動画制作・編集

インタビューを動画にするメリットや制作・見せ方のコツ

インタビューを受ける女性
動画コンテンツには様々なものがありますが、インタビュー動画も魅力あるコンテンツです。例えば、新聞や雑誌に書かれている会社の代表者インタビュー記事では、人の細かな表情や雰囲気などは分かりません。 また、それらの紙媒体のコンテンツは市場に出るまでには時間がかかってしまい、紙面に載せるまでにもやや苦労してしまいます。 動画はテキストで起こされたものは違い、細かな表情や声、人柄、メッセージ性など、動画でなければ伝えられない情報がたくさん含まれています。 さらに、商品や企業の魅力をYouTubeや自社のホームページに掲載することで、テキストや写真だけでは伝えきれない魅力を発信できます。 今回は、そんな魅力的なインタビュー動画を作るメリットや制作手順、参考にしたい事例をご紹介していきます。

インタビュー動画にはどんな種類がある?

インタビュー動画でgoodをする男性

企業が作るインタビュー動画にはどのようなコンテンツがあるのでしょうか?

商品やサービスを利用したユーザーへのインタビュー動画

最もポピュラーなインタビュー動画に、商品やサービスを利用したユーザーに対するインタビュー動画があります。

通販番組などではよく目にしますが、商品の効果や感想を実際に利用したユーザーにインタビューして、商品の魅力をアップさせています。

また、各サービスを利用したユーザーに対するインタビュー動画も、サービスの利便性や満足度などのリアルな声を市場に発信することができます。

実際に商品やサービスを利用したユーザーの声をプロモーションに活用することで、客観的な視点でアピールすることができ、潜在顧客へ共感性や同調性を与える効果などがあります。

多くの企業が、商品やサービスを利用したユーザーに対するインタビュー動画をテレビやネットの動画コンテンツなどで活用しています。

会社への評価が分かる社員インタビュー動画

企業に勤めている社員インタビュー動画というのもあります。

社員インタビュー動画を自社のホームページや採用媒体に掲載することで、その企業で働くことのメリットや職務内容を客観的な視点でアピールできます。

企業にとって新たな人材を確保することはとても重要です。社員のインタビュー動画を上手く活用していくと、多くの就活者に対して自社の魅了をアピールできるでしょう。

また、社員インタビュー動画は会社説明会などでもうまく活用されています。会社説明会では、口頭での説明やパンフレットなどを使い、自社の業務内容や経営実績をアピールしますが、動画インタビューを使う企業も増えているのです。

企業をアピールできる代表者インタビュー

企業の経営者や代表者に対して行われているインタビュー動画は、企業のトップ自らが自社の魅力を多くの人たちに伝えることができます。

また、就活者に対しても自社で働くことでのメリットを企業のトップから直接伝えることができるのもメリットです。そのため、企業の代表者インタビュー動画は、テレビや動画配信サービスでは目にする機会が多く、トップの人柄や熱意などが伝わってきます。

さらに「社長は、どの様な考えを持っているのだろう?」と疑問に感じている従業員にとっても、代表者インタビューは、トップの理念やビジョンを簡単に知ることができます。

インタビューを動画で見せるメリット

インタビュー動画の魅力を叫ぶ女性

インタビュー動画を見せることでさまざまなメリットがあります。

商品や企業の魅力を伝えやすい

実際に商品やサービスを利用したユーザーのインタビュー動画は、その商品やサービスの魅力が伝わりやすく、インタビュイー(インタビューされる人)の率直で素直な感想を知ることができます。

テキストや写真だけのインタビュー記事では伝えきれない情報も多く、動画コンテンツにすることで企業の商品やサービスをより魅力的にアピールできます。

また、魅力的に見せられるのは商品だけではなく、企業の魅力を伝えやすいこともインタビュー動画のメリットです。企業の代表者インタビュー動画などでは、インタビュイーでもある代表の人柄や熱意などを伝わりやすくなります。

人の表情や声を活用できる

人を被写体とした動画と写真を比較した場合に、動画は人の表情の変化や声が分かりますが、写真からは知ることができません。

商品や企業への思い入れが強ければ、インタビュイーの表情にも大きな変化が現れ、声も徐々に力強くなって行きます。人の本音はテキストや写真だけでは伝えきれない部分が多く、インタビュー動画にすることで本音が出やすい表情や声をうまく活用できます。

ただ、表情の変化や声というものは、演技をしているのかどうかが大抵すぐに分かってしまうため、商品や企業に対して心から満足していなければ、インタビュイーの表情や声も乏しく見えてしまうデメリットもあります。

広く世間にアピールできる

インタビュー動画には、広く世間のユーザーにアピールできるメリットもあります。

YouTubeなどの動画プラットフォームが人気の現代では、若い世代にもインタビュー動画を視聴してもらえる機会が増えています。

雑誌や新聞のインタビュー記事では、なかなか多くのユーザーには広まらないものですが、インタビュー動画であればスマートフォンなどでもすぐに視聴できます。

また、テキスト表示のインタビュー記事では、若い世代にはやや好まれないコンテンツになってしまいますが、動画コンテンツならば若い世代でも見慣れているため、目を通してもらいやすくなります。

企業のホームページにもインタビュー動画を載せることで、世界中のユーザーにも動画を視聴してもらえます。

テキストコンテンツよりも簡単に制作できる

インタビューコンテンツを使ってマーケティングをする場合、テキスト記事を制作するよりも動画のが比較的簡単に制作できるため、時間を浪費したくない企業にとってはメリットになります。

もちろん動画編集は必要ですが、インタビュー動画は伝えたい部分や重要点がわかりやすく、台本や構成がしっかりしていればそれほど大きな修正を行わずに動画コンテンツに仕上げることができるでしょう。

テキストでのインタビュー記事をホームページに載せるとなると、インタビューの内容をテキストに起こさなければならないため時間がかかってしまいます。

インタビュー動画制作手順

動画撮影のイメージ

インタビュー動画の作成は「企画→撮影→編集」のプロセスで行われるのが一般的です。1日で企画から編集までが行われているインタビュー動画もあります。

1:企画・構成

どのようなコンテンツでもまずは企画を立てることからスタートしますが、インタビュー動画も同じです。

例えば、商品紹介の場合では、どのような人に視聴してもらいたいのかを決めておかなければ、方針がぶれてしまい、伝わりづらくなってしまいます。

その他、企業紹介の場合でも、アピールポイントをいくつか決めておくと、実際にインタビューするときにもスムーズに行えます。

ある程度企画がまとまったならば、どのような構成で動画を撮影するのかを決めますが、そのときにはインタビュアーとインタビュイーを決め、カメラアングルやどのようなことをインタビューするのかを決めておきます。

また、質問項目を前もってインタビュイーに伝え、しゃべってもらう内容をしっかりまとめておくと撮影がスムーズに進みます。

2:インタビューの様子を撮影

企画・構成がまとまったら、実際にインタビューの様子を撮影します。

撮影時にはカメラの台数によって、インタビュアーが動画に登場するのかが決まってくるので、インタビュアーがカメラに映る場合には身なりなどにも気をつける方が良いでしょう。

3:編集作業

撮影が終わったら編集作業です。編集次第ではインタビュー動画の完成度が大きく左右されます。

編集作業では、まずは撮影されたすべての映像をチェックすることから始めます。その際、編集点を想定しながらチェックしていくと、その後の編集がスムーズに行きます。

編集作業を初めておこなう人は、あまり手の込んだ編集は難しいものですが、最初の企画でアピールしたいポイントを意識することで、質の高いインタビュー動画にまとめられます。

編集するときに使うソフトウェアなどはたくさんあるので、無料の編集ソフトなどを使って練習をしておくと、実際のインタビュー動画もうまく編集できるでしょう。

もちろん、これら全てを動画制作会社へ依頼することも可能です。

効果的なインタビュー動画を作るポイント

インタビュー動画の撮影

効果的なインタビュー動画を作るために、いくつかのポイントを掴んでおくと効果的なインタビュー動画にすることができるでしょう。

ユーザーを意識して制作する

企画、撮影、編集と、どの作業においても視聴するユーザーを意識しながら作ると効果的なインタビュー動画になります。

マーケティングのためのインタビュー動画では、インタビューすることが目的ではなくて、ユーザーに自社の商品やサービスをアピールすることが目的です。

そのため、ユーザーが知りたいと思っている情報を事前にリサーチする必要があり、ユーザーの知りたい情報をどれだけくみ取って、インタビューできるかどうかがポイントになります。

目線やアングルにこだわる

実際にインタビューをしているときのポイントでは、インタビュイーのアングルや目線もポイントです。

あまり正面からのアングルでは、視聴している人にとってはやや圧迫感を感じてしまいます。それを回避するためには「三分割法」というものがあり、インタビュー動画ではよく使われている手法になります。

この三分割法とは「インタビュアー・インタビュイー・カメラ」の3つ点で、正三角形を作って撮影する手法を言います。

三分割法でインタビュー動画を撮影するときのポイントは、インタビュイーの被写体を斜めから撮影することです。その際、フレームを3分の1に区切ることを意識します。

編集にはテロップを活用する

動画編集では、テロップを使うことで効果的なインタビュー動画を制作できます。

インタビューしている様子がただ淡々と流れている動画よりも、インタビュイーの話している内容のテロップが入っている方が、視聴者している人に分かりやすいです。また、音声を流せない環境で動画を視聴する際に、テロップがあることでインタビュー内容を伝えることができます。

多くのインタビュー動画ではテロップが効果的に使われていて、多くの人が集まっている会社説明会などには、テロップがあることで音響環境が悪い状況であっても視聴している人には内容が把握できます。

参考にしたいインタビュー動画事例

それでは最後に、参考にしたいインタビュー動画を3つご紹介します。

高橋ニット


高橋ニットは新潟県にある創業60年のニット製品会社です。

会社の代表インタビューから始まり、実際にニット製品を生産している工場などが音楽とともに背景として流れています。動画の中盤では高橋ニットの各課の従業員が、自社製品への思いや労働環境の快適性の高さなどを自然な笑顔で答えています。

ヒューマンタッチ株式会社

ヒューマンタッチは総合転職支援サービスを行っています。

インタビュー動画では、インタビュイーの発言をポイントごとにテロップで起こしているため、自社の魅力が分かりやすくなっています。

すべての言葉をテロップにすることも効果的なインタビュー動画ですが、ポイントに絞った編集の仕方も効果的な手法になります。

藤田金屬株式会社

藤田金属は金属加工会社です。

自社の製品の魅力や金属製品の重要性を訴えかけている、企業紹介型のインタビュー動画になっています。

動画の冒頭ではやや自虐的な紹介から入り、視聴者への導入ポイントとして編集されているのが特徴的です。ナレーションによる力強い演出も加わっているので、自社製品の金属とも上手くマッチしているのが分かります。

おわりに

インタビューをする女性

インタビュー動画は商品や企業の魅力を分かりやすく紹介できるコンテンツで、多くの企業が制作しています。また、インタビュー動画を発信できるプラットフォームも充実していて、いつでも見られる環境が揃っています。

企業の魅力は実際に働いている従業員や関係者にしか分からない部分が多く、それをインタビュー動画という形でオープンにすることで、ユーザーに対して安心感や信頼性を持たせることができます。

ぜひ制作を検討してみてはいかがでしょうか。

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