Webサイト制作(ホームページ制作)の依頼から完成までの流れ

※ここから下の文章では、Webサイト制作(ホームページ制作)をWebサイト制作と記述させて頂きます。
目次
Webサイト制作前に決めること
Webサイト制作前に行わなければいけないことは多岐に渡ります。その中の一つでも怠ると、求めていた効果を得られず時間やお金の無駄になってしまう可能性もあります。ここでは、Webサイト制作前に最低限行うべきことをご紹介いたします。
制作の目的を明確に確認する
Webサイト制作をするにあたり「なぜ制作する必要があるか」、ホームページの目的を明確にすることが重要です。ホームページの目的を明確にしないと、当初想定していた効果が得られずとなってしまうケースもあります。
よくある失敗例をご紹介します。
<失敗例>
- 店舗集客アップの為にサイトリニューアルを試みたものの、サイト制作の前に顧客ターゲットの明確化をしておらず、アクセス数は変わらなかったものの予約数が減ってしまった
- 認知度向上のためにオウンドメディアを作成したものの、どんな情報を提供してどのような形で自社サイトに誘導するのかを明確にしておらず、想定していたような効果が得られなかった
- 新規で見積もりサイトを作成したものの、「綺麗なデザイン」にこだわりすぎてしまったため、登録させるための流れを意識したサイトにならず新規集客が思うようにいかなかった
このように、ホームページの目的である情報掲載や更新を頻繁に行い認知度向上を図っていく場合、特定のターゲットに絞って集客を集めるなどの場合では、サイト構成、機能、デザインは大きく変わってきます。
つまり、制作目的を明確化できていないとデザインや機能を決めることができず、制作したとしても思っていたような効果を得られずに終わってしまう可能性が高いため、初期段階で決める必要があるのです。
現状の課題を洗い出す
現在、すでに自社のホームページ、Webサイトを保有している方なら、Googleアナリティクスなど活用し数字で現状の課題を洗い出すことが非常に大切になります。また、Webサイトを新規でこれから作ろうと思っている方は現在の自社の集客経路の状況や同サービスを展開している企業などのサイト分析を行うことが非常に大切です。
これからサイト制作を行うという方は、まずはサイト分析ツールや競合調査をすることで自社に何が足りていないかを洗い出し、その上でどのようなサイトを作るべきかを明確にして制作を進めましょう。
ターゲットユーザーを設定する
どのような方にWebサイトを見て欲しいかターゲットを設定することは、集客や売り上げにも関わってくる重要なポイントになります。また、自社の顧客になり得るターゲットを選定することで、それに見合ったデザインやレイアウトのWebサイトを制作することができます。
ターゲットユーザーの設定は詳細であればあるほど良いです。下記参考にしてみてください。
<ターゲットユーザーの詳細項目>
- 基本情報(年齢、性別、居住地など)
- 職業(大学・学部、業種・役職、最終学歴)
- 生活パターン(起床時間、通勤時間、勤務時間、就寝時間、外食派or自炊派、休日の過ごし方)
- 性格(価値観、物の考え方)、生活での実感(困っていること、興味があること)
- 人間関係(恋人・配偶者・子供の有無、家族構成)
- 収入、貯蓄性向
- 趣味や興味(インドア派orアウトドア派、友人間での流行等)
- インターネット利用状況・利用時間
- 所持しているデバイス
- 流行への感度
ターゲットの内容によってデザインやレイアウトは変わります。
年齢であれば、40代男性であれば落ち着いたデザイン、20代女性であれば目に止まりやすいポップでカラフルなデザインなど違ってきます。
他の例では、見る時間帯によってもデザインやレイアウトが違ってきます。移動中などに気軽に見られるサイトを目指すのであれば、スマホを中心としたデザインにし、時間があるときに大きな画面でゆっくり見て欲しいというサイトを目指すのであれば、PCを中心としたデザインになります。
このようにWebサイトを観覧するユーザーを細かく選定することでデザインやレイアウト、コンテンツの方針などを明確にできます。
サイト制作のゴールを決める
Webサイトの制作目的とターゲット層が決まったら、今回の制作で期待する成果のゴール設定をしましょう。事前にゴール設定が明確化できていないと、ホームページ設計に伴いズレが生じる可能性もあります。
ゴールはより具体的なものが良く、下記のような数値でゴールを決めることをおすすめします。
- 月間来客数を二倍に増やす
- サイト訪問者数を三倍に増やす
- 問い合わせ数を二倍に増やす
費用の決定
最後に制作にかかる時間と費用がいくらかかるのかを明確にする必要があります。例えば、WordPressで作成するにしても一から制作するのか有料テンプレートを使うのかで、費用も時間も変わってきます。作業ごとにどれくらい工数がかかるのか考え、そこから費用を導き出す方法が見積もり時にはよく使われています。
Webサイト制作前に、このような工程を省くと良い結果を生むことが難しいということがご理解頂けましたでしょうか?
サイト制作を行う際は上記点をきちんと行ってくれるサイト制作会社にお願いするか、自社で前もって洗い出すようにしましょう。
Webサイト制作の流れ
ここではWebサイト制作の流れをご紹介いたします。
1, サイトマップ制作
これはサイト全体のページ構成をリスト形式で記述したものになります。ユーザーにも検索エンジンにもサイトの内容をわかりやすく伝えるという役割を果たします。
2, ページのレイアウトを作成
これを前提にコーディングしていくため、詳細までしっかりと作成する必要があります。基本webサイトは上から下へ見られるので、重要な部分を上部へ配置したりと考慮する必要もあります。
また制作前に洗い出したターゲット層や目的を踏まえたデザインやレイアウトを考える必要があるので、しっかりと時間を割いたほうがいいでしょう。
3, コーディング
ページのレイアウトができたらいよいよコーディングをしていきます。先ほど制作したレイアウト通りに精密に再現していく必要があります。近年は拡張機能が豊富なエディタも多く存在するので、それをうまく活用することで、時間を短縮できます。
4, ロゴやバナー制作
これはコーディングとは別に制作する必要があります。ロゴやバナーの制作はプロのグラフィックデザイナーに任せたほうがいいでしょう。
5, ブラウザチェック
ページができたら、ブラウザで表示確認しましょう。最低限Google Chrome、 Safari、Internet Explorerで確認をしたほうがいいでしょう。またその時にスマホやタブレットでもデザインどうりに表示されているか確認しましょう
ここまでWebサイト制作の流れをざっくりと説明しました。理解いただきたいのは、各工程で作業をする方が違うことが多いです。
例えば、コーディング工程だとコーダーが、レイアウト作成の工程だとデザイナーが行います。ですので、これをまとめるディレクターと呼ばれる方をしっかりと選出しましょう。ディレクターが存在することで、流れ通りスムーズにWebサイト制作を行うことができます。
Webサイト制作成功のポイント
成功させるポイントはズバリ下記4つです。
- Webサイト制作するための目的は明確か
- ユーザーを意識したデザインになってるか
- ページ内に有益な情報があるか
- SEO対策はされているか
それぞれ簡単にご紹介いたします。
Webサイト制作するための目的は明確か
これに関しては前述した通りで、Webサイト制作の目的が明確になっていないとしっかりとしたデザインもレイアウトも決められません。仮にデザインを制作しても、想定通りの結果を得ることができない可能性が高いです。
そのため、まずはWebサイト制作の目的を明確化することから始めましょう。
ユーザーを意識したデザインになってるか
デザインに力を入れることはとても重要なことです。しかし逆に凝りすぎて選定したターゲット層のことを忘れては元も子もありません。ユーザーが使いやすく、見やすい。これらのことがデザインを考える上で一番重要なことです。
本来の目的を見失わず、適したデザインを検討しましょう。
ページ内に有益な情報があるか
大前提として、ユーザーは自分に有益なコンテンツが存在する場合にサイト内を観覧します。有益なコンテンツが存在する場合はページのセッション率やコンバージョン率の向上につながります。
これは検索結果で上位に表示されるために重要なことですので、有益なコンテンツを提供できているか常に意識しましょう。
SEO対策はされているか
いくらデザインがよく有益なコンテンツを紹介していても、検索結果で上位に表示されなければ誰も見てはくれません。近年はGoogleアルゴリズムに沿ったSEO対策が必須になってきています。しっかりSEOも意識してWebサイト制作を進めましょう。
おわりに
今回Webサイト制作の流れについてご紹介しました。ただ単にWebサイト制作といっても、たくさんの工程を挟んで時間をかけようやく完成します。今後Webサイト制作を行いたい方はぜひ今回の記事を参考に取り組んでみてください。