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動画マーケティング

動画SEOとは?動画とSEOの関係性を解説!

数あるSEO対策の中でも、動画を使った施策が最近注目されています。Googleの評価を高め、上位表示を狙うだけなら従来通りのSEO対策でも良いのですが、よりユーザーに寄り添ったWebサイトにするなら、動画SEOはぜひ注目したいところです。 動画コンテンツの成長は現代においてめざましく、今後ユーザーの獲得という面では強力な武器になるでしょう。
今回は「そもそも動画SEOって何のこと?」「従来のSEOとの関連性は?」という基本的な知識から「具体的にどんなことをすれば動画SEOといえるの?」といった実践的なことまで、おさえておくべきポイントをまとめました。動画SEO対策を効果的に行って、より多くのユーザーに指示されるWebサイトを目指しましょう!

そもそも動画SEOとは?

PCとスマートフォンに動画コンテンツが表示されているイラスト

SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、検索エンジンに対してWebサイトが最適な状態になるように工夫することを指します。

今やほとんどの人がインターネットで欲しい情報を取得する世の中で、SEOは欠かすことのできない概念です。自分でコンテンツを配信している人にとってはなおさらSEOはユーザーの大量流入やコンバージョンの向上に直結するため、対策が必要不可欠でしょう。

SEOの中にはさまざまな手法がありますが、その中でも今注目されているのが『動画SEO』の存在です。

動画SEOの考え方

Googleはユーザーにとって有用かつ信頼性が高いWebページを優先的に表示させようとするため、SEOに配慮したWebページは優遇されてますますユーザーを呼び込むという好循環を生み出します。

数あるSEO対策の中の一つの考え方が動画SEOなのです。簡単に言えば動画SEOとは、Webサイト上にユーザーの検索意図にそった、検索キーワードと関連の深い高品質の動画を掲載することでGoogleからの評価を高め、検索結果画面の上位表示を狙うということです。

なぜ今動画SEOが注目されるのか

「Why」と書かれた紙を手にする女性

動画をうまく活用することが、SEO対策として有効な手法であるということは分かっていただけたのではないでしょうか?

しかしながら、すでにSEO対策にはWebサイトのテキストデータの充実や、ユーザビリティの向上などいくつかの切り口で手法が確立されています。なぜ新たに動画SEO対策が注目されるようになったのでしょうか?

理由は、動画SEO対策を実際に行うことは非常に大きな影響力があるということが見えてきたからです。

動画SEOは一定の効果があると立証されている

米国のリサーチ企業『フォレスターリサーチ』が2010年に調査したところ、動画が埋め込まれたWebページとそうでないWebページでは、前者の方が約53倍もの確率で検索結果画面上に上位表示されるという結果が出ています。動画SEOの効果は確かに立証されているのです。

Youtubeをはじめとする動画コンテンツはどんどん影響力を増しており、現代人が動画から得る情報量も増加の一途をたどっています。目前に迫る次世代移動通信回線・5Gの時代には、今よりも動画コンテンツが持つ力が大きくなるでしょう。

今後、Googleが動画SEOをより重視するようになる可能性が非常に大きいため、SEOの世界では今後のダイナミックな変化を見越した注目を集めています。

注意!動画コンテンツはSEOに直接影響するわけではない

現在GoogleがWebページの品質を評価する基準は、基本的にテキストデータだといわれており、動画内の情報までは判断しきれません。そのため、単純にWebサイトに動画を埋め込むだけでSEO対策になっているとはいえないのです。

これは過去にGoogleのスタッフからも「動画コンテンツを掲載するだけでは絶対に検索順位は上がらない」と正式に発表していることから確かな情報でしょう。

SEO対策に一定の効果は期待できるとはいえ、動画コンテンツを全面に打ち出すよりも、ユーザビリティの高いサイト構成や充実したテキストに重点を置いた方が現状のSEO対策としては確実です。動画SEOはあくまで副次的な対策として考える方がいいでしょう。

動画にはSEO対策になる「間接的な要因」を持っている

Googleから正式な発表はされていないものの、動画コンテンツが結果的にSEO対策に繋がっている理由としては「間接的な要因」によるものだと考えられます。

現在Googleではテキストデータの充実度やユーザーへの有用度のほか「ユーザーがどれくらいWebページに滞在しているか」「どれくらい回遊しているか」を判断基準として採用していると予想されているのです。

つまり、動画コンテンツによりたくさんのユーザーがWebページ内に一定時間留まり、さらにサイト内を回遊して関連動画などをチェックすることで、「このWebサイトはユーザーにとって有益である」とGoogleが高評価を下しやすくなっていると考えられます。

動画の使用が直接的なSEO対策にはなっていないにしろ、動画の有無はユーザーの動向に影響を与えることで結果的にSEO対策になっているのです。

動画SEOは慎重に!メリット・デメリットを理解しよう

メリットとデメリットの双方を手にするビジネスマン

動画SEOに注目することで、今までのSEO対策をより強化することができることが分かりました。しかしながら、動画SEOはメリットばかりではなく、やみくもに取り入れるとデメリットが生じることもあります。場合によってはGoogleからの評価を低下させてしまうような場合もあり得るのです。動画SEO対策に取り組むことのメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

動画SEO実施によるメリットは?

動画SEO対策をすることによるメリットの基本は、先に述べたようなユーザーの流入や滞在時間など、ユーザー動向に影響を与えることで、間接的にGoogleからの評価を高めることです。

これに加えて、動画を掲載することによりWebサイトにユーザーを誘致するための導線を一つ増やせるということも考えられます。Webページに掲載されているテキスト情報を求めているユーザーの他に、動画の視聴を求めるユーザーの流入を見込めるようになるのです。

さらに、動画はテキストよりも視覚的に分かりやすくユーザーに働きかけます。分かりにくく複雑な題材を扱っているコンテンツでも、ユーザーの納得感を得やすく、有益で面白いサイトだと評価されやすくなるでしょう。

テキストだけのWebサイトよりも印象的になり、ユーザーが繰り返し同じWebサイトに訪れやすくなるのもポイントです。後々Webサイトを拡充させた時にも再び訪れてくれる未来のユーザー候補になる可能性を高めてくれます。

動画SEO実施によるデメリットは?

動画コンテンツを埋め込むことにより、逆にSEO対策としては裏目に出てしまうことがあります。

例えば、挿入する動画のファイル形式によってはスムーズに再生できなかったり、再生そのものができなかったりするケースがあります。

せっかくWebサイトのコンテンツそのものは優れていても、動画が再生できないことによってユーザーにストレスや不信感を与えることになり、結果として離脱につながるのです。

さらに、出来るだけ長い時間ユーザーをとどめておこうと尺の長い動画を挿入すると、動画内の必要情報にたどり着くまでに時間がかかるようになるため、ユーザーが諦めて離脱してしまいます。「ユーザーにとって有用でない動画」だと判断されれば、Googleから低評価を受け、掲載順位の低下に繋がるでしょう。

動画SEOの具体的な施策とは

紙でできた電球がひらめく様子

動画SEO対策がうまくいけば、より多くのユーザーを獲得することができます。とはいえ、具体的にどんな動画を挿入すればいいのかが分からないという人も多いのではないでしょうか。

初心者の人にも挑戦しやすい動画SEOの施策について紹介します。

最も挑戦しやすく効果が出やすいのはYoutube

動画SEO対策として現状おすすめなのは、一度動画をYoutubeにアップし、リンクとサムネイルをWebページの記事の中に挿入することです。動画専用メディアは他にもたくさんありますが、YoutubeはGoogle傘下の会社という点が大きな強みとなっています。

動画をYoutubeにアップしておくことで、Googleから認識されやすくなるのです。さらに、YoutubeはGoogleのグループ会社ということもありアルゴリズムの相関性が高いという特徴があります。Googleでキーワード検索されたときに、Youtubeの動画なら検索上位に表示されやすいのです。

Youtubeは動画のアップロードが簡単なので、初めて動画SEO対策に挑戦するという初心者にとってもハードルが低いでしょう。

公式サイトが提供している動画コンテンツを利用

Webサイトの内容によっては、公式動画の挿入もおすすめです。内容にきちんと沿っているうえに、情報の出どころがはっきりしていて信ぴょう性の高い公式動画であれば、Webサイトの品質は高まります。一から自分で動画を用意しなくていいというのもポイントです。

動画の中には転載を禁止しているものもあるため、動画の扱いには十分に注意しましょう。

動画SEOを行う上で気を付けるべきこととは?

首をかしげる女性

初めて動画SEO対策を行うのであれば、いくつかの注意点を守るように心がけましょう。頭に入れておきたいいくつかのポイントをまとめました。

共通しているのは、基本的なSEOの考え方に基づき、ユーザーのニーズを満たすような工夫をすることです。

まずは基本のSEO対策をすることが必須

現状、Google検索エンジンが判断基準にしていると確実にいえるのは、テキストデータのみだということを忘れてはいけません。まずはWebページの文章データを充実させないことには、動画SEOは始まらないのです。

対象となるキーワードを決めたら、ユーザーのニーズを満たせるような有益な内容と十分な文字数を確保するように意識しましょう。

動画タイトル・タグと動画説明文を工夫しよう

まずは動画タイトルとタグの設定に注目しましょう。検索数の多いキーワードを使ったタイトルをつけたり、タグ設定をしたりすることで、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。

動画説明文は、ユーザーが動画を再生するかどうかを判断する重要な情報です。検索キーワードを入れ込むことはもちろん、出来るだけ内容を要約して分かりやすいものにしたり、動画を視聴したくなるような興味惹かれるものにしたりしましょう。同じ理由で、サムネイルも魅力的に見えるものを選ぶべきです。

動画SEO対策は、ユーザーの検索意図を察知してニーズを満たす意識が必要

動画SEO対策を念頭に置き、最初から動画を埋め込むことを前提にWebページを構築するなら、肝心になるのはユーザーの検索意図を出来るだけ具体的に想像することです。

例えばユーザーが特定のアーティストについて検索しているというシチュエーションを例にとってみます。「動画コンテンツが見たい!」と強く興味喚起されるのは、『アーティスト名』に加えて『具体的な曲名』をキーワード検索している時です。背景に「アーティストの曲を今聞いてみたい!」というニーズが考えられます。

上記のようなシチュエーションの場合は、アーティストの曲を実際に聞ける動画コンテンツを用意し、さらに記事の内容は対象キーワードと動画に関連の深いものにすることで効果が期待できるでしょう。

このように、動画SEO対策は「どんなユーザーなら動画を見たいと考えるか」「どんな動画を埋め込めばユーザーにとって有益なWebサイトになるか」という視点でWebサイトを構築していくことになります。

SEOの基本である、信頼性・独自性・関連性・網羅性を応用

SEO対策の基本は、Googleが評価項目としている『信頼性』『独自性』『関連性』『網羅性』を考慮することであり、動画SEO対策でも同様のことがいえます。

検索キーワードに関連性のある内容の動画を埋め込み、ユーザーの検索意図に応えたり、公式サイトから配信されている信ぴょう性の高い動画コンテンツを使用したりするのです。チャンネル登録数や再生回数も一つの判断材料にしましょう。

ただ動画を再生して欲しい、という思いだけで、Webページと関連のない動画を掲載していては、逆に有用性が低いと判断されて掲載順位を下げられてしまうことがあります。

ユーザーの滞在時間を増やそうと長時間の動画を敢えて挿入するのも問題です。ユーザーにとっての必要情報が得られず中身のない動画は、順位上昇の効果が期待できません。

ユーザビリティを意識する

動画のファイル形式は可能な限り汎用的なものにしましょう。GoogleとYoutubeでサポートがあるMOVやMPEG4、AVIが無難です。どんなユーザーもスムーズに視聴できるようにすることで、ユーザビリティが向上します。

再生できない・動画の動きが悪いという理由でユーザーが離脱しないようにしましょう。

動画の配置場所にも注意です。「より目立たせたい」「できるだけきれいな動画を見て欲しい」という思いもありますが、Webのデザインバランスを崩してしまうと印象が悪くなるだけでなく、使い勝手も悪くなります。

適切な大きさ・場所に表示することと、高画質であると同時に重すぎないファイルサイズにして再生を容易にすることを意識しましょう。

動画SEO対策を効果的に行い、より魅力的なコンテンツを目指そう

映像コンテンツと男性

動画SEO対策は、通常のSEOと同様にユーザーの検索意図を理解し、求める内容に沿った動画を挿入することが本質です。

ただし、注意しなければならないのは動画を挿入することによるユーザビリティの変動です。せっかく基本のSEO対策を施したのに、動画コンテンツのせいでユーザー離れを起こすことのないようにしましょう。

動画はユーザーを惹きつける強力なツールです。うまく使うことで、ユーザーの動向に影響を与え、Webサイトの価値を高めてくれます。動画SEO対策でWebコンテンツを強化し、高評価・上位表示されるWebサイトを目指しましょう。

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