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バズる動画は作れるの?ポイントを徹底解説!

バズるという言葉が一般的に使われるようになって久しいです。動画がバズると瞬く間に拡散され、世間に認知されるため、動画を活用したマーケティングを行っていく上では、是非とも達成したい目標であるといえるでしょう。 動画がバズるかどうかは運の要素も大きく、確実にバズる動画を制作するのは不可能に近いです。しかし、バズっている動画の特徴を捉えていくことにより、動画がバズる可能性を上げることはできます。
当記事では、バズる動画の特徴と、バズる可能性のある動画の作り方についてお話ししていきます。

そもそもバズる動画とは?

動画を見せる少女

「バズる」とは、情報が爆発的に拡散される状態のことを指します。一般的には、想定したターゲット層の垣根を超えて、幅広い層の中で話題になることを表す言葉です。バスることによって想定以上の認知を獲得することになるだけでなく、バズった動画から他の動画コンテンツへの流入も期待できます。

最終的に一定の固定ファンが着く状態になってしまえば、動画によるマーケティングは大きな効果を発揮したということで結論付けることが可能です。

「バズる」の由来

そもそも「バズる」という言葉の由来は何なのでしょうか。実は、「バズる」という言葉の由来は英単語の”Buzz”であると言われています。”Buzz”には「羽虫が飛び回る」という意味があり、転じて「皆が噂している」という意味で使われるようになりました。

つまり、「バズる」とは「皆が噂するほど流行っている状態になる」ことを指している言葉なのです。

確実にバズる動画は存在しない

多くの人が認識していることではありますが、確実にバズる動画というものは存在しません。動画が公開されたタイミングで起きた出来事や、たまたま有名人の目に触れるなど、偶発的なきっかけが重なることによって、動画がバズるのです。

確実にバズる動画を作ることはできませんが、バズる可能性がある動画を作ることはできます。逆に言えば、絶対にバズらない動画というものも存在し、バズらない動画はいくら量産しても、ほぼ間違いなくバズることがありません。

つまり、バズるための唯一のポイントは、バズる可能性のある動画を量産し、確率を上げていくことになります。

バズる動画と炎上の違い

燃えるスマートフォン

バズることと共に語られることの多い言葉に炎上というものがあります。共に動画などのコンテンツが爆発的に拡散されるという共通点はあるのですが、受け手の感情によって使い分けられることが多いです。

バズると炎上の違いは、以下のようになります。

  • バズる:ポジティブな感情を元に瞬間的に拡散されること
  • 炎上:ネガティブな感情を元に瞬間的に拡散されること

つまり、同じ爆発的な拡散でも、「バズる」は好意的な感情で拡散され、「炎上」はネガティブな感情で拡散されるということです。

炎上は知名度を向上させる施策としては有効ですが、世間に対して強烈なネガティブイメージを与えることになるため、マーケティングとして活用するのは難しく、ある程度のノウハウが必要となるでしょう。バズった場合は知名度向上と共に、世間に好意的なイメージを与えることができるので、マーケティングでの活用が容易で、利益にしやすいのが特徴です。

バズる動画の特徴とは

比べる女性

先述したように、確実にバズる動画というものは存在しません。しかし、バズる可能性がある動画を制作することは可能です。バズる可能性のある動画には、以下のような特徴があります。

  • ギャップがある
  • 伝えたい情報が定まっている
  • 視聴者が参加できる
  • 予測不可能性がある
  • 誰もやっていないことをする

詳しく見ていきましょう。

ギャップがある

1つ目の特徴は、大きなギャップがあるということです。イメージと真逆の内容の動画は、視聴者に驚きを与えてくれるため印象に残りやすく、拡散される可能性が上がります。

例えば、お堅いイメージのある団体がコミカルなコンテンツを動画にしていたり、普段はお茶目な人物がシリアスな演技をしていたりすると、普段のイメージとのギャップから驚きが大きくなり、印象に残りやすくなるでしょう。

伝えたい情報が定まっている

動画制作全般で重要な要素なのですが、伝えたい情報が差溜まっていることも、バズる可能性のある動画を制作する上では重要です。動画は視覚と聴覚を通じ、情報を直感的に伝達することができるので、他のコンテンツに比べて多くの情報を詰め込むことができます。

しかし、あまりに多くの情報を詰め込みすぎると、動画の内容が散漫になってしまい、結局何を伝えたいのか分からなくなってしまう可能性が高いです。動画を制作する際には、ターゲットとなる年齢層や性別、嗜好などを絞り込み、ターゲットに合わせて情報を整理することが必要になってきます。

伝えたい情報が定まれば、視聴者はより正確に動画の情報を理解することが可能です。結果的に拡散する理由も明確になり、ターゲット層以外での拡散も期待できるでしょう。

視聴者が参加できる

視聴者が参加できるような動画もバズる可能性が高いです。

例えば、 ALSの研究を支援する目的で始まった運動である「アイス・バケツ・チャレンジ」は、氷水を被る動画をSNS上に公開し、次に指名された人が同様の行動を行うという形式で、世界中に広まっていきました。

また、シンプルなメロディとチャーミングな動画内容で話題となった「Nyan Cat」は、世界各国のクリエイターによってアレンジされたことによって一躍有名となり、今では1億回を超える再生回数を誇っています。

上記の例のように、視聴者が参加できるような企画を盛り込んだ動画はバズる可能性が十分にあり、話題性のあるコンテンツとして人々の記憶に残りやすいです。

予測不能性がある

予測不能性とは、文字通り予測できない事象が盛り込まれていることを指します。人は良くも悪くも、想定外の出来事が起こると記憶に残りやすいです。また、想定外のことが起こった際には、珍しさから他人に話したくなってしまうものです。

上記のような性質を利用すると、バズる可能性のある動画を制作しやすくなります。例えば、YouTube上の動画であれば、サムネイルから想像できる内容と実際の内容が大きく違うと記憶に残りやすいです。

同じく、動画の終盤で大どんでん返しが起こったり、動画の表面的な内容と本質的に伝えたいことにわずかな繋がりがありつつも大きな差異があったりすると、視聴者の印象に強く残るでしょう。

誰もやっていないことをする

おそらく、今回紹介する特徴の中で、最も再現性が低いものになるでしょう。誰もやっていないエンターテインメントを動画にすると、バズる可能性は高くなります。しかし、1から誰も考えもしないようなことを想像するのは、とても困難であり、類まれなクリエイティビティが要求されることでしょう。

誰もやっていないことを比較的簡単に編み出す方法として有効なのが、既存のアイデアの融合です。全く異なるジャンルのアイデアを組み合わせることによって、斬新なコンテンツが生まれる可能性があります。

企画を考える際には、先入観をなくし、ポジティブにアイデアを出し合うことによって、思わぬ化学反応が生まれるかもしれません。バズる可能性のある動画を制作したいのであれば、頭を柔軟にし、どんなアイデアも受け入れる寛容性と好奇心を持つように心掛けましょう。

バズる動画の作り方

人形を動画撮影する様子

前項ではバズる動画の特徴について、内容的な部分にフォーカスしてお話ししてきましたが、当項ではバズる可能性のある動画の作り方について、テクニック的な面で解説をしていきます。バズる可能性のある動画の作り方として挙げられるのは、以下のようなものです。

  • 動画時間を短くする
  • 動画単体でも楽しめるようにする
  • 露出度を極力上げる
  • 効果測定と改善を繰り返す

詳しく見ていきましょう。

動画時間を短くする

まず重要なのが、動画時間の短くすることです。どちらかというと、SNSやインストリーム広告が該当するテクニックになります。近年、TikTokやSnapchat、Fireworkといった新興の動画共有SNSが誕生していますが、どのSNSも共有できる動画は15~30秒です。また、FacebookやTwitter、Instagramといった主要なSNSでも、エンゲージメントを獲得できる動画の平均時間は30秒~1分程度であるとされています。つまり、視聴者にアクションを起こさせる上で効率的な動画の再生時間は、想像以上に短いのです。短い動画が好まれる背景ととしては、SNSや動画プラットフォームの普及により、ネット上に存在する動画の母数が増加した結果、視聴者が観たい動画が多くなりすぎて、1つの動画にかけられる時間が減ってしまったことが考えられます。

同様の考え方は動画プラットフォームにおけるインストリーム広告にも当てはまります。インストリーム広告は基本的に数秒でスキップされてしまう動画か、元々5秒~10秒程度の動画が多いので、スキップされるまでの短時間で強いインプレッションを残さなければいけません。

以上のことより、バズる可能性のある動画を制作する際には、短くても充分なインパクトを与えられる動画か、最初の数秒~数十秒で、視聴者を引き込む内容にすることが求められます。

動画単体でも楽しめるようにする

宣伝物がある動画を制作する際に意識したいポイントとなります。宣伝物がある場合、どうしても宣伝物を中心にして動画内容を考えてしまいがちです。しかし、宣伝物のみにフォーカスを当ててしまうと、動画の大部分が説明的になってしまい、強いインパクトを与えることができません。

今までバズった動画には、宣伝物との関連性を持たせておきつつも、動画内容は全く関係ないものであったり、宣伝物以上にインパクトのあるキャラクターが登場することが多々あります。

バズる動画を作りたいのであれば、宣伝物の魅力を仔細に伝えることよりも、いかに動画自体の印象を強くするかが重要です。動画単体でも楽しめる内容にすることにより、急速に拡散した後に視聴者が宣伝物に興味を持つという流れでマーケティングが上手く行く可能性があります。

露出度を極力上げる

動画がバズる可能性を上げたいのであれば、極力大衆の目に触れる機会を作ることも重要です。SNSでの拡散や動画プラットフォームへの投稿、自社サイトへの掲載など、可能な限り人の目に触れるようにしておくことで、バズる可能性は上がります。

ただし、例えばSNSに投稿するにしても、投稿したアカウント自体が人の目に触れないと意味がありません。まずは相互フォローで良いので他人のとのつながりを増やしていき、動画投稿以外でもしっかりとアカウントを活用するようにしましょう。「生きている」アカウントで投稿するからこそ、動画の露出度が上がり、バズる可能性が上がるのです。動画をバズらせたいのであれば、動画の制作に平行して、掲載する場所の準備も怠らないようにしましょう。

効果測定と改善を繰り返す

動画は一度制作したら終了ではありません。制作した動画の拡散度がどうであれ、綿密に効果測定を行い、集まったデータを元に改善を行っていくことが重要です。動画は他のコンテンツに比べ、効果測定によって得られるデータが多いという特徴があります。

文章コンテンツや静止画のコンテンツでは、ページのPV数やクリック率、滞在時間や直帰率、CV率などによって効果測定を行うことになりますが、動画では他のコンテンツでも収集できるデータに加え、動画自体の再生回数や視聴者維持率などのデータも参考にして考察を行うことが可能です。視聴者維持率は、動画がどのくらい視聴されているかを測る目安となるものです。特にこのレポートを確認することで、視聴者が動画のどの秒数で離脱したかがわかります。これは、動画内容の見直しをする際の大きな指標となります。

動画を制作したら一定期間で効果測定を行い、結果を元にPDCAサイクルを回すクセを付けておきましょう。効果測定を改善を繰り返しながら動画を制作することで、徐々にバズる確率は上がっていくはずです。もし動画がバズった場合も喜んでばかりではいられません。バズった原因を蓄積されたデータから調査し、更なる改善を行っていきましょう。絶え間ない効果測定と改善を行い続けることが、動画マーケティングを行っていく上では重要です。

バズる動画を作る目的を明確にしよう

黒板に旗と山を描くビジネスマン

バズる動画の特徴や、バズる可能性のある動画の作り方についてお話ししてきました。バズる動画には、視聴者が驚くようなギャップや、予測できないストーリーなどが盛り込まれていることが多いです。また、動画自体のインパクトを上げるために、動画時間の決定や内容に並々ならない力を注いでいます。

バズる動画を制作したいのであれば、伝えたい情報を整理することが重要です。伝えたい情報を整理するためにも、なぜ動画をバズらせたいのか、目的を明確にする必要があります。ただ漠然と「バズりたい」と考えているだけでは、バズる可能性のある動画を制作することはできません。動画を制作する際には目的を明確化し、効果測定と改善を怠らないようにしましょう。絶え間ない分析と改善を行うことで、バズる動画を作れる可能性は上がるはずです。今回の記事をぜひ参考に、バズる動画制作に取り組んで見てください。

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