動画マーケティング

SNSライブ配信でリアルタイム集客につなげよう

SNSライブ配信
BtoCにおけるマーケティング活動としてSNSライブ配信が最近注目されています。ライブ配信ならではの体験や出演者との交流を提供できるという点で、バナー広告や記事広告といった既存のマーケティングでは実現できない多くのメリットをSNSライブ配信は持っています。
この記事ではSNSライブ配信とはどのようなものなのか、目的の設定の仕方や効果の出し方について説明していきます。

SNSライブ配信とは

SNS上での動画配信

SNSライブ配信とはYouTube、LINE LIVE、Facebook LIVE、ニコニコ動画、Periscopeのような動画配信サービスを活用して実況者が動画内に登場し特定のサービスや商品についてその場で実体験したり解説したり、イベントやPR活動を同時中継しながら動画配信することを表します。

元々、YouTuberのような実況者が個人的にSNS上で動画配信しておりその中で彼らがが個人的に気になった商品やサービスを紹介していました。そうした中、実況者のフォロワー達の間である商品が人気になったりSNSで話題になったりと、SNSライブ配信を通じたフォロワーへの伝播や口コミが一定の効果があることが分かり企業のマーケティング活動の一環としてSNSライブ配信が世の中的に注目され出しました。

動画配信はその特性としてバナー広告やメールマガジン、WEBサイト、記事広告、雑誌、新聞等の既存マーケティング活動と比較するとより多くの情報を一度にユーザに対して伝達できるメリットやリアルタイムならではの体験をインターネットを介して容易に提供できる特徴があります。また、実況者がその体験を語ることで消費者が実際に購入前に彼らの評価を参考にしやすいというメリットもあります。

インターネット回線の高速化とスマホが普及したことで隙間時間を利用して気軽にSNSライブ配信が見られる環境が整ったということもSNSライブ配信の拡大に貢献しています。

SNSライブ配信の目的とKPIを設定する

SNSライブ配信の目的とKPI

1. 目的を設定する

SNSライブ配信する際にはその目的を最初に決めることが重要です。その目的に応じて配信内容が左右されるからです。決めなければならない目的として、どの状態にあるターゲットに対して配信するのか、動画配信を通じてターゲットに対して何を伝え何をして欲しいのか、についてです。

こうした目的の設定は全体的なカスタマージャーニーの中でSNSライブ配信をどう位置付けるかというコンテキストの中で考えるようにします。商品やサービスについての「認知を獲得する」、商品やサービスについての価値を知ってもらい「検討リストに入れる」、商品やサービスについての購入や見積もり申し込み等の「具体的行動を取る」、のうちどの状態にユーザを変容させたいのかを考え目的として設定します。

例えば、ある化粧品Aの宣伝をSNSライブ配信によって宣伝する際、ターゲットはAの存在ついては知らないが同種類の他の化粧品なら知っている。そのターゲットに対して化粧品Aを使ったときの質感、効果、慈続感、見た目の良さを伝えお試しキャンペーンを実施していることを伝える。そして、そのターゲットに対して同系列の化粧品の一つとしてAを入れ検討してもらうために、お試しキャンペーンに参加してもらうことを着地点とする。このような形で目的を設定します。

2. KPIを設定する

目的を設定した後に目的を達成したどうかを評価するためのKPIを設定します。YouTubeでは様々な定量データをYouTubeアナリティクスを通じて分析できるようになっています。先ほどの3つの目的に対してKPIを設定すると、「認知を獲得する」には、動画再生回数、ユニーク視聴者数、インプレッションを設定することができます。「 検討リストに入れる」には、視聴完了率、視聴完了したユニーク数、再生時間を設定することができます。「具体的行動を取る」には、特定キーワードの検索数、WEBサイト訪問ユニーク数、見積もり申し込み者数等を設定します。

指標を設定しないとその動画配信が効果が良かったのか悪かったのかという評価ができなくなり、後で続く動画配信へ結びつけることができませんので、KPI設定は非常に重要です。

SNSライブ配信で効果を出すコツ

SNSライブ配信で効果を出すために

1. ターゲットを明確にする

効果をライブ配信を見ている視聴者数に置くとすると、ターゲットを明確にすることが重要です。例えば、女性20代を新規ユーザとしてターゲットに置く場合、そのターゲットが最も利用しているSNSであるLINEやYouTubeを配信先として選定するのが好ましいです。

2. 事前告知を行う

事前告知を行わないと動画を見てくれるとも限らないため、WEB広告やPRを通じて事前告知することも重要です。既存ユーザをターゲットにリアルタイム配信するのであれば、すでに公式SNSチャンネルとして活用しているSNSを配信先として活用しても良いです。こうしたケースであっても事前告知は公式SNSチャンネルをフルに活用して宣伝するようにします。

3. 実況者の選定を適切に行う

実況者が出演するケースの場合、効果を出すコツとして実況者の選定にあります。第1にターゲットと実況者のフォロワー(YouTubeの場合チャンネル登録者)がマッチしていることが重要です。
第2にフォロワーの人数も考慮に入れる必要があります。少ないフォロワーであればそれだけフォロワーに対する伝播力や口コミが弱くなるため、可能であれば10万人以上のフォローがいる実況者であれば理想的です。第3に実況者がどれだけ宣伝する商品やサービスに対して興味関心を超えた一利用者としての立場として説明してくれるかになります。実況者が商品に対する理解が乏しいまま動画配信すると知識のなさや表面的な説明に留まり広告臭が強くなり反ってフォロワーに対する印象を非常に悪くする可能性があります。実況者が自分事でもあるかのように自然な形で商品にする理解や愛着を持って接してくれることが動画配信における見せ方として効果を出すコツです。

SNSライブ配信の活用シーン

SNSライブ配信活用事例

インターネット環境とスマホが普及したことで気軽にSNSライブ配信を見られることもあり、SNSライブ配信の活用シーンは多岐に渡ります。企業のPR、音楽フェスティバル、ファッションショー、ゲームショー、ゲームアプリ、モーターショー等、活用シーンは多岐に渡ります。ここでは主な活用シーンについて説明します。

1. 企業のPR

新商品やサービスのローンチを記念しPRの一環としてSNSライブ配信を実施するケースがあります。普段ユーザと密なコミュニケーションが取れない分、こうした施策を通じて企業のブランド力を上げられる効果があります。

2. ゲームアプリのリリース前生放送

ゲームアプリのようにローンチ前に予めユーザの期待感を高めリリースを心待ちにしている状態を作り、リリース直後に一気にユーザを囲い込むようなエンターテインメント系サービスの場合、ローンチ前にライブ配信を実施するケースがよく見られます。

3. ファッションショー

チケットが買えなかった、遠くて行けない、時間の都合が合わない等の理由でイベント会場に行けないユーザのニーズに応えるため、ファッションショーのようなイベントをSNSライブ配信するケースもあります。ファッションショーの場合、モデルが来ている服が気に入ったらすぐにオンライン上で購入できるような施策を入れる事例があります。

SNSライブ配信の成功事例

ライブ配信成功事例

1. YouTubeにおけるフジロックフェスティバル2018

音楽フェスティバルとして日本で最も有名なフジロックフェスティバルがYouTube上でコンサート模様を同時中継で生配信しました。視聴者数は200万人以上と多くの視聴者数を記録し音楽フェスティバルの新しい体験の形をこの施策を通じて示しました。

YouTubeトップページに掲載できる「マストヘッド」と呼ばれるYouTube上で最も視認性が高い広告を掲載したことも当ライブ配信の認知拡大と視聴者数増大に寄与したと言えます。

参考URL:https://youtu.be/Rjrgz-lfcdQ ※既にライブ配信を終了しているため視聴することはできません

2 LINE LIVEにおけるゲームアプリ『エレメンタルストーリー』の生放送

パズルゲームアプリとしてヒットした『エレメンタルストーリー』は既存ユーザとのコミュニケーションをする場としてLINE LIVEを活用しました。上記URLの視聴者数はゲームアプリとしては高い25万人を超えています。

LINE LIVEでは出演者とコメントを通じながら視聴者が交流できることもあり、出演者と視聴者の双方向のコミュニケーションを実現できた好例を言えます。

参考URL:https://live.line.me/channels/917/broadcast/7408

おわりに

SNSライブ配信画面例

SNSライブ配信はまだここ数年始まったばかりの新しいマーケティング手法で、まだまだ色々な可能性を秘めた施策です。自社商品においてどうSNSライブ配信を活用できるのか、他社のSNSライブ配信でもいいので、自らSNSライブ配信を体験してみることから始めることをお勧めします。

WEBでのお問い合わせはこちら