効果を最大限に引き出すSNS動画広告制作のコツ

目次
動画広告にはどんなものがある?
まず、動画広告にはどんなものがあるのでしょうか?動画広告は2011年〜2012年頃より普及し始めて、現在もその種類は増え続けています。掲載するメディアや用途に応じて様々な種類があるのです。
その中から今回は動画広告として主流である
- インストリーム広告
- ディスカバリー広告
- インリード広告
- インフィード広告
の4種類をご紹介します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、現在最も多く利用されている動画広告です。主に『YouTube』や『ニコニコ動画』などの動画サイトで多く見かける広告となっています。インストリーム広告は動画を視聴する、始め、中間、終わりに自動的に流れる広告なので、視聴される機会が多く、費用対効果も高いです。
インストリーム広告の中で、数秒後にスキップできるものを『スキッパブル広告』、強制的に最後まで再生されるものを『ノンスキッパブル広告』といいます。
『ノンスキッパブル広告』は基本的に15秒程度の尺で制作されていますが、『スキッパブル広告』は1分から数分のものまであります。紹介したいサービスの内容や量に応じてどちらが効果的かを考える必要があります。
特徴としては、CPV課金(広告視聴単価課金)方式という、動画広告を最後まで見たとき(または30秒以上見たとき)のみ課金される方式をとっているため、途中で広告をスキップされたり、ブラウザバックされたりした場合には課金されません。なので、全体的に広告投資の費用を押さえられるというメリットもあります。
ディスカバリー広告
ディスカバリー広告は動画サイト以外に配信できる動画広告です。もともとインバナー広告とも呼ばれていた広告で、『Yahoo!』などの大手メディアで従来のディスプレイ広告と同じ枠で配信されます。
特徴としては、『リターゲティング』や『オーディエンスターゲティング』などターゲティングして配信ができるため、ユーザーのニーズにあった広告を表示させることができます。そのため、クリック率が高く、費用対効果も高くなっています。
インリード広告
インリード広告は『インストリーム広告』や『ディスカバリー広告』と比較すると新しいタイプの動画広告になります。インリード広告はメインコンテンツ内に広告枠が挿入されていることが条件で、広告枠がディスプレイに表示されてから動画が再生されます。
特徴として、『ディスカバリー広告』は、広告枠がディスプレイに表示されなくても動画が再生されてしまいますが、『インリード広告』はディスプレイに表示されてから再生されるので、ユーザーに動画を最初から見せることができます。そのため、ストーリー性を持った内容のものと相性がいいです。また、メインコンテンツとともに表示されるので、ユーザーにサービスを認識させやすいというメリットもあります。
インフィード広告
インフィード広告はSNSの代表的な動画広告の1つで、これまでの動画広告よりも新しいタイプのものになります。SNSのタイムライン上にコンテンツと同じように表示される広告なので、ユーザーの目に留まりやすくなっています。特徴としては、SNSのタイムライン上に自然な形で表示されるため、クリック率が高く、スマホなどと相性がいいです。
しかし、広告の表示頻度が高いとユーザーに飽きられてしまい、逆にクリック率が下がってしまうというデメリットもあります。そのため、インフィード広告を利用する際は表示頻度に注意が必要です。
動画広告制作のコツ〜Facebook〜
ここまで動画広告の種類について一通り見てきました。ここからは、実際にSNS用の動画広告を製作するために必要なコツを、SNSの種類ごとに解説していきます。まず、『Facebook』の動画広告制作のコツについて見ていきましょう。
動画時間を短めに設定しよう
SNS用に動画を制作するにあたり、最も重要なポイントは、動画時間を短くするということです。『Facebook』では最大240分の長さの動画広告を投稿することができます。しかし、あまり長い広告を表示してしまうとユーザーに飽きられてしまってすぐ閉じられてしまうので、短い時間でサービスの魅力を伝えることが求められます。
また、『Facebook』の動画広告は、インフィード広告が利用されることが多く、動画を始めから再生してくれるので、ストーリー性のある動画が求められます。
『Facebook』で動画広告を制作する際は、
- 動画の長さを15〜40秒程度でまとめる
- ストーリー性のある動画を作る
ことがコツです。
無音でも魅力が伝わるようにしよう
『Facebook』の動画広告は基本的に無音で再生されるものが多いです。そのため、音ありでしかサービスの内容が伝わらないものを作成してしまうと、ユーザーに魅力が伝わらなくなってしまいます。
テキストを入れることで音声がなくても、何を伝えたいのかわかりやすくなります。また、動画に効果やエフェクトなどを盛り込むことで、無音でもどのような商品なのか伝わりやすくなるので編集を工夫してみるのも良いでしょう。
『Facebook』で動画広告を制作する際は、
- わかりやすいようにテキストを入れる
- 編集を工夫する
などに注意して、無音でもサービスの魅力が伝わるように心がけましょう!
動画広告制作のコツ〜Instagram〜
『Instagram』の動画広告制作のコツについて見ていきましょう。
ユーザーの目に留まりやすいものを作ろう
『Instagram』は写真をメインに投稿できるサービスですが、『インスタ映え』や『フォトジェニック』など、ユーザーは質の高いコンテンツを求めています。そのため、動画や画像の画質が悪く、見た目の質が低いものはユーザーに好まれない傾向にあるため、成果が低くなってしまいます。高画質の動画や画像など、質の高い素材を使用することは、『Instagram』に動画広告を貼る上で必要不可欠です。
また、テキストの色合いや無機質な動画もユーザーに好まれない傾向にあります。できるだけインパクトのある色や効果を入れることも重要です。
『Instagram』で動画を制作する際は、
- 高画質の動画や画像など、質の高い素材を使う
- テキストの色合いなど、なるべくインパクトのあるものを使用する
ことがコツです。
ストーリーズ広告をうまく活用しよう
『Instagram』には『ストーリーズ広告』というものがあり、『Instagram』のストーリー内に表示される広告です。『ストーリーズ広告』はスマホの画面一面に、縦型に表示されるもので、時間は15秒程度です。
『ストーリーズ広告』は目にするユーザーが多く、サービスを多くの人に認知させやすいというメリットがあります。また、サイトに誘導したり、アプリのインストールを促したりすることがしやすいという特徴もあります。
ただ、時間が15秒しかなく、さらにサイズも縦型となっているため汎用性が低いというデメリットもあります。
『ストーリーズ広告』を制作する際は、
- 15秒でユーザーを引きつける動画を作る
- 文字を入れる場合は短く、読みやすい配色を選ぶ
ことがコツです。
動画広告制作のコツ〜Twitter〜
『Twitter』の動画広告制作のコツについて見ていきましょう。
冒頭にインパクトがあるものを作ろう
『Twitter』はSNSを代表するサービスで、利用者が世界中にいる巨大な広告メディアです。リツイート機能などで拡散されやすく、多くの人にみてもらうことが可能です。
『Twitter』に投稿できる動画広告は最長10分です。(通常は最長2分20秒ですが、一部申請により10分まで延長可能)ですが、あまり長いものだとユーザーは飽きてしまいます。SNS用の動画広告全般に共通することですが、短い時間でサービスの内容を伝えることが求められます。
また、『Twitter』は速いテンポでスクロールされるため、動画が再生される前にスルーされてしまうこともあります。動画のサムネイルもインパクトのあるものを作りましょう。
『Twitter』で動画広告を制作する際は、
- 冒頭15秒に力を入れて、短時間でサービス内容が伝わるものを作る
- サムネイルもインパクトがあるものを作る
ことがコツです。
無音でも魅力が伝わるようにしよう
『Twitter』の動画広告は、『Facebook』同様デフォルトで無音になっています。そのため、音ありでないとサービス内容が伝わらないものを作ってしまうと、ユーザーに魅力が伝わらなくなってしまいます。特に外出時は音を出して視聴する機会が少ないため、無音で視聴されること前提で動画を作ることが求められます。
動画にテキストを入れることで、無音でも動画の内容が伝わりやすくなります。また、引きの画を使用すると、無音だと何を伝えたいのかわからなくなってしまうため、できるだけプロモーションしたい商品をアップで映すなど工夫が必要です。
『Twitter』の動画広告を作る際は、
- 無音でも伝わるようにテキストを入れる
- プロモーションしたい商品を大きく映す
ことがコツです。
動画広告制作のコツ〜YouTube〜
『YouTube』の動画広告制作のコツについて見ていきましょう。
動画の長さは30秒程度、静止画も盛り込もう
『YouTube』の動画広告は主に『インストリーム広告』となっているため、『スキッパブル広告』のように5秒程度でスキップできる動画もあります。
『YouTube』の動画広告は、30秒以上視聴された場合か、30秒以内に広告をクリックされた場合に課金が発生するので、30秒以内に動画をスキップされてしまうと発生しません。そのため、スキップされない最初の5秒にユーザーの興味をそそる内容を盛り込むことが重要です。『YouTube』を利用しているユーザーはメインコンテンツを見たくて利用しているので、あまりにも長すぎるとユーザーは広告をスキップしてしまいます。そのため、動画の長さは30秒程度が好ましいとされています。また、動画の最後に「続きはWebで!」などの静止画を盛り込むことで、ユーザーをホームページ等に誘導しやすくなります。
『YouTube』で動画広告を制作する際は、
- 動画の長さは30秒程度にまとめる
- スキップされない5秒に一番伝えたいことを盛り込む
- 動画の最後にユーザーに行動を促す静止画を盛り込む
ことがコツです。
ストーリー性のある動画を作ろう
『YouTube』の動画広告は30秒以上見られないと課金が発生しないとご紹介しました。そのため、最低でも30秒はユーザーに見てもらえる動画を作らなければいけません。
プロモーションしたいサービスの情報をただ詰め込むだけだと、ユーザーはスキップしてしまうでしょう。ユーザーが興味を示す、ストーリー性のある動画が求められるのです。
また、ユーザーは意外性のあるものに興味を持ちます。例えば、サスペンスドラマなどで「この人物が犯人だと思ってみていたけど、最後意外な人物が犯人だった」のように、意外性のあるものはユーザーの興味を引きます。意外性のある動画を作るのも1つのコツです。
『YouTube』で動画広告を制作する際は、
- ユーザーの興味を引く、ストーリー性のある動画を作る
- 意外性のある動画を作る
ことがコツです。
バンパー広告をうまく活用しよう
『YouTube』は基本的に『インストリーム広告』が利用されていますが、近年、『バンパー広告』という動画広告を利用するユーザーが増えています。バンパー広告は、『インストリーム広告』の30秒程度の長い動画広告に対して、6秒という短い動画広告です。6秒と短いためスキップすることはできず、1,000回再生ごとに課金される方式です。
バンパー広告のメリットは、スキップすることができないので、数多くのユーザーにサービスを認知させることができる点です。バンパー広告は6秒と短いため、情報が多いとユーザーに伝わりづらくなってしまうため、伝えたいことを絞って伝える必要があります。例えば、社名を宣伝したい場合は、他の情報をできるだけ排除して社名を画面いっぱいに入れるなど、なるべくシンプルなものが効果的です。
また、6秒と短い中でも、ストーリー性を持たせたり、オチをつけたりしてユーザーの興味を引くものを作りましょう。例えば、複数の動画を作成して、それぞれに違うメッセージを盛り込み、総集編でそれぞれの動画をつなげると新たなメッセージが出来上がるなど。
『バンパー広告』を制作する際は、
- 伝えることを1つに絞る
- ストーリー性を持たせてオチをしっかり作る
ことがコツです。
まとめ
ここまでSNS動画広告を制作するコツについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。Webなどに表示される動画広告と異なり、SNSにはSNS用の動画広告制作のコツがありました。
SNS用の動画広告制作で共通しているコツとしては、
- できるだけ短く、端的に伝いたいことを盛り込む
- 高画質の動画や画像など、質の高い素材を使う
- ストーリー性を持たせてユーザーに長く見てもらえるものを作る
の3つが挙げられます。
その他、『Facebook』や『Instagram』などそれぞれのメディアで異なった特徴、制作のコツがありました。動画広告制作はどうしてもコストがかかると考えている方も多いでしょう。ただ、動画広告を自分で作れれば、その分コストを抑えることができて、キャスティングや動画のクオリティーアップにコストをかけることができるのです。
今回ご紹介したSNS動画広告制作のコツを参考にして、あなたも魅せられる動画広告を作ってみてください!
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