レンタルサーバーの種類と選び方

今回は各レンタルサーバーの基本知識から選び方までわかりやすく解説していきます。
目次
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、サーバーを貸してくれるサービスです。
そもそもサーバーとは私たちクライアント側のPCやスマホから何らかのWebサイトが見たいとサーバーに要求した際、要求に基づいた情報を私たちに提供してくれるコンピュータのことを指しています。
自分でサーバーを保有すると、そのためのコンピューターを保有し場所を確保する必要があり、また一日中稼働させておく必要があるため膨大な電気代がかかってしまいます。
しかしレンタルサーバーを借りさえすれば、準備の手間も電気代も全てサーバー提供側が負担してくれます。もちろんサポートもしっかりしている会社が多いので、安心してwebサイトを公開できます。こう考えると、とてもお得なサービスですよね。
Webサイトが表示されるまでの仕組み
普段何気なく見ているWebサイトですが、一体どのように表示されているか気になりますよね。では簡単にどのような流れで表示されているかご紹介します
- パソコンやスマホでブラウザ (Google ChromeやSafari など)を起動し、見たいページへアクセスします。 そうするとWebページのIPアドレスをDNS サーバーが取得してくれます。
- DNSサーバーからIP アドレスが送られてきたら、ブラウザが見たいWebページのサーバーへアクセスします。
- サーバー内のIPアドレスと確認し一致していればアクセスが完了します。
- 接続が完了後にWebページのHTMLファイルがサーバーから送られてきます。
- HTMLファイルを受け取り、ブラウザの処理によってパソコンまたはスマホでアクセスしたWebページが表示されます。
簡単に説明しましたが、上記のような流れでWebページは表示されています。
普段私たちが見ているwebサイト。裏側ではこんなに多くのことがアクセスした一瞬でおこなわれています。この内容を知っておくだけで、サーバーの理解度も少しは変わってくるはずです。
サーバー構築の階層について
サーバーといっても実は様々な技術を駆使し構築されています。サーバー構築を階層ごとに分けると「データセンター、ネットワーク、マシン、OS、サーバー、ミドルウェア、Webコンテンツ」などに分けられます。それぞれ簡単に説明していきます。
データセンター
ここにはWebサーバーを設置するために必要なインフラが揃っています。
ネットワーク
インターネットにつなぐために必要な回線です。
ネットワーク機器
インターネット回線とユーザーが利用するサーバーをつなげる機器類です。高速なネットワークの利用やセキュリティの設定が行えます。
マシン
CPUやメモリは主にこのマシンのスペックを表しています。このスペックをより効率的に使用するためOSと呼ばれるソフトがインストールされます。
OS
主にWindows、Linux、MacOS などが存在します。
サーバー、ミドルウェア
サーバーはWeb上の情報を保存したりするために必要なものになります。前述した通り、ブラウザからWebページにアクセスした場合に、対象のIPアドレスの情報を表示することができます。ミドルウェアは管理機能パッケージを一つにまとめたソフトウェアになります。
Webコンテンツ
Webサイトに提載するコンテンツになります。コンテンツといってもデザインや写真、記事など様々な要素を含んでいます。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーと一括りにいっても種類によって費用やサーバーの特徴が違います。実は大きくわけて4つの種類が存在します。今回はそれぞれの特徴をまとめたのでご覧ください。
共用サーバー | 専用サーバー | VPS | クラウドサーバー | |
---|---|---|---|---|
サーバーの利用者 | 複数ユーザー | 自社 | 複数ユーザー | 複数ユーザー |
価格 | ◎ | △ | ◯ | スペックによる |
カスタマイズ | △ | ◎ | ◯ | △ |
他ユーザーの影響 | 受けやすい | 受けない | 極めて受けにくい | 極めて受けにくい |
セキュリティ | 比較的高い | 設定によりけり | 設定によりけり | 設定によりけり |
主な使用用途 | 小規模サイト | 大規模サイト | 小規模サイト ~ 大規模サイト | 小規模サイト ~ 大規模サイト |
使用者の知識レベル | 初心者 | 中級者以上 | 中級者以上 | 中級者以上 |
上記を見てわかる通り、使用用途によりそれぞれレンタルすべきサーバーも違ってきます。
例えば、小規模サイト運営のためサーバーを借りる場合に、専用サーバを借りる必要はありませんよね。それぞれのレンタルサーバーの特徴を知っておくことで、サーバー選びも大分楽になるのではないでしょうか。しっかりと使用用途を見極め、適切なサーバーをレンタルしましょう。
レンタルサーバーの選び方
使用用途によりどんなサーバーを求めるか違ってきますがここでは最低限知っておいてほしいポイントをご紹介します。
- 料金設定
- 回線の強さ
- サーバーのスペック
- サポート体制
上記4点になります。
料金設定
近年、サーバーは安いもので月に数百円支払えば借りられる身近なものになってきました。しかし使用用途に応じては、しっかりとした金額のものを借りた方がいい場合もあります。金額によっては、性能やサポート体制も変わってくる場合があるので決して安いからという理由だけでサーバーを選ばないことをおすすめします。
回線の強さ
回線の強さはレンタルサーバーを比較する際にぜひしっかりとチェックしてほしいポイントの一つです。この回線が弱い場合はアクセスが急上に回線がパンクして、サービスが停止してしまう可能性が考えられます。サービスが停止すると当然、Webページは開けなくなってしまします。もし自分でサイト運営をしていたら、これは致命的ですよね。これは収益にも関わってくることなので、しっかりと回線の強さは確認しましょう。
サーバーのスペック
これはサーバーのCPUやメモリに関することです。当然スペックが低いサーバーに比べ高いサーバーの方が安定した働きを期待できます。また共用サーバーを借りる方は、複数人で同じサーバーを使用しているためスペックを意識した方がよりいいと言えるでしょう。
サポート体制
サーバーは基本的に24時間毎日稼働しています。当然、サーバーが数分止まるだけでも大損害を被る会社も多く存在します。近年のサーバーは安定していますが機械ですので、いつ不具合が起きるかわかりませんよね。もしサーバーがダウンしてしまったら、できるだけ早く復旧できるサポート体制をとってる会社の方が使う側も安心できます。サーバーを選ぶ際は、しっかりとしたサポート体制をとっている会社を選ぶことをお勧めします。
おわりに
レンタルサーバーの基礎知識から選び方まで解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
レンタルサーバーを選ぶ際に一番大事なのは、自分の使用用途とマッチしているかという点になります。まずはなぜレンタルサーバーが必要か、借りてからどのような成果を出したいのかということをはっきりさせ、適したレンタルサーバーを借りるようにしましょう。そうすることで無駄な出費や時間をかけずにスムーズにWebサイト公開まで行うことができますよ。
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