コラム

夕日に照らされるノートパソコンとカメラ
動画制作・編集

動画クリエイターとは?なり方から将来性まで紹介

最近「動画クリエイター」を目指す人が増えています。その背景には、動画のニーズが高まった点と、動画クリエイターになるためのハードルが下がったという点があるでしょう。
しかし、動画クリエイターになりたいと思うものの、どうやって動画クリエイターになるのか?どのようなスキルが必要なのか?などの疑問を持っている人もいると思います。そこでこの記事では、動画クリエイターに必要なスキルや学び方、動画クリエイターの将来性などについて解説していきます。動画クリエイターを目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。

動画クリエイターとは?

動画編集をする女性

動画クリエイターとは、以下のように動画(映像)制作に携わる職種全般のことを指します。

  • テレビ番組やWebコンテンツ映像の製作
  • テレビCMやWebのCM制作
  • PR動画制作
  • ゲームやアニメーション制作

一般的に「動画クリエイター」というと、実際に動画を撮影して編集して形にする人…という「動画編集者」というイメージが強いでしょう。

しかし、動画クリエイターは広い職種が当てはまるため、動画編集者をまとめる「ディレクター」なども動画クリエイターに含まれます。ただ、この記事では一般的な動画クリエイターを指す「動画編集者」を中心に解説していきます。

動画クリエイターに必要なスキル

「SKILL」と書かれた赤い矢印

次に、動画クリエイターに必要なスキルについて以下を解説します。

必要なスキルとは?

動画クリエイターに必要なスキルは大きく分けて以下3つです。

  • 技術力
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント能力

技術力

動画クリエイターで最も大切なスキルは技術力といえます。というのも、動画編集には「Adobe Premiere」や「After Effects」などの動画編集ソフトを利用するからです。当然、これらの編集ソフトを熟知することは必須です。また、たとえば動画編集時に行う以下は、動画クリエイターによって技術の差が出る要素です。

  • テロップ挿入
  • 効果音やBGM挿入
  • サムネイル作成
  • カット編集

これらは「編集ソフトを使える」という点だけでなく「経験」も重要になります。いずれにしろ、視聴者が求める動画を編集する技術力が、動画クリエイターには最も重要といえるでしょう。

コミュニケーション能力

動画クリエイターに必要な2つ目のスキルはコミュニケーション能力です。というのも、動画編集は色々な人が携わっているからです。

たとえば、ディレクターはクライアントと打ち合わせをして、どのような動画を作成するかすり合わせます。また、クライアントと価格交渉をしたり、修正に関するやり取りをしたりという業務もあるので、クライアントの要望を言語化するなどのコミュニケーション能力が必要です。

また、動画制作者もディレクターからの指示を受けて動画を制作し、修正作業や制作段階で質問があればディレクターとやり取りします。さらに、チームを組んでいる動画編集者であれば、チームメンバーとのやり取りも発生するでしょう。

このように、動画編集の過程で色々な人が携わるので、丁寧・正確・迅速なやり取りや、相手が理解しやすい伝え方など「コミュニケーション能力」が重要になるのです。

マネジメント能力

動画クリエイターに必要なスキル3つ目は、マネジメント能力です。マネジメント能力は、主に多くの製作者を抱えるディレクター、およびチームを組んでいる動画制作者に必要といえます。

特に、自社内ではなく複数のフリーランスをまとめるときには、それぞれの都合や仕事の進め方を考えながらマネジメントする必要があります。たとえば、一人一人に伝え方を変えたり、相手の意向を汲みながら仕事を進めたり…というマネジメントです。

マネジメント能力の高い動画クリエイターは希少価値が高いので、重宝される動画クリエイターになるでしょう。

スキルを学ぶ方法

動画クリエイターに必要なスキルを学ぶ方法は、以下のようにたくさんあります。

  • スクールに通う
  • YouTubeなどの動画で学ぶ
  • Udemyなどの教材を買う
  • テレビ局や映像制作会社に入る

上記は、スキルのうち「技術力」にフォーカスを当てています。というのも、コミュニケーション能力やマネジメント能力は、主に仕事を通じて向上するスキルであり、動画制作以外の分野においても必要とされるものであるからです。

スクールに通う

動画クリエイターのスキルを学ぶ1つ目の方法は、スクールに通うという方法です。ただ、スクールといってもたくさんあるので、どのスクールに通うかによってカリキュラムは異なります。たとえばデジタルハリウッドスクールでは、以下のようなことが学べます。

  • ライブ授業で最新トレンド
  • プロのクリエイターによる動画編集技術
  • 動画マーケティング
  • シナリオライティング

スクールの特徴は、体系立ててカリキュラムを組んでいるので、効率よく動画編集について学べる点です。また、プロの講師からレベルの高い講義を受けられるので、スキルアップしやすい点はメリットといえるでしょう。

ただ、ほかの勉強方法と比べると金額が高い点はデメリットです。たとえば、デジタルハリウッドスクールの「ネット動画ディレクター専攻」だと、3か月で30万円になります。その点を踏まえ、スクールに通うか検討した方が良いです。

YouTubeなどの動画で学ぶ

動画クリエイターのスキルを学ぶ2つ目の方法は、YouTubeなどの無料動画で学ぶことです。たとえば、YouTubeで「動画編集」と検索すれば、動画編集ソフトの実演などを見ることができます。

YouTubeなどの動画で学ぶメリットは無料という点ですが、スクールほど体系立てて学べない点はデメリットといえます。また、はじめのうちは参考にしている動画の質が高いのか低い分からない点もデメリットといえるでしょう。

Udemyなどの教材を買う

動画クリエイターのスキルを学ぶ3つ目の方法は、Udemyなどの教材を買うことです。Udemyとは、YouTubeのように動画をアップできるプラットフォームですが、YouTubeと異なり有料になります。

ただ、Udemyは1人の講師が体系立てて動画を作っており、たとえば「全100本で合計17時間」などボリュームの多い教材も多いです。金額は数千円の教材もあれば数万円の教材もありますが、スクールよりは安いでしょう。

メリットはYouTubeの動画よりも体系立て作られているので、分かりやすく一気に必要なスキルを学べる点です。しかし、スクールに比べると「リアルタイムで質問をすることができない」「情報が古い場合がある」という点はデメリットです。

テレビ局や映像制作会社に入る

動画クリエイターのスキルを学ぶ4つ目の方法は、テレビ局や映像制作会社に入るという点です。このような会社に入れば業務として動画編集を学べます。また、先輩社員から直接学ぶことができるので、日々仕事しながら勉強できる点はメリットです。

ただし、テレビ局はどこに配属されるか分かりませんし、映像制作会社も自分の好きな仕事ができるとは限らない点はデメリットです。また、未経験から入社できるかどうかも定かではありません。

スキルを証明できる実績

持ってるスキルを対外的に証明するためには、動画クリエイターとしての実績が必要です。実績とは、自分で実際に作成した動画や、携わった動画編集のプロジェクトなど、実際に自分が関わっている「作品」のことです。

いくら「○○というツールが使えます!」といっても、発注者はどれくらいのスキルがあるか確認できません。そのため、スキルを磨いたら対外的に証明できる実績づくりは必須になってくるでしょう。

動画クリエイターが活躍する場面

コーヒーを飲みながら仕事をする男性

次に、動画クリエイターが活躍する場面について解説します。動画クリエイターが活用する場面は、当たり前の話ですが動画編集に携わる全ての場面です。この動画編集に携わる場面を、会社員の観点とフリーランスの観点の両方から見ていきましょう。

会社員の観点

まず、動画クリエイターは映像制作会社やテレビ局の製作現場、ほかにもゲーム会社のアニメーション制作で活躍できるので、就職や転職時には有利でしょう。また、次項で解説「フリーランスの仕事」を、会社員の副業として行うことも可能です。

フリーランスの観点

動画クリエイターはフリーランスとの相性が良い職種といえます。というのも、たとえばフリーランスとして以下のような場面で活躍できるからです。

  • YouTube動画の編集
  • 結婚式のムービー編集
  • 企業のPR動画作成
  • 店舗ホームページの宣伝動画

このように、今や個人も法人も動画制作をする時代なので、フリーランスとして動画編集できれば活躍の場はたくさんあるといえます。

動画クリエイターはどこで仕事をもらうのか

営業中の男性

次に、動画クリエイターはどこで仕事をもらうのか?という点を解説します。動画クリエイターは以下のような手段で仕事をもらいます。

  • クラウドソーシング
  • 直営業
  • 紹介

テレビ局や制作会社に勤務していれば自ら仕事を探す必要はないので、上記はフリーランスが仕事をもらうときの方法と認識してください。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、ランサーズやクラウドワークスのようにネット上で仕事をもらうプラットフォームです。たとえば、ランサーズで仕事をもらう場合には、まずランサーズに登録します。

そして、ランサーズ上で募集している仕事を「動画編集」に絞って検索し、自分がやりたい仕事に応募します。その後クライアントに選定されたら、金額を含む詳細内容をメッセージでやり取りし、両者が合意すれば契約という流れです。そして、ランサーズ上で納品し支払いまで完了できます。

このように、クラウドソーシングを利用すれば、大きな手間はかからず仕事を受注できる点はメリットです。しかし、比較的単価が低い点がデメリットになります。また、いくら仕事を取りやすいからといって、実績がゼロだと受注しにくい点は覚えておきましょう。

直営業

次は、企業や店舗、ほかにはYouTuberなどに直接営業することです。営業方法はたくさんありますが、電話やメール、あとはSNSのダイレクトメッセージなどで送付する方法が一般的です。

直接営業してクライアントと相対取引すれば、手数料もかかりませんし信頼関係の構築も早いです。そのため、クラウドソーシングより単価は高くなるケースがほとんどです。ただ、やはり実績がないと受注するのは難しいですし、クラウドソーシングよりは受注率が低い点はデメリットといえます。

紹介

他にも、友人・知人からの紹介…もしくは友人・知人から直接仕事をもらうことも可能です。方法としては、FacebookなどのSNSで「動画編集をはじめた」旨を告知したり、友人・知人にLINEやメールでアピールしたりすることです。そうすれば、仕事につながるケースもあります。

メリットは、元々の知り合いなので仕事がやりやすく、クラウドソーシングよりは単価が高い点です。ただ、案件数自体は少ないので、そこまで多くの受注数は期待できない点がデメリットになります。

動画クリエイターの将来性

気のブロックに書かれた矢印が、徐々に高くなっていく様子

最後に動画クリエイターの将来性について解説します。結論からいうと、動画クリエイターは将来性がある職種といえるでしょう。その理由は、動画ニーズは高く、それは今後も継続していくと考えられるからです。

ただし、今後動画クリエイターは二極化が進むと考えられるので注意点もあります。以下より詳しく見ていきましょう。

動画のニーズは高まる

上述したように、今や個人も法人も動画を作る時代です。普通の会社員がYouTubeに動画をアップしていますし、大半の法人や店舗運営者はPR用動画など何かしらの動画を作っています。

また、無料Wi-Fiスポットもどんどん増えているので、どこでも簡単に動画が見られる時代です。さらに、今後は本格的に5Gが到来することで動画を高速でダウンロードできるようになるため、動画は今より身近なものになっていくでしょう。

動画クリエイターの二極化は進む

ただし、動画クリエイターの質は二極化が進むと考えられます。というのも、今やYouTubeで簡単に動画編集スキルを学べる時代なので、クラウドソーシングで「簡単な仕事を請け負えるレベルの動画クリエイター」はどんどん増えています。事実、クラウドソーシングで動画編集の案件を見ると、20~30件以上の応募数になっていることも多いです。

しかし、クライアントの意図をきちんと汲み取り、それを形にするまで完遂できる質の高い動画クリエイターはそう簡単に増えません。このように、動画クリエイター全体のニーズは高まるものの、動画クリエイターの質は二極化されることが考えられます。

その中でも「質の高い動画クリエイター」になるために、最新トレンドを常にキャッチし、継続的に技術力を磨いていく必要があるでしょう。

まとめ

動画編集する女性の手元

このように、動画クリエイターは増々ニーズが高まると考えられるので、将来性がある職種といえます。また、フリーランスや副業との相性も良い職種です。

ただし参入障壁が低くなったことで、質の高い動画クリエイターと質の高い動画クリエイターの二極化が進むと考えられます。そのため、動画クリエイターを目指すなら、常に最新技術をキャッチアップし、スキルを磨き続ける姿勢が大切といえるでしょう。

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