっと遅いのか、誰にもわからないのです。しかし、逆を言えば、4年経てば回復するという見方もできます。
未来のことは誰にもわかりませんが、この先ずっとコロナが落ち着かないことは考えにくいでしょう。過去に蔓延した数多くのウィルスも、今では騒がれることはありません。それと同じように、いつかはこの一連の騒動にも終止符が打たれる時が来るはずなのです。
世の中の動画視聴者が増えている
なぜ、インバウンドマーケティングに動画が有効なのでしょうか。その理由は、動画という媒体が私たちの生活の中で、とても身近になってきていることが挙げられます。
エンタープライズ動画の視聴回数が全世界で約2倍
ビジネスに動画を活用する企業が増えたことから、エンタープライズ動画の視聴回数が、全世界・全端末で93%(2倍)増加しました。動画配信クラウドサービスの主要プロバイダーである、ブライドコーブ株式会社が実施したレポートです。
エンタープライズとは、企業や事業などという意味で、比較的規模が大きい法人を指します。また、世界マーケティングおよび小売業の動画視聴数は114%増の2倍以上に増加。(※6)
上記のことから、動画活用が単にエンタテイメントにとどまらず、ビジネスにまで波及していると言えるのです。
(※1)2020年 訪日外客数(総数)
(※2)宿泊業の倒産が前年比2.5倍に急増、約6割が「新型コロナ」の影響
(※3)新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限
(※4)新型コロナウイルス感染症の感染拡大に係る上陸拒否措置等及び国際的な人の往来の再開の状況(概要)
(※5)UNWTO予測、国際旅行者の回復まで最大4年 20年上半期は65%減に
(※6)エンタープライズ動画の視聴回数が全世界で約2倍に コロナ禍でスマホ視聴が大幅増/ブライトコーブ調査
インバウンド動画を制作するメリットや意味は?
ビジネスに動画が取り入れられ始めていることが、おわかりいただけたかと思います。では、インバウンドに動画を取り入れる意味やメリットは何でしょうか?
言葉に依存しない
1つ目のメリットは、言葉に依存しないことです。私たちは日本語を話しますが、外国人には当然伝わりません。また、英語を話せる日本人も多くはないでしょう。英語だけでなく、そのほかさまざまな言語の壁があります。しかし、動画であれば言葉以外に多くの情報を詰め込むことができます。視覚的に細かな情報を伝えられるため、言葉に依存しません。
リアルな疑似体験を提供できる
2つ目のメリットは、リアルな疑似体験を提供できることです。動画は、言葉では伝えることが難しい、臨場感やリアルな雰囲気が伝わりやすいです。たとえば、おいしそうなできたての料理や、透き通った水が流れる川など。リアルな映像で疑似体験ができるため「実際に体験してみたい」という気持ちになってもらえます。
拡散されることでより多くの人の目に留まる
3つ目のメリットは、拡散されることで多くの人の目に留まることです。動画を見た人がリツイートやシェアをすることで、より多くの人に見てもらえる可能性があります。視覚的にわかりやすい動画は、SNSとの相性も良いと言えるでしょう。
インバウンド動画の事例紹介
ここからは実際にインバウンド動画の事例を紹介します。地域別と企業別にわけて見ていきましょう。
【地域別】インバウンド動画を制作している自治体
まずは、地域別の事例を紹介します。観光客を呼び込むため、地元の魅力を詰め込んだ動画が多くなっています。
佐賀県佐賀市
1つ目は、佐賀県佐賀市のインバウンド動画です。約3年前にアップされたこちらの動画は、なんと2,000万回再生を超えています。佐賀市に溢れる自然をメインにした動画です。高画質の4K映像で木々の緑と青い空が映えます。和紙や佐賀牛など自然だけでなく、さまざまな特産品も映っています。
長野県白馬村
2つ目の動画は、長野県白馬村。風景だけのシンプルな動画です。春から冬まで四季を織り交ぜた、とても美しい動画に仕上がっています。自然が豊かな白馬村を前面に押し出しています。
島根県出雲市
3つ目の動画は、島根県出雲市です。出雲大社が有名な出雲市が制作。日本酒や出雲そば、筒描藍染(つつがきあいぞめ)など、地域の名産や伝統を動画にしています。美しい風景はもちろんですが、作っている人の表情が映っているのも魅力です。
宮崎県小林市
4つ目の動画は、宮崎県小林市。早送りしたようなスピード感のある動画です。4分ほどの動画ですが、あっという間に見れてしまいます。地域の魅力を詰め込んでおり、地域の人や生産者が映っていて温かい気持ちになる動画です。
滋賀県
5つ目は、滋賀県。全撮影外国人スタッフ(アメリカ・イギリス)による制作で、外国人目線の動画です。外国人が滋賀県各地を周遊したものを4Kで撮影。滋賀県の文化遺産やグルメを紹介します。
岐阜県多治見市
6つ目は、岐阜県多治見市。和を感じるBGMで、動画が始まった瞬間から日本が思い起こされます。特産物である焼き物や、グルメを多く映した動画です。地元の人とともに楽しんでいる訪日外国人を登場させることで、親近感を持たせています。
【企業別】インバウンド動画を制作している企業
地域別に事例を紹介しました。ここからは企業別に事例を見ていきましょう。
小田急電鉄
1つ目は、小田急電鉄です。小田急電鉄は、東京・神奈川を中心に鉄道事業や不動産業を営む会社です。この動画では、箱根観光の魅力をPR。動画内で自然・歴史・文化の構成に沿ったわかりやすい動画になっています。
京浜急行
2つ目は、京浜急行バスです。羽田空港から出発し横浜に行くまでの道のりを動画にしています。チケットの買い方からバスの乗り方までを紹介。地図や字幕などはすべて英語で、実際に旅行をしているような気分になります。
ANA
3つ目は、ANAです。日本のカルチャーを世界に発信するプロジェクト「IS JAPAN COOL?」という動画を定期的にアップしています。この動画は、私たちが普段何気なく使っているものや、根付いている文化をテーマにしています。
インバウンド動画制作のポイント
インバウンド動画を制作するときのポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ターゲットと伝えたいことを明確に
1つ目のポイントは、ターゲットと伝えたいことを明確にすることです。インバウンド動画と言っても、訴求したい相手によって動画内容は変わってきます。ターゲットと伝えたいことがあいまいなまま、制作をしてしまうと、誰にも響かない動画になってしまいます。どのような人に、どんなことを伝えたいのかを考えることが大切です。
動画の長さに気をつける
2つ目は、動画の長さに気をつけることです。先ほど紹介した動画は、ほとんどのものが3分〜4分の長さになっています。中にはもう少し長い動画もありますが、10分を超えるものはあまりありません。意識しないと、あれもこれもと詰め込んでしまいがちです。長い動画は見る気にならなかったり、飽きてしまったりします。
そんなときは、
- 早送りした映像を使う
- ショートバージョンと通常バージョンの2つを撮影する
このような手段もあります。
早送りした映像を使うことで、より多くの映像を取り入れられます。また、集客用にはショートバージョン、そこから通常バージョンもじっくり見てもらう、という形ができあがります。飽きやすい長い動画よりも、少し短めの動画を制作しましょう。
視聴後の行動を促す
3つ目のポイントは、視聴後の行動を促すことです。インバウンド動画を制作するメリットの部分で、拡散されることで、より多くの人に見てもらえると説明しました。確かにそうなのですが、拡散されただけではその後の行動につながりません。
- 動画の概要欄に会社や地域のリンクを貼っておく
- 目立つ場所に問い合わせフォームを設置する
このように、視聴後の行動につながるようにしておくことも大切です。
インバウンド動画制作におすすめの会社
ここからはインバウンド動画の制作におすすめの制作会社を紹介します。ノウハウを持っている専門の会社に依頼することで、より多くの人に見てもらえる動画の制作が可能です。
Explore Japan
1つ目のおすすめ制作会社は、Explore Japanです。WEB構築を中心に、20年以上にわたって事業を展開している株式会社アビリブが運営。宿泊・観光業の動画制作を得意とし、15年以上のサポート実績があります。その中で培われたノウハウを基に動画制作を行います。制作動画には、閲覧数が10万PVを突破したものもあり、実力のある制作会社です。
Mチーム
2つ目は、Mチームです。
Mチームは、
- YouTube動画
- プロモーション動画
- 企業動画
など、多くの動画を手掛けています。
あらゆる業種に対応し、企画から撮影・編集まで、すべての工程を請け負ってくれます。また「定額動画」というサービスを行っており、動画制作・編集を定額で依頼可能。1本だけではなく複数の動画を作りたい人にはおすすめです。わかりやすい料金表もあり、安心して依頼できます。
Crevo(クレボ)
3つ目は、Crevoです。Crevoは、官公庁や団体、大学、大手企業など、数多くの制作実績があります。専門領域に特化したプロデューサーが所属し、戦略を練るところからスタート。自社開発した制作管理ツールを使い、効率的に制作を進めます。実績動画を用いた料金説明で、動画制作にかかる料金イメージが湧きやすいです。
LIFE PEPPER
4つ目は、LIFE PEPPERです。LIFE PEPPERは、6年で600社以上の海外マーケティング・ブランディングの戦略支援実績があります。社員の70%がバイリンガルのため、外国人目線での制作が可能です。マーケティングの専門家だけでなく「外国人動画制作チーム」「エンジニアチーム」が存在。毎月200本以上の外国語動画を制作しています。
まとめ
インバウンド動画について紹介しました。日本に興味を持ち、訪れたいと思っている外国人は多くいるでしょう。現在は、コロナウイルスの影響で難しいですが、インバウンドが回復する可能性は十分にあります。
インバウンドを動画で行うメリットは、
- 言葉に依存しない
- 擬似体験を提供できる
- SNSとの相性が良く拡散されやすい
などが挙げられます。
インバウンドマーケティングに動画を用いることで、より多くの情報を届けられます。
インバウンド動画の制作には、制作会社に依頼するのがおすすめです。おすすめの制作会社は、以下の4つです。
- Explore Japan
- Mチーム
- Crevo
- LIFE PEPPER
ぜひ自分たちに合った制作会社を見つけて、インバウンドに動画を活用しましょう。
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