メルマガに動画を取り入れて購入率アップを目指そう!

メルマガに動画を使用するメリット
まずはメルマガに動画を使用することのメリットからみていきます。
メルマガの動画は進歩している
まずは、最新の「動画つきメルマガ」についての定義をおさえましょう。以前は、動画つきメルマガといえば、動画が添付されているメルマガや動画があるリンクを載せたメルマガのことを意味していました。しかし現在ではその定義はやや異なり、「動画が埋め込まれている」メールのことを指す方が一般的とされています。
動画が埋め込まれたメルマガとは
最新の埋め込みタイプの動画つきメルマガと、従来の添付やリンク貼り付けによる動画つきメルマガの大きな違いは、メールを開くだけで動画が自動的に再生されるという点です。
動画をメールの本文に埋め込むことによって、メールの開封と動画の再生が連動して行われるようになりました。これは動画のユーザーまでアプローチが、よりダイレクトなものになったという大きな進歩なのです。
動画が持つポテンシャル
動画の強みはその情報伝達力の高さです。たとえ一瞬の動画でも、それは多くの言葉を並べるよりも豊かな情報を相手に伝え、訴えかけることを実現します。アメリカ調査会社のForrester社によれば、たった1分の動画でも、英語に換算すると180万語分、Webページだと3,600ページ分もの情報量を伝えることができるそうです。
近年はインターネット環境やモバイルデバイスの性能が向上したことにより、動画が人々にとってより身近なものとなりました。それに伴い、動画の訴求力を生かした動画広告やSNSなどといった動画マーケティングへの注目度は高まるばかりです。
動画メルマガで流入率アップ
メルマガに動画を利用することのメリットはいくつもの調査で明らかにされていますが、特に高い効果が見込まれているのが「サイトへの流入率(CTR)」です。
メールマーケティングのプラットホームを持つImplix社が2010年に行った分析によると、動画を挿入したメルマガは動画なしのメルマガに比べ約96%もサイトへの流入率が高くなったということが判明しています。
他にも、調査会社のForrester社によるリサーチでは約200〜300%、インバウンドマーケティングの大手Hubspot社の実例では約600%も、動画挿入によってサイトへの流入率が増加した結果が報告されています。
動画メルマガでオプトアウトを防ぐ
自動送信メールのプロバイダーであるEloqua社は、メルマガに動画をプラスすることによってメルマガのオプトアウト、つまり受信拒否の件数を75%削減できるとしています。
言うまでもなく、メルマガは受信者がいてこそ成立する宣伝施策です。メルマガにおける動画は「宣伝をしたいターゲットをオプトインの状態に維持する」という第一条件を満たすためにも、積極的に活用されるべき要素と言えるでしょう。
その他のメリット
前述の事例の他にも、動画つきメルマガの成果は多く報告されています。それらによると、主に以下のような項目において向上や改善が期待できるようです。
- 商品購入率
- 顧客獲得率
- メール開封率
- エンゲージメント率
- サイトアクセス後の直帰率(低下)
いずれも商品の購入率を上げるためにメルマガを活用する際には、欠くことができない重要な項目です。
メルマガ動画の成功例
実際に成功した動画つきメルマガの演出や構成例をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- BeforeとAfterの比較で商品の効果をアピール
- 商品の魅力を伝えた後、クーポンページへと自動的に移るシステム
- 健康食品の場合は健康への意識を高めるような動画を提供(例:簡単なエクササイズ紹介)
- 動画であるということがすぐにわかるように始まりから動きをつける
- メールの開封直後に動画が表示されるようにしユーザーのアイキャッチを狙う
メルマガに適した動画とは
ただやみくもに動画をつければ良いと言うものではありません。メルマガと言う媒体に適した動画とはどのようなものなのかを紹介します。
10秒以内で勝負
ものや情報が溢れる現代において、時間に対するユーザーのジャッジメントはますますシビアになっています。動画の追跡調査を行うボストンのスタートアップ Visible Measures 社によると、動画視聴者の20%は再生が始まってからわずか10秒以内に画面を閉じているとのこと。その後も30秒後には約30%、1分後には約45%、2分後には約60%が離脱に至っているようです。
これは一般的な動画を対象とした調査ですから、メルマガの動画に対してはこれに増してシビアな反応が予測されます。実際に業界では、メルマガ動画の視聴完了率を上げるためには、長さを7〜10秒程度に抑えた動画がベストだと言われています。
また、伝えたいことを詰め込みすぎて長尺にしてしまうと読み込みに時間が要されるようになり、ユーザーの離脱をさらに煽る事態になりかねません。最も大切なポイントのみをしっかりと押さえた簡潔な動画を目指しましょう。そして尺を抑えた分、工夫を凝らすことに注力しましょう。
動画の目的を明確に
10秒というとても短い時間で動画の成果を最大限に上げるには、「何のために動画を用いるのか」という目的を明確にすることが何よりも重要です。
例を挙げると、「商品の一番の魅力である使い心地をリアルにイメージできるようにし、自分に必要だ、欲しいと思わせる」というような具体的な目的です。
広告らしさを抑える
販促用の動画だからといって多くの時間や予算を費やし、高度な技術を駆使した動画を作成する必要はありません。表面的な演出よりも、注力すべきは内容です。ユーザーが動画に対し、視聴時間以上の価値を感じることができるようにすることが大切でしょう。
例えば、高機能を備えたカメラよりも、かえってスマホで撮影した動画の方が良いという場合もあります。スマホならではの素朴な動画には、視聴者に親近感をわかせ好感を抱かせるという効果が期待できるからです。ちなみに、メルマガの動画はほとんどがスマホ画面上で観られるため、高い画質に固執する必要はありません。
メルマガに動画を使用する際の注意点
メルマガに動画を使用するには注意点もあります。きちんとおさえておきましょう。
受信環境によって非表示になる
基本的なことですが、メールには「テキストメール」と「HTMLメール」の2種類があります。テキストメールは文字のみ、HTMLメールはWebページのように文字と画像・動画などが組み合わせられた形式のメールのことです。
メルマガに動画を使用する場合はこのHTML形式でメールを作成することになりますが、HTMLメールであれば必ずしも動画が再生されるというわけではありません。メーラーやユーザー環境によって動画の表示が変わってしまったり、表示されないということも起こりうるのです。
動画の表示問題については、実装方法を変えることによって対応することが可能です。これに関しては後術の「メルマガに動画を実装する方法」にて詳しく解説します。
コストとリターンについて検討する
メルマガへの動画の実装は自身で行うことも可能ですが、動画つきメルマガは単にHTMLに動画データを埋め込むだけで作成できるわけではありません。受信者の多様なメール環境でも動画が確実に再生されるようするためには、実装方法の選定や動画の画質・容量などの調整、動画ファイルを置くためのWebサーバーを用意したりなど、ある程度の専門知識や手間が要されるのです。
「確実に動画を視聴してもらいたい」「限られた時間を有効に使いたい」という方にお勧めなのは、動画の埋め込み機能を提供しているサービスの利用です。プロに任せることには多くのメリットがありますが、もちろんコストが発生します。メルマガに動画を利用する目的や予算に応じて、導入する方法を検討しましょう。
メルマガに動画を実装する方法
それではここから、実際にメルマガに動画を実装する方法を紹介します。
フル動画をVIDEOタグで表示
この方法の特徴はとにかく画質の良さです。動画ファイルのサイズ制限を気にせず、最高画質で再生したい場合にお勧めです。難点は、対応メーラーが限られているという点。ユーザーによっては動画が表示されないという事態が起こります。また、過程で動画ファイルをアップロードするためのWebサーバーも必要です。
<手順>
- 動画ファイル(MP4やMOVなど)をWebサーバーにアップロード
- HTMLメールを作成
- 動画挿入部分に以下のように記述を行う
<video autoplay controls preload=”none” src=”[動画のアップロード先のURL]” type=”audio/mpeg”>
</ video> - 必要であればスタイルやポスター画像の追加、属性の変更を行う
- テスト送信を行う
GIFアニメーションを読み込む
動画ファイル(MP4やMOVなど)をGIFアニメーションに変換すると、画質は落ちるものの、対応メーラーの数が増えるという利点が生まれます。
GIFアニメーションは「読込方式」か「添付方式」のいずれかの手法で装備することになりますが、読込方式であればファイルサイズの制約を気にせずに比較的高画質のGIFアニメーションを再生することができます。
<手順>
- 画像編集ソフトなどで動画ファイル(MP4やMOVなど)をGIFアニメーションに変換する(※)
- GIFアニメーションをWebサーバーにアップロード
- HTMLメールを作成
- 動画挿入部分に以下のように記述を行う
<img src=“[GIFアニメのアップロード先のURL]”/> - 必要であればスタイルや属性を追加
- テスト送信を行う
※ 変換によってファイルサイズが大きくなるため、圧縮などの工程が加わる場合もある
※ GIFアニメーションがループ再生になるように設定する
アニメーションGIFを添付する
この手法であれば、HTMLメールに対応しているほとんどのメーラーで動画が表示されようになるる他、オフラインでの再生も可能になります。
手順も簡単なので動画つきメルマガを初めて試すという方にお勧めですが、ファイルを添付する手法のため容量には上限があり、動画は必然的に低画質のもののみに制限されます。
<手順>
- 画像編集ソフトなどで動画ファイル(MP4やMOVなど)をGIFアニメーションに変換する(※)
- HTMLメールを作成
- メール本文にGIFファイルを貼り付ける
- テスト送信を行う
※ 変換によってファイルサイズが大きくなるため、圧縮などの工程が加わる場合もある
※ GIFアニメーションがループ再生になるように設定する
配信サービスのオプションを利用
メルマガ配信のサポートサービスを利用している場合、そのオプション機能を使って動画つきメルマガを作成するという手もあります。
普段利用しているシステムの中で作成できるので、追加のコストも気にせず安心して利用できるという点がポイントでしょう。
動画つきメルマガが簡単に作れるツールを紹介
動画つきメルマガの実装がより簡単に行えるツールを紹介します。
Vmail(ヴイメール)
メルマガの配信サービスを利用していない場合は、動画埋め込み機能に特化したツールの利用がお勧めです。中でも「Vmail(ヴイメール)」は多数の大手企業が導入している、実績豊富な動画メールのクラウドサービスで、手間や時間をかけずに表示エラーの出ない動画つきメルマガを届けることを可能としています。
ワンソースで一斉送信
Vmailの最大の魅力は、受信者側のメール環境の判別機能と、それに合わせた表示形式の自動最適化機能です。つまり、ユーザーが使用しているメールソフトや端末に合わせて、システムがフル動画、GIFアニメーション、もしくは再生マークつきの静止画の中から最適とされる形式を選定し、自動で切り替えを行うという便利な機能が備わっているのです。これにより表示エラーは回避され、確実に動画が表示されるようになります。
簡単に作成できる
手順はとても簡単です。Vmailに動画をアップロードし、発行されたタグをHTMLメールに貼り付けるだけ。動画ファイルからGIFアニメーションへの変換の手間は省かれ、ループ再生や動画公開期間、視聴完了後にリダイレクトするページのURL入力などの基本的な設定項目は1ページにまとまっているので、ストレスフリーで作業を進めることができます。
その他の便利機能
また、コンバージョン獲得に役立つ以下のような機能も多数搭載されています。
- クリック数の集計
- 再生回数の集計
- 再生完了数の集計
- 平均再生時間の割り出し
- 視聴完了後のリダイレクト機能
- 字幕機能
- カウントダウン機能 など
割り出されたデータは分かりやすくまとめられ、管理画面にていつでも確認することができます。
サービス利用料
Vmailの利用料はメールの開封数によって変動する仕組みです。(※ 2019年11月現在に提供されているプランです。)
<スタンダードプラン>
月額料金 | 20,000円 |
---|---|
メール開封数上限 | 15,000件まで/月 |
超過料金 | 15,000件ごとに20,000円追加 |
開封メール1件あたりの料金 | 1.3円 |
<プロフェッショナルプラン>
月額料金 | 50,000円 |
---|---|
メール開封数上限 | 50,000件まで/月 |
超過料金 | 50,000件ごとに50,000円追加 |
開封メール1件あたりの料金 | 1.0円 |
見出し | 内容 |
<エンタープライズプラン>
個別のプランを相談できる。
Vmailは30日間のトライアル登録も可能です。まずは無料で試して、自身で作業する場合との違いを比較してみるのも良いでしょう。
まとめ
動画はユーザーに対し、直感レベルで訴求する力を持っています。現にメルマガへの動画活用による成功事例は多くあがっており、商品購入などのコンバージョン率の向上は大いに期待できるでしょう。
導入の際には、動画を最適な状態でユーザーに届けることに加え、動画に対するユーザーのリアクション分析も成果を上げるための重要なカギとなります。多少のコストはかかりますが、分析機能を備えたメール配信ツールの利用を視野に入れることをお勧めします。
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